三重大学工学部大学院「生産管理論特論1」第6回講義 (1) 院生の質問に応えて

本日は、2017年5月21日日曜日である。

三重大学工学部大学院開講科目渡邊明先生ご担当の「生産管理論特論 1」5月16日第6回講義の内容紹介をする。

前回の第5回のご講義内容は、私の悪い頭では把握できなかった。

その理由について、私なりに考えた。

「トヨタ生産方式」というのは、テイラーの科学的管理法やフォード生産方式のように語ることができない。

なんとなれば、「トヨタ生産方式」は、終わって完結した方式じゃない。静止していない。

今でもドンドン変化している。

今でもドンドン改善されている。

20世紀半ばあたりから生まれて、ドンドン進化して、いまだに進化中なのだ。これからも、どうなって行くかわからない。

さらに言えば、「トヨタ生産方式」というものの全体像は、わからない。

基本的に、トヨタ生産方式というのは、企業秘密なんだからさ、外部に対して公開されているわけではない。

トヨタが「うちの生産方式はこれです〜」と宣伝してるわけではないし、啓蒙しているわけでもない。

トヨタが、「トヨタ生産方式」なんて自分の会社の生産方法を呼んだわけじゃない。

研究者が、そう呼んだだけだ。

ともかく、「トヨタ生産方式」の全体像は不明なのだ。

ドンドン変化していて、かつ全体像が見えないものを、サラッとまとめて講義することなどできない。

先週は、Just in Timeについて語り、今週は「カンバン方式」について語り、来週は「カイゼン」について語り、再来週は「アンドン方式」について語り、そのあとは「段取り時間短縮」について語る。

というように、順番に個別に語る方法では、「トヨタ生産方式」について語ることにならない。

トヨタで実践されている方法が考案された(であろう)時系列に従って説明するという方法では、 「トヨタ生産方式」について語ったことにならない。

だから、講義方法は、アプローチ法は、通常のスタイルを採らない。採ることができない。

であるから、とりあえず、トヨタ生産方式のあらゆる様相を、あらゆる角度から論じる。

それを繰り返すことによって、受講生の頭の中に、「トヨタ生産方式」なるものの像が、ジワジワと形成されていく。

毎回の講義において、「トヨタ生産方式」の様相を、それぞれに紹介し語る。

ただし、講義が進むにつれて、各様相はさらに深められて、さらに広げられて、語られる。

それが積み重ねられていく。

そうして、最終的に「トヨタ生産方式」なるものの像が、受講生の脳の中に結ばれて行く。

と、渡邊先生はお考えのようである。

しかし、そういう講義法が、私には理解できなかったのだ。

?????と、なってしまったのだ。

本日の講義のポイントは何?

本日の講義も、そのポイントの理解を促すように組み立てられているはずだ。

そのポイントが見えれば、脈略が私の中にできるはずだ。

そうすれば、理解できる。

という前提や姿勢で聴講していては、把握し損なうテーマがある。

トヨタ生産方式は、そーいうタイプのテーマなのだ。

そういうものであると知った以上は、簡単に理解しようなどと大それたことは思わずに、自分の硬い頭をオープンにして聴講させていただこう。

ところで、渡邊先生の第6回のご講義は、3つの部分から構成されていた。

前回の講義への院生の質問に対する回答と、工学部大学院生が知っておくべき「挑戦する企業」の何社かの紹介と、トヨタ生産方式に関する講義の3部分である。

本日は、受講生からの質問に対する回答ついての覚え書きをここに書く。

5月16日のご講義における質疑応答は10分くらいのものであったが、院生はわりと遠慮なくアホな質問を書くので、聴いていると面白いんである。

(質疑応答の覚え書き始まり。カッコ内はフジモリの声)

質問1: 理系のメリットは何か?企業のトップに就くの文系だそうだが、理系の生き残る道は?

