身も蓋もない話

本日は2016年1月12日だ。

今日は、敢えて身も蓋もないことを書く。

どういうことを書くかと言うと、「好きなことをして暮らすとか、起業とか、フリーランサーとか、いろいろ人生に賭ける夢は人それぞれだろうけれども、圧倒的多数の凡人は、勤めという枠組みの中で労働を賃金に代え、我慢して生きていくしかない」という現実についてだ。

夢も希望もない?

いやいや、「勤めという枠組みの中で労働を賃金に代えて、我慢して生きていく」だけで、もう十分忙しいので、夢も希望もなくても生きて行ける。

私は、去年の晩秋に、2017年3月末に早期退職すると決めてしまって以来、気分はもう退職後だ。

目の前の仕事をさぼり、退職後にすることばかり考えている。

人間というのは、かくも目の前のリアリティを忘れて、今ここにはないことを夢想してしまう生き物だ・・・

って、他人事みたいに書いているが、要するに、私自身がスペシャルに馬鹿で非現実的な人間だ。

その本来が非現実的な私であるので、2017年3月末で勤めを辞めることができるのが嬉しい。

定年退職が寂しいとか言うけれど、よくわからん。

ぶっちゃけて言えば、「勤め」なんて、なんも面白くなかった。

ビジネスチャンスを見つけて起業するような度胸も才覚もない人間は、既成のプラットフォームに乗るしかない。

その枠組みに入って、担当を任された仕事をして、その労働の対価としての賃金を生活費にして暮らしていくしかない。

労働というのは、働くということは、ただただ生活のためだ。食っていくためだ。

自己実現とか、社会参加とか、そーいう嘘はどうでもいい。

ただただ賃金=カネのために労働する。

日本社会では、同じところに長く勤めれば勤めるほど、退職金とかも増える。

職場というのは、ある程度長く勤務しないと、内情がわからない。

ある程度長く勤務してこそ、学習できることも多い。

だから人間関係が難しいとか、夢が持てないとか、自分を認めてくれないとか、そういう理由で職場を変えるのはやめておいたほうがいい。

転職も30代はいいけれども、40歳を過ぎたら慎重にしないといけない。

平々凡々な勤めを長く続けることができれば、それになるたけ長くぶらさがるべし。

外資系のことは知らないけどさ、外資系って管理職ならいざしらず、40歳過ぎた人間なんていらないんじゃないの?

