銀河系の遥か向こうにある惑星の話です。
その惑星には国がいっぱいありました。200ぐらいありました。
その中で「ヤッポン」という国がありました。
その惑星の中で、ヤッポンは数少ない立憲君主制民主国家でした。
ヤッポンは国民がのんきで、他の国の状態も良く知らず、あんまり頭は良くないのです。
ただし、あんまり悪辣なことはしない国民性でした。卑怯ということを最も軽蔑する国民性でした。
家畜という慣習が入ってきた歴史も短いので、血を見るような残虐なことも嫌う国民でした。
新しいことや遠方から来た人を面白がって、勉強する気質でもありました。
それに甘えて、ダメな類の為政者は、ダメな統治をすることも多かったのですが、国民は為政者というものはろくでもないものであり、それでもみんなが食べていければいいと思っているので、謀反など起こしませんでした。
国民も為政者も特に優れてもいないのですが、どういうわけかヤッポン王国には神様の御加護があり、この王国は3000年間以上も続いてきたのでした。

しかし、惑星で私利私欲を貪る超特権的な人々であるトカゲ族は、ヤッポン王国が邪魔でした。
トカゲ族は、ヤッポン王国が神々に守護されている秘密を知っていたからです。なにゆか、惑星を守る神々はヤッポン王国の奥の奥の秘密の部屋にお住まいなのです。ふしぎなことに。
トカゲ族は神になりたいのです。惑星から神を駆逐したいのです。そのためには、ヤッポン王国が邪魔です。
ヤッポン王国が滅びれば、神は惑星を捨てます。トカゲ族は自分たちが神になりたいので、ヤッポン王国壊滅を計ります。
実は400年以上前から画策してきました。
ところが、なかなかヤッポン王国は倒れません。
さんざん騙したのに、さんざん嫌がらせしたのに、ヤッポン王国は人の良い鈍感力で生き残っています。
そのうち、トカゲ族は気がつきます。
ヤッポンを守る神々の力は、ヤッポンの王室が仲介していることを。
ヤッポンの王様が神々にヤッポン王国や、ひいては惑星を守護してもらうためには、王様しか知らないし、王様でないとできない秘技があるのです。
ならば話は簡単です。
ヤッポンの王室を潰せばいいのです。王様を殺害すればいいです。
ヤッポン王室潰しは、地球西洋暦で1853年あたりから始まりました。
しかし、ヤッポン王国は、なかなか潰れません。
王様を暗殺したつもりが、死んでなかったりして、トカゲ族にとって意味不明でした。
ほんとにヤッポン王国は奇妙な国です。
トカゲ族は、60年前以上から、王子様のお妃としてトカゲ族の美女を送り込んできました。
そのおかげで、ヤッポン王国の王室の霊性は、かなり低下しました。
しかし、3000年以上続いてきた王室なので、そうそう簡単に潰れません。
しかしチャンスが来ました。
ヤッポン王国の王は男性しかなれません。
その後継者たる男の子が、ヤッポンの王室に生まれなくなったのです。
トカゲ族は、これぞヤッポン王室潰しの良い機会だと思いました。
後継者がいないんだから。
ところが、ヤッポンの王子様の弟の第二王子様のお妃が、思いがけなくも高齢出産で男の子を出産なさいました。
あれ。
ヤッポン王室が続いちゃう。ヤッポン王国や惑星が神から愛され守られる秘技が伝わってしまう。
じゃあさあ、第二王子様とお妃のお子さんでは、ヤッポン王国の王様は務まらない!って王国の民が思うようにすればいいじゃん?
ヤッポン王国の第一王子様んとこに生まれた王女様が王国を継ぐことにすればいいじゃん?
女王では神々の守護をいただく秘技を行使できないという伝承がありました。
なんでだか、わかりません。
女王が即位すれば、ヤッポン王国は滅びる可能性があるのです。
だいたい、どこの王室でも女王ってのは男によって左右されちゃって、国を守ることより、愛が大事とか脳足りんなこと言う傾向があります。
かといって、「私は国家と結婚します」と言って頑張られても困る。それでは直系の後継ができません。
うまい具合に妹のところに息子ができたから、そちらに王位継承権を移そう、とうまく事が運ぶとは限りません。
それに、あいにく、ヤッポン王国の第一王子様のところの王女様はひとりっ子だったのです。
このまま行くと第二王子様のところに生まれた王子様が王様になります。20年後くらいには。
トカゲ族は頭に来ました。俺たちは、はやく惑星の神々になりたいの!

