本日は2019年2月5日火曜日だ。
今日は、暖かい空の明るい日であった。
ついでに、今日は私の66歳の誕生日だ。
去年の65歳の誕生日は、福山市の誇る「歯科室むつてっせん」院長の松永心子先生が瀬戸内海がよく見える高台にあるお魚料理店で、お友だちも引き連れてお祝いしてくださった。
https://aynrandassociates.com/2018/02/07/%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%81%A0%E8%B6%B3/
嬉しかったなん。美味しかったなん。
今年は、夫すら覚えていない私の誕生日である。
しかし、夫が入院中に預かっていた夫のキャッシュカードを横領して、前もって私は、自分の誕生日プレゼントをいろいろ買った。
だから、いいのだ。横領は嬉しい。
誕生日なんで、まずはトイレ掃除した。
それから、いつも洗濯に洗濯洗剤がわりに使用する「ベビーマグちゃん」を新品のに交換した。
この商品については、前にも本ブログで紹介したことがある。
ナンタラマグネシウムが入っているこの小さな三角形の袋で1年間洗浄できるそうである。
いろいろ調べると、1袋では洗浄力が足りないというデータもあったので、私は太っ腹に、3個投入して、1年に1度交換することにした。
交換日は自分の誕生日にしておけば、忘れないだろう。うん。
なんか、あの合成洗剤というのは、水を汚染させる気がするもんね。
1年経過後は、中身のナンタラマグネシウムを植木鉢の土の上にザザザと置くか、不燃物に出す。
この、ナンタラマグネシウムというのは、植物の光合成を促進するそーである。
なぜかは知らない。
ホームセンターに行くと、このナンタラマグネシウムの粒が売ってる。
なんで売ってるんだろ? 何に使うんだろう?
化学の知識も物理の知識もない私にとって、この世はまだまだしっかり闇だ。
話を突然変える。
私は「生前墓」なるものを建てることにした。
先日は、石材店に2回行き、石の種類とデザインを決めてきた。
父の死後に、それまでの先祖代々の墓を建て直したときに、亡き母が実家の墓の隣の地所も買っておいてくれた。
だから、そこに夫と私の「生前墓」を建てることにした。
「藤森家之墓」を建てることにした。
生きているときに自分の墓を建てておくと長生きするというではないか。
ガンの転移再発防止の抗がん剤治療第3クールに突入した夫は、主治医さんの許可も出て、2月からめでたく職場復帰した。
しかし、副作用もあり、疲れやすい。自宅では、だいたいベッドで横になっている。
いずれ夫に最悪のことが起きた場合は、私は当分は再起不能だ。
5年から10年くらいは、ぶーたれているに違いない。確実だ。
ぶーたれているうちに死ぬだろう。
とはいえ、実際のところは、夫の骨壷を抱いて餓死するわけにもいかない。
せめて、すぐに納骨できるお墓を建てておこう、と私は思った。
夫も賛成してくれた。
で、まずはお寺さんに許可をいただいた。
次には、墓石店について リサーチだ。
実家の墓の建て直しの時に依頼した墓石店は、大きな葬儀会社の墓石部で、私はあまりいい印象を持っていなかった。
今は凄い時代で、amazonではお墓まで、建築料込みで売っている。
こーいうのは論外。
お墓をなんだと思ってんだ!!
と思うのは、いまどきアナクロである。時代遅れである。
葬式もどんどん簡略化され、家族葬や密葬が多くなった。
墓も、なければいけないようなものじゃない。
遺灰も漁業組合の許可を得れば、海にまいていい。
樹木葬とか、コインロッカー式の納骨堂とか、集合墓とかも増えてきた。
ましてや、私のような子どものいない人間は、実家の墓じまいをするべきであって、後継者のいない墓など建てる必要はない。
夫の遺骨なら、夫の実家のお墓に納骨できる。私の遺骨だって、そこに入れてもらえばいいのだ。
だから、墓にこだわる私はアホである。
でも、欲しいものは欲しいんだよ!
