本日は2018年7月8日日曜日だ。
西日本豪雨の被害はすごいことになっている。
大地震や戦争よりマシだ、大難が小難になったんだとは思うものの、辛い。
九州の被害も広島県や岡山県の被害が特に大きかった。
私も先日の7月5日木曜日夜や7月6日金曜日は、気になって気になって午前3時くらいまでNHKニュースに注意していた。
私が6年間住んでいた福山市も、大きな河川氾濫はかろうじて免れたけれども、冠水した。
福山市の一部や呉市や三原市や尾道市は断水状態で、水を運ぼうにも道路が寸断されていたり、混雑がすごかったり。
水や食料の備蓄は必要だよ。
いつでも必要だよ。
瀬戸内海沿いに住む人々って、ほんと油断してるんですわ。
「福山は自然災害がないのでーー」
この台詞を何度耳にしたことか、福山のタクシーの運転手さんから。
その度に私はイライラした。
なんで、根拠なく、そんなこと言ってられるのか……
100年スパンぐらいで物を考えてちゃいかんよ、もう。
大きな気候変動、小氷河期に向かう時期にある日本は、しばらくは何世紀もの間は、天変地異に脅かされる。
海上都市(巨大な浮島)を日本列島の周囲に8個ぐらい作って人間はそこに居住するしかないんじゃないか。
日本列島はレジャー用の冒険列島にしとけばいい。
ヒグマ、月の輪熊、猪、猿、鹿の楽園で結構。
崖のそばで暮らすな! 海辺で暮らすな!河川のそばで暮らすな!標高30メートル以上のところでないと家なんか建てるな!買うな!
って言っても、庶民というのは目先のことしか考えない。
だからいつでも騙される。いつでも損をする。
日本海上都市国家化は、国土交通省の利権、不動産業界の利権とかあって、実現に対しては、抵抗勢力大きいだろうけれども。
自然災害のたびに、救援なんてやっとれんですよ、ほんと。
どうせ、また起きるんだから、災害。
もう毎年何回も起きるんだよ、何世紀もの間、この種の災害が。
消防隊も警察も自衛隊の方々もたまらん。
災害救援特別手当出るんかな。出るよね?
海上都市は大きな航空母艦みたいなもんだから、作れるよ。
そんなもんに住みたくない、土の上に住みたいって人は好きにすればいい。
ただし、台風だろうが地震だろうが火山噴火だろうが、誰も救援に行きません。
自己責任で好きにしてちょーらい。
ところで、今の私は何度目かの『資本論』読破に挑戦してる。
英米文学やってた私が、2001年にアイン・ランドを読んでぶっ飛んだ。
もう小説は読まんでいい、私は「最終小説」を読んだから、もういい。
英米文学研究は私には必要ない。
いや、こんなもん趣味でしかない。研究なんてもんじゃない。
自分の無知と失敗を認めるのに遅すぎることはない。
オウム真理教信徒じゃないんだから、自分の無知無思慮は素直に認めて勉強し直すんだ。
あのね、カルトから抜け出せない人って、プライドが高いの。
自尊心はないけど、プライドが高いの。
自己否定できないの。
自分がアホやった!って認めることができないの。
ついでにケチで貧乏くさいの。
今まで僕がしてきた苦労はどーするの?
また新たにやり直すにはお金も時間もかかるし……と小賢しく計算するの
で、古い人間関係や古いシステムを捨てることができないの。
自己否定を経過しないでは進化はできない!
自分を踏み越えないと新しい自分に出会えない!
生きている間は死体やっていられない!
ということで、2001年から、私は遅ればせながら政治思想などの社会科学の本を読み始めた。
英米文学系書籍はみな処分して。
だけど、『資本論』読みづらい……
まあ、岩波文庫版の訳は読みづらいのが定番らしいけど。
漫画版『資本論』も何種類も出版されてる。
で、最近も、また漫画版を何冊か読んでみた。
漫画版『資本論』も進化してる。
私は英米文学研究みたいなもんやってたので、物語の形式でないと脳に入らない。
銀行の仕組みだって、清水一行さんの小説で学んだ。
金融論の本を読んで理解できる頭じゃないんよ。
ひとりの貧しい青年が資本家として成り上がり、結局なりきれず挫折する物語の中で説明されるマルクス用語。
使用価値、交換価値、価値形態、商品の物神的性格、貨幣の資本への転化、剰余価値……
おもろい。
おもろいじゃないのーー!!
資本家がいて、自分の労働しか売れるものがいない労働者がいる。
資本家は、労働者から搾取せずに、労働者の労働に報いていると同業他社との競争に負けて、その企業は倒産し、結局は労働者が失業することになる。
いつでも同業他社との競争に勝つためには、労働者から搾取した利益を競争用の研究開発や生産手段の拡大向上や他企業の吸収合併のために使う=投資するしかない。
結局のところ、自分の労働しか売り物のない人間は、搾取されるのが運命なんよね。
資本家は勝ち続けるための利潤増大のために労働者から搾取するかリストラするしかないんだよね。
だけど、この労働と資本家間競争が、人類社会を推進し、便利で多様な商品やサービスが生産され行き渡るようになったし、科学技術も発展させた。
つまり、何が言いたいかというと、今のところ資本主義しかない。
資本家と労働者の対立がない社会は社会主義国のように衰退する。
資本家も労働者もいないなら、対立がないということにもならなくて、それは原始社会。
パトラッシュ、わけわかんないよ、どうしよう。
で、やっぱり原著『資本論』の翻訳に挑戦したくなった。
前にも書いたけれど、みなさん、日本漫画って、すごいですね!!
教科書なんか、全部漫画でいいんじゃないか。
と思うくらいに「面白くて勉強になる楽しい教科書」みたいな漫画作品も多い。
今日は、2つだけ紹介します。
これは「知的所有権」に関する漫画。うめざわしゅん作『えれほん』
まあ、アメリカと中国が戦争するとしたら、原因は、この知的所有権に関する姿勢の違いだろうね、きっと。
個人の創造物の権利の尊重欧米と、人のものは自分のもの海賊版あたりまえのアジアの対立よ。
この漫画については、「東京アイン・ランド読者会」のメンバーの光井かおり氏(仮名)から教えていただいた。
化学研究者の光井さんのご講演内容については、このブログでも紹介いたしました!
2016年の11月にね!
この漫画は、ここで、途中までは無料で読めます。まだ発売されてない。
8月24日にリリースだって。
http://denshi-birz.com/erewhon/
いやあああ〜〜〜ほんと感心しました!!
intellectual propertyの問題を、こんなふうにわかりやすく近未来SFの形で教えてくれるとは!
ちょっと読んでみてください。
無料だから。
それから、私は簿記を勉強したい。
複式簿記を理解したい。
ということで、今の私はこれも読んでる!
Rootportさん原作、三ツ矢彰さん作画の『女騎士、経理になる。』だ。
これもすごい!!
なんという想像力!!
複式簿記をネタにこんな漫画を創るとは!
おもしろい!
これなら私にも理解できる!!
で、今んとこ出ている7巻分をKindleで購入した。
無料で読もうと思えば、いろいろ手段あるよ。
無料で読める漫画アプリを駆使すれば。
私は65歳で、体力も時間もないんで、サッサと買うよ。
これ、原作に小説もある。これも読もうかな。
ということで、今日も忙しいフジモリでした!
誰かさあ〜〜アイン・ランドの小説を漫画にしてよ〜〜
The FountainheadもAtlas Shruggedも、日本では版権ないからさあ〜〜〜