本日は2021年6月10日木曜日だ。
1ヶ月ぶりの更新。しょうがないのよ。体調も頭の調子も良くなくて。
ここずっと、何をしていたのだろうか。
他人事だからどうでもいいとはいえ、東京五輪オリンピックってほんとに開催するんですかね。五輪関係者の収入確保のためにだけ開催されるオリンピック。
JOCの経理部長が駅のホームから電車に身を投げて自殺。それを報道しようとしたアナウンサーが番組中に止められて、急遽、「南アフリカで象がボンネットにぶつかってきた」という、超どーでもいいニュースを読み上げていた。漫画だ。
オリンピックの公金を私用流用横領する人々のことを知っているがゆえに殺害されたのかもしれません。
でもって、この写真見て。
オリンピックのメダル授与式のアシスタントのユニフォームだって。

何これ? 私も相当にファッションセンスはダサいが、これも相当なもんよ。ネパールとかブータンとかの西南アジアの奥地でも、ダサいと思われるよ、これは。誰が着たい、こんなの?ルームウエアでも嫌だわ。
よく、こんなん選んだよね。
最初から最後までダメダメな東京五輪オリンピック。
思えば、この写真に見るように、五輪招致委員会メンバーの軽薄さよ。他愛のなさよ。精神的田舎もん丸出しのイモぶり。そんなことが、それほど嬉しいのか、アホか。

福島がunder controlとデタラメを言った安倍晋三元首相の能天気さに呆れた。お前なんか何もしてないだろーが、福島の復興のために。
「お・も・て・な・し」でインドのナマステ仕草をやった、いかにもサゲマン風美女で今は進ちゃんの奥さんに不吉なものを感じた。
なんで日本が、IOCを牛耳るヨーロッパ旧貴族の寄生虫の不労所得確保のために、どうでもいい大運動会に税金を出さないとあかんのか。
それはさておき、本日のテーマは国民のほとんどにとってはどうでもいい五輪オリンピックではなく、Netflix配信韓国ドラマなんよ。
Netflix配信韓国ドラマもどーでもいい?
そんなことないですよおおお〜〜孤独の友よおお、韓国ドラマはああ!
私は、「おひとりさま」になったら、好きな時間に起きて、好きな時に食って、家事なんもせず、動画配信サービスで映画やドラマを見倒して死ぬまでの時間を潰すつもりなんだからさ。
この1ヶ月だけでも、いろいろ視聴しまくった私。完走したのは、次の6作品。第1回目視聴でこれはどーでもいいと思って視聴をやめたのは、もっといっぱい。そりゃ、韓国ドラマでも、当たり外れはあります。それでも、日本のドラマよりは、はるかに面白いよ。
『ナビレラ それでも蝶は舞う』
『ムーブ・トゥー・ヘヴン 私は遺品整理士です』
『サバイバー60日間の大統領』
『悪霊狩猟団 ハンターズ』
『ヴィンチェンツオ』
『バッドガイズ 悪の都市』
いやああ……すごいね。今や第三次韓国ドラマブームだね。
21世紀入ってからの『冬のソナタ』が第一次ブームの火付け役。
『チャングムの誓い』の韓国時代劇が第二次ブームの火付け役。
といっても、『トッケビ』や『ヒーラー』のようにロマンチックな恋愛ドラマも健在でした。
そして、今や2021年は、ダークヒーロー大活躍の第三次韓国ドラマ時代。
ダークヒーローつーのは、正義の味方みたいな勧善懲悪ヒーローではなく、悪に対抗し悪を殲滅するためには、悪魔になれるヒーローだ。
代表的なのが、これ、『ヴィンチェンツオ』(2021)。