私の死後のことは、前もってお寺さんに「永代供養」を、供養料をお渡しして、お願いしておけば、時期が来れば墓石も処分して、無縁墓に合祀していただけるでありましょう。
さて、ともかく墓石店にもいろいろある。
詐欺まがいのことをしている墓石店も珍しくない。
ほんとだって。
で、ウエッブサイトが一番充実していて、信用できそうな石材店を見つけた。
嬉しいことに、愛知県の岡崎市に本社がある。
奇しくも、この石材店の名古屋支店は、実家の墓のある名古屋市平和公園の近くだった。
この石材店の社長さんが本を出しておられたので、読んでみた。
一読して納得した!
著者が誠実に書いているかどうかぐらい、わかるぞ!
文才だけあって、中身スカスカの本なんて、掃いて捨てるほどあるんだぞ!
でも、この本には真摯さが溢れている!
この方の会社ならば、信用できる!
で、私はこの「矢田石材店」の名古屋支店に予約して、「お墓デイレクター」の中山氏にいろいろお話をうかがった。
建てていただきたいお墓のイメージのシンプルさについては、アイン・ランド夫妻の墓の写真をスマホで見ていただいた。
このお墓は2人分ですけど、私の場合はこれの片方だけでいいので。
アイン・ランド夫妻のお墓っていいでしょう〜〜〜♫♫
ニューヨーク郊外のKensico Cemetaryってとこにあります。
行くご予定の方はご連絡ください。不便ですからね〜〜
私は、アイン・ランド夫妻のお墓まいりは、まだ3回しかしていない。
4回目も敢行したい!是非とも、再再再訪したい!
ところで、「矢田石材店」は、すごいんである。
明朗会計だし、お墓の耐震用のジェルまで開発して特許を取っておられる。
ものすごく丁寧な仕事を重ねてお墓を建てておられる。
その仕事ぶりを評価されて、テレビに取り上げられたり、社長さんは講演依頼される。
筑波大学の地層学の講義まで聴講なさるのだ、この会社の方々は。
なぜかというと、お墓を建てる場合に、墓地の地層も把握していないと困るからだ。
ここの社長さんの矢田敏起氏は、非常に面白い方である。
テレビのニュース番組に呼ばれても、着ていくものは、石材店での仕事着だ。
この作業着だ。
どこに行くにも、この作業着だ。
ラジオ番組も持っておられるが、この作業着で放送局に行く。
社長の男らしい硬派ぶりとテレビのニュース番組のアナウンサーやキャスターの軟派な軽薄さとのコントラストがすごい。
高校卒業後に陸上自衛隊に入り、その後にご実家の石材店を継いで、石材店の抱えていた1億円の借金を返済した方であり、仕事一筋だ。
ご自分のことを「石工」とおっしゃり、史跡や文化遺産の石の修復や改築にも従事しておられる。
おお!石工!フリーメイソンだ!ハワード・ロークだ!
矢田石材店でいただく資料もすごい。
実際に建てる墓地の検分もしていただいた。
じっくりと墓地を調べ、右左表裏正面背面と、写真撮影する「お墓ディレクター」の中山さん。
仕事熱心な方である。
こうしてこそ、建てるべきお墓の具体像が浮かんでくるらしい。
で、中山さんが提示してくださったデザインがこれだ!
Behold this design!
うわお〜〜!!
イメージにぴったしだ!!
花立彫刻は、実家の墓では蓮の花だったけど、夫と私の墓の花立彫刻は、コスモスに決定!
コスモスは私が一番好きな花なんよ。
これなら、他のお家のお墓の中に置いても違和感ない。
実家の和式の普通のお墓の隣に置いても奇妙じゃない。
やはり、周囲とのバランスつーものがありますよ。
ついでに、隣の実家のお墓の耐震補強もしていただくことにした。
震度4ぐらいの地震が来たら、倒れる可能性があるらしいので。
昔のお墓なんて耐震構造じゃないもんね。
石は、インド産とか中国産もあるらしいが、私は国産にこだわった。
それも、愛知県じゃなきゃいけない!
