[339] 抗がん剤治療開始までの小春日和

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本日は2018年12月8日土曜日である。

予定では、昨日の12月7日金曜日に夫は再入院のはずだった。

またも病室の窓から街と空を眺める日々が再開されるはずだった。

12月10日月曜日には、腎臓の腫瘍をAIダビンチで摘出のはずだった。

が!事情が変わった!

大腸ガン腹腔鏡手術をしてくださった消化器外科ドクターは、早く化学療法を始めたいとおっしゃった。

なにしろ、ステージIIIaかと思ったらステージIIIcだったから。

手術不能の末期ガンに近い状態だったから。

これ、すでに血管やリンパ管を通じてがん細胞が全身を巡っているということだ。

すでに、夫の場合は腎臓にも腫瘍ができてる。

これは転移性のものではないにしろ、複数の箇所に腫瘍ができてるなら、「全身ガン」だよ。

末期ガンは放置だと余命は約8ヶ月らしい。

抗がん剤治療すると、その余命は平均30ヶ月になる。

進行したガンが完治するということはない。

延命できるだけ。

延命には個人差あり。20年延命の事例だってある。

効果あるなら、サッサと抗がん剤治療を始める方がいい。

だけど、腎臓ガン手術と抗がん剤治療を並行させるわけにはいかない。

どちらも身体への負担は大きい。

たとえ開腹手術ではなくダビンチでの身体に負担のかからない手術とはいえ、手術だから!

ということで、消化器外科ドクターと泌尿器外科ドクターが話し合ってくださった。

ダビンチ手術より身体に負担がかからない手術ってある?

あ、放射線による腫瘍冷凍法つーのがある!

腫瘍部分を冷却させてがん細胞を死滅させる方法。

これは保険適用。

放射線で焼却する方法もある。

これは保険適用外。

どちらも鍼の先から出る放射線で冷却させるか、焼却するかである。

そんな方法があるんだ!?

が!東海三県のうち、その治療法ができる病院は三重大学病院放射線科だけだ!

それくらいに、まだまだ新しい技術であり、高価な医療機械も必要な治療法で、名古屋第二日本赤十字病院の放射線科では対処できません!

名古屋大学病院放射線科でも対処してません!

愛知県ガンセンター放射線科でも対処してません!

三重大学病院放射線科に紹介状をすぐに書きます!

この治療法については、それができる病院に行って、その技術がある医師に相談する方がいい!

病状のデータや患部映像病巣写真ディスク資料を渡します!

三重大学病院での外来診察予約もこちらでします!

だから、ご本人が、ちょっくら三重大学病院に行ってきてください〜〜

了解しました!

