本日は2017年3月7日火曜日だ。
忙しい。忙しい。
福山の自宅と研究室の退去活動で忙しい。
猛烈に忙しいのに、思うほどに作業は捗らない。
3時間作業しただけでヘロヘロになる。
昨日は研究室で6時間ノンストップで作業したので、帰宅時に脚が前に進まず難儀だった。
だから今日は、夕方の英語教育スタッフとの食事会(送別会&私からの感謝会)まで、ノンビリする。
いや〜〜〜「ほんとの引越し」って大変。
今までは、引越し業者に、一切合切のもの全部段ボール箱に入れてもらって、運んでもらって、新しい場所に着いたら、段ボール箱の中のものを取り出してもらうというパターンだった。
今回は、その「新しい場所」というのがない!
名古屋の自宅のスペースに収まる程度のものしか持って帰れない。
もう〜〜大量の処分だ。
もう〜〜「一生に一度」じゃないかと思えるほどの大大大大断捨離だ。
でもって、この断捨離というのは、自分がやるしかない。
卒業論文に修士論文に博士報告論文に書いたMark Twain ( 1935-1911)の本も、分厚い自伝The Autobiographyだけ残す。
結局は、その作家の生涯の記録を超える作品なんてないのかも。
フィクションは、所詮はフィクションだもの。
Ayn Rand が自伝を書いておいてくれなかったのは残念だ。
まあ、あの人、どっか幼稚というか、女性の秀才にありがちな馬鹿優等生みたいなところもあって、自己省察能力はない方だったから、嘘ばっかの自伝じゃあ残されてもしかたないか。
自分を突き放して見るとこが弱いよな、アイン・ランドは。
ともかく、13日の引越しまでの準備に忙殺されている日々だ。
ところで、今日は、3月4日の午後6時半に開催の「私のゼミの最後の晩餐」について書く。
場所は、福山駅からタクシーで50分くらいの岡山県浅口市鴨方にあるフランス料理店である。
福山駅に集合して、チャーターしたジャンボタクシーと小型タクシーに分乗して、会場の「ビストロ・ノヴァ村鴨方」に向かった。
鴨方は、「鴨方うどん」で地元では知られているけど、私たちはフレンチだ!
ここの「ビストロ・ノヴァ村鴨方」というレストランは、知る人ぞ知る名店なんである。
地元では気軽なランチで賑わい人気店だが、本格的フレンチこそいいのだ!!
その晩は、レストランを貸し切らせていただいた!
はっきり言って、なんであんな田舎にあのような凄くいいレストランがをひっそりとさり気なく建っているんだ?
自己主張いっさいせずに。欲もなく。
せめて岡山市内か福山市内で営業して欲しいよ。
オーナーシェフの安田文博さんは、1980年代にフランスで修行なさった。
安田さんのお料理は、ほんとに美味しいのだよ!!
私がこのお店にFacebook友だちの福山在住の女性(ご自宅レストランのオーナーシェフだ!)に連れて行っていただいたのは、今年の1月7日だった。
感激だった。
2009年に行った当時は東京白金にあった「カンテサンス」を思い出させる味だった。
丁寧にひとつひとつが調理されている。
美味しいのだよ…
本格的よ……
プロフェッショナルよ……
上の最初はアミューズです。「つきだし」ですね。
写真の右側の黒いものは、カエル。蛙。ゲロゲロ蛙よん。
左は、牡蠣でございます。
違う、違う。反対だ。右が牡蠣で、左が蛙。
私は、いまだに左右の区別がつかない。アホや。
この前菜が、また絶品! すべて美味しかった。
特にヒラメのしめたものに、ライスペーパーをさっと揚げて本物のマヨネーズとイクラ乗せが、もう〜〜素敵。
小瓶に入っているは、ヤリイカのマリネ。
海老のゼリーみたいなものも良かった。
テリーヌも美味しかった!
この前菜だけでも、ボリュームがあってお腹が満足しそう。
が、この後にさらにさらに素敵なものが登場した!
これは、人参とカボチャのスープ。これも絶品。心も身体も温まった。
メインディッシュのお肉は子牛。ソースがもう……
デザートが楽しい……チョコパウダーまでいただいたぞ!
しまった! お魚料理を忘れていた!
スズキとホタテとブロッコリーとなんかのココット。
底に残るスープ?が最高。
これは、特に女子学生さんたちの評価が高かった一品。
あ!自家製の美味しいパンを撮影するのも忘れた。
パンも美味しいのよ〜〜
みんなお代わりしたのよ〜〜
出席者は、私の最後のゼミ生7人(途中で流入3人組と4名、ほんとは8名だけど1名不登校)と、私のゼミ生と仲良しの他ゼミの学生1名と、第1期ゼミ生3名が加わり計12名の晩餐会!
第2期ゼミ生も招待したのだけれども、都合が悪くて欠席。残念だった。
いやあ、楽しくて美味しかった!!
