[189] 現金が消える時代は自由も消える?

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本日は、2017年7月9日日曜日である(ほんとは翌日の10日です)。

今日の日曜日は福山に行く日であった。

福山が誇る「歯科室むつてっせん」(http://mutsutessen.com/)に定期的に口腔内チェックをしていただく日であった。

本日は、福岡の「七星スパルタ鍼灸院」(http://nanahoshi89.wixsite.com/nanahoshi-hp)院長の平井幸祐氏による「舌はがし」施術出張デモンストレーションも「むつてっせん」で開かれる日でもあった。

だから、私は、歯のクリーニングとともに、再び「舌はがし」もしていただくつもりであった。

が!昨日の名古屋の猛暑の中、私は外出せざるをえなくて、プチ熱中症になってしまった。

吐き気がするほどの湿気に暑さだった。

う〜〜夏は嫌いだ。

ただでさえ、悪い頭が夏はもっとさらに悪くなる。

ということで、今日は福山に行けず、名古屋の自宅でぶーたれていた。

夕方くらいまで気分が悪かった。

なんと、「むつてっせん」の院長の松永心子氏は、平井幸祐氏に美容鍼までしていただいたようである。

む……ドサクサまぎれに、私もしていただきたかった。

美容鍼いいですよ!

「むつてっせん」は奇妙な歯科医院だ……舌もはがすし、美容鍼まで体験できる!

ところで!

昨日、私は非常に遅ればせながら、スマホを購入した。

長年使用してきたガラパゴス携帯のFomaを、iPhone 7 Plusに機種変更した。

こんなもん買いに外出したから、脳足りんの熱中症になっちゃったのだ。

前もって、希望の機種もお店に行く時間もネットで予約して行った。

にも関わらず、Docomo ショップでは手続きに2時間もかかってしまった。

可愛らしい女性の店員さんは、何事もよくわかっていない前期高齢者寸前のオバハン相手に大変であったとお察しします。すみません。

Docomoショップは久しぶりに行った。手続きが、すっかりIT化されていた。署名もみなタブレットに書くスタイルであった。

いろいろ売りつけるのも、さり気なく巧妙になっていた。

ついつい、スマホケースもシリコンのディスプレイカバーも買ってしまったぜい。

デニムのケース。渋いっしょ。

こんなんでも2900円とかするんだよね〜〜

ほんとうは、スマホに機種を変える必要性はなかった。

ガラ携とiPad数台併用で不便はないんよ。

勤務時代は移動も多かったから、新幹線の中でもインターネットできるスマホを持っている方が便利だった。

なのに、なんで、無職になってから、わざわざスマホにしたのか?

その理由は、どう考えても、どうも、この世界を牛耳る人々は、現金を無くしたいと考えているようであるな……と、思うようになったからだ。

ならば、慣れておかねば……と思うようになったからだ。

70歳になってからだと、まごつくでしょ。

電子マネー決済が一層に多くなるだろうから、そういう作業をスマホで済ませることが普通になるのであろうから、やっぱ、そういう事態に慣れておこうと急に思ったからだ。

銀行の口座間送金とか振り込みなどはネットで済ますようになってから久しい。

クレジットカードも1980年代あたりから一般的になって、久しい。

買い物したら即時に、口座から代金が引き落とされるデビットカードも一般的になった。

私も、amazonや楽天の買い物はデビットカードだ。

昔はクレジットカードの請求書は紙で郵送されてきたが、今はe-statementだ。

デビットカードの使用記録はメイルで知らされるし、使用額は引き落とし口座をネットでチェックすればいい。

コンビニでも、新幹線のホームの売店でも、Readerに携帯やカードをかざして支払いをすませている人々をよく見るようになった。

駅の乗車券売り場のカウンター前で行列して、係員にジタバタ行き先を言ってるのは、中高年であって、若い人は並ばずに改札口でなんかピッと置いている。

私も、新幹線はネット予約して、EX-IC カードを置くだけだ。

あれよあれよという間に、現金を使わなくなってきている。

私は、財布の中をまさぐって小銭というかコインを探して支払うが、そーいう時間のかかることをしている人々が、どんどん減っている感じだ。

今の銀行って、現金についてうるさい。ATM による送金は10万円までだ。去年度の住民税を福山市に払いこむときだって、窓口で、何枚も書類書けと言われて、ID提示させられて、面倒くさい。

自分のカネをどこに送金しようが自由でしょーー!!

