[387] これぞリアリズム女性生活漫画の傑作!ゆむい作『夫の扶養からぬけだしたい』

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本日は2019年7月2日火曜日だ。

2月12日からずっと断続的に書いていた原稿も書き終えて6月30日に送った。

1ヶ月で書くつもりが、4ヶ月17日間もかかった。

私が毎日コツコツ書くわけはないんで、1週間頑張ると体調が悪くなって2週間は放置とか、そういうだらしない状態だった。

13万字以上まとめて書いたの初めてだ。

論文はだいたい一編20000字から25000字だもんなあ。論文6本分くらいの文字数か。

なら、大したことないね。

あとは出版エージェントの方にお任せだ。

本になって出版されるか、どうかはケセラセラ。

ダメなら、電子ブックにして自費出版すればいいっしょ。

紙の本にするより制作費ははるかに安いよ。

ところで、今日は漫画について書く。

漫画については、紙媒体の漫画本は場所ふさぎになるので、もっぱら電子ブックを利用している。

もしくは、クレジットカードでポイントを購入して一冊50円くらいでデジタル漫画を読める漫画サイトを利用する。

私が愛用するのは、ここだ。「めちゃコミック」だ。

https://sp.comics.mecha.cc/free/serial

日本の漫画はほんとにすごいよね。

ドラマで面白いなあと思うと、だいたい原作は漫画だ。

私の好きな三田紀房さん作『アルキメデスの大戦』も映画化されたらしくて、7月末に上映開始。

三田さんは、かの『ドラゴン桜』の作者ね。

「頭が悪いなら東大に行け!」の『ドラゴン桜』ね。

あの漫画は小学生の時に読みたかったよ、ほんと。

ならば必死で受験勉強したのに。

『アルキメデスの大戦』は、数学の天才の青年「櫂直」(かい・ただし)が、山本五十六にスカウトされて海軍に入り、数学のとてつもない才能を駆使して、もっとも合理的な戦艦や戦闘機を製作させ、国防しようとする話。

