本日は2021年12月28日火曜日です。
うっかり寝床で見始めた韓国ドラマ season 1全 6回『地獄が呼んでいる』Hellboundですが…
最後まで観てしまった。1.5倍速でだけど。

いやああああ面白い!!
2021年の最後の最後になって、こんな面白いドラマを見ることになろうとは!
season 2 を早く観たいぞ!
が、season 1 だけでも滅茶苦茶におもろい!!こんなドラマを作ることができる想像力と創造力がすごい!
庶民の現実逃避の暇潰し装置でしかないTVドラマでも手を抜かずに、エンタメと哲学的啓蒙を両立させた力技!
すごい!!
まあ、リアリズムで観ると、「これはおかしいよ」と思わせることがいっぱいではあるけど、ドラマのテーマ自体は面白い。
『地獄が呼んでいる』の英語の題名はHellboundです。「地獄行き」です。
ネタバレにならないように紹介するのは難しいけど、テキトーに紹介する。
要するに、このドラマのテーマは以下の3点だと思う。
(1)ほんとうは理解できないことを理解したようなつもりになって勝手に解釈して整合性をつけて、それを神の教えだとデタラメ言って人々を支配する宗教組織への批判。及び邪教としての宗教で食っている人間の醜悪さ。
韓国では宗教組織の腐敗、特にプロテスタントの牧師などの俗悪さに対する怒りがあるのだろうか?
(2) 神が存在しようが、存在しなかろうが、本質的にはどうでもいいこと。この世界のありようは人間に責任がある。人間にとって変なことなら変えればいい。人間の自立し自律した意志と選択にかかっていること。
これって、positive law 人定法の発想だ。つまり、リバータリアンの発想だ。私が愛する小説であり、私の人生を変えた小説であるアイン・ランドの『水源』のテーマのひとつでもある。
(3) この世界のありようは人間に責任があるということの重みと厳しい自由に耐える勇気のない人間は、デタラメ宗教に騙される。自分の人生を一層に奴隷の人生にする。人間は、人間の幻想が作った神より気高い。人間世界は地獄より悪質だからこそ、可能性がある!
天国も地獄も、人間の心の従属性、奴隷根性が作る幻想だわさ。自分が今を生きていること、その凄さを徹底して生きろ!
この映画は、荒唐無稽なホラー映画に見えて、なかなかに深い。
人間の脳が作った神(=悪魔)と人間の闘争の寓話でもある。
ドラマは、現代韓国の首都のソウルの真昼間に、ひとりの男が、突然に出現した3匹の怪物に虐殺され焼き尽くされる事件から始まる。
繁華街の真ん中で、衆人環視のもとに、虐殺された男性。
残ったのは炭化した彼の焼死体と、彼を殺害した怪物の体液が少々のみ。
それを警察の鑑識で調べたら、その体液は有機物ではなく地球上には存在しない物質だった。

実は、あちこちで、このようなすごい高度な熱で焼かれた死体が発見されていた。
彼らや彼女たちの共通点は、大罪を犯していたこと。
しかし、人間の法律は、彼らや彼女たちをきちんと裁いていなかったということ。
丁度その頃に若い男性が「新真理会」という宗教団体を率いて、多くの人々の注目を浴びるようになっている。
あちこちで発見される焼死体について、この若い教祖さんは、世界に正義が為されていないので、神がいよいよ人類を罰するようになった証拠だと言う。
で、「天使」に死を予告された女性を、死ぬと予告された日と時間に撮影して世界中に放送配信しようと試みる。
確かに地獄の使者が3人出現し、その女性は惨たらしい死を迎えた。
この女性を演じる女優さんの演技力が凄い!!
彼女の死を見ることになった人々は、恐怖に陥り、誰もが罪を犯すことを恐れ、道徳的に振る舞うようになった。
なんと、世界人口の半分が「新真理会」の信者になった。
ところが、この会の教祖(議長と呼ばれてる)の青年は、子どもの頃に20年後に死ぬと、「天使」から予告されていた!
おお!視聴者の予想を裏切る展開の巧みさよ!

