[347] 古田博司氏の「コリア廊下国家論」の衝撃

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「今日は2019年1月26日土曜日!あなた、最近、前よりも読書量が増えてるね」

「まあ、一般書ばかりだけどね。専門書読んでるわけではないけどね。退職後2年近くが経過して、やっと毒気が抜けてきたのかな。それに、あなたが大腸ガンになったおかげで、私の人生の優先順位がはっきりしてきたんで、学習意欲は高まってるよ」

「最近読んだ中で面白かったものは何?」

「面白いというか衝撃的だったのは古田博司氏のご著書だね。数冊読んでビックリよ。特に衝撃的だったのは東アジア論。なんで、私はこの人の著書を知らなかったんだろう!?って自分の無知さに、あらためて驚いた」

「ふるた・ひろしさんって、どーいう人?」

「1953年生まれの筑波大学の大学院教授。慶應の文学部史学科を経て慶應の大学院で東洋思想で修士号を取得してから、マルクスの勉強もして、韓国の大学で日本語を6年間教えて、当時のソ連や中国や北朝鮮にも行き、日本に帰国後は、下関市立大学にスカウトされて、それから北朝鮮研究の業績で筑波大学にスカウトされて、人文系出身なのに、政治学で博士号とって法学博士になった方。西洋哲学の本も出版なさっておられる。博覧強記よ。すごく面白い研究者。国立大学の教授なのに珍しく左翼じゃないし、綺麗事リベラルでもない。奥さんは在日コリアンだそうよ」

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「で、この古田さんの書く東アジア論の何が衝撃的だったの?」

「まあ東アジアっていうと、北朝鮮人民共和国と大韓民国あわせてコリアと今の中国と日本を合わせたエリアだけれども、日本って東アジアでもないんだよね、ほんとは」

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「それが衝撃的だったの?」

「いや、衝撃的だったのは、古田博司氏のコリア廊下国家論よ」

「コリア廊下国家論!? なに、廊下国家って?」

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「この朝鮮半島の地図見てよ。私も韓国に一度行ったことあるからイメージがわくんだけど、朝鮮半島って、今の北朝鮮の東北部に山岳地帯はあるけれど、だいたいが平野なの。ものすっごく攻めやすいの。自然の障壁がなんもない。東西南北バスで突っ切っるのに4時間もかからない感じ」

「ああ、通過しやすいので廊下国家か」

「古代から、現在は中国と大雑把に呼ばれている地域に住む異民族や、北方のモンゴルだの満州族だのから、朝鮮半島はしょっちゅう侵略されてきた。平坦な土地は外敵を防げないんだよね。ダダダダとやって来てどんどん南下すれば占領できちゃう」

「そうかあ。前提として守れないんだな」

「同じ中国のそばと言っても、日本は海という障壁があったでしょ。昔は軍艦も飛行機もなかったからね、元寇の役ぐらいだよね、日本が異民族に侵略されそうになったのは」

「うーん、そもそも守れない国なのに、そこの王様とか支配者は大変だなあ。守れないくせに守ることができるような顔するしかないもんな」

「そうそう。で、異民族に侵略されると、高麗の王様は朝鮮半島の南端まで逃げた。李朝の王様もサッサと逃げた」

「そんな王様に支配される国民はやりきれないな。自分らだけ逃げて、国民は捕まえられて奴隷にされたんだろ?」

「そうそう、民衆の方は王様や支配者を尊敬なんかできない。いつでも逃げ腰だから。面従腹背になるに決まってる。王や支配層は、民衆が自分たちを信用もしていないし尊敬もしてないとわかっているので力づくで強権的に扱う。民衆の方は、まともに逆らえば殺されるから、諦めて従う。けれども、ほんとはその理不尽さに怒りがたまったまま生きていくしかない。この無気力と無念さが、いわゆる恨(ハン)なんだってさ。日本語で言う恨み(うらみ)とは、ちょっと違うらしい」

「まあ、しかし、無気力と無念さに閉じこもって、諦め切れるもんかねえ」

「諦めきれないって、そりゃ。で、からむ、ゴネる、たかるんだってさ。絡んで、ゴネて、たかることで抵抗する。傷ついたプライドと主体性を、そうすることで回復しようとする」