とは行かない。

税金や社会保険料は、クレジットカードやデビットカードで払えないの?

払えるのかな? ダメ?

ともかく、銀行が現金について顧客の自由さを抑圧し始めている。

これは、どーいうことかなあ。

これって、やっぱり、意図的に、物としての現金=貨幣を介在させない方向に、社会が誘導されているよねえ?

偶然ではないよ、これは。

スマホの普及の速さは、単なる自然現象じゃない。

周到に用意されている。

誰によって?

知りませんがな。

現金が消えてデジタルの数字のやりとりで支払いがなされるならば、偽札造りは防げる。

外国のお札って、冗談みたいにオモチャ風だもんな。紙幣偽造って容易なんだろうなあ。

現金が消えると、デジタルの数字のやりとりの記録をチェックするだけでいいので税務署はラク。

脱税できる余地がなくなる。

いわゆる「アングラマネー」がなくなる。

極道さんたちが麻薬とか人身売買するときは、電子マネーもクレジットカードも使わずに、「現ナマ」ですね。

日本における極道さん世界で還流する資金は9兆円規模だそーだが、記録を残さないので、税務署は把握できない。ざまみろ。いやいや……

テロリストさんたちが武器を購入するときも、記録を残さないために、身元を明らかにしないために 現金主義らしい。

ゴルゴ13のような暗殺者に謝礼を渡す時も現金だ。

「邪魔な奴の処理代」なんて税控除されないしなあ。

脱税する気なら、銀行にお金は預けず 、タンス預金か、自宅の隠れ部屋の金庫に入れておいて、支払いはすべて現金にするのに限る。

子分さんたちに渡したお金も、現金ならば税務署に捕捉されないので、贈与税はかからない。

最近 急に暴力団関係に対する警察の姿勢が厳しくなったのは、「アングラマネー」潰しらしい。

やはり、事態は現金を消す世界へと向かっている。

銀行を介在させない記録に残らない現金が消える世界は、つまらない。

すべてが当局にはガラス張りの管理が容易な世界は、息苦しい。

タックスヘイブンに預ければ、ばれない?

スイス銀行だって、いくら顧客の守秘義務があっても、銃で脅されれば、口座にいくらあるかは簡単にバラす(と思う)。

現金が消える世界は便利だけれども、自由な商行為への圧迫だ。

たとえば、金地金の売買が禁止されても、こっそりと友人知人に金を売って現金をもらうということはできる。

でも、現金が消えてしまう世界では、これが無理になる。

たとえば、一応は非合法の売買春のような商行為への支払いを、クレジットカードやデビットカードでできないでしょー。現金だからこそ、できる。

風俗店での支払いだって、やはり現金でないと雰囲気が出ないのではないか。

チップとか寸志というのは、やはり現金でしょう。

現金が消えると、チップや寸志のような良き慣習はどうなるのか?

「よくやってくださったわね。気持ちだけでも差し上げたいわ。オタクの口座番号を教えてくださらない?」と言って出せるものであろうか寸志を。

もしくは、現金の寸志の代わりに、QUOカードを渡せばいいのだろうか。もしくはSuicaカードとか。

そそくさとドサクサに紛れて渡すから寸志でありポチ袋なんだぞ。
お年玉は、どうなるのか!

「ナントカちゃん!オバちゃんに口座番号教えて!スマホのアプリですぐに送ったげるわ!」と言うのだろうか。

それはさておき、今の世界は、科学技術の発展とともに、便利さと同時に管理統制が行き渡る方向に進んでいる。

スマホという小さな箱を通して管理され、スマホによって時間潰しの方法もあてがわれて生きる人類。

私も、そんな何者かに飼育されるデジタル畜群のひとりになっちゃった……

現金が消える時代は、便利ではあるけれども、自由も消えるなあ。

そういう世界に移行しつつあることの意味を、プチ熱中症の後遺症でグダグダしつつ考えながらも、脳がもんじゃ焼きになっていて、結局はスマホに遊んでもらった日曜日であった。

(備考)

この拙文を読んで下さったFacebook友だちの方から、以下の記事を教えていただきました。ありがとうございます〜〜!

中国のキャッシュレス社会のすごさをレポートした記事です。

面白いです!!

http://diamond.jp/articles/-/134622?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

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