その点、日本の民族系勤め先は、まだまだ無能な人間にも優しい。

だから、解雇されるまでは、しつこく職場にぶらさがっている方がいい。

転職とか、勤務先を移るというのは、給与が高くなるとか、福利厚生(fringe benefit)が有利とか、そういうメリットが明白でなければ、しない方がいい。

私は、1986年、最初の勤務先が公立の女子短期大学だった。最初の年度の年収の額面が350万円だった。

「冗談じゃね~よ」と思った。すぐに次の就職活動を始めた。

1988年、次に採用された私立の女子大学の短大部の最初の年度の年収は額面720万円だった。年収は2倍以上になった。

短期大学というところは、どうしても、そこのスタッフの知的水準は低くなりやすい。つまらないトラブルが多い職場環境になりやすい。

学生は2年間で卒業するので、お子様のまま卒業するので、教師が馬鹿でも務まるからだ。

だから4年制大学に移らないと駄目だなああ・・・と、私は、またも就職活動に勤しんだ。

8年後の1996年、大阪府の私立大学に移った。

ここは組合が強いところだったので、待遇も研究条件も良かった。

最初の年収額がいくらだったかは覚えていないが、大学教員としては高給の部類だった。

15年間その桃山学院大学で勤務していたが、年々歳々大学を取り巻く状況に応じて、労働がきつくなった。

2008年頃には「教師」やっていることにも飽き飽きしてきた。

しかし、「勤め」をやめるわけには行かなかった。

分不相応に名古屋の高級住宅街に買ったマンションの住宅ローンも完済していなかった。

2011年に今の勤め先に移った。

待遇も研究条件も想定以上に悪い。でも労働量は幾分減った。前の勤務先の労働量をこなす体力も気力も残っていなかったので、ちょうど良かった。

で、還暦を過ぎた。

定年退職まで2年ちょっとかああ・・・と思った頃に肝臓の病気が判明した。

「あ~~もう住宅ローンも完済しちゃってるし、年金でギリギリ食ってゆくだけならばなんとかなるだろ・・・」ということで、退職を1年早めた。

私の世代は、申請すれば60歳から年金は出るんだよね。

嬉しい。

これも、我慢して「勤め」て、働き続けてきたからだ。

年金とは、働かずとも、たとえわずかとはいえ現金が振り込まれるということだ。うわあ~~天国。

と言っても、我慢して勤めて支給される毎月の給与から引かれてきたカネが返ってくるだけのことだ。

でも、「過去の忍耐へのご褒美」と言えなくもない。

年金崩壊とか言われるけどさ、年金額は減っても、年金制度は崩壊しない。

だって、政府は国家公務員の生活だけは守りたい。

国家公務員の老後は守るが、他の国民の老後は知りません~~と言いたくても言えない。

年金制度を守ることだけが国家のやりたいことだ。

「国家」って、つまり「国会議員を含む国家公務員の生活」ってことだからね。

まあ、だから、自営業者はちゃんと国民年金は払いましょう。

毎月の年金の掛け金を半分負担してもらえる正規雇用の職を是非とも獲得しましょう。

さてさて、来年の春から、やっと好きなことだけできる。

私は、もともと引きこもり気質だ。だから学校に通うのはイヤイヤながらだった。幼稚園は中退している。幼稚園は義務教育じゃないから。

学校なんか、小学校から大学院まで、面白くも何ともなかった。

同じく我慢して勤め先に通った。勤めも面白くも何ともなかった。

さて、やっと、これで来年の春からは、引きこもっていられる。

興味なんかないのに、あるような顔をして、無理に興味をかきたてて、やってきた。

「勤め」に伴うストレスがなくなると、過食も浪費もしないですむ。

書きたくもない論文を書いていると、締め切りを気にしていると、そのストレスが辛くて、ついつい自分に御褒美をあげたくなっちゃうからなあ。

しかし、もう自分に正直でいいのだ。

だけど、「勤めて」働き続けてきて良かった。

生活のために、したくもないことをする我慢をしてきて良かった。

「勤め」なんか辞めたいと思いつつも、自分をなだめすかし、働き続けてきて良かった。

私みたいな凡人には、我慢して学校に通うとか、我慢して勤めに出かけて働くということしか、することがない。できることがない。

賃金のみが目的であれ、働き続けてきたおかげで、引きこもって好きなことだけしていては得られないことを学ぶことができた。

とはいえ、学んだからといって何かに活かせるわけでもなく、「だから何?」である。金にもならん雑学で脳がいっぱいになっているだけのことだ。

まあ、それでも、ありがたいことであった。

あのね、若い人々に言います。

身も蓋もないこと言います。

夢も希望もなくても、夢や希望があっても、働ける場所をもらったら、黙々と働きましょう。

本当のこと言いますと、凡人には起業も無理です。ビジネスチャンスなんか見つけられません。特許になるような発明も無理です。

凡人は、既成のプラットフォームの上に乗せてもらって、求められる仕事をこなして、賃金を得ることしかできない。

夢があろうが何だろうが、働く場を与えられたら、そこでなるたけ長く働き続けましょう。

あなたも老いる。年を取る。そのとき、わかるよ。私の言っていることが事実で真実だったって。

程度の悪い自己啓発本や、自己啓発セミナー、起業セミナー、「おカネ儲け」セミナーとか、みな「詐欺」とまでは言わないまでも、「幻想販売ビジネス」でしかない。

「夢を売る」という言葉があるように、夢だって商品になる。

ただし、この種の商品はリサイクルショップに持って行っても10円にもならない。

あの手の「凡人のための夢を売るビジネス」のカモはアメリカに特に多そうだけれども、日本でもけっこう若い子が騙されているね。

あなたは、そういう商品に騙されないようにね。

身も蓋もないくらいに現実的に考えて、ちょうどいいんだよ。

学校も仕事もつまらないに決まっている。面白くもなんともないに決まっている。

でも、問題は、生活だから。生活費だから。おカネだから。

ただし、簡単に「おカネ儲け」はできません。

凡人は、組織に雇われて我慢して働く。それでしか、カネは手に入りません。

おカネのことを忘れなければ、生活費や住居費はどこからも降ってこないということを忘れなければ、あなたが現実から遊離することはない。

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身も蓋もない話” への4件のフィードバック

  1. せんせー、福岡にきて、准看護師ながら、再就職は大変でした、職場がある、って、ホンマに助かります。
    文句行っても、不満あっても、毎日の業務をこなせばカネです。
    ありがたや〜ありがたや〜

    つーか、せんせー、引きこもるんですか?
    ダメですよ、読書したり、買い物にはしっりすぎては…
    適度な外出も大切です!
    でも、やっと好きな事が出来るんですね、沢山楽しんで下さいね〜!

    いいね

    1. 愛さん、コメントありがとうございますーーほんと仕事があるって、ありがたいよねーー引きこもるって、食料品の買い物や散歩ぐらいはするよーー今だって引きこもりみたいなもんですけどーー

      いいね

  2. 読んでみたい本の写真が載ってたので、見に来ました。 😀
    還暦っていうと60歳!?
    それまで働いてこられた先生は素敵です!!!
    面白くなくても、大学院まで行き、さらに仕事を勤め上げるなんて、半端な根性じゃできません。

    私はシステムエンジニアやってたので、その方面しか見たことないですが、エンジニアの場合、外資系は40過ぎてても経験・才能・スキルがあると仕事あるようですよ。

    引きこもりは、楽しいですよ~!
    心ゆくままエンジョイしてください。(笑
    ただ、日光だけは浴びてくださいよ~!

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    1. コメントありがとうございます~~今、私は63歳です。
      もう限界。退職します。
      来年の2月で64歳で、1年早く退職です。
      若いときに就職が大変だったので、ほんとは定年まで勤め上げたかったんですが、無理でした~~

      吉田さんはシステムエンジニアでらっしゃる?面白そうだなあ~~ほんとは理科系でありたかった!
      まあ、いいや。ここまで生きてこれたから。

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