本日は2019年1月3日木曜日だ。
今年は、もっと短い記事を書いて更新回数を増やそう。
と、「アキラのランド節」時代から同じこと書いてますが。
どうしても元チンピラ研究者だった癖が抜けないんだよね。
つい長々と書いてしまう。
すみません。
今日は、アメリカの大手コンサルティング会社マッキンゼーMckinsey & Companyのことについて書く。
なんでかというと、以下の動画を視聴したから。
この動画は、地政学者の奥山真司氏の国際ニュース動画配信の無料で観れる部分。
毎週火曜日に生配信されるが、私は会員ではないので最後まで視聴できない。
国際ニュース解説サービスについては、私は自分の貧乏さに見合わないくらいにカネ出してるんで、これ以上は無理。
すみません。
奥山氏と、この国際ニュース配信を企画運営している「オンザボード」の社長さんの和田憲治さんとの掛け合いが面白いです。
で、この動画で、奥山氏は、去年の12月にNew York Timesが、「マッキンゼーは中国の政策コンサルもやってる。一帯一路計画にも加担している。習近平の独裁政権の腐敗に加担している。金のためなら何でもやっていいのか?」という記事を発表したと紹介しておられる。
奥山氏によると、マッキンゼーって、いろんな国の政策や戦略に関与しているらしい。
私は、ビックリした。国の政策や戦略まで!?!?
えええええええ?
顧客が、たとえばイスラエルとイランでも引き受けるのか?
同じ会社の社員が、敵対しあう各国の政策を考え提案できるものなの?
同じ会社なんだから、筒抜けになるんじゃないの?
守秘義務?
あーた、そんな建前を信じるほど、私は若くないよ。
イスラエルのコンサルを引き受けたら、イランのコンサルを引き受けないってもんじゃないの、本来は。
でも、アメリカのコンサル会社が中国政府のコンサルやってたとは!?
ひょっとしたら、ロシアのコンサルもやってる?
日本政府のコンサルもやってる?
なんか、マレーシアのコンサルもして、中国と仲良くやれと大いに焚きつけたらしいが、マッキンゼー。
コンサルティングってのは、要するに軍師だ。
諸葛孔明だ。
韓非子だ。
コンサルティング会社つーのは、いわば集団諸葛孔明だ。
でしょ?
その諸葛孔明が、劉備の軍師になり、同時に曹操の軍師でもあるってことは、ありえない。
でしょ?
名古屋市役所のコンサルやって、広島県福山市のコンサルやるのはいいんだよ。
名古屋市と福山市はライバル関係じゃないんだからさあ。
でも、冷戦時代に、同じコンサル会社がアメリカとソ連を顧客に持つって、おかしいでしょー?
アメリカのコンサル会社が、いかに多国籍企業で、グローバル企業で、The Mckinsey Global Institute(https://www.mckinsey.com/mgi/overview)っていうシンクタンクまで持っているからといって、アメリカの国益に反して、中国政府のブレインやるって、おかしいでしょー?
と、ここまで思って、私はハタッと思った。
あれ?
ひょっとして、マッキンゼーって、いろんな部門があって、普通に企業や地方行政や官庁のコンサルや調査を請け負っている仕事もしているけれども、コアのコアでは、世界をある方向に動かす超特権層の代理店でもあるのかもね、って。
マッキンゼーの大株主が誰かなんて調べる気もないし、調べてもファンド会社や投資銀行の名前が出てくるだけで、ロスチャイルドだろうがロックフェラーだろうが、誰にしたって黒幕の個人名なんか出てこないだろう。
だけれども、ばれたね。
やっぱり、21世紀はバレる時代だね。
いや、こんなこと多くの人はすでに百も承知のことなのかな。
私が無知なだけかな。
そうか、そうだよ。
超大手コンサル会社なら、世界を動かせるよ。
超大手コンサル会社こそが、いわゆる世界を支配しようとする集団共同謀議主体の実働部隊なんだ。
超大手コンサル会社の奥の奥にいれば、こことここをぶつけて、儲けましょうとか、こことここが結束するように仕向けて、ここにここのものを買わせましょうとか、できる。
だって、企業も役所も教育機関も、みんなコンサル頼りなんだからさあ。
自前で考える能力ないんだからさあ。
自前の調査能力もないんだからさあ。
研修会や新人訓練でさえ、外注してる。
コンサルティング会社に丸投げしてる。
でも、政府のレベルなら、自前で国家戦略を考えているだろう……
なんて、ことはないんだよ。
まあ、こんなことはすでに、日本でも2013年には示唆はされていたけれどね……
以下の翻訳本で。
というわけで、早速、私はKindleでこの本を読み始めた。
読んで面白かったら、またここで紹介する。
ところで、マッキンゼーと言えば、もうはっきり言って、日本の若い子にとっては、できるものならば就職したい外資系会社No.1だろう。
いわば、戦前の「満州鉄道」だ。
戦前の男の子は「満鉄」に就職するのが夢だったと亡き父から聞いたことがある。
「満鉄」っていうのは、単なる鉄道会社じゃない。
満鉄調査部ってのがあったくらいに、今で言うシンクタンクも持っていたし、東アジアの経済・政治・軍事を動かす組織でもあった。
いつの時代でも、時代を動かす組織は憧れだ。
時代と世界を動かす組織のメンバーになることも憧れだ。
私だって、頭脳明晰で体力もあったら、憧れて入社試験ぐらい受けたろう。
とはいえ、マッキンゼーという会社を日本人が知るようになったのは、1970年代半ばからだけれども。1975年だったかなあ。
大前研一さんが『企業参謀』って本出してテレビ出演するようになってからだけど。
そう、マッケンジーは大前研一さんが勤務していたところだ。
勝間和代さんがいたところだ。
業績があれば、年収1億円だ。
まあ、税金対策しないと8000万くらい税金で取られると思うけど……
マッキンゼーにいたってことだけで、華麗なるキャリアになる。
ピン芸人の石井てる美さんもマッキンゼー出身。
この芸人さんは、東大院卒でTOEIC満点でマッキンゼーの社員だったっていう経歴だけが、今のところ売りの芸人さんだ。
でも、この芸人さんは、お笑い界にいるキャリアが長くなるに連れて、いい顔になってきた。
前は、やっぱり「東大からマッキンゼーに行ったのよ」って嫌味なうざい顔してたからね。
正直言って、「お笑い芸人」として売れ続ける方がマッキンゼーでやっていくよりも難しいと私は思う。
舐めてないか、お笑いを。
でも、「お笑い芸人」としては大成できなくても、マッキンゼーにいたってことをネタにして食ってゆけるよ。
大丈夫。
現に、石井てる美さんは、同じことをネタにして、また本にしてる。
いずれ、NHKのEテレで、なんか受験番組の司会やれるし、英語ビジネスニュース番組のキャスターもできる。
かくも、マッキンゼー出身であることは、ビジネスになる。
今回ちょっと検索したら、元マッキンゼーっていう人の出した本の多いこと。
さすが、マッキンゼーだ。
というわけで、この続編は、『マッキンゼー 世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密』を読了してから、書きます。