こんな講義してます(その10)リーマンショックを引き起こしたエリートたちの劣化を描いた映画Inside Job

え~~今日も、2016年1月31日の日曜日です。

前回の第9回「アメリカ文化論」の講義の一部に引き続いて、2016年1月21日第10回「アメリカ文化論」の講義の一部を紹介する。

この日は、リーマンショックを引き起こした人々への突撃インタヴューでできている映画Inside Job(『インサイド・ジョブ世界不況の知られざる真実』)を鑑賞した。

この映画は、2010年に発表されたものだ。アメリカ・アカデミー賞のドキュメンタリー賞を受賞してる。すっごく面白いよ。

この映画のDVDはamazonで1000円くらいで買える。お奨めです。TSUTAYAにあるのかなあ?

Inside Jobってのは、「内部犯行」って意味だ。

要するに、仲間内で八百長みたいなことやって、自分たちは儲けたけれども、自分たちの引き起こした惨事のツケは税金に払わせた連中を告発した映画だ。

サブプライム・ローンを証券化して、他の債権と組み合わせた金融商品を売りまくった銀行やファンドの幹部。

そいつらにAAAというトリプルAの似非保障を与えた格付け会社(rating agency)の幹部。

そういう金融商品を買えと焚き付けたコロンビア大学のビジネス・スクール(経営大学院)の校長(大学院長)。

そいつらを規制するはずの政府の委員会は動かず。

まったくもって、そいつらの人相の悪いこと。

CDS=クレジット・デフォルト・スワップ(Credit Default Swap)なんて保険も、こいつらは考え付いた。

ある金融商品を購入した機関や人間がこの種の保険を買うのはわかる。それは普通の保険だ。

だけど、このCDSは、まったく関係ない機関や人間が買えるんだからさあ。

他人に生命保険かけて掛け金を払うことは違法じゃないんだから、こういうCDSだって違法じゃない。

道義的にはおかしいけどさ。

でもって、サブプライムローンを証券化して他の債権と組み込んだ商品を大量に売りまくってた会社は、その金融商品が破綻したときの保険CDSも大量に買い込んでいた。

ムチャクチャだ。破綻を待ってたんだね。

案の定、破綻。

でもってCDSを大量に売っていたAIG(American International Group)は、巨額の保険金を支払う羽目になり倒産しそうになった。

それを公的支援(bailout)=税金で救済することを決めたのは、オバマ大統領。

なんで、助けたんかしらん。資本主義社会のいいところは、愚かな経営者や投資家は淘汰されるということじゃないか。なのに、なんで税金で救うんだ。

いい加減にせいや~~そんな無茶苦茶な連中をなんで税金で救済しないとあかんか~~アホか~~と怒って生まれたのが、TEA(Tax Enough Already) Party Movementだった。

この映画に対する学生さんの食いつきは、けっこう良かった気がする。

アメリカ文化のエッセンスを知ることの参考になる映画は多いけれども、たった15回の講義では、それのほんの一部しか紹介できないのは残念だ。

 

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