美容鍼突撃人体実験レポート  (3)

本日は、2017年7月3日月曜日である。

昨日の2日日曜日に、美容鍼第3回目を受けてきた。

ご存知、「こもの鍼灸院」( http://nagoya-biyouhari.com/ ) である。

日曜日の午前中であったので、結構お客さんが多かった。

中年の男性客ともすれ違ったし、待合室には数人の女性のお客さんがいた。

本日も、48本の鍼を打っていただき、鍼に通電10分間。

ビリビリと電気人間10分間後にブザーが鳴る。

鍼を抜いたあとは、頭皮や首回りマッサージで、30分。

またも、鍼治療中の姿を、「新屋 翼」院長にiPadを渡して撮影していただく。

すみません。

迷惑な客だ。

痛そうな顔してますが、痛くないです。

やはり、何回していただいても、鍼でありますから、針!なんで、私がビビっているだけです。

3回施術していただいて、効果がはっきりしているのは、皮膚が柔らかくなったことだ。

触ると、モッチモッチです。

ほほほ。

しかし、「ジジイの筋肉と、ババアのモッチモチの肌なんか使い道ない」

と夫に言われた。

くそ。

夫の辛辣で正直な言葉を、家庭内野党の健全な批判として受容する私。

あくまでも私こそが、与党で政権担当者である。

私は政権担当者の覚悟を持って、野党の罵倒に耐える。

「こもの鍼灸院」の栄町は久屋大通りというロケーションからして、美容鍼を求めるお客さんは若い女性が多い。

綺麗であることが就労条件であるようなビジネスの方々が多いかもしれない。

waiting roomにおられる若い女性は、なんとなく、そのへんのおねえさんではない垢抜けた感じがする。

が、私が思うに、こーいう美容鍼は還暦過ぎのフツーの女性こそ受けたほうがいいんじゃないか。

勉強とか適度の運動とか情報摂取とか社会との関わりは、若い時より高齢になってこそ より一層に必要なものだ。

外に出るためには自分自身の外見のメインテナンスも必要だ。

高齢者の数はドンドン増えている。

高齢者こそ、外見に気を配らねばならない。

でないと、街の風景がくすむ。

枯れ木も山の賑わいである。小綺麗な枯れ木でいようよ。

日本のジジイは、世の中を舐めているし、自分を突き放して見ることが苦手だ。

汚く老けるがままに平気で街を歩いている。

あの厚かましさ無神経さには感心する。

男は外見じゃないって?

おまえらに美しい内面があるのか??

チャンチャラおかしいわ!!

外見くらい気をつけろ!!

話を戻す。

美容鍼は、塗たくるだけのエステより、いいと思う。

化粧品って添加物の塊みたいなもんでしょ。

私は、顔を洗うのも水でパシャパシャだ。お風呂でも石鹸ほとんど使わない。

シャンプーは洗髪数回に1度の割合しか使用しない。あとは湯シャンだ。

それくらいに、添加物の塊に生身の皮膚を晒すのは私はイヤだ。

ましてや、皮膚の切開など。

美容整形手術は、歴史が浅いから、手術後の影響に関するデータが、まだまだ蓄積されていないのではないの。

生体を切開するって、やはり細胞を傷つけるんだから、影響がないわけはない。

私なんて、2007年夏に受けた右目の白内障手術後は、半年以上もまともに読書に集中できず、音楽ばかり聴いていた。

目の水晶体を取り出して人工レンズに取り替えただけでも、そうなった。

くも膜下出血手術前までは非常に頭の回る大学教員であったのに、術後は口数が無駄に多いだけの、講演を聴いても途中で居眠りする類のオバハンになった実例も見た。

手術って、影響力が大きいと思う。

ほんとに手の施しようがないブスであって、放置すると社会的存在が危ぶまれるからとか、モサドの諜報員として暗躍するからとか、偽装死して別人で生きて行くからとか、高須クリニックの院長さんのように身をもって美容整形手術の威力を宣伝広告するからとか以外の理由では、手術はしない方がいいんじゃないか。

美容鍼というのは、いい鍼灸師さんの施術であれば、皮膚の美容としては、いい方法だと思う。

この「こもの鍼灸院」で面白いのは、院長の「新屋 翼」氏のお話である。

プロの鍼灸師である新屋院長にとって残念であることは、「鍼灸というものは標準化が遅れている」ということである。

標準化が遅れているとは、どういうことか?

