本日は2021年9月18日土曜日です。
昨日のBlogで、「女性が、我慢強く慎ましく健気に愛に生きてると、大病しますよ。癌になりますよ。もしくは精神疾患になりますよ」と、私は書きました。
その話を書きます。
Facebookともだちの男性から、次の本を教えていただいたので、読んでみました。
今でも博多に健在のデリヘル店の「えっち妻」の経営者の方のエッセイです。
「えっち妻」って…
https://fuzokunv.com/shop/3881.html

2004年に出版されたものです。
残念ながら、今は絶版ですが、古書なら入手できるかもしれません。
Amazonでは私が買ってしまったので、もうありません。
前に紹介した長谷川華さんのご著書は2011年に出版されていますが、それよりも7年も早く、織田真理さんの『博多で生きる女たち—デリヘルで頑張る母子の物語』は出版されています。
おそらく、長谷川華さんの御本を出版した会社は、この織田さんのご著書を参考にしたんじゃないかなあ。
デリヘル店で女性経営者は、この博多の織田真理さんが日本で最初だったのかもしれません。
ただし、織田さんは、長谷川華さんと違ってご自分はデリヘル嬢ではなかったのです。

なんと、織田さんは、ママ友だったYさんから、突如として、「デリヘル店を経営してくれませんか」と電話で依頼されたのです。
Yさんは、お兄さんが1500万円の借金を作って逃げたので、そのお兄さんの借金を返済するためにデリヘル嬢になったのでした。
Yさんは連帯保証人でもなかったのですから、お兄さんの借金の返済の義務はないです。
ただ、お兄さんが借金の担保に、老いたご両親の家と土地を抵当に入れていたので、誰かが1500万円を返済しないと、ご両親は住む場所を失う。
それで、ご両親のために借金を返すことにしたのです。
Yさん自身は結婚してますが、借金返済のために働くことになり、ご主人と別居します。
なぜならば、長男が重い知的障害者で、世話が大変で、働きながら長男の世話はできないからです。
長男のことは、ご主人がご主人の実家に帰り、ご主人の両親とともに世話をすることになりました。
( ただし、織田さんの御本だと、Yさんの別居は、デリヘル勤めの前からなのか、後のことなのか、ちょっと明確じゃないです。時系列がちょっとわかりにくいです)
Yさんは他のお子さん2人と暮らし、子どもの世話をしながら勤めることができて、かつ短期間で借金返済可能な報酬のある仕事ということで、デリヘル嬢になることにしました。
午後に数時間仕事して、夕方はお子さんのために家にいて、お子さんが寝てから、未明まで出勤です。
Yさんは美人ですし、気立ても良く、お客様の気持ちに沿ったサービスを心を込めてするので、人気もありました。
Yさんは、デリヘル嬢になったはいいけど、ひとつ我慢ができないことがありました。店長とかが「講習」とか言って、店長をお客さんに見立ててサービスすることを強要されることでした。
何が「講習」か。
店長が金を払うわけではないのです。
金払うわけでもないのに、店長が何をするんじゃ。男前でもない不細工が。
で、Yさんは、男が経営者ではいかんと思い、織田さんを見込んで連絡してきたのです。
織田さんは、そりゃ迷いましたが、お店の経営はしたことがあり、女性にとって働きやすいお店にしようと思い、引き受けました。
このあたり呆れます。
頼む方も頼む方ですが、引き受ける方もよく引き受けます。
博多の女性って、気風がいいんでしょうか。九州とか沖縄とかの女性は確かに名古屋の女性とは違いますね。
ストレートで熱いです。明るくて陽気ではちゃめちゃです。
それはさておき、お兄さんの借金を返済し終わった頃に、Yさんは自分が癌の末期であることを知ります。
胃と背中の間に腫瘍ができていたのです。
前々から腰が痛いなあとは思っていたのですが、その痛みに耐えて、Yさんは仕事をしていたのでした。
Yさんの臨終の病室には、Yさんが忍耐と苦労で兄の借金を返済したことを知っている人々が集まりました。
あの逃げていたお兄さんまで病室に来てギャアギャア泣いてYさんにすがりつきました。
Yさんは、そんな馬鹿兄を責めもせずに、兄の手を握り、逝きました。
健気なYさん。愛と責任に生きたYさん。親孝行で肉親思いだったYさん。
大なり小なり、かつてのデリヘル(っていってもデリヘルの歴史は浅く、合法的になったのは1999年4月ですが)には、Yさんのような女性が多かったそうです。
親の借金返済のためとか、夫の借金返済のためとか。
男はいざとなると借金から逃げるらしいです。自己破産も平気でするらしいです。土壇場で逃げるのは男なんですね〜〜
でも女性(当時の博多の)は、土壇場になっても逃げない人が多いらしいです。
当時は(って21世紀はじめですが)借金返済のために、短期間で稼げるということで、デリヘル嬢になる人が多かったそうです。
今は違いつつあることは、すでに9月7日の記事の長谷川華さんの御本の紹介の時に書きましたね〜〜
で、話を戻します。
私は、織田さんの御本を読んで泣くべきだったのかもしれないけれども、泣けなかった。
馬鹿兄の借金なんか引き受けることないでしょう?
親の住む家がなくなるといっても、親は賃貸住宅に引っ越せばいいでしょう?
もとはといえば、そんな馬鹿息子に育てたのは、親なんだし。
癌になったってことは、我慢して我慢して働いたからでしょ?
そのストレスで癌になったんでしょ?
