本日は2021年12月5日日曜日です。
ここ数日、私は、あまりiPadをKindle以外は使用していません。
スマホは電源を切ってバッグに入れっぱなしです。
寝床にiPadを持ち込みネットサーフィンもやめています。
それは、この本を読んだから。

著者のジョシュ・ホウリー(1979-)さんは、南部ミズリー州選出の共和党の上院議員です。
トランプさんと仲が良く、2024年の大統領選に共和党選出大統領候補のひとりになるに違いないと言われています。
ビッグテックの解体を目指すアメリカ共和党の希望の星のひとつです。
いや、アメリカの希望の星のひとつかもしれない。
民主党選出の議員の顔は、いい人ぶってはいるけれども、人相が悪いよね。
いつから、そうなったのかな。
まあ、共和党でもブッシュ親子さんみたいなネオコンもいたわけですが。

Amazonに、この本のレヴュー書いたので、転載する。
3日間ほど、レヴューがアップされなかったので、Amazonを批判する本のレヴューは載せないのかな?と疑心暗鬼に陥っていました。
でも、ちゃんと無事に掲載されています。
(私のレヴュー転載はじめ)
この本は非常に重要だ。非常に面白い。面白すぎてザザザザと一気に読めない。訳文も明晰で読みやすい。ただのビッグテック紹介本ではない。優れて政治改革的であり、政治哲学的本でもある。
AmazonやGoogleやFacebookやAppleなどの巨大IT企業に政府が介入することを、自由なビジネスの侵害と考える立場もある。優れた才能ある企業家がいてこそ、新しく便利な商品やサービスが開発され、商品化され、多くの人々の手に渡るのは、確かにこの世界に繁栄と進歩をもたらす。それは、個人の人生を豊かにするものでもあるだろう。
しかし、独占企業体制は、自由なビジネスによる社会の繁栄を壊す。
本書の第一部は、その理由の歴史的背景と市民の自由の概念について根本的に論じている。アメリカにおける大企業優先主義(corporative liberalism) の誕生と変化。本当はアメリカ建国の祖たち、共和国の建国の父たちは、公に利することが薄い類の民間企業の起業は禁じていた。民間企業が大きくなると政商となり、政治を左右し、市民の自治と自由を抑圧し、市民の多くを大企業の奴隷とすると予測していたからだ。
第二部は、現在のビッグテックの弊害の諸相について論じている。日本の大手メディアが決して報道しないビッグテックの反社会的スパイ的亡国的売国的様相だ。ビッグテックの起業家たちは成功すると、New World Order 勢力の走狗にされちゃうのか、もともとそのように養成されるのか…?
最も厄介な問題は、ビッグテックは政府の力を利用して巨大化したということだ。アメリカ政府(特に左派)そのものが国民を守るよりも、ビッグテックの利権を守っている。
第三部は、個人の市民ができる対抗策について提案している。まずは、子どもにスマホは与えないようにしよう。あなたの子どもが、どう育てても、主体的に思考して考える資質のないNew World Order の人畜の人生しか遅れそうにないならば、別だが。
それと、あなた自身がスマホの電源を切ることだ。食事中にまで見ていないことだ。
私自身も、iPad中毒やSNS中毒になり、時間を侵食され、情報の氾濫の中で溺れそうになり、どんどん馬鹿になり、きちんとした読書を怠りがち?になるので、個人的にも非常に身につまされて読んだ。
ビッグテックという巨人たちは進撃する。他の企業は、CSRとかESG とかSDGsとかで負わされる課題が大きいのにね。進撃の巨人たちは好き勝手。
(私のレヴュー転載おわり)
このレヴューに書けなかったビッグテック5社(Amazon, Apple, Google, Fecebook, Microsoft) の反社会的様相をまとめて、以下にテキトーに羅列する。
なにしろ、日本のメディアも、ビッグテックのマイナス面について報道しないから、日本人は知ってるようで知らない。
GAFA批判の本は何冊か翻訳されてはいるけれども。
GAFA提灯記事みたいな本も日本人によって書かれてますけどね。
①2019年当時で、アメリカの18歳から29歳の人々の半数は、インターネットにアクセスしている。その間にGoogleとFacebookの利用者は、どのウエッブサイトにアクセスしても、コンピューターを通じて監視され、記録され、分類され、盗聴されている。それについて、ビッグテックは、いっさい利用者に実効性のある告知をしていない。つまり、利用者には全くコントロール権がない(135-36)。
②すでに、対象とする人間の追跡ができるような機密性の高い個人データを売買するデータブローカーの跋扈する市場ができている(155-56)。悪用されることは必至。
③SNSの最大の犠牲者は子どもである。子どもの睡眠時間が減り、仲間外れになる恐怖が増していて、常に他人と自分を比較し、不安感や孤立感に苦しみ、うつ症状を示すことが多くなっている。特に10代の女の子に与える影響が深刻で、少女の自殺率が増えている(158-68)。
