[444] 民族統一「高麗民主連邦」樹立プロパガンダ・ドラマ『愛の不時着』

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本日は2020年8月15日土曜日敗戦記念日だ。

戦後の日本の繁栄と平和のために戦いお亡くなりになった将兵の方々の御霊に感謝いたします。

兵站のない戦地に派遣されて飢えてお亡くなりになった将兵の方々の御霊に感謝いたします。

すべての戦没者の方々の御霊に感謝いたします。

みなさまからご覧になれば、現在の日本の姿や日本人は、「なんだこれは?」とお思いになるような状態かもしれませんが、少なくとも30%の国民は、まっとうに生きておりますからね!

お盆の季節は、感じることも多いし、日常の雑事もすべきことが多い。

昨日14日は、朝に実家のお墓参り(実家の墓の隣に我が家の生前墓)に行った。

朝の10時半でも陽射しは強烈だった。墓石の汚れを落とすために水拭きして乾拭きしていても、肌に刺す紫外線が痛く感じられた。

帰宅してブランチを終えたら、ぐったりだった。

読書もできないんで、しかたない、評判のNetflix韓国連続TVドラマ『愛の不時着』を視聴することにした。

なるほど、ハマる人が多いのは納得。面白い。

内容は紹介するまでもないよね。

大韓民国の財閥令嬢で、親元から離れて多くの会社を経営して成功させているヒロインが、自社の新製品のパラグライダー用ウエアの実験に自分が乗り出し、パラグライダーで空を飛ぶ。

そこに竜巻が起きて、ヒロインは38度線を超えて、非武装中立地帯を超えて、北朝鮮人民共和国(以下、北朝鮮と記す)に不時着してしまう。

そのヒロインが北朝鮮に入るのを結果的に許してしまった国境警備担当の北朝鮮陸軍の大尉と部下たちの5人が、軍隊内の謀略に巻き込まれつつもヒロインを匿う。

彼らは、ヒロインを韓国に戻すべく奮闘し、ヒロインは無事に戻ったはいいものの、ヒロインを殺害しようとする北朝鮮の悪徳軍人が韓国に侵入し、今度は北朝鮮軍の大尉と部下4人と盗聴担当の兵士の総勢6人が、韓国に入ってくるというストーリーだ。

はい。荒唐無稽は荒唐無稽です。リアリティはないです。はい。

まだ20世紀前半みたいな北朝鮮と21世紀の大韓民国の習慣や言葉遣いとかの差異が、面白く描かれている。

タイムマシンで過去に行ったようなもんだ、ヒロインにとっては。

ヒロインの恋人になる北朝鮮エリート軍人(スイス留学帰りのピアノの天才という設定)にとっては、未来に来たようなもんだ。

わかったことは、北朝鮮と大韓民国の統一は、もう既定路線であって、国民の心の中では半分は実現しているらしいということ。

こういう笑いあり涙ありアクションありの荒唐無稽な連続ドラマで、北朝鮮と大韓民国の差を描くことが許されるくらいの空気は、少なくとも大韓民国では醸成されているっていうこと。

以下は、ドラマ見ていて気がついたことの列挙。

(1) ドラマで描かれる北朝鮮は、なにか戦前戦中の日本みたい。住宅の鴨居に将軍様ご夫妻の写真が飾られている。戦前戦時中の日本の住宅には、昭和天皇皇后の肖像写真が飾られていたごとく。1980年代くらいまでは、田舎に行くと、そういう住宅が、まだ残っていたよ。

(2) 北朝鮮の人々は襟に将軍様ご夫妻の肖像写真のついた赤いバッジをするのが決まりで、していないと私服の警官(公安みたいなもん?)に注意される(ただし、どういうわけか平壌から自動車で2時間の国境近くの村人はしてない)。

(3) 国境近くの村の子どもたちが「達磨さんが転んだ」で遊んでる。日本併合時代に日本から入ったのか、もとが半島の遊びだったのか?

