本日は2017年12月6日水曜日である。
Facebookに次のようなニュースが投稿されていた。
https://breaking-news.jp/2017/12/05/037042
新宿駅構内に人糞が散乱しているというニュースだ。
これは事実であるようだ。
複数のネットニュースが報じている。
Twitterでも目撃者が投稿している。
NHKニュースが報道するかしらん。
この事件について、Facebook友だちの数人とネット上で話したことについて、今日は書く。
ひとりのFacebook友だちは、「単に高齢者が自分では気がつかずに脱糞したのではないか?高齢者施設では、廊下に脱糞されているのは、よくあることで、当人は自分では気がついていない」と言った。
彼女は介護士さんだ。30代半ばくらい。
彼女とは、「認知症の原因は脳の器質的問題かもしれないし、心理的問題かもしれない。寂しさからくる現実逃避であり、その寂しさはどういうものであるのか?年取って介護されてるならば、ありがたいことなのに、なんで寂しいのか?」などと、延々とチャットしたりする。
彼女によると、肛門が緩んでズボンを通過して床に大便を落とすということは、よくあることだそうだ。
本人は気がついていないので、うっかり問い詰めてはいけないそうだ。自分は他の老人とは違うんだ!という自負のある高齢者だと、激怒するそうだ。
自分の下着に脱糞しても、自分がしたとは絶対に認めないそうだ。
誰かが自分に悪意を持って自分の下着に脱糞したと言い張るそうだ。
誰がするねん。
脱糞陰謀論である。
まあ、新宿駅のケースは、高齢者の無自覚脱糞が犯人ではない。
散乱していたのだから、故意に決まっている。
たまたま無自覚脱糞人が10人くらい新宿駅にいたわけではないと思う。
ただ、テロにもいろいろあるもんだと、私は感心した。
サリンテロもあれば、脱糞テロもある。
安上がりのテロだ……しかも効果は大きい。
だけど、64歳の高齢者予備軍の私としては他人事ではないよ。
さらに、Facebook友だちの看護師さんの女性は言う。
「区長を長年勤めていた立派な男性で、元気がいいことを自慢していた高齢者がプールサイドを満面の笑顔で手を振りながら歩きつつ、ボトンボトンと脱糞しているのを目撃したことがある。プールの警備員も呆然としてどう対処したらいいかわからないようだった。で、私が『おじさん、ウンコを落としてますよ」と指摘したら、その男性の高齢者は愕然としていた」と。
その元区長さんは自分の若さと元気に自信を持っていたのだろう。
ところが、現実には、ボトンボトンと脱糞しながら歩いていたのだ。
それを知ったショックを想像すると、他人事ながら胸が痛む。
夢にも思わなかったろうなあ。
何事も想定しておいた方がいいよ、ほんと。
私は教師時代に、何が怖かったかといって、教壇で立ってる時に、スカートやパンツのウエストのボタンがパチンと取れて、スカートやパンツがストンと床に落ちて、無様な下着姿を晒す羽目になることほど怖いことはなかった。
地震や戦争より怖かった。
だから、40歳過ぎたら、ウエストはゴム入りだけ着用。
さらに、ウエストのゴムに負荷がかからないよう、サイズは大きめを着用。
さらに、万が一ゴムが切れて下に落ちても大丈夫なように上着やブラウスやセーターは長めか、チュニック系にしていた。
スカートやパンツが下に落ちたと想像するだけで、胸をかきむしるほどの絶望である。
なのに知らずに脱糞なんて……
どうやって生きろと言うの。
話を元に戻す。
そのプールはもちろん閉鎖で、清掃と消毒のため何日も費やしたそうである。
その元区長さんは、賠償金は要求されなかったのであろうか?
私は、スポーツジムでも市民プールでも、温泉でも銭湯でも、海水浴でも、不特定多数が利用する公衆系施設は苦手だ。
失禁とかで大腸菌やバクテリアが大量にウジャウジャのイメージだ。
免疫力が弱っている時こそ温泉に行って休養したいのに、変な細菌に感染したらかなわん。
最初から苦手であったわけではない。
最近の人々のマナーとか、マナーの悪い系外国人の使用とか、いろいろな事例を知るにつれて、気軽に使うとまずいなあと思うようになった。
超大衆社会においては、大勢の人が集まるところは怖いよ。
人糞も尿もサリンもミサイルも飛び交うのだよ。
いや、ほんと。
神経質過ぎる?
はい、神経質ですけど。それが何か?
話がまたずれている。
で、Facebook友だちの介護士さんと看護師さんとで、脱糞テロの事件を契機に意見交換した結論は、以下のとおり。
人間は老いる。
誰もが老いる。
弱る。
排泄力も弱る。
これ現実。
老いて肛門が緩んだりする。
舌はがしに勤しみ、舌をあげて、身体を貫く肛門から舌までの1本の管(くだ)をしっかりと張っても、緩むかもしれない。
そのことを自覚できなくなるかもしれない。
切迫した尿意を感じて、トイレに急いでも、トイレに行く前に氾濫するかもしれない。
便意を感じて、トイレに急いでも、トイレに行く前に爆発するかもしれない。
辛い辛い。
恥ずかしい恥ずかしい。
あまり長生きできなかった時代と違って、今は想定外に長生きしてしまう時代だ。
かつては、あまり口外されてこなかった老人の実態というものも、徐々に知られつつあるようになってきた。
育った家庭に老人がいなくて、両親ともに60代で死んでいる私は、老人の実態を知らない。
ずっと今の状態のままでいるような気がしがちだ。
でも、長生きして老いるということは、無自覚に脱糞する事態になる(かもしれない)ということなのだ。
前代未聞の絶望状態になる(かもしれない)ということだ。
そういうものなのだ。
それは自然なのだ。
しかたのないことなのだ。
自分だけずっと元気で若いなんてことはない。
どこでもいつでも脱糞する可能性に満ち満ちた老いというものから目を逸らしちゃいけない。
現実を受け容れるしかない。
新宿の脱糞テロの事件から、私は学んだ。
脱糞を受け容れることができるようにならねばならないと。
ああ、クリアしなくてはならないことの多さよ。
やはり、生きて行くことは大変なことだ。
とりあえず、この漫画でも読むか。
この漫画って、排泄物しか出てこない。
『少年ジャンプ』史上(誌上?)もっとも下品と讃えられた漫画だ。
まずは、この漫画に耐えよう。
それから、介護本も読まねば。
自分の脱糞よりも、家族の脱糞へ冷静に対処できるようにしておかないとね。
いや〜無職になっても、忙しい!!
これも読もう。