機能を最高に発揮できる設計で、かつ製造費が最も低く、使用者が最も操作しやすい兵器を作るべく、数学を駆使するわけ。

しかし、当然に不合理と理不尽がまかり通る現実の人間社会に、天才的数学者は翻弄されるのだよ。

日本人は合理的思考は大っ嫌いの気分屋さんですから。

この漫画すっごく面白い。

https://amzn.to/2JlIYcg

もちろん史実じゃない。

こんな数学の天才を海軍が有効活用できていたら、あんな戦艦大和みたいな時代遅れの巨艦は製造しなかったし、そもそもアメリカ相手に戦争を始めない。

合理的思考が日本人に徹底していたら兵站もなんもないのに戦争しない。

戦線拡大しない。満州だけで踏みとどまる。

それはさておいて、映画版『アルキメデスの大戦』の方は、私は観に行かない。

だって、主人公の数学の天才を演じるのは、菅田ナンタラっていう俳優だもん。

南大阪の男の子に典型的によくある顔立ちの男の子。

原作の櫂直とイメージ違うんですけど……

もう日本の若い俳優では映画を作れないかもね。演技力なさ過ぎて。

男女ともにチンピラ過ぎる。

日本人俳優では演技力がなくて、「ジャニーズ事務所」になっちゃうなら、韓国人や中国人の才能も技術もある俳優に日本語で演技してもらうしかないよ。

最近の話題作の『新聞記者』(まだ観てない)だってヒロインを演じているのは、韓国の若い女優のシム・ウンギョンだもんね。

日本人(一応日韓ハーフという設定らしい)の女性記者の役ですよ。

シム・ウンギョンさんは、韓国ドラマ版『のだめカンタビーレ』のヒロインを演じた女優さん。

超絶美男子のチ・チャンウク主演の現代韓国サイバー映画の傑作『操作された都市』で天才的ハッカーの女の子を演じた女優さん。

子役の頃から活躍していて10年以上前の韓国時代劇の『太王四神記』のヒロインのひとりの少女時代を演じた人だ。

可愛かったんよん♫

非常に美人ではないけれども、非常に魅力があり、非常に演技力のある人だ。

一作一作で別人かと思うほどに役になりきっている。

声もいい。俳優さんは声が大事よ。

まあ、こういう時代なんだよね……

日本の若い女優さんがダメなら、韓国や中国やモンゴルやタイやベトナムの女優さんでいいよ、もう。

また脱線してる。

そう、漫画の話だ。

日本の漫画の多様性はすごい。最近は、ホームドラマ系生活系漫画(サザエさんとか、ちびまる子とか)も進化が著しい。

最近私が読んで感心したのは、ゆむい作『夫の扶養からぬけだしたくて』だ。

これ、まだ紙媒体になっていないです。

デジタル漫画販売サイト「めちゃコミック」でだけで、読める漫画です。

登録すれば、1話と2話は無料で読める。

昔なら絶対に漫画にならなかったテーマを扱っている。

ズバリ「夫の扶養から抜け出したくて」苦闘する女性の話だ。

主人公は、優しい男性と結婚して子どもも生まれた。

子どもが生まれると、それまでしていた漫画のアシスタントの仕事と家庭が両立しない。

夫は転勤もあるので、自分も行くしかない。

彼女は漫画を諦めて専業主婦となる。

夫の方は、子どもの頃から憧れるのは「学級委員」タイプのしっかりした有能な女の子だった。

夫は、彼女が漫画家になる夢に驀進してるからこそ好きになり結婚したのに、彼女は夢を捨てて苦手な家事に振り回されてる。

こんな無能な女性なんかいやだ……こんなはずじゃなかったと夫は思ってる。

知らんがな、ならばハッキリそうだと言えや。

ともかく、そういう不満もある夫は勤務先の理不尽な労働で疲れ気持ちが荒んでいるので、ついつい妻に嫌味と皮肉ばかり言ってしまう。

妻に努力が足りず家事もできないって責めてしまう。

夫は自分ひとりが家族の生活を支えているという重圧で不機嫌だ。愚痴が多くなる。

真面目だけれども、頭の固い気の弱い普通の男性にはよくあることだ。

今の若い男性だと、「男らしく全て引き受けて生きる」なんてできない。

昔の男でも無理だったけど、そういうフリだけしてたんだろう。

ほとんどの男性は弱くて小心で働いて稼ぐので精一杯だと思う。

ほとんどの女性がそうであるように。

しかし、主人公は、そんなことまで考える余裕がなく、夫の嫌味や皮肉や小言のハラスメントに深く深く傷つく。

読んでいて、漫画ながらに身につまされる。

ほんとうは、こういうことは結婚前にさんざん考えておくべきことだった。

自分の人生への姿勢の甘さを、主人公は思い知らされる。

ともかく、すでに夫と共にいる未来が考えられないので、なんとか経済的自立をしようと彼女は模索を始める。

小さい子どもを抱え、正社員で働いた経験もないし、子どもを預ける保育園も見つからないし、家を出るにも行くところがない。

賃貸料の安い市営住宅に申し込もうと思っても、家賃4ヶ月分の預金があることが最低条件だ。

実家に帰るわけにもいかない。父親は女性蔑視で妻に暴力を振るうタイプで、母親は生活のためにその父親に我慢するだけで生きてきた人で、彼女の気持ちに理解はない。

主人公が結婚したのは、その父親の支配から逃れるためでもあったのだし。

彼女は就職活動を散々したすえに、自分にできることは漫画しかないと知る。

フリーでできる漫画描きの仕事をネットで探して引き受ける。3000円の収入でも収入だ。

努力のすえに、彼女は、やっと扶養から抜け出せる額である年収201万円を達成した。

ゼロから年収200万円超え。

大変な成果だ。

彼女が離婚を具体的にしようかな〜〜と思ってたら、夫が交通事故に遭う。

これ以上は書きません〜〜

いやあ、こういう漫画が出てきた!

これこそ、リアリズムに徹した女性生活漫画だ!

私は驚いた。

2019年になっても、この問題かい!

こんな問題は20世紀で終わってたのじゃないのかい!

いや、でも、この問題は、今でも女性の問題なんだ。

フェミニズム的にはあまりにあまりに古典的問題だ。

しかし、この問題は若い世代には伝わってこなかったらしい。

まだまだ、誰かに食べさせてもらう人生があると思っている女の子が多いらしい。

なんで他人に扶養してもらうことなんか期待できるんだ。

私を扶養する義務が、なんで他人にあるんだ。

とは、考えないらしい。

誰も言わなかったらしい。

ほんとうに自分の人生を大事にしたいならはっきり言って、恋だの愛だのどーでもいいんよって。

まずは、経済的自立なんだよって。

自分自身の安全保障なんだよって。

金は自由と個人の尊厳を女にもたらすんだよって。

そりゃ、たまたま結婚相手が、この漫画に描かれている夫みたいではなく、寛大でタフで大らかで、家事も育児も手伝ってくれて、しかも高収入という幸運なケースもあるのだろう。

こういう結婚をして幸せな女性も多いのだろう。

知らんけど。

実態は、賃金労働だけで精一杯で、家事も育児もできないというキャパシティのない男性の方が、庶民では普通だろう。

高度成長期じゃないし、終身雇用じゃないし。

キャパシティのない庶民どうしの結婚ならばさあ、お互い働いて、家事も育児も分け合って、コツコツやりましょ〜〜で行くしかない。

好きだの愛してるだのよりも、チームワークが大事。

で、この漫画『夫の扶養からぬけだしたくて」の結末も、そのあたりに収まる。

この漫画、女子中学生や女子高校生は必読だ。

「家庭科」の課題図書にしていいぞ。

ここらあたりの問題をハッキリさせとかないと、いつまでたっても20世紀的問題で女性は悩むことになる。

結婚式や新婚旅行にカネかけてもしかたない。

いざという時に自分が自由に使えるカネが大事よ、女にとっては。

私が人生で最高に嬉しかったときは、専任の職が決まったときと、住宅ローンを完済したときだ。

どちらも、金にまつわることだ。

ウエディングドレス着たときじゃない。

現実って、そーいうもんよ。

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