彼はそれ以降、人助けをいっぱいしてきた。なのにその努力は一切認められることはなかった。
彼は、死というものが、人間の善行や罪に関係なく、デタラメに人間に襲いかかるものだと知った。
だからこそ、彼は死ぬ前に、自分の死は絶対に秘すように言った。死体はどこかに埋めるように言った。
なぜ、そう命じたのか?
早過ぎる死や唐突な死や地獄行きが、無意味で恣意的なものだと人々が知ったら、この世から道徳が消えてしまうからだ。
なぜ人間が悪いことをしなくなるのか?それは罰が怖いからだ。
神罰を恐れるがゆえに、人間はこの世に正義を実現しようとする。
なのに、残酷な死は、善人をもお構いなしに襲う。
罪なき者さえ襲う。
もし、この事実を人間が知ってしまえば、人間は自分を律して正義の実現のために努力しなくなる。
それではこの世が終わる。まさに地獄になる。
それを避けるために、「神の裁きは理不尽でデタラメである」という真実は隠さなければならない……
教祖の青年は、死ぬと予告された日時に、地獄の使者たちから惨殺された…
ここから先は書きません。
ご興味のおありになる方は、『地獄が呼んでいる』をご視聴ください。
お正月休みにお薦めいたします!
日本のしょうもないTVドラマなんか見てる奴は、すでに死んでいる。
あんなゴミが面白いはずがない。
しかしなあ……ほんとに韓国ドラマも韓国映画も、しれっと残虐シーンを作るなあ…
生きてる人間を、しかも善人を火葬場で焼くなよ。
日本のお馬鹿なお花畑頭のポリコレヒステリーのアホリベラルが観たら、カンカンに怒りそうなシーンばっかよ。
あ、いや、あの連中は半島や大陸には甘いか。
それにしても、なんというダークな世界観よ。
闇が大きくて深そうな半島の世界よ。
まあ、日本も闇は深いらしいけどね。
特に明治以降の公式日本史なんて、みなデタラメらしいけどね。
ところでさ、コロナ枠沈摂取者は9000万人に達したと、政府と自治体とメディアが結託して言い立てているけれど……
それは大本営発表で、実は1700万人しか摂取してないって、ほんと?
これが事実なら、日本人はアホで洗脳され易いクルクルパーに見えて、賢いってことになるけど……
摂取したような顔して、黙っているくらい頭がいいってことになるけど……
それが事実なら、日本の未来にも希望があるぞ。
まあ希望がなくても、生きて行くしかないけど。
こんにちは。
こちらは原作がマンガです。おそらく先生もご存じとは思いますが。
「地獄」、そのものずばりのタイトルです。
私は今マンガをWebで読んでいます。マンガの中では眼鏡をかけている人はほぼ総じて信用できないキャラクターです。なぜかわかりませんが。
絵が非常にうまいのです。表情がとてもリアル。
マンガでは一応日本が舞台、というか登場人物の名前は日本人名です。
かなり実写はマンガに忠実だそうですね。
とりあえずマンガの公開されている部分を読み終えたらNetflixで観ようかなと思っています。
救いがなくてげんなりする内容ですけど、面白いです。
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コトリさま
コメントありがとうございます。
原作は漫画でしたか!LINEマンガで途中までよみました。ほんとだ、日本が舞台だ。
ドラマは、わりと忠実に漫画の原作どおりですね。絵も上手い。
ネタバレだから書かないですが、ラストは意味深です……
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こんばんは。
ああいう絶望的な世界観の作品は、日本では作れないんでしょう。うけるのに。
絶望的な世界観、といえば、スティーブン・キングのThe Mistをフランク・ダラボンが映画化した作品を思い出します。あれを日曜の朝イチに映画館で観てしまって、どうしてくれよう、となりました。原作と結末が違うのです。
9.11後のアメリカでは、ああいう作品が作られるようになったんですねぇ、、、。
確かNetflixで視聴可能です。くだらないといえばくだらないのですが、げんなりすること間違いなしです。
「地獄へようこそ」の意味深なラスト、気になります。
早く観よう。
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コトリさま
コメントありがとうございます。
The Mistは映画館で観ましたよ。そうか、あれは原作と違うのですか。
あれは、パラレルワールドの話だと思ってたのですが。時空の裂け目から異世界のモンスターが出てきちゃったという……
日本人が、「地獄」を作れないのは、徹底的に考えることをしないからですね、クリエイターも。
まあ、観客のレベルが低いことも確かですが。
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