で、12月5日水曜日に夫と私は、三重大学病院に出かけた。

午前7時に自宅出発。タクシーと近鉄特急電車とタクシーで、病院に到着したのが午前9時20分。

三重大学病院は三重大学と隣接している。

私は、去年度、毎週火曜日に三重大学に通っていたので、勝手知ったる三重大学。

福山市立大学時代の同僚で、埼玉大学&三重大学名誉教授渡邊明先生ご担当の工学部大学院博士課程前期の「生産管理論特論」のご講義を聴講させていただくために通ったのだ。

まあ、結局私の頭では理解できないご講義でありましたが、それは当然。

しかし、まさかねえ……

その三重大学に、翌年の冬にガンになった夫の付き添いで行くことになるとは。

人生はほんとに予想外に展開する。

三重大学病院は、規模も大きく、建物は真新しく清潔。

システムは、名古屋第二日本赤十字病院よりも、もっと効率的というか機械化されている。

だから事務系スタッフの数が少ない感じ。

気楽に質問できるボランティアの人もいない。日赤は、あちこちにボランティアが立っていて、軽くいろいろ質問できる。

さすが、国立の大学病院。全体にサービス業的ノリがない。

でも、お金は潤沢にかけられている感じ。

で、放射線科の副科長のドクターの診察を受ける。

結論としては、「腎臓の腫瘍は放置しておいて、サッサと再発転移防止のための化学療法を受けましょう」であった。

理由としては、放射線による腫瘍冷却手術は、東海三県では三重大学病院でしかできないので、手術予約が1ヶ月先までいっぱい。

2019年1月半ば以降まで何もしないのは、まずい。

抗がん剤治療と放射線による冷却手術の同時並行は、できそーで、できない。

なんとなれば、放射線による冷却手術は、生検を含む検査期間を入れたら入院2週間必要。

でもって、入院1週間前と退院1週間後は抗がん剤治療できない。

ということは4週間は抗がん剤治療できない。

これでは継続して意味のある半年間の抗がん剤治療ができない。

そもそも腎臓の腫瘍は年に数ミリしか肥大しないから、あと1年放置したとしても、まだ初期段階のステージI。

まずは、抗がん剤治療してから、腎臓の腫瘍摘出しても大丈夫!

ダビンチでも放射線冷却でも、抗がん剤治療後に決めればいいんじゃないですか〜〜

というお話であった。

そうか、そうか、そうなんですね!

その後は、三重大学病院自慢の12階の展望レストランへ行った夫と私。

八事日赤のレストランとどっちが勝ってるかな?

ここだけの話、日赤の方が勝ってたよ…打倒、税立!リバータリアン!

って言っても、日本赤十字は天皇財閥だからね、私企業でもないけど。

伊勢の海に臨む12階からの眺めは気持ち良かった!

よく晴れた冬の朝であった!

帰宅後は、三重大学病院放射線科ドクターのお話をパソコンに入力し、A4用紙1枚にまとめてプリントアウト。

それを、翌日の名古屋第二日本赤十字病院の外来診察時に、消化器外科ドクターにお渡しした。

私は気が短いんで、診察室でタラタラやってるのは嫌いだ。

タラタラ患者がいろいろ言っていると診察時間が長くなる。

ただでさえ、外来診察の待ち時間は長いんだからね。

みなさん、「先生にお任せします」なんて怠惰な無責任なこと言ってちゃダメです。

自分でできることは自分でしましょうね。

ということで、12月13日木曜日より化学療法を開始することになった。

抗がん剤については、いろいろ言われている。

百害あって一利なしとも言われる。

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代替療法を薦める本はおびただしく出版されている。

もう、ほんとに多いよ。

YouTubeでも、それに関する講演映像は多い。

でも、代替療法を選んだ人と、標準治療を選んで化学療法を受けた人の生存率は、化学療法を受ける方が高いというデータもある。

この本にそう書いてあった。

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この本は相当に面白いです。

お医者さんとお付き合いせざるをえなくなる場合に備えて、読んでおくといいと思います。

私としては、今のところは、標準医療を受けつつ、食事に気をつけることに決めた。

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食事療法以外の代替療法については、まだまだ調べないとなあ。

夫は、当事者だけれども、奇妙なことに一切ガン関係の本は読まない。

入院中も退院後も、まったく読まない。

小室直樹氏の著作ばかり読んでいる。

今頃、「小室直樹デビュー」したんである。

小室直樹デビューできて良かったね!

どうしても読まなきゃ人生の損失なんて本は滅多にないけれども、小室直樹氏の著作はそういう本よ!

まあ、がん患者だけど、がん情報から顔を背ける・・・

無理もないね。

当事者だからなあ、リアルに嫌なんだろうなあ、がん関係本を読むのは。

かわりに、私が読み漁るからいいよ!

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なかにし礼さんは、食道がんを保険適用外の「陽子線治療」で寛解させた。

こういう治療法もあるんだ。自費で300万円かかるそうだ。

ただし、この陽子治療法は消化器系ガンには適用できない。

消化器だと放射線治療も適用できない。

腸や胃の粘膜を損傷させるから。

だから、手術以外では、今のところは、抗がん剤治療しかないんだよね。

夫が受ける化学療法は、3週間を単位とする。

「ゼロックス療法」と呼ぶらしい。

以下のドクターから渡されたハンドブックを熟読。

まず1週目最初に朝に病院で点滴を受ける。

その前に採血もあるし、診察もある。

点滴後2週間は、朝晩食後に抗がん剤を飲む。経口薬。錠剤らしい。

次の1週間はお休み。

これを8回繰り返す。

最近の研究では3週間8回ではなく、3週間4回の3ヶ月でも効果があると判明したそーだ。

副作用はある。当然。

副作用は人によっていろいろ。吐き気や薄毛に手足の痺れに口内炎に倦怠感とか。

このハンドブックには、副作用でお悩みの場合は主治医に連絡すると書かれている。

気楽に病院に連絡していいんですか?