鍼灸の歴史が始まって以来、個人の鍼灸師のセンスや技量は、その個人一代で途切れがちであった。

知る人ぞ知るの名鍼灸師は、実践で忙しく、自分のノウハウなど書き残さない。

弟子が、そのような名鍼灸師の師匠から技法や知見を受け継いでも、どうしても、そのまま継承はされない。

ノウハウを書き残しても、それは文字だけのことであって、具体的な技術はやってみないとわからない。

いわば、施術者個人のセンスや資質がモノを言う職人芸なのだ、鍼灸は。

整体という分野もそーである。

しかも、鍼灸にしろ、整体にしろ、被施術者(患者さん、お客さん)の個体差が甚だしい。

効果が出るのも出ないのも、被施術者次第という要素も大きい。

標準化が遅れているというのは、この意味である。

それに加えて、鍼灸師になるタイプの人間というのが、非常にマイペースで、自分の道を極めたいタイプということがある。

社畜になれない。既成の組織の中で生きて行くのが苦手の人間ばかりである。

さらに厄介なことは、人のために何かしてあげたいと思うタイプの人間が圧倒的に多いことだ。

だから、自分の施術の対価として金銭を得ることに、ある種の抵抗を感じやすいのが、鍼灸師でもある。

つまり変人奇人の善人が、この業界に入りやすい。

と、「こもの鍼灸院」の新屋院長は、あけすけにおっしゃる。

やはり福岡の「七星スパルタ鍼灸院」(http://nanahoshi89.wixsite.com/nanahoshi-hp )という奇妙な名称の鍼灸院の院長であり、「舌はがし」啓蒙活動のリーダーの天才というか変人奇人の平井幸祐氏が私に推薦した方だけのことはある。

この新屋翼院長も、そうとうに変わっている。

ともかく、予防医学や健康維持のための分野として、鍼灸も整体も、学べば誰でもある程度の効果が見込める施術ができるという「体系」として出来上がっていないと、新屋院長はおっしゃる。

「体系」とは権威が与えられたある特定の分野の知識の総体である。

しかし、鍼灸にしろ、整体にしろ、そのような形式的知識の体系ではなく、暗黙知に依存している。

だから、鍼灸にしろ整体にしろ、それらに従事する人間の多くが、自分の知識と技術の対価として正当に受け取るべき金銭について、自信をもって、「これだけの報酬が必要である」と言えない。

形式的知識の権威づけられた総体でありそこねているがゆえに、ビジネスとして成熟できない鍼灸業界。

だからこそ、日本における鍼灸業界の縮小が起きているらしい。

鍼灸師養成系専門学校が、学生募集を停止するケースも出てきた。

このままでは、伝統的な東洋医学の鍼灸業界や整体技術が継承されなくなるかもしれない。

「こもの鍼灸院」の新屋院長は、このような業界インサイダー話を平気でしてくださる。

なるほど……

私は、渡邊明先生ご担当の三重大学大学院工学部の「生産管理論特論1」で聴講させていただいたことの一部を思い出した。

20世紀のアメリカでは、工場の生産性を上げるために、テイラーという工学者は、熟練工の動作を徹底的に細分化した。

ひとつの製品をひとりの熟練工が製造する過程を7800に分けて検証した。

熟練工の一連の作業を細分化して、その細分化された一工程の作業だけならば、非熟練工でもできる。

急激に流入する英語も話せない移民たちをサッサと労働力にするために、彼らが熟練工になるのを待っていられない。賃金も抑えたい。

だから、細分化された断片化された作業を分業にして、それだけ非熟練工にさせて、その作業をつないでいけば、熟練工の成果と同じ質の成果が得られるのではないか?

熟練工はプライド高くて賃金も高くて気まぐれだけど、非熟練工に分業の単純作業をさせれば、賃金は抑制できると同時に、労働者の補充は容易だし……

これが、かの有名な「テイラーの科学的管理法」である。

アメリカ経営学の基礎の基礎である!