「なに、それ女みたいだな。非力無力で男に食わせてもらうしかないのに、従う顔して、巧妙にからみ、ゴネて、たかるだろ、ある種の女ってさ。前提として負けているのに、絶対にそれを認めず、どんな姑息な手段を取っても負けようとしない。な、ある種の女そっくりだろ」

「うーん…………まあ、誰にでも主体性はあるからね………でも、すごいといえばすごいでしょ。モンゴル人も満州人もロシア人も、朝鮮半島に侵略しても、そうした抵抗法に参ったらしいよ。具体的に言うと、命じられたことをダラダラ遅延させる。提供せいと言われた物品は数をごまかす。保身のために嘘でも何でも言う。告げ口密告あたりまえ。信頼なんてどこにもないので、社会がまとまらず、血族だけで固まる」

「あ、韓国時代劇の王宮ものみたいだな」

「そういえば、韓国時代劇の王宮ものもそうだけれど、現代劇でも、ここまで卑劣な人間がいるんかなあ〜〜と思うほど卑劣な悪役が出てくるね。みんな裏切りあってね。あれはファンタジーではなく、結構リアルらしい。つまり、古田教授に言わせると、みんなが卑劣なんで、卑劣なのが普通になっているらしい。そういう意味で、コリアンは楽観的で、自分の欲望に正直で面白い人たちなんだってさ」

「面白いといえば面白いよな、確かに」

「ただ、その抵抗が朝鮮コリアという国家的自衛に凝縮しないんだね。コリアンの人々同士でも相互不信が強いので、仲間割れ、裏切り、抜け駆けがすごいので、国全体で侵略者に抵抗できない。支配層はすぐ逃げるしね」

「大義に凝縮されないんだな……でも、やたら異常にプライドだけ高く、消極的姑息な抵抗はしつこく続けて決して諦めないのか、まさしく女だな」

「………問題は、そういう朝鮮半島の歴史を知らずに関与しちゃった日本だよ。どこまでも、絡んでゴネてたかる隣国の歴史的に形成されたエトスを知らずに、併合した日本よ」

「だけど、そんなこと、あんた、人に言うなよ。ものすっごく差別的なネトウヨだと思われるぞ。まあ、大学はもう辞めてるからいいけど、大学なんか自虐史観の朝日新聞的左翼が多いから、そんなこと口に出すと人権委員会に訴えられるぞ」

「確かに。帝国主義日本に酷い目にあったかわいそうな朝鮮に対しての償いは終わっていない!と騒ぐ人はまだまだ多いよね、日本国内には」

「でもまあ、事実は事実として直視するという姿勢も出てきてる。欧米に対する幻想は壊れつつあるけれども、同時にアジアへの幻想も壊していかないと」

「そうなんよ。欧米への幻想を持たない人もアジアには幻想持ってるもんね。大アジア主義なんてさ。将来は中国とコリアと台湾と日本で東アジア共栄圏を形成すればいいとか言う人もいる。日本人は、欧米のことも知らないけれど、アジアのことも知らない。東アジア文化圏とか言って、中国やコリアのことも知ってるつもりになってる。だから、怖いよ」

「幻想のアジア主義をぶっ壊すためにも、古田博司氏の本はいいみたいだね」

「うん。40年間コリアのこと研究してきた方だからね。ハングル語もできるし。ロシア語も中国語もできるみたい。研究者だから英語はできてあたりまえだけど。まずは、事実確認だよね」

「何から読むといいかな?」

「ほんとは『東アジア・イデオロギーを超えて』がいいけれども、まずは読みやすいところで、『「統一朝鮮」は日本の災難』から読めばいいと思う」

「すごい題だなあ。凡百のネトウヨ的嫌韓論みたいだな」

「違うよ。違うって!私は、別に韓国のこと嫌いじゃない。韓国の映画やテレビドラマは大好きだし、コリアンレストラン大好きだし、2007年に大邱(てぐ)市の啓明大学に仕事で行ったときは、そこの方々に随分と親切にしていただいた。ただ、それとは別に、専門の研究者による信頼できる知見は知っておきたい。幻想に足をすくわれないために」

