#582 5/1/2022 『馬鹿ブス貧乏本』第三弾に関する情けない報告です

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本日は2022年5月1日日曜日です。

相変わらず更新が滞る本Blogです。

本日は、とりあえずご報告まで。

実は、ほんとは、今頃は「馬鹿ブス貧乏本」第三弾の校正で忙しいはずでありました。

しかし、初校ゲラをチェックしているうちに、私は自分の書いたものを、「すっげえ、退屈でくだらねえ〜」と思ってしまいました。

そのくだらなさは、校正段階の加筆訂正ぐらいでは是正されないと思いました。

で、KKベストセラーズの編集者の鈴木康成氏に、出した原稿を撤回させてください、全部書き直しさせてくださいと、私は頼み込みました。

とんでもないことを強引に頼み込んでしまいました。

自分自身が読んで面白くないものを出版しても、しかたないです。

鈴木康成氏は、「初校ゲラまで出ている段階で、納得できないので全部書き直しさせてくれと言ってきた著者は、僕の経験ではおひとりだけいます」と言って、ある著名な方の名を挙げた。

その方は、校正段階になって、書き直しさせてくださいと言い出す常習犯で、他の出版社では、この方の担当編集者は、「更迭」となるのだそうです。スケジュール通りに出版できなかったから。

出版社っていろいろあり、融通の効く出版社もあれば、スケジュールがきちんと決まっている出版社もある。

たとえば、「馬鹿ブス貧乏」本2冊を出版してくださったKKベストセラーズは大らかです。「えーと、いつ頃に出版したいですか?本が売れるのは、お盆前と正月休み前ですよ」などと、のんびり確かめてくださる。

でも『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』を出してくださった大和出版は、日程には非常に厳しかった。予定された日までに原稿を出すように矢の催促だった。

出版社は、それが普通らしいです。あたりまえか。

だから、よほど実績のある著者でないと、初校ゲラが出た段階で、全部書き直したいので、初校ゲラ全体破棄してくださいね〜〜なんて言えない。

鈴木康成氏が例にあげた「ゲラが出てるのに納得いかないから書き直すことの常習犯で出版時期が常に予定より遅れて、編集者泣かせ」の某著名な方は、私もそのご著書は何冊も読んでいる。

ものすっごく頭のいい方だなあ、と感心する著作ばかりだ。拙著では、まだ言及したことはないけれど。私より5歳ぐらい年下の方だ。

しかし、身の程知らずとは思いつつも、迷惑をかけることが心苦しくとも、私は、どうしても書き直したい!

ありがたいことに、鈴木康成氏は、「フジモリさんが納得いくまでやってください」と言ってくださった。

感謝感激だ。ほんとうに、ありがとうございます。

ということで、私は、黄金連休も関係のない毎日なのであります。

自分でも納得いく原稿ができれば、今年のお盆前ぐらいには出版していただけるでしょう。

ここは、名古屋市南区の笠寺公園です。高台にあります。旧石器時代や縄文時代の住居の遺跡があります。発掘が進行中。戦時中は伊勢湾の向こうからやってくるB29を迎え撃つ重砲台が置かれていた陣地でした。

が!しかし!私は、ついつい、またもいろんな書籍を読んでしまって、パソコンの前に座っていないのです。

私は、受信機は機能してるけど、発信機はぶっ壊れている。読んでも、なんも身につかない。

読んでないで書けよ……と思うのでありますが。

でもって、遅読です。小説と漫画以外は遅読です。

速読して脳に中身が入るような頭ではないです。

ついつい感心して、蛍光ペンで線を引きまくるので、小説と漫画以外は、紙媒体の書籍です。蛍光ペンを引きまくったら、もう古書店には売れません。

電子ブックでもマーキングできるけれども、昭和の人間だから、デジタルデータは、なんか頼りない。

太陽フレアかなんか知らないけど、ある日デジタルデータが全部吹っ飛ぶ日が来るかもしれないという20世紀人的不安を払拭できない。

ブロックチェーンとかいうシステムのおかげで守られるデータは、金融関係か税金関係か、行政関係しかないでしょう。

だから、ほんとは、このBlogの記事もプリントアウトすべきなのですが。

でもまあ死ぬときには何も持って行けないのだから、そんなこと気にしてもしかたないか、とも思います。

そして、いつ死ぬかわからないのだから、自分で読んでピンとこないものなんか、出版していただいてはいけないのです。

ハイパー情報化社会ですから、本を読むような層の人々の本に対する姿勢は、今は厳しくなっています。

ほんとに軽い薄いものしか読めない人たちはネットや動画に行きました。

20世紀に出されていた本には、学術書以外は、参考文献リストもなく、引用も出典もせずに、他人の書いたものをテキトーにパクっているものが多かったです。知的所有権への意識は希薄な本が多かった。