もう、荒唐無稽もいい加減にせいって話です。
韓国で生まれて母親に養護施設に預けられた男の子が、イタリア人夫妻に養子に出され、東洋人差別に遭いつつイタリアで育ち、会計士になり、才能と腕っぷしを買われてマフィアの顧問会計士になり、マフィアの資金洗浄に辣腕をふるい、自分を息子のように可愛がってくれたマフィアのボスが敵対するマフィアに殺害された後に、そのボスの息子と対立し、韓国に帰ってきたはいいけれど……
実は彼は、中国人実業家がソウルの古ビルの地下に隠した大量の金塊を、その実業家の死を知って、獲得しようとするけれども、そのビルには訳ありの住民がいっぱい住んでいて……
ついでに、政治家と癒着して、そのビルの住民を追い出し、ビルを買い取り爆破して、新しいビルを建設し開発したい不動産開発会社が立ちはだかり…そのために住民の味方だった人権派弁護士が殺害されて…
マフィアの顧問会計士の名前は、韓国人ですがVincent Casanoでありまして、それはイタリア語読みでヴィンチェンツオ。
ともかく面白いです。このヒーローが殺人厭わず、敵を殲滅するのが痛快です。

暴力シーン、アクションシーンのメチャクチャに面白いこと。
もう、第一回だけでも見て。
愛するボスを殺した敵対するマフィアが詐取した広大なる大農園葡萄畑を火の海にして、自分を愛してくれたボスの仇を討つシーンが圧巻です。ここで、もうハートを鷲掴みされます。
でも、このイタリアシーン全部CGの合成なんだよね。
すごいですねえ、今って。ロケなんか行く必要ないじゃないの。
正義や善は弱すぎるので、ヴィンチェンツオは悪の化身となって悪と戦う。もう、いざとなると、お坊さんも女性も老人もみんな戦う。

こーいうの好き。
そして、もっとすごいのが『バッドガイズ 悪の都市』(2018)
これ同名の映画作品のスピンらしいです。元の映画の方は、まだ観てないです。

これ、もうのっけから乱闘シーンばっかり。
日本映画の『クローズZERO 』(2007)の影響を受けてるんだろうなあ。
男子高校生が大量に集団で身体だけを武器にしての乱闘シーンが、ものすっごく斬新で面白かったですね、この映画。

私の好きな憑依役者の山田孝之くんが出演してます。顔の迫力が凄くて、小柄でも怖いです。
絶対に、『バッドガイズ』は『クローズZERO』の影響を受けてる!
それはさておき、韓国ドラマの『バッドガイズ』は、女性刑事含めた大量の刑事や検察官や検察事務官までもが、暴力団相手に無茶苦茶に流血騒ぎを展開する。
韓国の司法システムって、日本とちょっと違うみたいだ。
検察官が刑事みたいなことする。
刑事も「検察官付き刑事」と普通の刑事がいるみたい。
でもって、どうも検察官にしろ刑事にしろ、テキトーにゴロツキを雇えるみたいだ。彼らが要請に応じていろいろしてるみたいだ。尾行とか盗聴とか防諜とか潜入とか。
『バッドガイズ』でも、めっぽう喧嘩に強いキムチ鍋の飲食店主とか、前科持ちの男の子が、検察官や刑事に協力してる。

