[467] 坂口恭平という天才(その1) 『お金の学校』について

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本日は2021年8月15日日曜日だ。敗戦記念日だ。

暴風雨もおさまったみたいだな、名古屋地区では。

ここ数日、私は坂口恭平(1978-)という作家であり画家であり写真家であり音楽家であり建築家(?)でもあり、なんかよくわからない人の書くものに夢中になってる。

まず、この本を読んだ。

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なんで読んだのかと言えば、うんと年下のFacebook友だちの女性おふたりが、この本についてコメントしあっていたからだ。

この女性おふたりは、どちらも頭脳明晰だ。そのおふたりが褒めてる本なら読んでみよーかと思いKindleで読み始めた。

私は実に素直な人間なのだ。

読み始めて、この本が実に非凡であることがすぐにわかった。

この種のタイトルの本は、私はほんとは苦手だ。

なんで苦手かというと、私は金の管理はダメな人間だからだ。

私は、食欲も物欲も強く、ついでに怠惰だ。まったく勤勉じゃない。節約の努力もしない。

ついでに、私はわりと美意識もあるんで、センスの悪いものは安くても買わない。趣味のいいものは高いけどね。

ついでに、好奇心が強いんで、気が向くと、その興味を追いかけるので、金がかかる。旅行にせよ、趣味にせよ。

ついでに、金を出しておけば厄除けになると思ってる人間だ。金で損しておけば、運の良さが保持されると思い込んでいる人間だ。

こんな人間に金が貯まるはずない。

だけど、まあ普通に不自由なく食ってこれたんだから、いいよこれでと思ってる人間だ。

幸いにも、若い頃と違って、ファッションとかにはお金は使わなくてもよくなった。身だしなみというマナーが要求する以上に外見に留意することはなくなった。

女が外見に気をつけるのは安全保障だ。威を張る外見をしていれば、セクハラにもパワハラにも会わずに済む。

ハッキリ言えば派手な方が安全。ほんとよん。

地味でおとなしい格好してると、異性からも同性からも気安く扱われる。それはうざい。馬鹿な類の人間は、気安く退屈でどうでもいいことを話してくる。

だから現役の勤務時代は服飾費にも金がかかった。

ということで、質の良いものは、今までそこそこ買ってきたから、今は、それを着てりゃいいよ、である。

ただ、本代だけは嵩む。本代は稼がないといけない。公立図書館に行くのは面倒くさい。新刊書も追いかけちゃうし。ミーハーなのだ、私は。

とはいえ、もう68歳だから、お金のためにしたくもないことはしたくない。

そーいうことは、64歳まで、さんざんしたからいいのだ。

だいたい、比較的高収入でも、したくもないことをしてると、そのストレスで、お金を使っちゃうのだ。我慢した自分にご褒美をあげたくなるのだ。

今は、自分にご褒美が要らない。

好きに暮らしているから。我慢してないから。したくないことはしないから。行きたくないところには行かないから。会いたくない人間には会わないから。

私は、人生で今が一番ハッピーなのだ。身体のあちこちが痛くて、皺が増えて白髪頭になり、世の中の動きから弾かれているような高齢者が感じる寂しさや疎外感が少しはあっても、ハッピーなのだ。

で、つくづく思うのだ。こんなババアになってからじゃなくて、もっと若い頃に、なんで今のような状態になれなかったのかって。

それは、私の頭が悪かったからだ。非常に硬直化した頭だったからだ。

まずは、男女同一労働同一賃金で世間的に聞こえのいい職について、そこそこの収入を得て、老後のために年金保険料を払い、生活基盤を構築して……と思い込んでいたからだ。

しょうがないよ。カタギの中産階級の人間だもん。そういう発想になるんよ。

その生活を手にして維持するために、ストレスがかかって、収入を浪費した。

本末転倒だ。

どんな人生を作りたいのかについて、私は徹底的に自分に問い、考えるのを怠った。だから、そーいう本末転倒をやらかした。

しょうがないよ、頭が悪いもん。

ほんとうに好きに生きていれば、シンプルに生きることができる。

金がかからないシンプルな暮らしをすれば、金を得るためだけにドタバタしないですむ。

私のような神経質な人間が、勤めなんかしてたら、いつもいつもくたびれていて当たり前だった。

私は、人間嫌いで不寛容で過敏で、世間が嫌いで孤独症だからこそ、大学教員になるしか食う道はないと思い込んだ。

が、もっと別の自由な生き方があったはず。それを試みるには、私は頭が悪過ぎた。常識に凝り固まっていた。

まあ、過ぎたことはいいよ。

頭の悪過ぎるところは、死ぬまでの間にうんと考えて勉強して、何とか是正したい。

で、この本だ。『お金の学校』は、いかにお金に振り回されず、しかしお金を馬鹿にせず、自分が納得できればお金を積極的に稼ぐが、あくまでもお金に人生の舵を取らせるみたいな倒錯からいかに解放されるかを、具体例を示しながら、語る。

その具体例がおもろい。

過疎地に行けば無料で貸してくれる休耕地はあるし、そこに3万円で家を建てて、30平方メートル(10坪もないな)の畑で野菜作れば食ってゆける。人手の足りない農家で無料で働けば、お米をくれる(かもしれない)。

3万円で家は建つんだ。肛門洗浄装置つきの水洗トイレのある家は無理だけど。

しかし、家だけなら廃材だけでもできる。早稲田の建築学科に推薦入試で入った著者の坂口恭平氏の卒論は、ホームレスの家の研究で、それは『0円ハウス』という本(写真集)になってる。

(この本は注文したばかりで、まだ入手していない。ここで、紹介するから、待っててね)

ホームレスって人は呼ぶけど、ホームレスなんていない。ちゃんと自分の家を持っているんだ。野宿してるわけじゃない。

著者の坂口恭平氏は、東京でも年間36万円で暮らせる実験を友人にしてもらう。

できちゃうんだよね、ほんとは。

金を使わない暮らしを自分が作れるという自信が持てれば、それぐらいの金なら稼ぐことはできるぞって思えば、生活保護だって利用していいのだと知れば、この世界で生きていく不安のかなりは軽減される。

自分が生きるのに、どれだけの資源が必要かを把握できると、安心。さほど必要じゃない。

ビックリするよ、この本を読むと。

天才だわ、この坂口恭平さんって。

坂口氏は、「いのちの電話」がつながらないから、自分の携帯電話番号を晒して、死にたい人の話し相手になってる。

「いのっちの電話」だそーだ。

その対話方法がユニーク。シンプルで気楽で。数分も話さない。「とりあえず、苦しくなったらいつでもかけていいよ、僕の都合悪い時は折り返し電話するから」という感じ。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76053

数日以内に、また坂口さんの別の著書を紹介する。

お金について不安を持っている人は、坂口さんの本を読むといいよ。

これからは、このブログの更新を増やすって書いたでしょう。

これからは、どんどん書きます。

2件のコメント

  1. 藤森先生の、ブログが、沢山読めるのは、嬉しいです。坂口恭平さんの本、図書館に予約しました。お金の本では、ありませんでしたが。

    いいね: 1人

    1. 岡山貴美子さま

      コメントありがとうございます。気楽にどんどん書きます。よろしくお願いいたします。

      坂口さんは読者の頭をほぐしてくれます。おすすめです。

      いいね

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