本日は2017年3月16日木曜日だ。
無事に、3月13日月曜日に研究室も福山の自宅も退去できた。
前日の12日など、「こんな状態で、ほんとに引っ越しできるんかしらん」とチラッと不安になったが、何とかなった。
下の写真をご覧ください。
6年間使わせてもらった研究室の原状回復完了!
机の上や本棚に置いてある物品は、研究費で購入したものか、設置者の福山市役所から支給されたものだ。
市役所には減価償却という概念はないので、何年使用しても、ちゃんと返却する。
まだ使用できるもの、消耗していないものは返却する。
パソコンのキーボードの埃取りブラシ500円も返還。
福山で借りていた(職場近くの)3LDKの住居に置かれていた家具も電化製品も全て処分した。
21年間の単身赴任生活で使用してきたベッドもテーブルも椅子もデスクもソファも本棚も何もかも。
食器もヤカンも鍋もフライパンも、カーテンも全て処分した。
渡邊明先生のFacebookお友だちである福山市内の廃品処理・リサイクル会社の「かこ川商店」さんに依頼したら、全て持って行ってくださった。
研究室の書籍を含む不用物(ヒーター、加湿器、ぶっ壊れた掃除機、日傘、湯沸かしティファール、マグカップ数個、小さい扇風機とか)も、全部持って行ってくださった。
ありがとうございます〜〜
「かこ川商店」さんは、社長さんもスタッフの方々も素晴らしいです!!
おかげで下の写真のように、借りていた部屋の原状回復もできた。
ひとりじゃできないわ、ほんと引っ越しなんて。
みなさまのおかげでございます〜〜
ですわ、ほんとに。
アホな私も謙虚にならざるをえない引っ越し。
最後に部屋を出るときには感慨があった。
南向きの11階のベランダから朝晩眺めていた福山の街の風景を胸に刻んだ。
ラクなことなんかひとつもなかった福山ライフ。
だからこその感慨だ。
ともかく、夫を含めた多くの人たちの手を借りて福山での引っ越し作業を完遂させて、私は3月13日の午後9時に名古屋駅に到着した。
で、翌日は、これまた引っ越し業者さんやエアコン取り付け業者さんなど、多くの人の手を借りて、福山の自宅や研究室から持ち込んだ書籍や衣類や書類を名古屋の自宅に運び込むことができた。
まだダンボール箱10ほどが、中身も確認されぬままに放置されている。
これから、あらためて、さらなる断捨離をする。
でも、ともかく私の「大引っ越し」は終わった。
もう30年くらいは引っ越しはしたくない。
体調ガタガタ。
歩くのさえ難儀。
雑巾掛けとかの水仕事も多くて、軍手使わずにいろいろ持ち運んだから、指先はアカギレ、手指は強張り荒れ放題。
とはいえ、正式に事務局に研究室を引き渡す儀式(?)もある。
卒業式もある。会食の予定もある。転出届も出していない。
福山で私が出逢った名歯科室「むつてっせん」で虫歯治療のあとにジルコニア・インレーをはめてもらう予定もある。
ジルコニアよん。クラジミアじゃないよん。
ジルコニアは高いけど硬いから丈夫。
もう虫歯にはなりたくない。絶対にいや!!
自分への戒めのためにジルコニア!
カネ出すと、懲りるからね。
カネ出すと、厄落としになるからね。
ということで、だから、来週は福山に戻りホテル暮らしをする。
ともかく私の単身赴任生活は終わった!
名古屋での定住生活が始まった!
新幹線は好きだけれども、新幹線で労働現場に戻らなくてもいい!
なんという安堵感。
なんという解放感。
こんなこと言うと、生活費獲得闘争の真っ只中にいる若い人たちに足蹴にされるだろうけれどね。
私は、もう賃金労働したくないの。
雇用されて働きたくないの。
貧乏でもいいから、働きたくないの。
大学入学してから、ずっとアルバイトしてた。
大学院生時代も、短大の専任教員として採用されるまで、ずっとアルバイトはしてた。
計46年間は賃金労働に従事してきた。
もういいよ。
カネ使って物を買っても、みな捨てるんだ。
本なんて買っても読み切れない。
名著と言われるもの、古典と呼ばれるものを読んでも、わからない。
理解できて読んだつもりでも、中身を忘れる程度の頭よ、私は。
ほんとうに知りたいことは、どこにも書いてない。
そもそも、ほんとうに知りたいことって何?
そんなこと、私にあるのか?
64歳の春になって、たどり着いた地点は、「私はトコトン馬鹿で、無駄なことばかりして、無駄な買い物ばかりしてゴミを生産してきただけ」という認識。
一時は、自分でも天職じゃないかと妄想錯覚したこともあったけれども、もう教師もやりたくない。
私には人様に教えられることなんか、ひとつもないと教師生活を終えた今となって、よくわかる。
何もない私。
Nothing!
Less than zero!
それでも食ってこれたんだから、運は良かったよな。
福山撤退の疲労と後遺症のために脳も心もグジャグジャだ。
いいじゃないの、less than zeroでも。
最低の地点から生き直せばいいんだ。