本日は2019年3月19日火曜日である。
本日は夫の抗がん剤ゼロックス療法第5クール開始日である。
夫の点滴オキサリプラチンが終わるまでの約3時間を待つ間に、通路のベンチに腰かけて、病院の無料WiFiを利用して、今日の記事を書く。
しっかし、この「オキサリプラチン」って抗がん剤の名前は記憶しやすい。
置き去りにされてプラプラしてる何かを想像すればよろしい。
今日は、依存症addictionについて書く。
なんかネットニュースやFacebookが、まだピエール瀧さんという俳優さんのコカインがどうたらこうたらと騒いでいる。
私は、この人のことをハッキリ知ったのは、2016年の世紀の傑作映画『シン・ゴジラ』を見た時だ。
顔はなんか知っていたけど……という程度で名前も知らなかった。
「アナ雪」なんか観てないし、知らんよ。
でも、『シン・ゴジラ』の多摩川河川敷決戦「タバ作戦」のときの陸上自衛隊の西郷隊長には注目した。
おおおお〜〜
タバ作戦失敗の時の西郷隊長の言葉が良かった。
「気落ちは不要! 国民を守るのが我々の仕事だ。攻撃だけが華ではない!」
うわおおおお〜〜カッコいい!
で、あの渋いコワモテのおっさん誰?
ピエール瀧?
と、私は名を知ったのだ。
1989年にデビューした「電気グルーヴ」というグループのメンバーだなんて全く知らなかった。
だいたい、私は1980年11月から1996年4月まで、自分の職歴形成career buildingのために、テレビを見ている暇がなかった。
この期間のヒット歌謡曲も人気テレビドラマも、私は今でも知らない。
でも、今回、コカイン常習疑惑で逮捕されて、「電気グルーヴ」なる人々がいたと知った。
へええええ〜〜!!
で、ピエールさんは1967年生まれで、今んとこ51歳だって。
え〜〜51歳?
そんなに若いの?
すでに60歳近いのかと思ってた。
やっぱり、コカインとか麻薬の常習は老けるんだね。
50歳くらいで、あそこまで肌は傷まないし、老けないよ。
55歳までは充分に青春です。
若い頃の画像を検索すると、端正な美青年である。
だけど、ストレス解消で若い頃からずっとコカインやってたそうだ。
「電気グルーヴ」のYouTube映像眺めると、そりゃそうだろうなと思う。
ものすっごくテンション上げないと無理だよね、ああいう種類の音楽は。
観客というかファンは、現実を忘れたくて集まってくるわけで、パフォーマーがガンガンガンガンと狂ってくれないと観客は現実逃避できない。
「何やってんだかね、俺」なんて醒めてたら、やれない。
大変だわ、ほんと。
ピエールさんは、生来アホっぽく騒げる人ではなさそうなので、ああいう種類の音楽のパフォーマーを勤めるのは大変だったろう。
でも、それやらないと金にもならない。
で、麻薬に手を出したんですねえ〜〜
アイン・ランドも言語道断に長い長編小説『水源』を書き上げるのに、覚醒剤のアンフェタミンに頼った。
あの小説の高揚感は、覚醒剤由来です。
かの紫式部も、石山寺で狂人的長編物語『源氏物語』を書いてる時は、阿片を吸って、妄想してた。
と、落合莞爾氏はネットの配信動画で言っておられた。
まるで、見てきたかのように。
阿片というのは、ゴールドと同じくらいに古代より通貨の代わり。
特に戦争に阿片は必需品だった。
医療用にも戦闘用覚醒剤用にも軍費調達用にも。
満州の関東軍や中国大陸侵攻軍は、セッセと阿片を売って、食料だの軍事物質を調達した。
兵站なき海外派兵だったんで、現地調達。買ったり略奪したり。
特攻隊も覚醒剤でも処方されなかったら、敵艦に体当たりなどできなかった。
阿片の話はさておいて、強度のストレス解消のために阿片とかヒロポンとか大麻とかコカインとかに頼るのは犯罪だから、やめておこ〜〜と思っても、ストレス自体はあるので、人間はなんかの中毒になる。
生きていくこと自体がストレスだもん。
なんでストレスになるかっていうと、人間のリビドーの発散を抑止して、働いて稼いでまっとうに生活して行くことは非常な忍耐が要求されるからね。
人間ってのは、もうむちゃくちゃに生命力があるのに、その不定形な生命力を既成の箱に詰めて生きていくしかない。
それが「社会性を育む」ってことだ。
既成の箱に収まり切らなかった生命力はどうするのか?