どうでもいい日常をダラダラ書いたエッセイなんかでも、出版されていました。

のんびりした時代でした。脳が緩んだ時代でした。その分、生きるのが楽で容易な時代でした。

そんな時代にどっぷり浸った人々が老いて、特殊詐欺に騙されるのは当然でしょう。

オレオレ詐欺なんて、今はまだ稼げる仕事のようですが、もう少し経過したら、もう通用しない犯罪となるでしょう。

つまり、時代が厳しくなると、それだけ人間は進化します。

かつては、訪問販売というか、押し売りみたいなビジネスが機能しました。

それに対抗するためもあり、ほとんどの住居にはカメラ付きインタフォンが設置され、来客と直接会わずに言葉を交わせるようになりました。

防犯カメラも設置が普通になりました。

おかげで、気の優しい押しの弱い人が訪問販売を断ることが容易になりました。

昔は困ったんですよ。

私の亡き母は、訪問販売とか宗教の勧誘とか、変なボランティアで募金を募る人とかのカモになりやすい人でした。

私が、たまたま自宅にいる時は、急いで玄関に出て、「統一教会の方ですか?」とか「うちは仏教徒なので!」とか「取り込んでおりますので、お引き取りください」と追い出していた。

その私が結婚して家を出て、父が亡くなったあとは、母は、その手の人々に騙されまくっていたのであります。

「なんで玄関をあけるの!?ロックして無視していればいいの!」と私が何度言っても、「気の毒じゃないの〜〜かわいそうじゃないの〜〜失礼じゃないの〜〜」と母は言うのでした。

もう、ネギばかりか豆腐や椎茸やシラタキや調味料まで背負ってる鴨が、我が母でした。

母も、寂しかったのでしょう。訪問販売の詐欺師でも話し相手が欲しかったのでしょう。で、騙されていたのでしょう。

しかし、騙される程度に不用心で思慮が浅かった、つまり不用心で思慮が浅くても生きてこれたくらいに、母はラッキーだったということであります。

自分が能力のわりには幸運だということは、常に意識していないといけません。自分を過信してしまうので。

幸運というのは諸刃の剣です。幸運だからこそ、人間がアホになる事例には事欠きません。

私の人間としての馬鹿さ加減や甘さや不徹底さは、私がそこそこ幸運に生きてこれたことの副反応です。

幸運であることは、ありがたいことですが、危険なことでもあります。

国もまた、たまたま世界情勢の偶然で平和でいられただけであることを常に意識していないと、油断します。国民全体の水準が下がります。ボケボケの平和ボケになります。

老後の母が、詐欺師に同情して騙されていたのは、自分が稼いだカネじゃないからです。カネを稼ぐ大変さをわかっていなかったからです。

しかし、もう母のようなお気楽な類の専業主婦という階級は風前の灯なのだよ。

同じく、父のように、黙って女子どもを養って保護して、あたりまえと思うことができる終身雇用の男性も消えつつあるのだよ。

で、今の女性は老いても、今の老女のような騙され方はしなくなる。

その代わりに、別の騙され方をする。投資に関するオンラインセミナーとかに騙されるだろう。

これは、モグラ叩きですよ。

不埒な人間対策に機械が設置され、ある犯罪は機能しなくなるけど、また別種の犯罪が工夫されてしまう。

すると、人間は対策を考え、さらに用心し賢くなります。

自分の国を持たなかったユダヤ人が、煮ても焼いても食えない頭のいい人たちが多いのは、そのせいです。

タラタラ陶芸やって食ってこれた不用心なお坊ちゃんでは、ろくに考えもせずに有名コンサルタント小川昇氏の言うことを表面的に実行して、観光会社経営をして、安全対策を怠り、出航してはいけない天気の日に(瀬戸内海仕様の)遊覧船を北の知床の海に出し、遭難させてしまっても、対処に困り、事故から何日も経過してやっと記者会見して、26名の犠牲者の喪に服すべきなのに、「赤いネクタイ」して、土下座して、意味不明なこと言ってるしかないのは、物の道理。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc84b5fd26751753cca8d86017a2131dbf90abf

あれ?何の話だったけ。

ともかく、「馬鹿ブス貧乏本」第三弾に関する情けない言い訳とご報告でした!

ああああ……

2件のコメント

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