[108] 福山は美味しい

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本日は2016年12月24日土曜日だ。

一昨日の22日にゼミ生7人が無事に卒業研究論文を提出した。

1名が不登校で卒業不可で卒論も書かずなので、それだけは残念だ。彼も卒論提出できたら完璧だったのになあ。1人のゼミ生を残して退職するのは残念だ。

都市経営学部は卒論は、来年1月11日でも12日でも提出できる。

12月22日に早々提出したのは、150名ぐらいの学生のうち3分の1くらいかなあ。

ちなみに提出者第1号と2号は、私のゼミ生であった。

うちのゼミ生女子は、みな美人である。

だから何?

いや別に……

22日の夜は、大黒町の「地中海FUKUHARA」というレストランで「卒論提出お祝いお食事会」であった。

このお店のカウンターで1人で食いながら、オーナーシェフさんと「脳がお花畑の左巻きマスゴミ」批判をしているのは楽しい。

22日は別のゼミの学生も誘って9人で大いに飲み大いに食った。

今時の若い子は、ああいう会食の席でもスマホでゲームをしてる。

生まれた時からゲームもインターネットも自然環境だった世代だ。

みな就職先は決まってる。あとは卒業研究発表会だけだ。

解放感と疲労が混じった晩であった。

翌日の23日は昼過ぎまで爆睡した。

だけど夜は、霞町の「なかくし」という和食店で、とりわけスッペシャル&スペッシャルに美味しい創作懐石料理を楽しんだ。

このお店は私が知る限り福山市で一番美味しい和食を提供してくれる。ミシュラン店でもある。

友人知己や昔の教え子が福山に来て夕食をいっしょにの場合は、だいたいがここでお世話になってる。

昨日も、岡山から年下のFacebook友だちの女性が遊びに来てくれたので、「なかくし」さんだ。

お料理の器や盛り付けの美しさと同時に美味に、話も大いに弾んだ。

本日の24日は、奈良津町のフレンチ・レストラン「兼山亭」でクリスマス・ディナーを楽しむ予定だ。

岡山から知る人ぞ知る料理研究家の方をお呼びしてのクリスマス・ディナーである。

クリスマス・イヴにひとりで福山の自宅でメシ食っててもなあ……ということで、私も侵入させてもらうことにした。

この「兼山亭」をネット検索しても出てきません。

このレストランは、ご自宅の一室で開かれている。知り合いや友人や紹介のあった人のみが予約できる。東京あたりだと、そういうレストランも少なくないらしいけれども、福山では、この「兼山亭」だけだと思う。

このレストランでも、ゼミの食事会をお世話になった。

すっごく美味しいと学生たち大喜び。

うちのゼミ生は、みな行儀よくマナー良く食べるんで嬉しい。

このオーナーシェフの方も、これまた私のFacebook友だちの年下の女性である。

この方は、ご自分のレストラン経営のために、美味しいと聞くお店はジャンルを問わずにリサーチにいらっしゃる。

覆面で厨房でアルバイトなさったりもする。

「あのお店の厨房は不潔なんです……」と、こっそり教えてくださる。

この方の情報を頼りに私も未知の店を探検したり、彼女に連れて行っていただく。

年明け1月7日の夕食の予定もすでに決めた。

ここまで書くと、こいつはアホか、食うことばっかりじゃねーかとお思いでしょう。

そーなんすよ。

食うことばっかなんすよ、私。

若い頃から色気より食い気。

で、デブッた。

で、肝臓を悪くした。

特に手足の短い低身長の女性は肝臓を悪くしやすいんすよ。

小さい肝臓しか装備してないので、小さい肝臓は大量の処理活動を強いられると故障する。

手足が短くて低身長ってことは内臓という処理工場も小さいのよん。

心臓も小さいの。

でも、心は広いのよん。

私もさあ、大の男並に食ってちゃあ病気になるよね。

小型車が戦車並みに燃料を食っちゃいけません。

みんな福山に美味しいお店が多いからいけないんよ。

福山って、美味しいお店がとても多い。

そのことは知る人ぞ知る事実である。

知らない人は、福山市民でも知らない。

オムライスとカツと野菜サラダとお味噌汁(か、ワカメ汁)セットを1150円で提供してくれる「ともんちゃ」という洋食店が、福山駅近くにあることを知らない福山市民も多い。

