[398] 性から解放される性革命の予兆かもしれないNetflix の『全裸監督』

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本日は8月25日日曜日だ。

いろいろあってブログ更新をさぼっていた。すみません。

今日は、「日本人の性に対する考え方に本格的に大きな変化が起きているのかもしれないなあ」という最近の私の感慨について書く。

まず、6月に以下の本を読んでぶっ飛んだ。

この本はおススメですよ。

若い女性必読ですよ!

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次に以下の本を書店で立ち読みして、またぶっ飛んだ。

ご存知、保守系論壇で活躍する国際政治学者の三浦瑠麗氏のエッセイである。

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何に私が驚いたかと言うと、上記の2冊の本に、私の世代からすると考えられないようなことが書いてあったからだ。

『ブスのマーケティング戦略』の著者の田村麻美氏は、高校生の頃から性欲が激しくて、もう「大学に行ったら、いい男とセックスしまくる」ことしか考えていなかったと、赤裸々に書いておられる。

で、セックスしまくった末に、今のご主人に出会って結婚なさったそうである。

三浦瑠麗氏の『孤独の意味も、女であることの味わいも』においては、初体験とか、高校時代に何人と性交渉があったかということまで赤裸々に書いてあった。

えええええええええええええ〜〜!?

なのに東京大学に受かったんだ!?

今時の優秀な女の子は、受験勉強も性交もクリアするんだ!?

さすがだ!

田村氏も三浦氏も30代半ばくらいである。

どちらも既婚である。お子さんもいらっしゃる。

この世代の女性って、こうなの!?

自分の性体験のことを赤裸々に書くことに抵抗が全くないの!?

「秘すれば花」感覚はないの!?

夫君もおられるのに!?

つまり、すでに、女性の性的遍歴はスキャンダルにはならない。

おおっぴらに書いて発表しても大丈夫。

ご家族も気にしない(ようだ)。

うわあ〜〜私がウカウカ66歳になっている間に、世の人の心は変わっていた!

そういえば、電子ブックの普及と購買者増加の原因は、主として女性読者だと聞いた。

なんとなれば、ポルノ系小説や性風俗本や写真集やエロス系コミックを、電子ブックなら人目を気にせずに女性が買うことができるから。

なるほど〜〜

で、研究熱心な私は自分がいつも利用しているネット漫画販売サイトを調べてみた。

そしたら、あったあった、エロス系コミックいっぱい!

確かに、これは女性読者向けだ。

男性コミックだと強姦系か変態系しかないもんな。

絵も汚いじゃないですか。

女性向けエロス系コミックの絵柄は、あくまでもロマンチックです。

なるほど、なるほど。

うわあ……日本の女性が性的欲望や性的ファンタジーを解放している!

そのことを、日本社会が受容しつつある!

いやああ……日本の女性も変わった!

こーいうのは男性の場合は、普通のことであった。

男性はいくら性的遍歴を書いてもスキャンダルにはならない。

だから何?だ。

それが、女性にも適用されているのだ、すでにして。

38歳の初婚の政治界の御曹司が、41歳の女性と結婚する時代だもんな。

たとえば、これからは、以下の本の女性版も生まれるのだろう。

『珍日本超老伝』である。

都築響一氏の著作である。2011年に出版された文庫本である。

この本も非常に非常に面白いんである。

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この本は、日本に生きる変な男性老人のことばかり取材して書かれたものだ。

