すみません、『シン・ゴジラ』 における愚民の諸相

昨日9月19日に7回目の『シン・ゴジラ』を観てきた。

三連休最後の日のレイトショーなのに、多くの観客がいた。

私は名古屋市内の映画館ではなく、わざわざ郊外のイオンのシネコンに行く。

混雑してないからね。

必ず席があるからね。

あそこなら、いざというときにも逃げることができる。

周囲が田んぼだもん。

名古屋駅前のミッドランド・ビルのシネコンだと、火災や地震が起きたら逃げるに逃げられんわ。

『シン・ゴジラ』は7月29日に封切りされたが、私が行く名古屋の郊外地のイオンのシネコンにおいては9月19日の観客が一番多かった。

というのは、どーいうこと?

新聞やTVなどの旧メディアは、『シン・ゴジラ』について沈黙を守っている。

取り上げても、野村萬斎がゴジラの動きをどうたらという程度のことしか言及しない。

あの映画の明らかなる政治的メッセージについては、絶対に触れない。

そのかわりに、某アニメ作品の大人気については、やたら取り上げる。

岐阜県の飛騨市がアニメの舞台だとかで「聖地」めぐりが流行っていると、やたら報道する。

という具合に旧メディアの扱いは不公平に冷淡であるのに、『シン・ゴジラ』人気は衰えていない。

どころか、実はジワジワと口コミで広がっているのではないか、『シン・ゴジラ』のすごさが。

だって、9月19日の段階で、あの観客動員ぶり。

おおおお……

日本人も旧メディアの評価ではなく、口コミを信じるようになった。

進歩だ。

ところで、今回は、『シン・ゴジラ』がはっきり描いている愚民の諸相というものについて、考察(?)する。

あの映画は、はっきりエリート主義よ。

「なんのかんのと言っても、頭が良くてガッツのある連中が頑張らんと困るでしょ」と言っている映画だ。

この映画には、どうにもお気楽で危機管理意識の欠落した一般ピープルの姿が風刺的に描かれている。

第一形態ゴジラが東京湾に出現してるときに、それを悠長にスマホで撮影している一般ピープルの皆様。

あんたら、何やってんの?

第二形態ゴジラ「蒲田君」が、東京湾から大田区の呑川に侵入して上陸してる姿を遠くのビルから眺めてスマホで撮影してる一般ピープルの皆様。

あんたら、何やってんの?

「蒲田君」が迫って来ているのだからサッサと逃げればいいのに、バックに着替えなんか詰めてる奥さん。

そのために一家はグズグズと逃げ遅れ、そこに第二形態ゴジラ「蒲田くん」がマンションをぶっ壊して一家は全滅。

すぐに取り出せる避難リュックぐらい前もって用意しておきなさいよ、もう。

手足が生えて直立した第三形態ゴジラ「品川君」を自衛隊が攻撃しようとしてるときに、近くの踏切をタラタラ渡っている老人ふたり。

お婆さんをおぶってタラタラ歩いているお爺さんは夫婦か?

それとも、老々介護の母と息子か。

どちらにしても、散歩してんじゃねーよ!!

あの段階のゴジラなら、まだ口から火を噴くこともできないし、背中から光線も発射できないし、身長も60メートルぐらいだから、自衛隊の攻撃で駆除できたかもしれない。

だとしたら、国連の安保理に東京を熱核攻撃すると決定させるみたいな事態は回避できたのかもしれない。

だけど、首相は「自衛隊の弾を国民に向けるわけにはいかない!」と言って自衛隊の攻撃を中止させた。

この首相の軽薄な「いい子ぶりっ子」と責任回避的姿勢と優柔不断ぶりは、実にリアル。

でもって、第三形態ゴジラの「品川君」が東京湾に戻り、小康状態になる東京。

普段と変わらないみたいに学校に通う小学生たち。

あのねえ……

あのさあ……

ちょっと考えてよ。

ああいう巨大不明生物が出現したら、たとえその生物が海に帰っても、あなたは東京にいますか?

日常生活に戻りますか?

気の利いた人間ならば、サッサと東京から、関東から、逃げるだろう。

仕事なんかほっぽりだしてさあ。

なんで、のん気に小学校に通ってるんだ、子どもたちは。

学校なんか行かんでいいわ!

出現した巨大不明生物は、また出てくる可能性があることぐらい誰でも予想がつくのに。

政府発表なんかあてにできるのか。

あてにできても、あてにしないのが庶民の気概である。

自分のことは自分で守るしかない。

サッサと自主避難せい!

まずは、この段階で大量の東京都民が、いち早く東京脱出するんじゃないの?

東京都民どころか、東京近辺の地域の人々も逃げるのが普通だ。

第四形態ゴジラが鎌倉に出現した時に、のんびりと鎌倉旅行していた人々は異常だ。

頭がおかしい。

のどかに走ってんじゃないよ、江ノ電!!

それから、各省庁から集められた「巨災対」のメンバーが不眠不休で仕事してるのに、官邸外で「ゴジラを倒せ」と騒いでいるデモ隊。

政府にああせい、こうせい、と騒ぎ要求することしかできない非力な一般ピープル。

そう騒ぐならば、お前らが自分たちで倒せ!

ほんとに、しょーもない暇人たちだな。

映画は、多国籍軍の熱核攻撃決定後の短期間に各地に避難疎開する360万人の人々を運ぶバスや大型ヘリコプターや船を映し出す。

その避難バスのおびただしい数のために、ニッチもサッチも行かない高速道路の絶望的な状態を、映画は映し出す。

不思議にも富裕層とかが空港に群がって日本脱出を図っているシーンはなかった。

ともかく、『シン・ゴジラ』に描かれる一般ピープルって、ものすっごくアホだ。

信じられないくらいに無用心で、あなた任せである。

まさに愚民だ。

お前らなんか、ゴジラに踏み潰されろ。

ということで、みなさま。

『シン・ゴジラ』は、我々一般庶民に教えているんでございます。

こーいう「のん気な愚民」やってちゃダメよって。

ちゃんと自分で考えて、自分で備えて、危機を回避しなさいって。

自分の身は自分で守りなさいよって。

「巨災対」みたいに、エリートたちが不眠不休で救ってくれるとは限らないんだからね。

あんなに整然と避難なんかできやしないんだからね。

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