[75] ニート・ビギナー63歳の抱負

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先日、中学時代からの友人に会ったら、「なんか顔がゆったりしてきたね」と言われた。

家族からは、「昔みたいな脳天気な顔に戻ってきた」と言われた。

白髪を染めてもらう(長いおつきあいの)美容師さんからも、似たようなことを言われた。

そりゃそうだろう。

今の私は、今まで生きてきたなかでも、もっともハッピーな日々を過ごしているのだから。

もう「やらなきゃいけないこと」はないもんね〜〜

私、ちゃんと学校も行って卒業したもんね〜〜

ちゃんと就職して働いてきたもんね〜〜

狭いマンションだけど買ってローンの返済も終えたもんね〜〜

税金も払ってきたもんね〜〜

まあ、子どもを産んで育てるということはしなかった。

すみません。

あちこちで試して作って産むという元気もなくて。

あんまり社交的じゃないものですから。

独りでも作れるものならばいいのにね、子どもも。

おそらく前世で散々に育児はやったろうということで、今世はお役目御免だったのだろう。

と、何でも自分に都合良く考える。

ともかく、世間一般が、「こうでなきゃいけません」と人間に最低限期待&強要する生き方は、ちゃんと素直にしてきたもんね〜〜

つまり、課題は済ませたわけよ。

ちゃんとやったもんね〜〜

この社会において人間が取得すべきだとされる類の単位は取ったよね〜〜

どうでもいいような単位ではあったけれどさあ〜〜

もう私は自由よね〜〜

あと半年ちょっとは勤務があり、それは極めてハードであろう。

でも、気分はすでに無職のニートだ。

好きに本を読んで、好きにインターネットやって、洗濯して掃除してメシだけ作ってればいいもんね。

去年の秋に2016年度で退職する!と決めた時に、私は気がついちゃったんだよね。

自分が「勤めるのが嫌いで、勤勉じゃなくて、競争や葛藤が嫌いで、面倒くさいことが大嫌いで、細かいこと言われると意味わかんなくなり、サッサと逃げたい人間」であることに。

いやあ、今までよく我慢してやってきましたわ……

今まで、ほんとに無理してきたんだ……

いやあ〜〜自分の正直な本音に気がついたのが62歳の秋でよかった。

22歳の秋に気がついても困ったよね〜

私が22歳の頃には、「ニート」も「引きこもり」という言葉もなかった。

だから、私が22歳の1975年当時で、無為にしていたら、家族や友人知人からは、「ただの甘ったれた怠け者の負け犬」と思われたろう。

何よりも、自分でもそう思って無駄に自分を責めたろう。

働くのが嫌いでもさ、高収入ならば、働きたくないという気持ちを押し殺して働くことにも意味も意義もあるけどさ。

カネは魅力だからね。

カネで手に入るものも魅力だからね。

まあ、何とか我慢してやってこれたのも、職種と職場に恵まれたからだな。

でも、低収入で勤勉にやれと言われても無理よね。

福山市立大学も高給だったら、私も65歳までキッチリと働いたろうけどもね。

カネで転ぶ私です。

カネがいっぱい出るなら、ちょっと我慢します。

でもまあ、今の勤務先では我慢することも意味がない。

まあ、ともかく、今の若い人がフラフラしていたい気持はわかるのよ!

好きにやりたい気持は、わかるのよ!

ただし、その際には、親の家を出て自力でフラフラすべきである。

親の老後を脅かし、親の年金で食っていくという生き方は良くない。

成人した子どもの人生については、親にはもう責任はないから。

フラフラと好きに生きていきたいのならば、まずは家を出て、ニートという生き方を極めるべきだ。

カネなくても生きる方法を模索するべきだ。

とはいえ、親も「ニートしてていいよ〜好きに居ていいよ〜」と理解と諦念があるのならば、他人がとやかく言うことではないが。

そういう場合は、せめて家事はすべきである。特に料理はすべきである。

家事もしないで親の家に居候など生ゴミ以下である。

ということで、最近の私は、ニートでインターネットで食っているとか、在宅でネットで食ってるとか、そーいう人の本を熱心に読んでる。

若い人々の書いた本から勉強してる。

私は、「ニート」のビギナーだからね。

先輩から学ばねば。

おかげで、「アフィリエイト」とか「せどり」とか言う言葉も知ったよね。

Book Offで、小さい家電用品とか、キャラクターものの縫いぐるみとか、DVDとかゲームソフトとか、いろいろ買い込んでるオッサンを見ると、「ああ、せどりの仕入れやってるのかもなあ……」と、わかるようになった。

「せどり」というのは、私は知らなかったけれども、安く仕入れた古書とか中古品を、amazonとかヤオフクで高く売ることだってね。

それで思い出した。

前の勤務先の桃山学院大学の社会人聴講生に、50代後半で役所を退職したって方がいて、「安い古書を仕入れて、高く売ってるんですよ。月に最低10万円は稼げるんで、年金と合わせれば食ってゆけるんで役所勤めを辞めました〜〜」と言っておられたことを。

そうか、あの方は「せどり」のプロだったんだ。

10万円も!すごい。

私が知るようになったくらいだから、「アフィリエイト」も「せどり」も、すでにニートの稼ぎ方としては常識になり過ぎて、もはや稼げないものになっているらしい。

でも、ニート・ビギナーとして、ニートの稼ぎ方の諸々を、ちょっと齧ってみたい。

でもって、独立独歩のニートとしての、好きなことして稼いで生きる方法を私なりに極めたい。

私は、ちゃんと課題は済ませた!

「人並み」やった!

世間の土俵に上がってみた!

日本英文学会だって、日本アメリカ文学会だって、全国大会のシンポジウムの講師を依頼されるようになってから退会した。

「逃げた」のではなく、やるだけのことはやって、「やっぱりくだらねえ。つまんない。面白くない」とあらためてわかったから、土俵から降りた。

土俵から降りたら、舗装されていない原っぱがある。

これからこそが、私の人生だわん。
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3件のコメント

  1. おめでとうございます。
    やることやったもんね〜。
    くだらないことはよけて、自分の良心から出た人間づきあいは加減しながら、神経病みながらもちゃんとやった。私は藤森さんの10分の位置くらいに薄めた事ちゃんとやった。
    もともと主婦もニートみたいなもんだから偉そうには言えないけれど複雑な家族運営はやった。気になってる。
    もうこれからはもう死ぬまで怖いもん無し、人生の終わり方という大課題の怖いもん来るまでは、なんでもいいよ。
    世間体というもので動いている日本の生活延長線状の環境のくっだらない事だけはやらないで(出来ないで)きた。
    開放感におめでとうと言いたい。

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  2. 国松さん、コメントありがとうございます。お互いにやれるだけのことはしてきたので、今の開放感があるんですよね。私の場合、悔いはいっぱいですが、あれ以上のことはできなかったし、まあ自分を受け容れるしかないです。

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