「闇金ウシジマ君」に風貌が似ておられる消化器外科ドクターの方は、「副作用がきつかったら飲み薬を中止していいですよ」と、サラリとおっしゃる。

ええ!? いいんですね!?

ならば、ほんとにやめるぞ〜〜

27年前に父が抗がん剤治療を受けていた頃は、副作用がどんなにきつくても我慢していた。

父は、抗がん剤ですっかり弱ってしまったように見えたので、私の「抗がん剤」なるものへの先入観は、「劇薬で毒!」というものだ。

あの時、もっともっと介入して、抗がん剤治療なんてやめさせるべきだった。

仕事で忙しくて、病院に任せたのが間違いだった。

母や妹では、医師にガンガン質問できないとわかっていたのに、仕事を理由に病院に頻繁に行かなかったのは私の落ち度だった。Shit!

しかし、今は抗がん剤もいろいろ改良進化を経ている。

それを信じて、治療を受けるのみ。

どのみち、誰の身体の中でも、がん細胞は日々生まれている。

がん細胞はブドウ糖が大好きで、糖はがん細胞の餌だから、糖質制限をすることぐらいしか、今の私にできることはない。

朝は「道の駅」に売っている新鮮な野菜で作ったジュースをいっぱい飲む。

その辺のスーパーマーケットで売ってる野菜より確実に美味しい野菜ジュースができる。

動物性たんぱく質はダメだ、乳製品も、卵もダメだという意見もある。

反対に動物性タンパク質こそ摂取すべきだという意見もある。

何食っても同じだよ、生きる奴は生きるし、死ぬ奴は死ぬという意見もある。

「生死命あり、論ずるに足らず」ってやつね。

これが最も正しいような気もする……

糖質断ち食事療法を受ける入院を売りにする病院もある。

がん対策医療法を、食事療法から高額先進治療まで各種まとめて提供する病院もある。

がんビジネス花盛り。

いろいろ読み漁っても、迷いが増えても、何かを選ばなければならない。

心配も不安も尽きない。

就寝前の夫に、「大腸さんや腎臓さんや身体に感謝と愛を送ってね〜〜」と私は言うのであるが、もう身体の全細胞にも媚びるしかない。

さてさて、今は12月13日の抗がん剤治療開始までの小春日和である。

この小春日和を楽しもう。

2 comments

  1. 父は、心臓と腎臓が悪く手術が出来ないので、
    昨年の9月に「陽子線治療」しました。
    名古屋城の北にある病院です。とっても綺麗なできたての病棟でした。
    部位は、肝臓です。
    保険適用外です。

    入院がなく、病院に閉じ込められることもなかったし、
    痛くもかゆくも、何も症状なく本人は、開腹手術を何度も経験しているので、
    とっても、楽だったようです。
    (人の多いところには、いくなと言われていても、デパ地下にはいっています。)

    最近、またなんとかという数値が上がってきています。
    が、年なので、慌てることはないと医者からいわれているようです。
    検査ばかりしています。

    いいね: 1人

  2. コメントありがとうございます。そうでしたか、お父様は陽子線治療をなさったのですね。それは良かったです。病人の身体に負担がかからないのがいいです! ご家族にとっては、心配なことばかりですね。やれることを確実にやって、延命をじわじわいたしましょう。生きてるだけで丸儲けですもん。

    夫の腎臓は陽子線治療できるものかどうか、私も調べているんです。ドクターにも質問するつもりです。

    いいね

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