論文はめでたく4日間で必死に書き上げて締め切り日の昨日10月2日の午後9時半に送信。
今年も無事に提出。
ちゃんと自分に対する約束を果たしたぞ。
気分は晴れやか。
天気は秋なのに湿っぽい。
天変地異が気になるね。
気にしてもしかたないけど。
3学期が始まると、やはり怒涛の労働。
大学教員としての最後の秋と冬も怒涛の労働。
私が勝手に趣味で開催してきた11月の大学祭恒例の「福山市立大学英語プレゼンテイション・コンテスト」は、今年はもうやめだ……と思ってた。
疲れやすいしさあ、やっぱり。
創立年の2011年の大学祭が「田舎の高校の学園祭」だったことに驚愕して、これはあかんやろ……ここは大学だぞ……大学らしいことしないとあかんやろ……
と思い、2012年から「英語プレゼンテイション・コンテスト」を勝手に始めた。
今年は第5回となる。
回を追うごとに、少しずつ良くなっていってるよ。
学生さんは本番にこそ輝くよ。
ボケっとしてた男の子が、すっごくカッコよく決める。
地味な女の子が、伸び伸びと英語落語を演じて笑いを取る。
練習のときは、どうなるんか……と私を心配させるけど、
本番になると、みんなキラキラ輝く。
ほんとキラキラするんよ!
それが嬉しくて。
でもね……くたびれるんだよね、ほんと。
予算ないから、賞金とかは安月給から私がカネ出すわけだし。
学生さんの英語プレゼンテイション・コンテストでも、ついつい論理構成とか気になって、訂正修正のダメ出しやってると、指導が夜中の午前1時になるし。
耳で聴いてわかる英語文にしないとあかんし。
私は脚が悪いので、住居は大学から徒歩数分のところに借りてるんで、帰宅が午前1時過ぎでもいいけど、学生さんの帰宅時間が遅れるのは怖いよ。
女子学生さんの身が案じられるよ。
田舎だから、みんな自転車通学だし。
もう終戦直後の日本映画『青い山脈』の世界だ。
池部良だぜ。
木暮実千代だぜ。
だぜだぜ。
木暮実千代さん、いい女でした〜〜〜♪♬
って、若い人は、そんな俳優さんは知らないよね。
だから、もう今年はやめだ……と思ってて、同僚にもそう言ってた。
だけど、今日さあ、研究室に教育学部3年の男子学生さんが来てさあ、「やりたいんです!」と言うので、「じゃあ、やろうか!」となった。
どうして、こうも軽薄なのか、私は。
ほんと、私の教師根性も、どうしようもない。
学生がやりたい!と言えば、そうかそうか……と嬉々として動き出してしまう。
アホや。
イモや。
タコや。
イカが好き。
2012年に、このコンテストを始めたときは、数年後には備後地方の大学を全部巻き込んでのイヴェントにするつもりだった。
ところが、その後、脚は悪くなるわ、大学はしょうもないわ、肝臓は悪くなるわ。
私のスタミナ不足で、英語プレゼンテイション・コンテストは、未だに福山市立大学内部の小さいイヴェントのままだ。
せめてもと思い、去年は福山大学というご近所の私立大学から参戦者を募った。
私立の福山大学は、私が勤務する福山市立大学より、はるかに国際交流は盛んである。
英語関係の学科もあるので、英語そのものは、うちの学生より、はるかに達者である。
ということで、去年は福山大学から参戦した女子学生さんが最優秀賞をゲットした。
それはいいんだよ。
誰が優勝してもさ。
でもさ……
でもさ……
賞金5万円が他大学の学生に行ったのは、残念だった。
その賞金のスポンサーは私なんだからさ。
この気持ち、変かな?
わかります?
学長寄付の優勝トロフィーは他大学の学生さんが取ってもいいの。
どうでもいいの。
でも、賞金はうちの学生さんにもらってもらいたいの。
わかります?
この気持ち。
わけわからんけど。
まあ、今年も、外部参戦者が賞金を取っていくのかも。
それはしかたない。
もう、混戦乱戦に参加学生を追い立てるぞ。
お祭りにしちゃうぞ。
「街がキャンパス」がキャッチコピーの福山市立大学だから、グローバルなんて無理よ。
大方の教職員の心も脳もローカルです。
まあ、そういう大学が日本にひとつくらいあってもいいよ。
知らんけど。
それでもさ、せめて学生さんには、気持ちだけでも、脳だけでも、世界のことを思って欲しい。
福山市立大学の英語教育は、責任者の私の無能非力のせいもあって、パッとしないままだ。
それでも、最後まで手を抜かずにやりまっしょ。
大学アホでも、教師アホでも、学生は育つ。