惑星の神々と霊的交渉のできる秘技を持つヤッポン王国の王様を、これ以上生産してはいけない!
トカゲ族は、「第二王子様とお妃のお子さんでは、ヤッポン王国の王様にはあわない!」と王国の民が思うようになるには、どうすれば良いか考えました。
第二王子様とお妃さまの間には、王女様もふたりおいでです。
トカゲ族は、この王女様たちに着目しました。
トカゲ族の青年に、上の王女様を誘惑させました。
このトカゲ青年は、同じくトカゲ族の母親の薫陶を受け、なかなかに上手く王女様を誘惑したつもりだったのです。
しかし、王女様はトカゲ青年を嫌いました。顔がときどきトカゲみたいに見えるからです。キモイ!
しかし、トカゲ青年はしつこい。とってもしつこい。ミッションだもの。
で、王女様は、さっさとお忍びで外国に逃げました。
頭にきたのはトカゲ族のヤッポン支部です。
で、トカゲ族は、王女様の影武者を仕立て上げて、勝手にフェイク記者会見を開き、「王女様とトカゲ青年は婚約した!」と既成事実を捏造しました。
ビックリしたのは、王家ファミリーです。
なになに、これ?
しかし、王家も王家の補佐をする王家庁も、うっかりしたことは言えません。
相手は世界を牛耳るトカゲ族です。状況証拠だけでトカゲ族の陰謀について、惑星全体に向かって告発できません。
みっともないじゃあ、あーりませんかあ!
王家の沈黙をいいことに、トカゲ族ヤッポン支部は、このトカゲ青年のスキャンダルやトカゲ青年ママのスキャンダルを、いっぱいいっぱい広めました。
マッチポンプです。
ナイーヴなヤッポン王国の民は、「王女様ともあろう方が、あんなトカゲと仲良くなるなんて」とがっかりしてしまいました。
じょじょに、あの脳足りんの王女様の弟では、ヤッポン王国の王様はつとまらないのではないかと思うようになりました。
こうやって姉と弟をごっちゃにするのが、ヤッポン王国の民の頭の悪い点です。
まさか、ヤッポン王国の民は、全てがトカゲ族のでっち上げなんて思いもしません。
そのうち、王女様とトカゲ青年が今年中に結婚するというニュースがヤッポン王国中に流れました。
王家はビックリです。
王家を補佐する王家庁のお役人さんたちも、ビックリです。
そんなことは決まっていないので。
婚約の次は結婚と、トカゲ族は既成事実を作るのが巧みです。
本物の王女様はヤッポンを離れて、ずっと身を潜めているのですから、婚約も結婚もデタラメです。
しかし、この捏造ニュースにより、王国の民の気持ちは、王家からすっかり離れつつあるのでした。
王国の民は、次のように思うようになりました。
「もう王家なんて無用じゃないの?」
「王室を継ぐのは第一王子さまの王女様でいいんじゃないの?」
こうして、ヤッポン王国は、トカゲ族に好き勝手にされつつあります。
ところが、最近は、惑星でもトカゲ族の存在と彼らの野望を知っている人が多くなってます。
トカゲ族もいろいろ大がかりにフェイク画像を大量に配信したり、トカゲ族が多く入り込んでいるメディアを使い、王家に対するネガティヴ・キャンペーンを張っているのですが、いくらのんきなヤッポン王国の民も、変だなあ……?と思うようになっています。
とはいえ、トカゲ族の「ヤッポン王室潰しによる惑星の神々追放作戦」など、夢にも思わない民も、いっぱいいます。
さてさてヤッポン王国の運命や、いかに。
トカゲ族はヤッポン王国を潰して、惑星から神々を放逐することができるでしょうか。
心あるヤッポン王国の民の中には、こう考える民もいるのでした。
「ひょっとしたら、こういう騒ぎが起こるのは、惑星の神々からのメッセージかもね」って。
「いつまでも、王家に心理的に依存してちゃいけないよ、神々はね、民の心の中に生きているのであって、王室の奥にある秘密の部屋の中だけにいるのではないのだよ」というメッセージ。
「ヤッポン王国の民が、心に神々を持ち、独立自尊の気概で生き抜くことが、トカゲ族への静かな抵抗になるんだよ」というメッセージ。
トカゲ族はトカゲ族どうしで非常に仲が悪いです。
邪気と残虐さの塊がトカゲ族ですから、愛などありません。互いを利用し、出し抜くことしか知りません。
ヤッポン王国の民は、トカゲ族の自滅を、油断せずに待つことにしました。
たとえ、ヤッポン王国の王室がトカゲ族に乗っ取られようと、それはそれでしかたないと思うようになりました。
王家がヤッポン王国を守る神々と交流できなくなっても、それはそれでしかたないと思うようになりました。
ならば、ヤッポン王国の心ある民が、心に生きる神々を、それぞれに召喚すればいいのですから。

ヤッポン神国、万歳!
ほほほほほ〜〜♬♬
藤森さん
いつもながら最高でした〜(^^)
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創る塾さま
コメントありがとうございます。お忙しいこととお察しします。
いやあーこのコロナ空騒ぎは、最悪な場合、あと数年は続くかもしれませんねえ。あちらさん本気で人口削減したいらしいので。3分の1ぐらいまで。
鬱陶しいことです。粘って生きます。創る塾さんも、お体大切に。カバーアルバムとかリリースする気はありませんか?
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藤森さん
いつも大変お世話になっております。
完全に仕掛けて来ておりますので目標数に達するまではやめないでしょうね!!
あちら側も相当必死ですね。
全く持って鬱陶しい事この上ありませんね〜
どうなる事やらです。
2枚目のリメイクが終わりましたらカヴァーや新しい曲も出していく予定でおります。(^^)
いつも、いつもありがとうございます♪♪♪
m(_ _)m
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創る塾さま
今回はかなりあちらさんも焦ってるのでしょうかね。無茶苦茶で見えすいたこと、本気でやってますね。
まあ歴史は、こういうことの繰り返しだったかもしれませんが。
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まさにですねー
あからさまなのは明らかなのに、まだまだ気がつかない人が殆どでしょうねー
困ったものですね〜😨
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創る塾さま
まあ、気がついても、嫌な気分になるだけですし、できることもないので、麻痺させるのでしょうね、自分を。
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はい!
そうなのでしょうね!
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