[307] 副島隆彦&SNSI著『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』について

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本日は2018年7月24日火曜日だ。

暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。

暑いんで、マルクス『資本論』なんか、やっぱり読めない。

あれ日本語?

だから、副島隆彦氏とお弟子さんたちの論集が出版されたので、それを読んでみた。

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実は、この本は2005年に出版されたものだ。

それが、前書きの論文を副島隆彦氏が書き直して、新書として再出版された。

2005年に私はこの元の本を読んだ。

確かに読んだ。

しかし、2005年時点においては、読んだだけであったらしい。

この本全体が伝えているメッセージを、私は明確に把握していなかった。

今回、副島隆彦氏によって新たに書き加えられた前書きの論文を読み、お弟子さんの論文を再読して私なりに解釈したことを書く。

この本全体が言いたいことは、以下のことかなあと、私は推測する。

以下はフジモリ流解釈である。

私の解釈はブロック体にしてある。

「資本主義の精神」というのは、マックス・ヴェーバーが言ったような綺麗事じゃないよ〜〜

プロテスタントのカルヴィニズムは、最終的に人間が救済されるかどうかってのは、神が決めるんであって、人間の努力でどうにかなるもんじゃないよって、言ったよねえ。

で、カルヴィニズムを内面化した人間は、自分が神に救われている存在だとどうしても思い込みたい。

だからいかにも神に選ばれているようにふるまう。

いかにも神に選ばれている人間つーのは、人様の役に立つ有能な人間よん。

だから、カルヴィニズムが浸透した地域で、神を常に意識して、良きキリスト教徒として隣人の役に立てる勤労の美徳と目的合理的経営と行動的禁欲によって獲得された利潤は許されるんだよ〜〜っていう考え方が生まれた。

それが近代資本主義の精神だ。

って、ヴェーバーさんは言ったけどさあ〜〜

そんなのは綺麗事なんだよ〜〜

だって、資本主義つーのは、何のかんの言っても、こ〜いうシステムでしょ〜〜

資本家がいて、自分の労働しか売れるものがいない労働者がいると。

お互い持ちつ持たれつでwin-win gameで行ければいいねと。

しかし、そうはいかんのよ〜〜

資本家は、労働者から搾取せずに、労働者の労働に報いていると同業他社との競争に負けると。

その企業は倒産し、結局は労働者が失業することになると。

何よりも資本家が困ると。

いつでも同業他社との競争に勝つためには、労働者から搾取した利益を競争用の研究開発や生産手段の拡大向上や他企業の吸収合併のために使う=投資するしかないと。

自分の労働しか売り物のない人間は、どんなに賃金を低く抑えられても、働くしかないと。

資本家は勝ち続けるための利潤増大のために労働者から搾取するかリストラするしかないと。

いやでも、それしか手がないと。

労働者はどうしても搾取されると。

しかたないのよと。

だけど、この買い叩かれた労働と、資本家間競争が、人類社会を推進してきたのだと。

その競争のおかげで、便利で多様な商品やサービスが生産され行き渡るようになったし、科学技術も発展させたと。

資本主義つーもんは、こういうもんよとマルクスも言っていると。

要するに資本家は、なるったけ絞れるところからは絞って金儲けして貨幣を蓄積するしか、生き延びる方法はないんだよという思想だよと。

それが資本主義だよと。

違うか?

そーだろーー

それを、マックス・ヴェーバーは、「良きキリスト教徒として隣人の役に立てる勤労の美徳と目的合理的経営と行動的禁欲によって獲得された利潤は許されるんだよ〜〜っていう考え方が生まれたんで、カルヴィニズムの浸透した地域にのみ、資本主義の精神は生まれた〜〜」と言ったと。

ど〜〜言うつもりで、こんな綺麗事をヴェーバーは言ったんかしらん。

結果的に、ヴェーバーがやったことは、資本主義のえげつない本質を隠蔽しただけだ。

資本主義の精神をさも立派なもんみたいに見せただけだ。

これはアカデミック詐欺だろ。

まあ、アカデミズムだって詐欺の一種だという事実はさておいて。

それにしても、ヴェーバー仮説は、もっともらしい嘘であると。

ひょっとして、ヴェーバーは、資本主義のえげつない本質を隠蔽したい資本家集団に依頼されて、こんな「資本主義おとぎ話」をでっちあげたのか?

とまでは言わんけどさあ。

で、私、副島隆彦と私の弟子たちは、ヴェーバー仮説が疑わしいと思うんで、このさい読者のみなさんには、ヴェーバーと同時代人で、ヴェーバーとは違う「資本主義の起源」=ユダヤ人説を書いたヴェルナー・ゾンバルトの本を読むことを薦めるぞ!!

ゾンバルトの方がわかっていたぞ!!

以上が、副島隆彦&SNSI著『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』の要旨だと、私は把握した!

だから、私は、講談社学術文庫から出てるヴェルナー・ゾンバルトの著作を、あらためて買って読み直し始めた。

これらのゾンバルト本は、私は全て読んだはずだ!

『ブルジョワ』って本は、大昔の難解な当時の日本語のシミだらけの初訳本を古書店から高いのに取り寄せたんだぞ、2005年当時。

だが、内容をよく覚えていない。

忘れている。

おそらく読んだだけで理解していなかったのだろう。

もしくは認知症だろうか……

もう一度全部を読み直さねば。

どうせ暑い夏だ。行きたいところもない。

最低限の家事以外は、本を読むことしかやることないもんね〜〜

しかし、この種の本を読めば読むほど、「金儲け」は私には無理だと納得する。

私の脳のユダヤ要素は限りなく薄い。

ところで、副島隆彦氏のお弟子さんで、旅行代理店を経営している方がいらっしゃる。

以下は、その方の体験談である。

その方は、最近では主として外国人観光客でも、富裕層の日本旅行の手配や案内もしておられる。

で、その方がユダヤ人の富裕層の観光客を銀座の高級寿司店に案内した。

ところが、そのユダヤ人富裕層観光客は注文したものを食べきれなかった。

で、会計の時に、食べ残したものの値段は払わない、食べ残したものの値段は請求書の額から差し引いてちょーらいと言い張ったそうである。

あーた、これがユダヤ人の金儲けの精神であるところの合理的精神だとしたら、私なんか何回生まれ変わっても、真似できないよ。

真似する気にもならんわ。

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