ハンバーグやトンカツならば、春日町の「豚喜」(トンキ)が美味しい。

どこが美味しいか情報は、学生さんからももたらされる。

福山市の中心地の飲食店の多くには、アルバイトとして、うちの多くの学生さんが潜入している。

福山市立大学は、福山市内の飲食店に非常に良質の非正規雇用労働者を提供していることにおいて、福山市に大きく貢献している。

ほんとよん。

彼らや彼女たちが働いていて、そこの「賄い」が美味しいと聞くと、じゃあ、そのお店に行こうかとなる。アルバイトに出す「賄い」が美味しいならば、客に出すものも美味しいに違いない。

それで行ったのが、延広町の「春秋」であり「魚魚」(ぎょぎょ)さんだ。

どちらも、うちの学生さんを多く雇ってくれてる。ありがとうございます。

彼らや彼女たちが働いている「お店の大将たちが憧れているお店」というのがある。

その名前を学生さんから聞き込むこともある。

それで行くようになったのが、昭和町の「てっせん」だった。ここもミシュランから星をもらってる。

ここも美味しい!!

イタリアンも美味しいお店が多い。

福山駅から岡山方面に5分ほど歩いたところの新幹線ガード下の「ヴォナ・ヴィータ」とか。野菜サラダのドレッシングにオレンジジュースを利用している。ウニのクリームパスタ最高。焼きエンドウ最高。

中央図書館そばの「エルヴァ」も美味しい。ここもミシュラン店だ。

ここのオーナーシェフさんは歌舞伎の海老蔵をもっと温厚に知的にまともに紳士にした感じの美男である。

どんだけ美男かわかるっしょ。

フレンチもミシュラン2つ星のお店がある。

タイ料理もいいよ。「パーパータイ」だ。

中央図書館近くにもあるし、福山駅近くにもある。

韓国料理も美味しいお店があるらしい。

残念ながら、フレンチ2つ星店と韓国料理店は、行く機会を逸している。

試していないから、突撃レポート書けない。

だから、お店の名前は書かない。

みな、リーズナブル価格である。

なにゆえか、中華料理店だけは不作のようである。

ホテル内レストランも不作だ。飢饉と言うか、餓死状態である。

福山で一番の格式を誇るホテルである「福山ニューキャッスル」のフレンチは、最高に不味かった。

結婚式の披露宴でよく使われるそうなんですがねえ。

最近シェフさんが変わったそうだから、再挑戦してもいいけど、最初の体験のトラウマが大き過ぎた。

最初のゼミ生の卒業お祝い食事会を、そこで開いた。2014年の3月に。

いろいろな面で、ひどかった。

食った気がしないので、フルコース終わったあとに、ピザを注文した。

そのピザでさえ不味かった。

あまりのことに、みなで爆笑した。

せっかくの卒業お祝いディナーだったのに!!

頭に来た私は、Facebook友だちから、そのホテルの社長のアカウントを教えてもらって、苦情をメッセージで送った。

ご丁寧なお返事はいただいた。

あのホテルでアルバイトしている学生さんによると、「あそこに行くのが間違い」だそーである。

早く言えよ……

毎年、あそこで福山市立大学の卒業パーティがあるが、私は参加しない。

誰が行くか。

不味いものにカネは出さない。100円でも嫌だ。

不味いものなら自分でも作れる。

福山市立大学の退職とともに、私は名古屋に帰る。

福山を去って、何よりも悲しいのは、美味しいお店に気楽に行けなくなることだ。

福山には美味しいお店が多い。

なにゆえか、飲食店の味の水準が高い。

瀬戸内海の海の幸を安く美味しく提供してくれるお店は多い。

福山ではひとり暮らしの私にとって、福山暮しの一番の喜びは、それらの美味しいお店通いだった。

学生とも、それらのお店でよく食べた。

私のゼミ生は、ゼミ内容なんか覚えちゃいない。

いっしょに美味しいものを食ったことしか覚えていないと思う。

それでいいよ。

companion。コンパニオン。コンパニョーン。

「仲間」って、フランス語で「いっしょにパンを食べること」という意味だそーだ。

これはコンパのときに学生に教えてもらったことだ。

いっしょに飯を食う。

これが、家族や友だちや仲間がすることだ。

嫌いな奴とメシは食えない。

女子学生には言っている。「いっしょにご飯食べて不快じゃなかったら、結婚できるよ。いっしょにご飯食べるのを3回繰り返して、物の食べ方が気にならなくて、定職があれば、結婚してもいいよ」と。

実に雑な提言。

まだまだ、福山で行きたいお店は多い。

来年3月末に福山を去る前に、できるだけ、あちこち探検するぞ。

福山は美味しい。

福山市役所や、福山市立大学はさておいて、福山という「美味しい町」にご縁ができたことは、食いしん坊の私にとっては、ラッキーなことだった。

名古屋に帰っても、たまには福山に戻って来るぞ。

美味しいお店を再訪するために。

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