[315] ディズニー映画『リメンバー・ミー』COCOに先祖崇拝の意味を学んだ!

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本日は2018年8月16日木曜日だ。

敗戦記念日も終わり、お盆も今日で終わり。

昨晩は、ディズニー映画の『リメンバー・ミー』(原題 Coco,2018) をamazonプライム ビデオで500円で購入して視聴した。

いやあ、ほんと今の時代最高。

自宅で寝っ転がって比較的新作の映画を視聴できるんだから。

『リメンバー・ミー』(原題 Coco,2018)は、メキシコを舞台にしたメキシコのお盆「死者の日」にまつわる映画だ。

ネタバレになるので、物語内容は書かない。

https://amzn.to/2Bhl2WQ

周知のように、メキシコ人は我々と同じく祖先はモンゴロイドだ。

好奇心が強いけれども平和主義の人間は、居住地域の専有権をめぐって争いたくない。

面倒くさいことになると逃げる。

どこか遠くに行く。

私みたいだな。

気が弱い。でも負けるが勝ちよ。逃げるが勝ちよ。

私も煮詰まると、職場を変えて来た。

好奇心は強いが気が弱くて平和的な私みたいな類のモンゴロイドさんたちは、いろいろ面倒くさいユーラシア大陸から逃げたくなった。

どこか遠くに行きたくなった。

で、樺太まで渡り、テクテクと歩き、アリューシャン列島を島伝い小舟で渡り、今の北米大陸の北端アラスカ沿岸部に上陸した。

そのあたりで残って定住したのがイヌイット(エスキモー)。

そこもいやになって南下して、広い広い大陸のあちこちポツンポツンと定住したのが、アメリカ先住民族。

いわゆるインディアンですね。

モンゴロイドのユーラシア大陸から南アメリカ大陸の南端までの移動をThe Great Journeyと呼びますね。

メキシコ人は、だから日本人の人種的親戚。

そのメキシコ人は、メキシコから領土を奪い搾取も酷いアメリカ合衆国のことは大嫌い。

だから、メキシコ人は、日米戦争の頃は、日本のためにスパイ活動してくれた。

敵の敵は友。ましてやご先祖様さまが親戚どうし。

日本のために情報を集めてくれて、逮捕され処刑されたメキシコ人スパイも多いのです。

合掌。

アメリカ合衆国の前はスペインが略奪者だった。

南アメリカ大陸のモンゴロイド先住民族は、スペイン人から虐殺され征服された。

メキシコでも、征服者のスペインの影響下でスペイン人との混血が進み、スペイン人の血中濃度が高いほど、社会的には上層に属し、カトリック教徒が圧倒的に多い。

でも元はモンゴロイドだから、根っこの根っこはアニミズムです。

万物に霊が宿っていると感じるし、伝統的に先祖崇拝だ。

「死者の日」に、自分の先祖たちが死の国The Land of Ancestorsから1日だけ帰ってくると思う。

だから、その日は自宅の家屋敷を清めて、ご馳走をいっぱい作りお供えして、死者である祖先と生きている子孫が楽しく交流をする。

はい。日本のお盆と同じですね〜〜

まあ、メキシコでは墓地にいろいろ大量にお供えして墓地で大騒ぎするらしいけれど。

興味があったら見てね〜〜

損しないですよ〜〜

必見の価値あるディズニー映画ですよ〜〜

この映画についてはネットで絶賛してたので、素直な私はすぐに視聴した。

素晴らしい!!

見て良かった!!

これこそ、お盆にやって来たご先祖様からのご褒美!!

すっっっっっっっうううううごおおおおおおおおおくいい!!

寝床で2回も視聴してしまった。

私的には『ムーラン』(Mu Lan,1998)以来のディズニー映画の傑作だ!!

実に20年ぶりの大傑作だ!!

ディズニー映画って、時流を見るのに敏感で、『ムーラン』製作時は、ビル・クリントン政権時代で、鄧小平指導のもとに資本主義に舵を切った中国にアメリカが接近した時代だ。

