本日は、午前中の「必ず出席しなければならない」研修をさぼって、午後の教授会だけは出席した。
もう体調ガタガタなんだよ。研修なんか知らんわ。
研修というのは、「研究費の不正使用をしないため」の研修。
大学教員とか研究者というのは、所属機関によって金額はばらつきがあるが、「研究費」というものを所属機関から支給される。
そういう研究費では足りないので、文部科学省に申請して「科研費」なんてものをもらっている研究者もいる。
で、科研費をもらっている同僚は、わりとエラソーな顔する。
「僕は、科研費もらってるから・・文部科学省のお墨付きだから・・・」って。
(ここんあたりのことは、副島隆彦編『放射能のタブー』(KKベストセラーズ、2011)に収録された「タダより高い助成金」って文章に書いたので、ご興味のおありになる方は、読んでやってください。)
ところが、この研究費とか「科研費」に不正使用というのが多いらしい。
その不正使用を防ぐために、現在は日本中の大学で、こーいう「不正使用撲滅研修」が遂行されている。
その研修に参加すると「受講修了書」が公布されるそーだ。
その「受講修了書」がないと、科研費の申請はできないんだってさ。
そんなもん研究費の額が多い理系研究者の問題だろ・・・と思うけれども、文系研究者も駆り出される。
財源が潤沢ではないからして、文部科学省もいろいろ大変だね。
まあ、大学の教員のけっこう多くが、研究費を使って、学会とか調査とか称した実質は「物見遊山」とかを国内外問わずして、やってきたわけだし、いろいろ、とんでもない使い方をしてきているらしい。
いささか締め付けが厳しくなってもしかたないのかなあ。
私は、科研費800万円もらったという某一流国立大学文学部英文科の「科研費による研究報告書」というのを、読ませてもらったことがあった。
これには驚いた。心底、驚いた。
わざわざアメリカやイギリスに行かないと書けないような類の研究論文じゃない程度の研究論文がいくつか収録された論文集が「科研費による研究報告書」だった。
文系で、しかも文学研究系で800万円の科研費なんて、すごい額だ。
100万円でさえ獲得するには難しいのに。
さすが、日本における最高学府の英文科の科研費による研究。
しかし、その研究内容のあほらしさ。
英文科って、日本の大学から消えつつあるけれど、消えていいわ、ほんと。
最高学府の英文科の教員の研究で、あれだもん。
この世における税金の使い道について、真実を知ったら、もう狂い死にするしかないようなとんでもない理不尽さがまかり通って来たに違いない。
研究費の不正使用ねえ・・・どうやったら、不正使用できるの?
教えてほしいわ。
我が福山市立大学で、そーいうことができるとは思えない。前提として、研究費を使えないんだしさあ。