(4) 大韓民国(以下韓国と記す)貧富の差も激しいけど、北朝鮮もすごそう。政府高官の邸宅と人民の住居の格差。政府のコネあれば、資本主義の恩恵も受けることができるのが最後の社会主義国、北朝鮮らしい。

(5) 国境近くの村のマーケットにでさえ闇市あり。韓国産化粧品や雑貨や衣類が売っている。平壌には、富裕層が買い物できる韓国産や外国産商品のデパートもある。禁止されている韓国の雑誌も入手できる。

(6) 政府高官用自動車はナンバーの上三桁の数字が決まっていて、信号無視で走れる。平壌の道路を走るジャグワーとかの外車は政府公用車。

(7) 北朝鮮の庶民にとっては肉は贅沢品である。1日2回肉を食うヒロインの食欲は北朝鮮では顰蹙を買う。

(8) 北朝鮮のエリートの子どもは、ロシアかスイスに留学する。金正恩さんもスイスの全寮制学校で教育を受け、世界の超富裕層とはお友だち。北朝鮮はタックスヘイヴンでもあるので、スイスの大銀行とパイプがあるらしい。ロスチャイルドさんは、日本を脅迫するときに、首相に「言うこと聞かないと、北朝鮮からミサイル飛んで来るよ」と言うらしいので、ロスチャイルドと金王朝は仲がいいらしい。

(9)北朝鮮では、田舎でも首都でも、しょっちゅう停電する。「招待客」用邸宅には特別な電線が敷設されていて、停電しない。この「招待客」というのは、犯罪者でインターポールで指名手配されているけど、資産はすごい人々の隠れ家用に、北朝鮮が外貨稼ぎで用意するものらしい。

(10) 北朝鮮には、「宿泊所捜査」というものがある。抜き打ちで、軍が夜間に民間人の住宅の捜索をする。軍の委託を受けた民間人も近隣を捜索する。脱北者狩りと、敵性国家の影響下にある人々の炙り出しが目的らしい。

(11) 北朝鮮のホテルは盗聴器いっぱい。庶民の住宅も、電線に細工して盗聴器が仕掛けられている。人民の住宅屋内の会話を軍が盗聴する。

(12) 北朝鮮の列車は、停電が起きると13時間ぐらい動かない。冬など列車内が寒くていられない。立ち往生した列車めがけて、近隣から物売りがいっぱい集まる。毛布だの飲料水だの食べ物だの、暖を取る装置だの、灯りだの、売りつけてくる。乗客はそれらを買い、線路脇の原っぱに降りてキャンプ状態。

(13) 北朝鮮から韓国に入るには、軍人国際運動大会とか、人民スポーツ大会みたいな国際イベントの参加者に紛れてという事例が多いらしい。

(14) 北朝鮮と韓国の間には正式なルートではない、秘密の抜け道とかトンネルがあるらしい(ない方がおかしいよね)。

(15) 脱北者が韓国で職を得る場合は、「中国の朝鮮族」ということにするらしい。言葉が同じハングル語でも、北と南では違うし、中国の朝鮮族のハングル語もちょっと違うらしい。ドラマを視聴する限りでは、北朝鮮のハングル語は、文法通りに話す感じで、時代劇の話し言葉に近いみたい。

(16) 韓国ドラマや映画を見る楽しみのひとつは、「そっくりさん」探し。『愛の不時着』では、若い頃の浅野温子さんそっくりの女優さんが出てる。ヒロインの女優さんは、若い頃の大竹しのぶさんを整形手術して美女にした感じです。ヒロインの継母さん演じる女優さんは、新珠三千代さんをちょっと不細工にしたような感じです。

といっても、若い人は新珠三千代さんをご存知ないでしょうね。宝塚歌劇出身の美人女優でした。わりと早くにお亡くなりになった。

他の映画やドラマでも、松たか子さんのそっくりさんや、若い頃の大沢たかおさんのそっくりさんや、少年隊の東さんのそっくりさんや、引退した田村正和さんのそっくりさんとか、いろいろ出てきます。

こーいうことは中国や台湾のドラマや映画にはない。韓国と日本は美意識が似ているのかな?