だから、中国の15世紀の伝説の男装の女性武人「花木蘭」をヒロインにアニメ映画を製作した。

アメリカのチャイナタウンの書店で必ず売ってる絵本だけどね、『花木蘭』って。

実写版映画は本国中国で作られた。

はっきり言って、ディズニーの『ムーラン』は、日本の『もののけ姫』とかの戦う美少女キャラのパクリだと思うけど、まあ、パクリあいは世の常人の常。

メキシコを舞台のディズニー映画がかあ。

やっぱ国内のチカーノ&チカーナ=メキシコ系アメリカ人勢力の影響力を意識してますね〜〜

メキシコ系以外でも、南アメリカ諸国から流入するヒスパニック移民たちもアメリカ合衆国で根を下ろし、政治的に無視できないパワーを持っているもんね〜〜

ディズニー映画は、ほんと、政治的に動く会社よ。

って、要するに観客動員の都合ですが。

それはさておき、今日は『リメンバー・ミー』というお盆ディズニー映画の話。

この映画を見て、私は「お盆」の意味を初めて知った気になった。

「先祖崇拝」という慣習の意味を初めて腑に落ちて理解できた。

歴史だの人類だの言われてもピンとこない。

しかし、ここで私が生きているのは、確実にミトコンドリアの時代から私の先祖が遺伝子を伝えて来たということだ。

旧石器時代も、新石器時代も、『古事記』の時代も、『日本書紀』の時代も、そこには私の先祖が生きていたということだ。

実家の墓石には江戸末期か明治初期ぐらいの直系祖先の名前からしか刻まれていないけれども、飛鳥時代も奈良時代も平安時代も室町時代も戦国時代も私の先祖は生きていたのだ。

で、私に直系の子孫はいないけれども、親族の子供たち孫たちと遺伝子は繋がって未来に生きるわけだ。

凄いことであるなあ。

未来のことはさておいて、人間が歴史や人類をリアルに感じるというのは、自分の先祖を感じることを通してでしかないのではないか。

私の背骨の脊髄や、あらゆる骨の中には、見る人が見たら、びっしりと私の先祖の人たちが、それぞれの時代の装束を身につけて、ミクロの姿でうごめているのが見えるのではないか。

私が職場を変えて住居を移した土地は、みな私の先祖に縁のある所ばかりだった。

いろんな心霊写真が撮影されてきたことでもわかるように、この世界は複数の世界が同時に並行しているようで、私の目に見えないだけで、異世界の生き物と私たちは共生している。

私がスイカを食ってるときは、いっしょに縁のある異界の生き物がいっしょに食ってるのだろう。

パソコンをいじっているときは、興味深げに覗き込んでいるのかもしれない。

私は人様のお宅にお邪魔したときに、何回も何者かに足首を掴まれたことがあるが、まあ地面や床を這っている霊はどこにも棲息しているのだ。

不成仏霊というのは最初は立っていられるけれども、だんだん地面を這うしかなくなり、最後には地縛霊で自由が効かなくなるらしい。

それも難儀で退屈だろね。

垂直水平ともに移動の自由こそは高級霊の属性らしい。

やっぱり、自由こそ高次元の属性。

低級霊を供養するなら、線香は短いものを使用すべし。

高級霊を供養するなら長い線香を使用すべし。

と言われるもんね。

線香の煙が霊が必要とする何かに変質するらしいです。

知らんけど。

地上に生きてる人間は、地上の仕事で忙しいから、縁ある死者たちやご先祖様のことに構っていられない。

でも、ちゃんと心の中にあなたたちはいます、顔も知りませんが、あなたたちが頑張って生きてくださったので、私もここにいますとアピールする機会なのだろうね、お盆とは。

つまり、1年に1度の遺伝子同窓会。

みなさま、ディズニーのメキシコをのお盆映画『リメンバー・ミー』で出色なのは、死者の世界の造形です。

実に実に美しい世界が描かれています。

これは、見るべし!ですよ。

あれを表現できただけでも、すごい。

この世とあの世は、オレンジ色のマリーゴールドの花弁で敷き詰められた橋によって繋がれている。

メキシコの伝統的死生観には、地獄がないらしい。

みんな、メキシコ的極楽浄土に行く。

で、地上で誰も思い出してくれなくなった時に、「本当の死」を迎えて、消滅する。

死者の世界だって、どんどん人口が増えたら困るしね。

あれ?じゃあ、織田信長みたいに、ずっと興味を持たれて忘れ去られないでいる人は、死者の世界にずっと生きていて、「人間50年〜〜」とか今でも言って踊っているのか?

想像力を働かせて自分の先祖を思う。

自分の先祖が生きていた時代を思う。

その時代が変わりつつ継続してきた歴史を思う。

そういう気持ちが私たちにあると先祖や先人たちは、何かをこっそり私たちに黙って教えてくれるのではないか。

私たちは、同時代的にも水平的にも、ひとりで生きているわけではない。

他人を信じられません〜〜と言ったって、あんたクレジットカード使うだろ、切手貼って郵便を出すだろ、である。

ひとりで生きてるつもりでいたって、多くの人々の仕事の上に生きさせてもらっている。

歴史的にも垂直的にも、ひとりで生きているわけではない。

ここまで思い至ると、なんか幸福ですね。

ま、あれだけの映画を作れるんだから、アメリカ健在だ。

やっぱり、すごいわ。

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