「ピンチいっぱい洗濯物ハンガー」とは「危険がいっぱい洗濯物ハンガー」のことではない。
ピンチというのは、洗濯バサミのことである。
正確に言えば、washing pinch のことである。
最近の折りたたみ式洗濯物ハンガーには、ピンチがいっぱい付いている。
40個とか50個とか60個ぐらいついている。
かつては折りたたみ式洗濯物ハンガーというのは、両端に行儀よくピンチが列をなして取り付けられているものが一般的だった。
もしくは円形のハンガーにぐるりとピンチが取り付けられているタイプとか。
これでは、せいぜいタオル10枚とか、それぐらいしか干せない。
それから、旧式の洗濯物ハンガーは、何が干してあるのか一目瞭然であった。
洗濯物というのは、赤裸々に一目瞭然ではない方が、いいのではないだろうか?
何が干してあるかよくわからないほうが、いいのではないだろうか?
干してあるもので家族構成とか年齢構成なんかわからない方がいい。
ところが、このピンチがいっぱいついている洗濯物ハンガーだと、いろいろ好都合である。
まず、いっぱい干せる。
50個もピンチがついていれば、シーツとか大きなものは別として、一回分ぐらいの洗濯物は全部干せる。
このタイプの洗濯物ハンガーを考えた人はえらい!!
よく考えたついたものだ……
特許取ってるのかな?
地味ではあるが、これはすごいアイデアだ!
ピンチいっぱいハンガーには、いっぱい干せること以外のメリットもある。
このタイプのハンガーは、ピンチがこれでもか、これでもかと、空間を埋め尽くそうとするかのように取り付けられている。
だから、干し方を工夫すれば、「見せることで隠す」ことができるのだ。
女性は、下着を干すときは非常に神経を使ってきた。防犯上も美意識的にも。
私など還暦前から赤い下着を愛用してきた。若い頃から、お腹をゆったりスッポリ包んでくれる大きなパンティでなければ、身につけている気がしない。風邪を引く。
ヴィクトリアズ・シークレットで売っているような類のレースの小さな三角布状のパンティとか、Tバックとか信じられない。
男性用下着売り場のボクサーパンツとかトランクスとかの方が、ずっと親近感がある。
今の男性用下着はカッコいいね。チェック柄に、水玉模様に、ストライプに花柄まである。
いいなあ。
ほんとはお世話になった男性に、ささやかなプレゼントするなら、上質なコットンのデザインのいい色彩も鮮やかなトランクスとか、ボクサーパンツを差し上げたい。
何枚あっても邪魔にならないからね。実用的なのが一番よ。
でも、セクハラと思われても困るんで、実践したことはない。
男性の下着はさておき、女性の下着の場合は、オバハンの下着だろうが、ババアの下着だろうが、ギャルの下着だろうが、セクシーな熟女の下着だろうが、ガキンチョのちょうちんパンツだろうが、風になびくように、鯉のぼりのように、朗々と堂々と干すのははばかられる。
たとえば、マンションの1階とかのベランダで下着を干す場合は、干した下着の上にタオルをかけたりとか女性は気を遣ってきた。
下着だけは、部屋干ししたりとか、浴室を乾燥モードにして干したりしてきた。
ところが、「ピンチいっぱい洗濯物ハンガー」には、ピンチがいっぱいついているから、他の洗濯物の奥とか影とかに、パンティやブラジャーを干せる。巧みに隠せる。もう、デタラメに洗濯物が入り組んで干されているので、何がなんだかわからないのだ。
人間を隠すなら、人混みに入れよ。
大切なものは、ゴミの間に隠せ。森の木々の間に隠せ。
パンティは、雑巾とタオルと台所用布巾とソックスの間に隠せ。
というわけで、毎日毎日洗濯して、洗濯機さんに洗ってもらって、干すとき、私は感謝するのだ。
いったい誰が、洗濯バサミを発明してくれたんでしょ。
いったい誰が、物干しハンガーを考案してくれたんでしょ。
いったい誰が、ピンチいっぱいの洗濯物ハンガーを考えついて実用化してくれたんでしょ。
私は、人様が作ってくれた便利な物に囲まれて生きている。
まっことラッキーである。ありがたいことである。
量産体制ですね。(^_-)-☆
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誰も思いつかなかったけれども、小さいことだけれども、すっごく便利なことがありますねーーー
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