「また古田さんの本をもっと読んだら、内容教えて。自分で読むの面倒くさいし」

「そーいうこと言ってると呆けるよ!私が気になるのは、なんか最近の日本人の一部がコリアン化しつつあることなんだよね。やたらプライドが高く、自分を直視できず、ファンタジーで頭を満たし、からむ、ゴネる、たかる感じになってない? ほら、官公庁とか役所とか大企業とか教育界とか、指導的立場の人々のスキャンダルが多く暴かれているから、日本人は支配層への信頼を失くしつつあるでしょう。でも非力無力でなんともならないと思ってるでしょ。そうなると、この信頼のない社会で自分だけは守りたいあまりに、臆病さと勇気の無さマックスになるあまりに、嘘はつくわ、ゴネるわ、からむわ、たかるという卑劣さを恥じなくなっているでしょう、ある種の日本人たち」

「廊下国家の歴史の蓄積によって形成されたコリアン的ありようって、非力な人民ができうる精一杯の自己防衛と抵抗なんだ。その意味では、コリアン的ありようは人民の処世として普遍的かもしれないなあ……まずは、ともかく『「統一朝鮮」は日本の災難』を読んでみるよ。しかし、このタイトルちょっとなあ……えげつないな」

「売るためには、しかたないんじゃないの? 『恐怖の高麗民主連邦共和国』にでもするべきだった?」

「いやいや、『隣国を理解するために』とかさあ……」

「そうねえ、『東アジア幻想は日本を危機にさらす』とかだと無難だったかな?」

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6件のコメント

  1. 非常に興味深く、読み応えがありました。
    廊下国家理論、なるほどと思いました。
    韓国の人がいかにあのような性格が形成されていったか、納得しました。
    我々には理解できないのは、当然だなと思いました。
    確かに関わったのがまずかったですね。
    福沢諭吉も「日本の不運は韓国と隣国であることである。」と言ってますからね。
    ただ、私にも韓国人、在日韓国人の友人があり、彼女達はみんな穏やかでいい人たちばかりです。
    でも、そういう人達はやはり少数派で残念です。

    日本人で、韓国への償いが終わっていないなんて言う人がいるのですね…。
    私は韓国人にそう言われて喧嘩になりましたが、本当の日本人だったら、そう思ってる人ってあんまりいないのではないかな?とも思います。
    まずは、古田博司先生の本を読んでみたいと思います。

    いいね: 1人

  2. tabisirueiyoushi様 :

    コメントありがとうございます〜〜在日コリアンの知人教え子私にも多くいます。同僚にもいっぱいいました。みなきちんとした方々です。良い方々です。まあ、在日コリアンは日本人と同じですけどね。すでに。

    この問題については、うっかり書けば、いろいろ誤解を受け易いですが、一般的日本人は圧倒的にコリアについても中国についても知らないので、まずは、いろいろ勉強ですね。

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  3. 藤森様
    気がついてしまいました…
    私、ネトウヨとやらでした!ガ〜ン!
    ネトウヨでググったら、なんと「ネット右翼」… まるっきりではないですか ( ゚д゚)
    かみさんは年上女房で6歳離れた61のネトウバだと笑っておりましたが、なんと!!
    55にして自分がネトウヨだとは ( ̄^ ̄)ゞ
    はぁ〜〜

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    1. 生きる塾さま

      コメントありがとうございます。私は韓国嫌いじゃないないんですけど、韓国ドラマも好きなのあるんですけどねえ……

      しかし、奥様は面白そうな方ですね〜〜

      いいね: 1人

  4. 藤森様
    こんばんは!
    私のかみさんも韓流ドラマよく観ております。
    “ 面白けりゃ反日だろうが、嫌韓だろうが、アンタにゃ関係ない ” との事でした。笑笑
    うちのは、面白いとか!… そうした次元を遥かに超えて、
    とにかくぶっ飛んで、カッ飛んで、スッ飛んでます!笑笑

    いいね: 1人

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