本日は、2017年7月21日金曜日である。
暑い。
暑いけど、午後遅くに「ゴジラ展」に行った。
名古屋博物館で、7月15日から9月3日ぐらいまで開催されているんである。
一般の入場料は1300円である。
前に、名古屋博物館で「マリー・アントワネット展」というのが開催されていたが、あれはshitであった。
shitの10乗であった。
せいぜい入場料300円がふさわしいものであった。
今回の「ゴジラ展」は、一応は1100円出す値うちはあった。
あと200円分惜しい!
まず、入り口から。
おおおお〜〜〜高まる期待。
こんなにヘボくなかったぞ、いくらなんでも。
黄色いゴジラもいます。
ちゃんと、ゴジラ様が襲来してぶっ壊してくれる街はいいんである。
東京は、何度もゴジラに破壊された。
さすがは、東京である。世界のTokyoである。
名古屋にだって来たことあるよ。
1964年昭和39年にゴジラ様は、名古屋に来てくださった。
三重県四日市市のコンビナート破壊のついでに、名古屋にもお立ち寄りになった。
でもって、モスラ様と死闘を繰り返した。
あのインファント島のザ・ピーナッツが「モスラや!モスラ〜〜〜〜♬♬」と歌ったのであった。
彼女たちは、声を合わせて「卵を返してください!」と言ったのであった。
遠い目。
ん? 違ったっけ?
私は、子ども心に非常にワクワクした。
私が小学校4年生か5年生の時である。
展示物は、映画のコンセプトとなるデザイン画とか絵コンテみたいなもの。
あと、映画ポスターいっぱい。
ゴジラと戦う自衛隊の武器のミニチュアもあった。
残念ながら、ほとんどの展示物は撮影禁止である。
が、少数ではあるが、撮影可の展示物もある。
ただし、第3形態品川君だね。
シン・ゴジラ第4形態鎌倉君は、もっとカッコよかった。
これは、東京駅丸の内で、ゴジラ第4形態に破壊されたやつのミニチュア。
あの健気にもゴジラに特攻攻撃をする在来線無人爆弾列車のミニチュアは、なかった。
嬉しいのは、「特撮体験できますコーナー」である。
あらぬ方向を見てポーズをとると、ゴジラと戦っているように見える。
まったく、関係ない方向を指差すと、モニターには、ゴジラを指差している私が映る。
楽しい。
背景に写っているのは、名古屋城である。
「モスラ対ゴジラ」において、名古屋城はズタズタにぶっ壊された。
楽しい。
ショップも楽しい。
「ゴジラトランクス」まで売っていた。
誰が買うんだ、そんなもん……
と思ったが、福山市立大学で私のゼミ生だった男性は広島の「ゴジラ展」で購入したそうである。
彼女の趣味かねえ。
私が購入したのは、「ゴジラあられ」である。
2つで、1500円くらいだったかな。
高い。
「食用竹炭」入りである。
ゴジラ色を表現するために黒い竹炭含有である。
国産もち米100%使用。
渡邊明先生によると、竹炭入り食品は、排泄物の臭いを軽減するそうである。
ならば、介護で排泄物のお世話をする介護者の方々のことを考えて、被介護者の食するものは、すべて竹炭を入れればいいのではないかと考えた人もいたそうである。
しかし、竹炭を入れると何でもかんでも黒くなる。
卵焼きも真っ黒。
トマトスープも真っ黒。
茶碗蒸しも真っ黒。
お豆腐も真っ黒。
バニラアイスクリームも真っ黒。
真っ黒の食べ物では、あまりに味気ない。
ということで、実用化にいたっていないそうである。
何の話か。
このあられ、もったいなくて、まだ食していない。
たとえ不味くとも、私のゴジラ愛が減ることはないが。
三重県は津市にある「野田あられ」より、美味いはずはないな。
あそこの「ごぼうあられ」と「黒胡椒あられ」と「エビサラダあられ」は最高だ。
金曜日の午後であるが、会場は老若男女賑わっていた。
週末は人出が凄いかもしれない。
みんなに愛されるゴジラ。
戦後日本最大のアイドル。
なんと、外国人来訪者もいた。
最近の名古屋も、街を歩いていると、中国語や韓国語が聞こえるのは珍しくないが、言葉が中国語でも韓国語でもなかったなあ。
平和な日本の夏の昼下がりであった。
が、どこか、「嵐の前の静けさ」を感じさせる夏の昼下がりであった。
熱され燻された空気に、不穏さを感じる夏の昼下がりであった。
なんか、この感じ2001年の8月の終わりにバンクーバーで感じた不穏さに似ている。
あれから数週間後の9月11日に、ニューヨークのワールド・トレイド・センターが崩落した。
あれから世界が変わった。
未来を恐れてもしかたない。
今の幸福に感謝しよう。