本日は、2017年3月11日土曜日だ。
6年前の2011年の今日に、私は大阪府和泉市から広島県福山市に引越してきた。
で、2017年3月13日に名古屋に引っ越す。
引越し準備作業は、まだまだできていない。
それでも、今日と明日でなんとかなる。
なんとかするしかない。
研究室の退去準備は、ほぼ終わったし。
研究室の備品の拭き掃除も終わったし、掃除機もかけたし。
本日の午後6時から9時の間に、長野県の古書店に送る不要図書を28箱も、クロネコヤマトさんが集荷に来てくれる予定だ。
いやあ……今度の引越し作業は、きついきついきつい。
懲りた懲りた懲りた。
住居が2つあることをいいことにして、物を溜め込み放置してきた21年間よ。
去年の春から断捨離を重ねてきても、まだまだある廃棄物。
(28箱の書籍とDVDとCDを売ります〜〜Value Booksさんへ)
ところで、3月7日火曜日の晩は、英語科目担当スタッフとの送別会だった。
会場は、私の大好きな福山の名店「なかくし」さんである。
私にとっての福山市立大学における同僚というのは、実質的には英語科目担当スタッフだった。
英語科目担当スタッフではない同僚と会うのは教授会や委員会ぐらいなものだ。
いつも会って言葉を交わし連絡しあうのは、英語科目担当スタッフだった。
英語科目担当スタッフは、正規雇用教員の私と、特任教員さん1名に、アルク教育社から派遣されている常勤講師さん1名と非常勤講師さん2名だ。
他に非常勤講師の方々が3名ほどいるが、主たるスタッフは以上の5名だ。
その5名がチーム組んで、福山市立大学の英語科目を運営してきた。
正規雇用教員と契約雇用教員と派遣講師が協力して運営してきた。
雇用形態が違うスタッフが協力して、運営してゆくということは、なかなか難しい。
メンバーが女性ばかりだと、機械的な上意下達では機能しない。
女性というのは、基本的に心の奥では男性を馬鹿にしている。
だから、男相手だと、いくらでも面従腹背して、テキトーに男をおだてて立てて、テキトーにやれる。
女性どうしでは、それは通用しない。
女性どうしでは、嘘や誤魔化しは通用しない。
女性は、良くも悪くも、男性ほど単純ではない。
女性は自分に対する敬意が足りないことを、すぐに見抜く。
女性は自分の働きをきちんと評価しない人間に心を許さない。
女性どうしで働くときには、ほんとうに「真心」が必要である。
「誠」が必要である。
同性の女性とつきあうより、男性とつきあう方が楽だと言う女性は少なくない。
そりゃそうだろう。
男は単純だし、まともな男ほど女に手加減するからね。
私は、女性とつきあう方が好きだ。
女性は、嘘の多い誤魔化しの多い同性はすぐに見抜く。
女性は、その種の同性には絶対に気を許さないし、それを隠すこともない。
だから、狡猾な不正直な女性には女性の友人はできない。
いつでも手加減して甘やかしてもらえなければ、お守りしてもらえなければ立っていられない女性には、女性の友人はできない。
女というのは厳しい生き物なんよ。
それだけ真面目なんよ。
女が誠実だからこそ、世の中はちゃんと回っているんだぞ!
幸いにも、福山市立大学で共に英語科目を担当することになった女性たちは、質のいい人々だった。
基本的に善意であり、勤勉であり、公平に物事を見る姿勢を持っている。
敬意をちゃんと示すこと、評価して感謝すること、公平に接すること、情報を共有すること、目標設定を明確にすること、目標達成への方法についてコンセンサスを得ること。
以上のことを守っていれば、問題なく仕事は進行した。
もちろん、水面下では葛藤もある。
みな負けず嫌いだもの。
最初の数年間は、気心も知れなかったし。
みな人柄が良くても、軽い小さいトラブルは起きる時は起きる。
そのような小さなトラブルをいくつか通過して6年もすれば、互いの気質への理解もできて、互いに許容しあえるようになる。
やっとそこまで来たところで私は退職だ。
長年の間、他の大学で自分のペースで授業運営してきた私にとっては、福山市立大学の英語科目運営をチームでこなすことは面倒くさいことではあった。
いちいち話し合い、情報を共有しあい、確認しあうのは面倒くさいことだった。
しかし、ひとりの力より、ふたりの力や3人の力や複数の人たちの力は大きい。
目標が明確で、その目標に向かう手段が明確に当事者たちに共有されていて、メンバー間に信頼があれば。
その意味で、チームで担当科目を運営するということから、私は大いに学んだ。
随分と、私は彼女たちから助けてもらった。
あ、そうだ、福山市立大学の英語科目スタッフには、男性もいたな。
英国人の専任講師がいた。
まあ、こいつは関係なかった。
TOEIC IPテストの試験監督をしているときでさえ、「なんで僕がこんなことを……」とブチブチ英語で文句言っている。
チイチイパッパの英会話しか教えられない専門も何もない奴が、ゼミの担当もできない奴が、何を言っているのか。
日本の大学の正規雇用教員のくせに、30年近くも日本に住んでいるのに、日本語ができない奴が何を言っているのか。
解答用紙を配布するぐらいのことは黙ってやれ。
入試の時も、「なんでこんな難しい問題を出すんだ、僕に聞けばいいのに……」と文句を言っている。
ある大学の英語の入試問題を、その大学の英語担当教員が作成することが明々白々であるのは危険だ。
問題漏洩の標的になったりとか。
特に英語担当教員の数が非常に限られている場合は。
それを避けるために、英語担当教員は英語の入試問題作成にはタッチしない。
ということは規模の小さい大学では当然の配慮だ。
ということも還暦にもなっても、わからんのか……
私も説明してあげる親切もないし。
親切にすると、つけあがるからなあ。
福山市も不思議な人間を採用したもんだ。
それはさておき、ともかく、6年間の私の福山市立大学ライフの多くの部分は、彼女たち英語科目担当スタッフに負ってきた。
面倒くさいことを通過してみると、私が得たものは大きかった。
彼女たちのサポートのおかげで何とかやってこれた。
感謝感謝です。
個人主義者であり、マイペースでしか仕事をしてこなかった私は、彼女たちのおかげでチームワークを学ぶことができた。
共に働くということの大切さを学んだ。
リーダーとして無能であった私を、英語力もかなり怪しい私を、優秀な彼女たちは随分と助けてくれた。
ありがとうございました〜〜🎶🎶
彼女たちは、私にプレゼントまで用意しておいてくれた。
そんなんいいのに…高価なのに……
シャネルの絹のスカーフと、ドバイ土産(スタッフのひとりがテニスが好きでドバイまで見物に行く)のカシミアのショールだ!
シャネル〜〜!!
ドバイ〜〜!!
どちらも私の大好きな色である!!
素敵な色合いだ!!
ありがとうございます〜〜🎶🎶
大事に大事に愛用させていただく。
私の場合、シャネルのスカーフよりも、名古屋は大須のアーケード街あたりで購入した980円のストールでいいんですが。
首にグルグル巻いて「中村主水スタイル」が好き。
「なかむらもんど」って知ってる?「必殺仕事人」ね。
引越しが終わったら、シャネルやドバイのスカーフを「中村主水スタイル」でグルグル首に巻いて早春の街に出よう〜〜🎶🎶