長谷川華さんも子宮筋腫になってデリヘルの仕事を辞めて経営者に転身したのですが、どうも、セックスワーカーさんは、ある程度続けると、病気になるらしい。
お客さんが性病に罹患してるかもしれないし、何よりも、やはりストレスはあるでしょう。
男前で魅力的でマナーのいい人は、お客さんには少ないでしょう。
もてないくせに、女を見下してるアホの方が多いでしょう。
それでも真心でサーヴィスするYさん。
おそらく、Yさんは、親御さんに認めてもらいたかったし、誰かに奉仕することで是認されたい気持ちが強かったんじゃないか。
まさに、不幸になりやすい優しい女性の典型だ。
Yさんの兄も親もYさんに感謝してないって。娘だから肉親だから、してくれて当たり前だくらいの気持ちだって。
借金返済を妹が終わらせてくれたからこそ、安心してギャアギャアピーピー泣いて瀕死の妹にすがることもできるって。
泣くなんて簡単なんだからさ。
よく病室に顔を出せたよな。富士の樹海に行って首でも吊ってこいって。
まあ、そんなことできる根性があれば、自分で借金返済のために「蟹工船」にでも乗るんだろうけど。
Yさんは、そんな、ろくでもない肉親なんか捨ててやれば良かったんだ。
自分の家族を離散させながら、やるほどのことかな。
で、癌になって死んでる。自分の家族を後に残しながら。
ハッキリ言って、アホじゃないですか?
こんな話を美談にしちゃいけないって。
Yさんには、自己破壊衝動でもあったのかな。
ほんとうは生きていたくなかったのかな。
どうも、わからない。
家族を含めた他人に尽くして尽くして、だけど織田さんには「デリヘル経営して」と頼み込む厚かましさはある。
Yさんは、変な人だ。
ひょっとしてグレーゾーン?
ということで、私が何を言いたいかといえば、「女性が、我慢強く慎ましく健気に愛に生きてると、大病しますよ。癌になりますよ。もしくは精神疾患になりますよ」ということです。
マザー・テレサだって、愛と奉仕に生きたけど、長生きしたって?
何を言ってんですか。
あの人は男性でしょう。
https://note.com/jyoukasikojiro/n/n1153bc50998b
インドの孤児たちを欧米諸国に養子として売ったでしょう。養子としてだけでなく売ったでしょう。怪しさ全開の人でしょう。
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201709_post_14265/
まあ、養子として売られるなら、まだいいのかな。
カトリックの古い教会や修道院を壊すと地下から乳幼児の白骨がいっぱい出てくるそうだからなあ。
結婚前に妊娠しちゃったり、不倫の子を妊娠しちゃうと、昔は中絶できないから、教会や修道院に匿ってもらって出産してから、殺してもらうんだよね。
それに比較すれば、マザー・テレサは子どもに生きる機会を与えたか。
アドレナクロム抽出用資源になった可能性もあるけど。
なんの話か。
ともかく、Yさんの人生は美談にしちゃいけない。
みなさま、素直に自分の幸福と楽しさを求めましょう。
自分のアホな家族に、自分のカルマを自分の努力で解消させましょう。
それが、ほんとうの親切ですよ。愛ですよ。
Yさん、あなたがお兄さんの借金を返済してしまったので、お兄さんのカルマは2倍になりました。
Yさん、あなたがご両親の甘さと愚かさの結果を引き受けてしまったので、ご両親は自分たちの甘さと愚かさをとことん身をもって思い知る機会を失いました。反省して償う機会を失いました。
ひょっとしたら、Yさんは復讐したのかもしれないな。兄と親に。
ややこしい。
どうも、織田さんも知らない秘密があるのではないか、Yさんには。
???
しかし、悲劇のヒロインをやりたい女性もいるんだなあと、あらためて感心しました。
うーん、あのお姫様も、そういう趣味をお持ちなのかもしれませんね。
真理です。もっと早く知っていれば良かった。健気、献身は、怪しいですね。義母の介護が、終わったら、友人は癌、私は、腰椎変性滑り症。
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岡山貴美子さま
コメントありがとうございます。
ほんとに、この世界は女性の健気と献身で保っていますよね。腰椎変性滑り症ですかあ。痛くなければいいのですが。
介護かあ。私は自分で自分の面倒見れなくなったら水だけ飲んで衰弱して死にたいなあ。人様の時間やエネルギーをいただくのは辛いです。
お身体お大事になさってください。お友だちもご苦労なさいましたねえ。
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「素直に自分の幸福と楽しさを求めましょう。
自分のアホな家族に、自分のカルマを自分の努力で解消させましょう。
それが、ほんとうの親切ですよ。愛ですよ。」
これ、そのとおり!と思いました。
女性って、いろいろ我慢して、ものすごい怨念溜まっている人が多い気がするんです。
表面的には笑顔でも、毛穴から「なんで私ばっかり」「あなたが羨ましい、憎い」「(旦那に)早く死んでくれんかな」という気持ちが溢れている人がたくさんいます。
特に専業主婦で、命の首根っこを旦那に捕まれている人に多い気がします。
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hiranoさま
コメントありがとうございます。私の友人にも「夫は早く死ねばいい」と言ってる人います。すっごく有能な専業主婦さんです。お料理も上手です。
だけど、いい奥さんほど、ご主人はそれがあたりまえで、奥さんがいろいろしてくれるのが当然に思っちゃうんだなあ。
いい子ちゃんやりたい気持ちはわかるし、有能な女性だからこそ、いい子ちゃんやれちゃうのでしょうけど、しばしば確信犯的に悪妻やらなきゃ。堂々と自分を優先させないと。
長い目で見れば、その方が安全ですよ。
根本的には、自分の経済生活を他人に任せることが一番危ないんですけどね。幼い子どもがいる間は、しかたないしなあ。
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