本日は2023年1月26日木曜日です。
本日は、告知版です。
お正月2日に書いて編集者さんに送った原稿は、まだ初校ゲラの校正が終わったばかりで、表紙デザインもできていませんが、すでに発売日は3月7日と決まり、各ネット書店では、予約注文ができるようになりました。
題名は、『ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える』です。
出版社は秀和システムです。主として工学部や生物学部系書籍の出版社です。最近は、人文系の書籍も出版するようになりました。
値段は税込1760円です。
本当は、タイトルは『ニーチェの褌』としたかったのです。漢字の「褌」だとキリッと締まってる感じでしょう。
ひらがなだと、緩んでる感じがするじゃないですか。ほどけたらどうするんですか。
でも、「ニーチェのふんどし」でも、書店の哲学・思想コーナーに置かれてしまうかもしれないということで、出版社は難色を示したのですが、そこは私は、是非ともとお願いしました。
担当編集者さんが面白がってくださっても、上司の方のご意向がね。
組織って辛いものですよ。
絶対に、書店で哲学・思想コーナーに置かれないように、表紙はポップなものにして、馬鹿ブス貧乏本シリーズを書いた奴の本だとわかるようにするそうです。
今回も伊藤ハムスターさんにイラストをお願いし、女の人がふんどし締めて、ニーチェみたいな髭をはやしてる絵を表紙に載せたいそうです。
………….
どういうイラスト?
今までのようなブックガイド風趣もちょっとは残っていますが、今回はなるたけ自由にエッセイ風に書いてみました。
それでも、まだまだ硬いだろうなあ。
でも、私って硬派だから、しかたないよね。
身体も硬いんで、最近は軽いスクワットしてる。
ネット書店の本の紹介文は、以下のとおりです。
(転載はじめ)
本書の目的は、現代と、来るべきろくでもないけど面白くないわけでもない超偽善社会を生き抜いて行くために知っておくべきだと著者が思うことを、ニーチェの褌を借りて書いたものだ。
岡田斗司夫が指摘するように近未来の世界は、差別や社会的不正を憎むホワイトな人々が主流となる。それはとても素晴らしいことだ。
しかし、その世界は、嫉妬の裏返しの狭量で幼稚で薄っぺらな正義感により魔女狩りが起きる社会であるかもしれない。
「生まれっぱなしのままで、なるたけ安穏に気楽に生きて行くことが成功した生き方であるし、それは可能だと思い込んでいる人間」や、「弱くてダメな自分を時間をかけて鍛えようとせずに、ありのままでいいのだと自分の弱さに開き直り、強者に嫉妬し、私は弱いのだから、他人や社会が私を厚遇し保護する義務があると主張する人間」が跋扈する世界であるかもしれない。
おそらく、本書を読むあなたは、そのようなホワイト社会に息苦しさを感じるだろう。孤独を感じるだろう。そんなあなたにこそニーチェを!あなたのような人は、今までだって、ちゃんと存在したし、生き抜いたんです。
同時代に友人がいなくたって、どうということはないのです。
(転載おわり)

他人の褌で相撲をとるようなことは、ニーチェがもっとも軽蔑したことです。
でも、ニーチェの言葉を紹介しつつ、自分の考えを書いてみたいと、ずっと思っていましたので、私は嬉しいです。
決して、ややこしくないです!
岡田斗司夫さんの予言の「ホワイト革命」が起きたら、どんなふうに世の中が展開していくかを予測し、それに備えて、どういう構えで臨むかについて書きました。
ホワイト革命の21世紀のピューリタン社会のありように息が詰まるなああ、偽善って苦手だな、良い人ばっかりってつまらんし、ありえんよな、やっぱり漫才はウエストランドみたいに風刺がいっぱいの方がいいなあと、思う方にとっては、面白いのではないかと思います。

実用本ではありません。どちらかというとごく少数者向きの本です。
この私のBlogを覗いてくださる方々に向いています。
よろしくよろしくお願い申し上げます。
図書館に入れてくださいね!
今amazonで予約しました!楽しみにしています!
(私60才のおっさんですが「白い地獄」の到来に心底うんざりしてます。
やっぱり子供が可哀そう。
だからこそ我々ジジババは覚悟を決めて老後をきちんと生きて死なねばならない……と痛感しています。ニーチェの褌を借りてさらに覚悟を固めたいと思います。(>_<))
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あつお様
コメントありがとうございます。新刊のご予約もありがとうございます。
対立や葛藤を嫌がり、物事のいいところだけ見て、お互いに気を遣いあって傷つけ合うことは避けて、って,それで通用しないことも多いですよね。みんな良い人やってたら、解決できないことも多い。ホワイト革命は、そういう問題をただただ先送りにするんじゃないか、小さな悪だけ責めて,大きな悪は放置になるんじゃないかと私は思うので、そのことについて思いっきり書きました。
お読みくださり、ご感想などいただければ、ありがたいです。
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藤森先生、はじめまして。
私はフルタイムで働く雪国の女性です。
いつもブログを楽しみに拝見しております。
今回も、ご著書を予約致しました。
私は、先生に出会いまして、目から鱗、すっかり考え方が変わりました。
同時に、つくづく自分が馬鹿であったと思うにつけ、あぁもっと早く先生に出会っていたなら、あんな風に嘆くことも我慢することもなかったのに、、、と悔しくてなりません。
そして、自分の安っぽいエセ正義・エセ優しさに呆れるばかりです。
自分ではフェミニストと思いながら、皆さんのあまりにも理想的なお考えに、ご立派過ぎて、これまた自分を責めるというような時期もありました。
けれど先生のご著書から、自分なりに違和感を修正出来たように思います。
これからは、せめて若い女性に先生をどんどん紹介していこう!と考えています。
ご新書、たくさん売れてほしいです。
うんと話題になってもらいたい、と切に願っています。
こちらはまだまだ寒い日が続いておりますが、先生もお風邪などひかれませよう、ますますのご活躍を期待しております。
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のばら様
コメントありがとうございます。拙著のご予約もありがとうございます。
私は33歳から45歳くらいまで、ある女性研究者のフェミニスト団体に入っていたのですが、なんかじょじょに違和感が大きくなりました。なんか非現実的といいますか、うらみつらみいっぱいのわりには、媚びてるといいますか。そんな天国みたいな社会を望んでもしかたないだろ、といいますか。で、脱会しちゃいました。
非現実的なこと言われても、普通の女性は困るんですよ。みんながみんな三浦瑠麗さんみたいにオヤジに受けがいい美貌でもないし。テキトーに生き抜いて行くしかないし。
まあ、私の書くものはメインストリームには入らないのではありますが、せめて嘘はつかずに書いていこうと思います。
励ましのお言葉、ありがとうございます。
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