まだ大学生のゼミ生のほとんどにとっては、ビストロとはいえ「フランス料理フルコース」は初体験だ。
食べ終わったら、ナイフとフォークは、こうやって並べておくんだよね〜〜と、互いに教えあってる。
最後のゼミ生第3期ゼミ生たちも2年も経過すると、互いに打ち解けた感じになる。
去年の9月から流入したゼミ生(担当教員がイラクに行っちゃった)は、最初から遠慮なく言いたいこと言ってる。
他ゼミからの参加者は、みなにいじられている。愛すべき「いじられキャラ」である。
卒業生のひとりは、農協で元気に働いている。在学中は、もてまくっていたが今は真面目だそーだ。
なにしろ、卒論の一部を彼女に作成してもらったもんな。
私は、すぐに見抜いたぞ。なめんじゃねーよ、教師を。
もうひとりは、釣りの専門誌の記者で忙しい。『月刊 釣り画報』です。よろしく!
いつも彼女が欲しいと言っていたが、ちゃんと彼女ができた。同じ高校の同級生だ。
彼の出身高校の前身は、夏目漱石が教えた旧制松山一中である。名門校である。
だから、彼は日露戦争の秋山好古の後輩にあたる。『坂の上の雲』やね。
彼女が結婚したがっているが、断わることができそうもない、押し切られそうだ……と言っていた。
松山一中の女の子ならいいよ。母親の知能指数が子どもに遺伝する。父親じゃない。
「小沢一郎研究」5万字の卒論を書いた卒業生は、ブラック企業の某大手学習塾を辞めて、出雲の実家に帰り大学院に入院すべく猛勉強中。
「小沢一郎政治塾」に参加し、そこで知り合った某政治学研究者のもとで学びたいそーだ。
ブラック大手学習塾で講師やっているときは20キロ痩せたのに、実家に帰って30キロ体重増加。
なんで、そんなに器用に痩せたり、デブになったりできるか不思議。
(デザートを食べ終わって、おすまし。エヴァンゲリオンみたいな奴もいる)
しかし、今時の子たちは、彼らや彼女の世代は「ゆとり世代」なんで、食事中に間隔があくと、すぐにスマホをチェック。中にはゲームまで始める学生もいる。
私は、Facebook友だちの方からとか、たまに同僚からも、「学生に対して愛情が豊かですね」と言われるが、そんな甘いもんじゃないんだよ、今時の大学の教員と学生間の関係は。
大事に育てられ好き勝手に生きてきた小動物を放し飼いにして、放し飼いにしつつ、ここまで連れてきた気分やね。
羊飼いのオバサンね、私は。
きちんとお行儀よくいただき、残さず綺麗にいただき、帰るときにスタッフの方々にお礼が言えれば、それでいいのだ!!
うちのゼミ生で食べ方が汚い学生はおりません。
晩餐会が終わったら、藤森ゼミ恒例の儀式「お別れのハグ」だ!
ほんとは、卒業式が終わったら研究室に来てもらってするのだけれども、卒業式前日には私は研究室を退去する。総務課の職員さんに全て引き渡す。
だから、卒業式ではなく、「最後の晩餐会」でハグの儀式を強行した。
堂々とセクハラできる最初で最後のチャンスです!
上の彼女なんか、岩崎宏美をもっと美人にしたみたいです。
ついでに、卒業生ともハグ。
彼女とかいる男子学生はハグし慣れているので、照れない。
ハグしあっても、身体が自然によく馴染む感じ。
彼女いたことがない男子学生は、オバハンとハグなんてしたくない。
その抵抗感がおもろい。
こんな感じね。
2人とも照れているというより嫌がってる。
そこを無理強いする。
ぐはははははは〜〜
いうことで、私の最後のゼミ生との「最後の晩餐会」と「お別れのハグの儀式」は、終わったのでありました。
大学の教員になったからこそ、わけのわからんペットみたいな若い子たちの生態を観察し、彼女たちや彼らたちと触れ合うことができた。
子どものいない私にとっては、これはほんとうに幸せなことだった。
大人からすると、若い子って別の生き物に見えるもんね。
ついつい、自分と同じ人間とは思えずに、目に映る風景になっちゃう。
でも、ペットみたいに見える今時の若い子たちも、それなりに考えている。
ひとりひとりのかけがえのない人生と個性と世界がある。
いろいろな想いを抱えて生きている。
そういうことも、教師になったからこそ、学べたことだ。
「出会う人はみな先生」ということは、確かに言えるな。
あの子たちに出会ったことで、学生たちと触れ合ったことで、私は随分といろいろ学んだ。
私が教員生活で出会った学生さんたち全てに感謝だ。
みんな、ありがとうございました!
みんな、いい人生を創っていってください。
みんなのご多幸をお祈りします。
3月4日の「最後の晩餐会」集団は、またもジャンボタクシーと小型タクシーで福山駅に戻り、午後10時半頃に、陽気にアッサリとサッパリとアッケラカンと解散した。
お疲れ様です。ビストロ•ヴォナ村の安田です。
先日はありがとうございましたm(_ _)m
ブログにうちのお店を載せて頂いてありがとうございますm(_ _)m
今後ともよろしくお願い致します。
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安田さん、コメントをありがとうございます。先日は、いろいろお世話になりました。おかげさまで思い出に残る晩となりました。ビストロ・ノヴァ村に連れて行ってくださった吉田順子さんにも感謝です。いつか、また必ずお邪魔いたします。ありがとうございました!
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