回答: 今後はネットワークの経済が更に進行する。将来的には文系が生き残る道はないだろう。

(だろうなあ……理系素養がない純然たる文系では生き残れないだろうなあ。将来の日本の義務教育は、理数系科目について、非常にわかりやすく教えることに力を注ぎ、国民全員を理系にするつもりでないと、まずいのではないか。まず理系的思考。文系的思考は独学でもできるし、高齢になっても学べる。でも、科学的思考は、子どもの頃に、きちんと教えられないと身につかない)

質問2: なんで、トヨタ生産方式について学ばねばいけないのか?

回答: その時代に使われているシステムについて知っておかねばいけない。その時代に人気があって読まれ る本は読んでおかなければならないように。トヨタ生産方式を参考にしている企業もあり、業績を上げているが、トヨタ生産方式は真似しようと思っても簡単に真似できない。それは、組合や能力の問題かもしれないが、今現在でもっとも成功し成果を上げている生産システムを知っておくことは、工学部の学生にとって重要。

(なんでも勉強しておけばいいのに。そもそも、これは役に立つから勉強するなんて姿勢は貧乏くさいわ)

質問3: トヨタ生産方式の「段取り替え」は10分以内でするとのことだが、前はどれくらいかかっていたのか?

回答: 前は1日ぐらいかかった。ベルトコンベアが止まるような設備を止めないとできないようでは生産性は上がらない。設備を稼働させつつ、もしくは設備停止時間を大幅に短縮しつつ、可能な段取り替えの考案は必要。段取りのために設備が止まる時間は10分未満にする。さらに、瞬間的に段取り完了できる方向に行っている。

(「段取り替え」というのは、トヨタの多品種少量生産という需要に対応し売れる物を作るために必要となる作業である。多様化するニーズに合わせて、注文が入ったら生産する。そうなると、設備や生産ラインの段取り回数が増える。段取り替え時間の短縮のために必要なのが作業手順の標準化。その手順を繰り返し訓練すると、段取り時間は大幅に短縮される。1日かかる段取り替えを10分以内で済ませるなんて、とんでもない偉業だ……)

質問4: トヨタ生産方式は在庫を嫌うそうだが、在庫がなぜ嫌なのか?

回答: 在庫はカネがかかる。倉庫費、運搬費、管理費などの在庫管理費用がかかる。錆などの劣化もある。「仕掛品」(しかかりひん)を避けたい。仕掛品とは、製造工程の途中の製品になっていない加工中のもの。それ自身での販売や交換価値は見込めない。この仕掛品もなるたけ減らすのが課題。

(トヨタは1950年代最初に、在庫を抱えて倒産しかけたことがあったんだぞ)

質問5: うんと知識を詰め込めとおっしゃるが、それは文系の話ではないか?

回答: 商品は知識の束。いろんな知識の総合力。でなければ猿真似の商品。

(理系は天才的ヒラメキさえあればいいと思ってるのかね)

質問6: ホンダのエンジンは逆回転だったそうだが、何かメリットがあったのだろうか。

回答: 本田宗一郎さんが他社と違うことをしたかっただけ。逆回転エンジンは部品がひとつ余分に必要なので無駄なことなのに。

(ここらあたりは、エンジンの仕組みもわからない私には無理)

質問7: エンジンや変速機は、これからモーターや電池に取って代わられるのではないか。電子技術や電気の時代になるのではないか。

回答:すでに、そうなっている。

( こーいう質問も私にはわからない。エンジンは内燃機関であり、と言われてもピンとこない。人工知能による自動運転自動車つーのは、電気自動車なんかな?)

(質疑応答の覚え書き終わり)

いやあ……毎回のご講義を集中して聴くことは、疲れる。

知らないことばかりを聴くのは疲れる。

考えながらノートを取るのは疲れる。

回を重ねるごとに、ご講義内容の覚え書きを作成することは容易ではなくなっていく。

しかし、挑戦することは面白い。

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