で、これを自動車産業に応用したのが、ヘンリー・フォードだった。

このBlogの「三重大学工学部大学院「生産管理論特論1」第3回講義(2) テイラーの科学的管理法 」を読んでね!!

https://aynrandassociates.com/2017/05/07/%e4%b8%89%e9%87%8d%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e5%b7%a5%e5%ad%a6%e9%83%a8%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e9%99%a2%e3%80%8c%e7%94%9f%e7%94%a3%e7%ae%a1%e7%90%86%e8%ab%96%e7%89%b9%e8%ab%961%e3%80%8d%e7%ac%ac3%e5%9b%9e%e8%ac%9b/

しかし!

この種の「熟練の移転」は、鍼灸や整体の世界では無理だ。

頭だけこの人、肩だけこの人、背中の筋肉ほぐしにはこの人ってわけにはいかない。

分業が無理。

サルでもできる単純作業を集めれば、才能と技術のある鍼灸師と同じ質の作業になるというわけにはいかない。

鍼灸や整体は、ひとりの施術者がトータルに達成しなくてはいけない。

ここが、難しいよね。

ビジネスとしての問題はどうか?

「学問分野」「専門分野」として権威づけられるからこそ、ビジネスとして成立するということは、確かに言える。

西洋医学の場合だって、ほんとうは、根拠が希薄かもしれない。

西洋医学という学問体系はできているが、体系ができているからといって、真理とは言えない。

ある時代の思考の枠組みの中におさまった知識の総体であるだけなのかもしれない。

ほんとうは、人間の身体の仕組みについて無知なままであるかもしれない。

西洋医学の医者も個人差は大きい。

国家試験を受かったといっても、とんでもない殺人医師もいるだろうし、一方、God’s Handと呼ばれる名医もいる。

ほんとうは、西洋医学の分野も暗黙知に依存している。

ただ、西洋医学には権威が与えられている。

既成学問分野として権威を与えられている。

ほんとは、裸の王様だけど、すごい豪華なガウンを羽織っている(かもしれない)。

その権威をありがたがる患者は病院の奴隷となり、人体実験材料にされ、医療費を払い、保険適用外のわけのわからん殺人的抗癌剤に大金を出す。

何を私が言いたいかといえば、体系ができて美味いビジネスになるということは、大きな詐欺なのだ、ということだ。

鍼灸という分野は、整体の分野も、知る人ぞ知るの分野であるからこそ、「自由」が担保されている。

既成の権威というお役所的なものが関与してこないからこそ、「自由」が担保されている。

効果のある施術を受けたい非施術者にとっては、権威なんて要らない。

そんなものは、歌舞伎町のLove on the board という出会い系バーに通う文部科学省官僚にぶら下げさせておけばいい。

現行の医学に不信感を持っているからこそ、客は鍼灸院や整体院に行く。

そーいう客は、口コミで質の良い施術者に関する情報が伝わる情報ゲリラ戦に参入する。

健康保険が効く治療なら何でもいい、安くつく治療なら何でもいいというタイプは、権威に騙され殺される(と思う)。

まともに生きてきた人間ならば知っている。

安かろう悪かろうだ。

タダより高いものはない。

そういう人々は、対価を払って良質のサーヴィスを受けたい。

心ある志ある鍼灸師さんや整体師さんたちは、互いに効果的な施術に関する情報を交換し、データを蓄積し、どんどん社会に発信すべきだ。

良質のサーヴィスを求めている人々に届くように。

あくまでもゲリラ戦でね。

でないと、役人がすぐにシャシャリ出てくるよん。

税務署もうるさいわよん。

そのようなゲリラ戦で生き残って行く人たちは、数は多くはないだろう。

どの分野でも質のいいプロは少ないから、当たり前だ。

良質の鍼灸師さんや整体師さんたちには、ゲリラ戦の自由を担保しつつ、ビジネスとしても是非とも生き残っていただきたい。

このような目のお灸方法を考案し、特許申請中の若い女性鍼灸師さんもおられる。

このようなお灸方法を考案なさったのは、秋保良子氏である。

http://akiho-shinq.com/

私は、福山が誇る「歯科室むつてっせん」(http://mutsutessen.com/)で、サーヴィスでしていただいたよ、新式お灸。

これは、その時の写真だ。院長の松永心子先生が撮影してくださった。

目を温めるお灸である。

お腹もこの方法で温めることができるよん。

この業界にも、いろいろNew Waveが起きているようだ。

ということで、私は美容鍼の第4回目も予約したのでありました。

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