(17) 北朝鮮には自由も民主主義もないけれども、家族愛や仲間愛はあり、韓国は物は豊かだけど、家族はいがみあい素朴な愛情がなく、すべてが金次第という対照的構図で描かれている。

(18) 北朝鮮も韓国もチキン大好き。ドラマの中に出てくる韓国のOlive Chikenという、チェーン店らしきチキン専門店の名称は、かの名作傑作の『トッケビ』に出てくるお店へのオマージュか。

(19) 物資不足の北朝鮮のはずなのに、ヒロインはどこから仕入れてくるのか、闇市からか、わりと取っ替え引っ替え衣装を変える。1970年代風ではあるが、コートもセーターも新品で、韓国から流れてきた古着に見えない。

(20) 北朝鮮のトイレは、平壌の高級ホテルとか政府高官の邸宅は水洗なんだろうけど、庶民の住宅はどうなのか?トイレが気になる。

(21) 北朝鮮は社会主義で共産主義だから無神論で、宗教的建造物はなくて、平壌には教会も寺院も檀君系建造物もない感じ。宗教的建造物がないのって、街が平板に見えるね〜あと銀行もスーパーマーケットも大手学習塾も予備校もなさそう。高等教育は政府筋のコネがないと無理か?

(22) 北朝鮮の首都の平壌と、韓国の首都のソウルの差は、夜の街のネオンの数でもっとも鮮やかに表現される。平壌の夜景の(貧しげではあるが)落ち着いた静かな佇まいとソウルの華やかな夜景の美しさ。

(23) 北朝鮮の病院では、手術で輸血する場合に、患者や患者の家族が血液提供者を確保する。人民病院には血液が足りない。軍の病院は設備はもっといいようだが、薬品も設備もスタッフも足りない感じ。将軍様は、不要不急の脂肪吸引手術を受けることができるのに。

(24) 泣かせるシーンあり。母を支え幼い妹や弟を食べさせるために軍に入った北朝鮮軍の少年兵は、訳あって潜入した韓国で、好きな衣類を買えと言われて選んだのが、韓国の男子高校生の制服。紺のブレザーとパンツとウールのベストにシャツ。一式着てはしゃぐ少年兵。

(25) 一番カッコいいなあ!と思った男優さんは、ヒロインの恋人になる北朝鮮のエリート軍人さんのお父さんの政府の高官さん。総政治局長?沈着冷静に対策をたてて、最後は政敵を自分で射殺。この「自分で射殺」がいい。

「米内を斬れ!」と部下に命じて、切腹してもしょうがない。そう思うなら、自分がやれ! 阿南惟幾陸軍大臣!

息子さん役の俳優さんは、すみません、私の好みじゃない。

(26) 1回分82分ぐらいから90分の長さで最終回2時間近く。これが16回続くという分量で、プロットも凝り、脇役に至るまでキャラクターが丁寧に描かれる。長編小説を読むような。あー耽溺しましたあ!という満足感あり。

「愛の不時着」は、音楽にしろ雰囲気にしろ、「トッケビ」制作スタッフが関与してるんじゃないかなあ。

「トッケビ」はカナダのケベックの景色や街並みが素敵でロマンチックだったけれども、「愛の不時着」は、スイスの風景が素晴らしい。

「トッケビ」はヒロインが健気で魅力的で何回も視聴したけど、「愛の不時着」は、あの北朝鮮兵士6人組(最初は隊長入れて5人)が観たくてリピートするかも。

以上、『愛の不時着』メモでした!

しかし……

よそさまの国の問題ながら、ほんとに民族統一したら大変だろうなあ……

社会主義国と資本主義国の統一は、冷戦終了後の東ドイツと西ドイツの統一の時よりも大変だろうなあ……

ドラマ自体は、民族統一「高麗民主連邦」樹立プロパガンダだから、北朝鮮の政治に対する批判なんか表立っては出てこない。

金王朝批判なんか出てこない。

ドラマは、どちらかというと、北朝鮮をちょっと美化してる。

国家としての正統性は北朝鮮にあり、韓国は経済特区だという説もある。

一般国民にとっては、国体があろうがなかろうが、そんなことどっちでもいいんでさ。

雇用があって、食べて行けて、インフラが整備されていて、経世済民システムになっていればいい。暮らしやすければいいんよ。

その観点からすると、どう見ても、韓国の方が大損しそうだな、「高麗民主連邦」が樹立されたら。

縁談は、よく相手を見ないとね……

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