暇つぶし能力の劣化

本日は2017年1月3日火曜日である。

昨日も入院中の妹を見舞ったが、大晦日や元旦は静かであった街が、すでにザワザワと蠢いていた。

初売りとかで、デパートだのショッピングモールは開店していた。駐車場はいっぱいだった。

私は、妹から依頼された(注文の細い)下着の物色に某ショッピングモールに出かけた。

パンティを漁っただけだが、くたびれた。

どこから人が湧いてくるのかと思うほどの人出であった。

私は妹の下着を購入しただけで、すぐに退散。

私が欲しいものは売っていない。

現金はセールしてないからね。

2日ともなると、飲食店もかなりが開店しているようだった。

コンビニは大晦日も正月も24時間開店。

大晦日や元旦には高速道路もあまり走っていなかった自動車も、わらわら増えていた。

道端を歩く人々も増えていた。

特に家族連れが多い。おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、子供たちで、5人以上の集団が街角を彷徨っている。

大晦日や元旦は屋内にいたけれども、外気が欲しくて、家から出たという感じだ。

やることもないし、おせち料理も飽きたから、外食でもしようかという感じである。

各種のファミリーレストランや、「コメダ珈琲店」の駐車場いっぱい。

レストラン前に空席待ちで立っている人々もいる。

これだからなあ…

うちの学生さんが、アルバイト先の飲食店が忙しいので、年末年始に実家に帰れません〜〜1月7日と8日に休みもらえます〜〜と言うはずだ。

大晦日や正月3日間くらい休め!休業せい!

コンビニも閉店せい!

レストランも休め!

外食なんかしなくても死なない。

Amazonも正月ですら「翌日配達」なんかせんでいい。

ただし、公共施設は無給でオープンでしかるべきなのに、公共施設はしっかりと休業だ。

みなが休息する大晦日にお正月は、公立図書館は24時間オープンでいいのに。

県立博物館、国立美術館オープンでいいのに。

動物園も水族館もオープン。

国会議事堂もオープン。

各種役所は全部オープン。

お城も皇居の一部もオープン。

官邸オープン。

普段は、そういうところの内部を見学する時間は一般ピープルはないのだからさあ。

病院や警察や軍隊までオープンにせいとは言わないからさあ。

なのに、公共施設はしっかり閉じている。

みんな、公務員になりたがるはずだ。

いまどき、どこもかしこも民間企業は厳しくてブラック化しているから、「人間らしくマイペースで生きたい」と思えば、公務員になるしかないのだろう。

「人間らしくマイペースで生きる」つもりが、あまりに自分に負荷をかけずに生きることができるから脳をやられて早々と認知症になるだけなのであるが。

私が何を言いたいかと言えば、つまり。

日本のサーヴィス業の過剰労働は、ただでさえ劣化しつつある日本人の「暇つぶし能力」を、さらに劣化させるということだ。

大晦日やお正月にファミリー集合したって、嬉しいのはお年玉をもらえるガキだけだ。

大人たちにとっては、互いに特に話すこともなく、うざいだけだから、どこか行こうかとなるのも無理はないけれども。

TVもつまらんしねえ〜〜〜最高につまらんしね~~♪♪

「芸能人かくし芸大会」はとうの昔に消えたし。

1970年代のあの番組は本気でやってたけどね。

英語劇や中国語劇なんて、面白かったですよ。

いっそ正月はTV放送なしとかも、いいんじゃないの。

滅多に会えないファミリーのコミュニケーションをはかるのも、難儀よね。

話し合うといっても、世代も習慣も好みも違う。

議論の方法なんて知らない。

うっかり深く話込んだら口論や喧嘩になりかねない。

成人以後の親子なんて、互いに我慢しあってつきあっているんだから。

ましてや、結婚相手の家族なんか知らんわ、何も話すことないわ〜〜正月くらい気楽にやりたいのに〜〜〜

というのが、若いお嫁さんやお婿さんの本音だ。

それでも、お盆とか年末年始の休みぐらいには、「面談」しないといかんわけよ。

「会って喋ってみる」ということを定期的にやってみないといかんわけよ。

全く会わなくなると、家族だって壊れていくし、消えてくいくのだよ。

面倒くさいけれども、親と会ってみる。祖父母と会ってみる。退屈だけれども喋ってみる。

ということが必要なんよ。

血縁なんて、すぐに無縁になるのだよ。

若いお嫁さんやお婿さんには、あえて私は言いたいのだよ。

年に数日間ぐらいの結婚相手の家族へのご奉仕ができないようでは、あかんのよ。

それぐらいのことができないようでは、人生の荒海を泳ぎ越えることができないんよ。

世の中を泳ぎ切るには、まずは、ご奉仕ご奉仕ご奉仕なんよ。

give& takeできるのは長期的視野に立ってこそであり、短期的にはご奉仕ばっかりなんよ。

そんなことは誰でもわかってるよね?

まあ、それでも大邸宅でもない家の中で顔をつきあわせているのも気鬱なんで、だから、どこか行こうか、三越は高いから、イオンに行こうか、福袋を買おうか、となるのであろうけれども。

しかし!

日本のサーヴィス業に従事する人々を過労に追い詰めないためにも、ブラック化を促進しないためにも、日本人はもっと暇つぶしの方法を開拓しないとなあ。

独り遊びにせよ、数人遊びにせよ。

老若男女で餃子を大量に作り焼くとか。

お母さんとお嫁さんだけに任せちゃダメ。

いまどき料理できない男はゴミ。

子どももやれることをする。

古典的に百人一首するとか。

家族めいめい勝手にひっくり返って読書でもいいし。

家族で「プレゼンテイション・コンテスト」やってみるとか。

おじいさんが創作した先祖の物語の朗読会やってみるとか。

一族みんなで仮装行列して神社に行くとか。

ただただ街を踏破するとか。

これは「難民プレイ」である。

満州開拓民の悲劇を追悼しつつ。

シリアの難民に思いをはせ。

不謹慎すみません。

でも、想定しておくことは大事だ。

想定しておけば起きない。

油断していると、起きる。

それにしても、他人事ながら、(金のかからない)暇つぶしの方法を考案できない人間は、どうやって生きていくのかいな・・・

と思う正月の3日でありました。

入院中の妹が「退屈だ」と言った。

そりゃそうだよ。

食べることも飲むことも入浴も外出も禁じられてるんだから。

こっそりと点滴のポールを引きずりながら、この大病院中を探検したらどうか、この一角はなんかきもい……成仏してない霊の溜まり場かも……とか発見があるんじゃないか……

と言ったら、黙殺された正月の3日であった。

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