変な男性老人とは、世間の目など気にしないで、本当に好きなことだけして生きてきた人間のことである。

元が2007年に出版されたものであるので、この本に紹介されている男性老人のかなりは、すでに亡くなっておられるかもしれない。

それでも、この息苦しいような日本という国で、「もう自分の好きなように生きるんだ!」と決めて、好きにしている男性老人たちが生きていると思うことは嬉しい。

たとえば、哲学専攻の大学教授は、退官後は、ずっと女装して生きている。

ある男性は、何にほんとに興味があるかと言えば、女性のヌード写真の撮影だからということで、親が遺した資産を食いつぶしつつ女性の裸体撮影しかしない。

また、ある男性はひたすら人生を性風俗研究に費やしている。

自宅は、資料やコレクションでいっぱい。

もちろん、『珍日本超老伝』に紹介されている老人は、下半身系ばかりではない。

あたりまえだ。

とはいえ、エロスは人間の基本的原動力のひとつである。

だから、好きに生きることにした男性がエロス一直線になるのは、ごく自然である。

女性のエロスは、男性と比較すると、必ずしも性欲そのものではなく、いろんな方向に行く。

たとえば、ファッションとか。

私の場合は、レザーのバッグの肌触りが好きで、バッグへのこだわりは非常に深い。

理想のバッグを常に求め続けている。

ルイヴィトンのような樹脂製はテンションが上がらない。

最近はベルギーの某ブランドのレザーバッグに執心している。

日本では、まだ知る人ぞ知るブランドであるが、名古屋でも専門店が1店だけある。

やっと巡り会えたと思い、そこの公式サイトをチェックしては心ときめかせている。

試しにひとつ購入した。

うっとりと頬ズリしている私。

それはさておき、いずれは、『珍日本超老伝』の女性老人版も出版されるのであろう。

親や夫の遺産で食いながら「美少年しか興味ありませんの」と言いつつ、美少年の発見撮影に世界中を旅する女性とか。

「まだ1000本しか知らないの」と言って、性交した男性の一本一本の観察記録を残している性豪女性とか。

「生涯、宝塚歌劇一筋!」で、膨大な宝塚歌劇に関する資料をコレクションしている女性とか。

世界中の着せ替え人形のコレクションで家が埋まっていて、自分もリカちゃん人形みたいに美容整形している女性とか。

つまり、何を私が言いたいか。

ひょっとして、ほんとの性革命が日本に始まったのではないの?

1960年代や70年代のアメリカで起きた性革命Sexual Revolutionは、日本ではどうだったのだろう。

ひょっとしたら、50年経過して、やっと今の日本で地味ながらもほんとうの「性革命」が起きつつあるのかもしれない。

性の自由という意味での性革命ではなく、性を突き離し直視して性から自由になることとしての性革命が。

たとえば、Netflixドラマの『全裸監督』が、静かながらも非常な人気を獲得している。

私も、Netflix に登録して、全回一気に視聴した。

非常に非常に面白かった。

傑作だ!

AV映画の帝王と呼ばれた村西とおる(1948-)氏の半生を描いたドラマだ。

ビニ本から無修正エロ写真本、ボカシ入りポルノビデオから、本番ビデオへの発展(?)という1970年代から80年代バブル期までの性風俗の歴史も面白かった。

『全裸監督』は、とてつもなく正直で偽善などぶっ飛ばした痛快な作品だ!

特に、「駅弁」のシーンは素晴らしい。

「駅弁」というのは、いわゆる48手あると言われる性交の体位の49番目の体位である。

感動して私など泣いてしまった。

私のFacebook友達の某大学教授の40代の男性は号泣してしまったそうだ。

山田孝之演じる村西とおる監督は、ある小料理屋の女将さんとお店が閉まったあとにお店の2階(?)で性交してしまうわけだが、そのシーンが秀逸奇抜卓抜奇天烈で心温まるんである。

愛が溢れているんである。

これ以上書くとネタバレになるから書かない。

みなさまは、是非とも、ご自分の目で確かめてね!

ついでに、原作の方も読んでみた。

原作の『全裸監督 村西とおる伝』は、ドラマ版よりも、もっとブッ飛んでいた。

すごい。

この伝記は、そのまま庶民の戦後史になっている。

Netflix のドラマ版にはない重厚さと苦渋と地に足の着いた希望が、原作にはある。

みなさま、是非とも原作を読んでね!

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エロスこそ、人間の真実の姿!

村西とおる氏の人生は、前科7犯で、だいたい執行猶予がついていたんで、猥褻罪で刑務所に入ったのは日本では1回だけだけれども、アメリカのハワイでは370年間の禁固刑になったりと、とんでもない。

しかし、その生き方のあっけらかんと明るく正直な破天荒さよ。

無茶苦茶ですが、男気も素晴らしい。

ドラマ版にせよ、原作の伝記版にせよ、元気が出ます。

もっと懸命に生きなきゃ!

全身全霊で生きなきゃ!

今日が人生最後の日だと思って生きなきゃ!

という気持ちになります。

いやあ、日本人はやっと女性も自分の性欲を直視し、自分なりに解放するようになってきた。

この『全裸監督』の人気が示すように、日本人がやっと、性欲やエロスの抑圧をしていては真に人生を生きることにはならないと、庶民レベルで是認できるようになってきた。

自分の欲望を直視し、それを生きることでしか、その欲望を超越することはできない。

欲望に挑戦しないと、欲望を笑い飛ばすことができない。

30代半ばくらいの世代の女性たちの自伝エッセイにおいてあっけらかんと赤裸々に表現された性欲。

AV映画専門監督を描いた勇気凛凛みなぎる性欲全開ドラマの人気。

日本人が静かにさりげなく変化しつつある。

おもしろい。

2件のコメント

  1. 藤森様
    ナイスですね〜〜!
    ではないですか。大笑
    私の大学時代に大変有り難くお世話になった作品を残した名監督でした。
    あの脇毛女優さんは名前忘れましたがインパクトありましたね〜〜!
    確実に日本社会が変わりつつあるのですね。
    う〜ん。凄い!

    いいね: 1人

    1. 1121様

      コメントありがとうございます。この方面は私は全く知らないので、村西とおる監督のことも知らず、「全裸監督」で、同時代にこーいう人がいたのかあと、感心しました。

      脇毛女優さんは黒木香さんですね。この人のことは覚えています。ドラマ版で演じた女優さんの方が綺麗ですよ〜〜

      まあ、時代も変わり人の心も変わっていくのですねえ。

      いいね

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