④Googleと、その傘下のYouTubeは、利用者の注意を惹きつけるために、どんな内容のコンテンツでも配信する。小児性愛者用のコンテンツでも(178)。
⑤内部告発者によると、TwitterやFacebookは検閲をしている。保守派の新聞記事の配信をせず、左派系や極左の意見ばかりを配信する。2016年の選挙戦でも、2020年の選挙戦でも、もっぱら民主党候補者の記事ばかりを投稿した。言うまでもなく、利用者は民主党候補者のことしか知らされない。ヒラリーやバイデン陣営の知られるとまずい問題に関する記事は配信しなかった(184-85)。
⑥ビッグテック各社は互いに協力して検閲をしている。利用者たちは、事実を知ることなく、ある方向に誘導させられる(187)。
⑦Facebookが利用者の書き込みを監視する強力な追跡プラットフォームはセントラCentraである。これを利用すれば、Facebook利用者のインターネットにアクセスできる全ての電子機器で行うインターネット上でのすべての行動パターンを追跡集計できる(192)。
⑧Googleのファクトチェックは、極左系の団体に依頼しているので、左派に利益のないニュースは皆フェイクにされる。前提としてファクトなど意に介さぬ人々がチェックする。
⑨Googleは他のメディアに、Googleのフォーマットに合うニュースを出せと要求している。でないと検索の上位に置かないと恫喝している。
⑩ビッグテックは多国籍企業であり、グローバルに展開しているので、いかに利益を出しても、本国アメリカに税金はほとんど払っていない。多くのアメリカ人を雇用もしていない。アメリカ国内に資本投下もしていない。サプライチェーンは外国に置く。アメリカ人の個人情報を膨大に保存して、企業に広告を出させて、個人にマッチする広告を随時流すことで巨大な利益を得ているのに。
え〜〜全部書くと、この本の販売実績に悪影響を与えるので、これくらいにしておきます。
1番の問題は、これらのビッグテックがアメリカ政府から巨額の「補助金」をせしめていることです。
これらのビッグテックの暴挙を抑制する法案を出すと、ビッグテックに雇われたロビーストが大挙して潰しにかかることです。
巨大な中国市場でのチャンスを得るために、それと引き換えに何でも中国に譲歩する。自社の暗号キーも中国に教えちゃう。
ということは、アメリカ人のみならず世界中の利用者の個人情報も中国にタダでくれてやってるわけです。
グローバルなビッグテックに祖国はない。儲かればいいんで。
社会への責任感なし。亡国も平気、売国も平気。
GAFA提灯記事系本なんかは、GAFAが企業の社会的責任(corporative social responsibility)とか、SDGs(Sustainable Developments Goals)とかESG(Environment, Society, Governance) に意識的にだとか書いてるけれど、どうなんだか。
まあ、こうは書いてるけど、私だって、GoogleにもFacebookにもAppleにもAmazonにもTwitterにもMicrosoft にもYouTubeにもお世話になっている。恩恵は十分以上に受けております。
私だって、しっかりインターネット依存症だ。
2009年か10年にiPadが売り出され、すぐに購入してから、正直言って私の読書量は減った。
本を読んでいても、すぐにタブレットに手が延びる。
集中力に欠けることが多かった。
私の残り時間だって多くはないんだから、最近は、こういう状態に飽き飽きしてきた。
しょせん、パソコンもスマホもタブレットも、インターネットも検索エンジンもSNSも、自分の人生を豊かにするための道具でしかない。
道具に誘導されたり左右されたり洗脳されるのは、アホらしい。
ましてや監視されるのに協力する気はない。
私の場合は監視されても、どうってことないけどさ。
あ、Netflixの「全裸監督」に出てきたアダルトビデオ女優さん役の女優さんではなく、村西監督の奥さんになった方の元アダルトビデオ女優さんの全盛時代の動画は探しましたが。
あれって、猥褻動画になるのかな?
別に興奮しませんでしたが。映画に出た女優さんより、はるかに美人でしたけど。
ということで、ビッグテックへのお付き合いは程々にいたします。
スマホの電源を切ろう。
タブレットを寝床に持っていくのは控えよう。
本を読み、空を見上げて、風に吹かれて歩こう。
藤森さん
お疲れ様です。
いつも大変お世話になっております。
"本を読み、空を見上げて、風に吹かれて歩こう。"
流石です。
しみました!
自分も唄を歌える限り唄い、宣伝は広報に丸投げて毎日、風に吹かれ汗にまみれております。
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BRAINZ Music Japanさま
コメントありがとうございます。
さぞ、お忙しいことでしょう。お身体大切にお願いいたします。
2021年も最後の月になってしまって、もう……焦ってもしかたないのですけど。
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