人間存在って、根本的に過剰な何かを抱えているけど、その過剰な何かを放出する河がないまま生きているしかない。
つまり、人間は常に狂気と正気を両立させて生きている。
非合理と合理主義を両立させて生きている。
今を生きることと、未来に備えて今を諦めることの間の緊張は疲れる。
未来に備えて今を諦めることを「合理主義」と言う。
合理的に生きることができる人間なんているんですかね。
で、どうしても人間は、自分の内なる過剰なもの、非合理なもの、トチ狂ってるものの出口を作る。
その出口がなければ、緊張が高まって壊れるからね。自分が。
なにかの中毒、依存症、addictionになるのは、自分がぶっ壊れないようにするための自己防衛だよね。
なにかに依存することで、自分の中のトチ狂ってるものの出口を作る。
ピエールさんは、名声と社会的是認と金銭を獲得するため、狂気すれすれの現代音楽のパフォーマーであり続けるために、その生活とその生活で満たされない自分の中の何かの出口をコカインに求めた。
それが、たまたま犯罪だったので騒がれている。
依存症っていっぱいあるね。
咳止めブロン液一気飲みとか。
風邪薬大量一気摂取とか。
ニコチン依存症。
アルコール依存症。
大義依存症(世のため人のための政治社会活動に過剰に入れ込む)。
仕事依存症。
他人依存症。
家族依存症。
恋愛依存症。
セックス依存症。
ポルノ依存症。
小児性愛性的虐待依存症。
痴漢行為依存症。
露出癖依存症。
ギャンブル依存症。
ネット依存症。
スマホ依存症。
ゲーム依存症。
SNS依存症。
買い物依存症(ネット通販依存症を含む)。
アイドル依存症。
甘味依存症。
活字依存症。
Blog書き依存症。
整形手術依存症。
化粧品依存症。
国内旅行依存症。
海外旅行依存症。
スピリッチュアル依存症。
占い依存症。
皇室追っかけ依存症。
病院依存症。
DV依存症。
まだ、いろいろありそう。
役人なら、横領依存症。
研究者ならば、補助金依存症。
政治家ならば、権力依存症。
私の場合は、買い物依存症の中でもネット通販依存症だ。
それと、ネット依存症とSNS依存症と活字依存症。
それから、プチBlog書き依存症で、プチ甘味依存症だ。
ほんの一時期は仕事依存症だった。
これらの私の依存症は、愚かではあるが、依存症としてはタチがいい方だと思う。
他人の金ではなく自分の金でやっているし、勝手に独りでやっていられることなので。
買い物依存症で、かつネット通販依存症に関しては矯正しようと努力したけれど、治ってない。
ほんとに無駄な買い物を重ねてきている。
年金生活者になっても、ほとんど毎日、宅急便が届く。
なくても構わないものを注文してる。
便秘薬も各種揃えてる。
センナ系に酸化マグネシウム系にミヤリサンとか。
何を注文したか、ほとんど忘れてる。
もう反省するのも飽きた66歳。
私の中のよくわからないリビドーが創造的な行為の中に放出先を見つけられず、長年、消費行為の中をウロチョロしてる。
自分でも病気だと思う。
私の依存症の別名は、「ひとり遊び」だ。
依存症こそ、私の遊び友だちだ。
私のヒーラーhealerだ。
別にいいのだ。
だいたいですねえ、文化っていうものは、ハイカルチャーでもサブカルチャーでも、暇つぶしのお遊びだぞ。
ある行為の依存症にかかった人間の情報が、代々蓄積されてカルチャーになったんだぞ。
人間存在から依存症とったら、人間は健全に生きていけないぞ!
依存症が消えたら、この社会の文化もビジネスもほとんどが成立しないぞ!
人間の歴史が消えるぞ!
人類は依存症とともに生きるのだ!!
と、自分の依存症を肯定して開き直る私。
。
「依存症こそ我が友… 」
藤村様 こんにちは!
かく云う私も、ピエール氏同様の業界におり、同様の薬物依存者でした。業界入りは彼よりも先でしたが、電気グルーヴの名は、私が業界を去る頃に耳にした記憶があります。事務所の意向で用意された舞台装置の上で躍らされている自分に対する自己矛盾から、ついつい薬に手を出してしまったのです。喧嘩して業界を去って以降、食べることが先で、気がつけば依存症からも脱しておりました。起業して現在に至るまで、音楽業界から敢えて目を逸らして来ましたので、藤村様の記事にて電気グルーヴの名を見つけた時は、私が業界から離れた30年の間、彼等はまだ同じ場所に留まり続けていたのか大したものだと率直に思いました。
先の藤村様の記事同様、またも昔日を懐古する機会を頂きました事に感謝申し上げます。
旦那様のこと、くれぐれもお大事にしてくださいませ。
また次回を楽しみにしております。
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asesorlegal 999様:
コメントありがとうございます。そうでしたか!薬物依存のご経験がおありでしたか。よく脱出なさいましたね。良かったです。薬物は廃人になりそうですね。買い物依存症は金が消えるだけですが。
大変ですよね、あの業界も。依存症になっていない人間の方が異常な気がしますが……
夫の件は、もう楽しく伴走します。生きてるだけで丸儲けですよー
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藤村様のその前向きさ!
とても素敵です。
当時、私共を拾って下さったプロデューサーが、長渕さんと、チャゲアスのプロデューサーでした。チャゲさんとは現在も親交があります。剛さんも飛鳥さんも薬物で逮捕されていますものね。
あの業界は本当に最悪でしたが、若かった事もあり普通では無い(笑)経験が出来たことにはある意味良かったと思える歳になりました。
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