この人件費はどうなっているのか?なんか助っ人代は検察官の予算で落ちるのか?それとも検察官のポケットマネーから出てるのか?そうなると、やっぱカネが必要で、検事も賄賂に弱くなるんじゃないのか?
いろいろそこんとこが気になる私。Follow the money!
どちらも現場でウロチョロしてるとなると、検察官(検事)と刑事の区別がつかないようだけど、ほとんどの場合、スーツを着てるのが検事。ブルゾンにジーンズのブルーカラースタイルが刑事です。
『バッドガイズ』では、悪徳ブラック企業家と腐敗市長の癒着により、まっとうな市民生活が破壊されている某地方都市を正常化させるために、警察と検察庁の一部メンバーたちは、悪党bad guys になって、血だらけで戦う。
時には法を犯し、秩序を破壊させてでも。
女だからって容赦しないです。殺され方すごいです。
女だから道徳的ってわけでもなく、とんでもない冷酷な上級国民の女たちもいる。
血に弱い方も、このドラマを見ると慣れてしまいます。全編が流血ですから。
検察官付き事務官だろうが、癌の末期の刑事だろうが容赦されない。エリートの検事も、轢き逃げ事故を装われて殺害される。
敵は、どんな卑怯なことでも仕掛けてくる。
いやあああ……正義の味方ではなく、ダークヒーローが悪を仕留める現代韓国ドラマの悪魔的面白さよ!
……と感心してるだけでは、しょうがない。
日本的甘さをぶっ飛ばす韓国ドラマのダークヒーロー大活躍ぶりについて考察してみる。
これは、現代の韓国の人々の気持ちの代弁なのか?
『ヴィンチェンツオ』の中で女性弁護士が言う台詞がすごい。
「イタリアのマフィアはシシリーにいるだけ。でも韓国は、政府もメディアも警察も裁判所も刑務所も財閥も、みんなマフィア」
そういう韓国に生きる庶民にとって、マフィア化した政府やメディアや警察や裁判所や刑務所や財閥への怒りを癒すのがフィクションの中のダークヒーローなのだろう。
上が上なんだから、下もマフィアにならないと身が守れない。法そのものが恣意的なあてにならないものなのだから。実質的には法治国家じゃないのだから。
韓国の上級国民の傍若無人は日本の比ではないらしい。
人口が日本のそれの半分以下だから、下級国民が上級国民のやり放題を直接に目撃する機会があるのかな?
私自身は直接的に上級国民なんて会ったこともないけどね。会わなくても、どうせ、ろくでもない連中だろう。
しかし、上が上だから、下も好きにやるとなると、社会全体がアナーキーになり、無規範anomyになる。
上も下もダークになる。
ダークヒーロー肯定韓国ドラマの人気は、悪影響を与えるかもしれない。
でもダークヒーロー肯定ドラマ隆盛だからこそ、下級国民の怒りのガス抜きができる。
さて、日本はどうか。
いまどき、日本のTVドラマなんて観てるのは高齢者だけだ。
面白いドラマがあっても、リアルタイムでは観ない。TVerとかの見逃し配信サービスで見る。
私が思う限り、ほとんどの今の日本映画やドラマはつまらん。俳優も脚本もつまらん。
2010年代までのアメリカのドラマなんて悪魔的に面白かったですからねえ!
もう連続TVドラマを観ていれば、人生の時間は潰せるだろうと思えるほど面白かった。アメリカに行くたびに、私がしていたのはTV視聴だったもん。ほんと。
当時は、アマプラもNetflixもなかったから。外国人でも視聴できる見逃し配信もなかった(今はあるんかな?)。
TV番組が悪魔的に面白い国は、下級国民の暮らしが厳しい国です。
アメリカしかり。大韓民国しかり。
つまり、日本の状況は、日本の下級国民が怒りのガス抜きとしてファンタジーに逃げて、現実を忘れることができる悪魔的面白さをドラマに求める段階には、まだまだ至っていないということなのだろう。
だからTVがつまらないのだ。
それはそれでめでたい。まだ日本の下級国民は、自分たちが生きる国に対する怒りと絶望から逃げるための安価な現実逃避装置を切実に必要とはしていないということだから。
だって、素直にコロナワクチン接種してるもん。
ほんとに平和ですね。
Netflixだって、日本のドラマや映画はあまり制作配信していない。『全裸監督』ぐらいだな、最近目立ったのは。
ふやけたドラマではなく、JOCのオフィスを爆破し、JOC経理部長を死に追いやったオリンピック便乗寄生虫上級国民をかたはしから粛清するような連続ドラマがNetflixで制作配信されたら、日本の下級国民の怒りも世界基準で一丁前ということでしょう。
だから、日本のふやけたドラマは、ふやけたまんまでいいのだ。なんも面白くなくていいのだ。それは、日本国の比較的まともさの指標だ。日本人の忍耐強さの指標だ。
だって、素直にワクチン接種してるもん。
医療従事者に接種されるワクチンの中身は、きっと生理食塩水よ。
医療従事者はいないと困るからさ。
って何の話か?