で、愛知県岡崎市の採石場で採れるみかげ石に決定!
花崗岩だ!graniteだ!ハワード・ロークだ!
完成するのは9月だって。
それまでに、いろんな段階がある。
ワクワク。
私は、自分の家をハワード・ロークのような建築家に依頼して設計してもらって建てることはできなかったけれども、自分のお墓はちゃんと「注文設計」よん!
これで、お墓の石代とか建設料金とか含めて、87万円くらい。
これぐらいにコンパクトなお墓だと、そんなに高くないです。
和式のお墓は、何段にも石を重ねて、背丈も高くなるし、値段も高くなる。
だから平均150万円くらいかかる。
でも、洋式でコンパクトだと、100万円以内におさまる。
墓地の料金は別として。
東京あたりの墓地だと、すでに洋式の墓石が半分以上を占めているそーだ。
地方では、まだまだ和式優勢。
でも、いずれ地方も洋式のお墓が主流になるだろうな。
死を忘れることなかれ。 memento mori
生きているうちが花なのよ!
花の日々を充実させるためにもお墓だ!
あ、お墓といえば、生前墓を建てるにあたって、以下の本も読んでみた。
やっぱり、千田琢哉さんだ!
お墓まいりの効用以外にも、いいこといっぱい書いておられます!
お墓なんて無用だというご意見に私は反対しない。
でも、私はお墓まいりが好きだ。
もうすぐ父の命日であるな。
お墓まいりと言えば、思い出す。
大阪勤務時代に学生の話を聞いてると、なんか、「どうもご先祖さんが苦しんでいるんじゃないかなあ……こうも、この子の家に不運が重なるのは……」と思う事例が、いくつかあった。
「お墓まいりに行ってきたら?お墓まいりするようになって、運が良くなったって人は多いんだよ」と私が言うと、学生さんの反応は2つに分かれた。
「行ってこようかな。そういえば、ずっと行ってない」と言う学生もいた。
「そんなお墓まいりに、ほんとに効果があるんですかねえ?」と言う学生もいた。
後者のように言う学生は、長期的に見て見込みがない(と思う)。目先の利益でしか動けない人間では見込みがない。
お墓まいりに行くと正気になるでしょ!
犯罪者や子供虐待する人間は、お墓まいりに行って、墓石を掃除して、墓地の草むしりはしないだろ!
自分の良心やご先祖様に見られたら恥ずかしいことはしないだろ!
御利益(ごりやく)があるから墓参りするのではなく、行きたいから行くんですよね。
私の場合はご先祖さまへの感謝でしょうか。お参りすると何かひらめいたり、何か胸に落ちてくるんですよね。
あちこちに分散している墓を実家の両親が一生懸命に一か所にまとめました。なかには荒れ放題の墓もあり、土のなかにご遺骨が混じっているのもあったらしい。母が、ある日いやな予感がするのでしょうがないというので、ふと墓参りする気になった。そしたらブルドーザーがうちの墓のひとつを今にも押しつぶそうとしていたので、すぐ止めさせた。むかしの墓には、墓か石ころかわからないようなものも多い。また実家の庭には祠(ほこら)もあり、これらもなんのために存在しているのか謎である。
それにしてもアインランドの墓はシンプルですね。
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橘悟朗さま :
ご両親が、バラバラだったお墓をおまとめになったのは、いいことでしたね〜〜お墓が荒れていたり壊れていると、やはり良くない気がします。
私はお墓まいりで何かお願いしたことはないです。なんとはない懐かしさと感謝ですね。
そうなんです。アイン・ランドのお墓は誰が建てたのか、私は知りません。西洋に生前墓なんて習慣はなさそうですしね……でも、ご主人が亡くなったときに建てたのかもしれません。ご主人の死後3年してランドは亡くなりました。
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