#623 4/9/2023 美容院をまた変えた話

投稿者:

本日は2023年4月9日日曜日です。

ただいまの時間は夜明け前の午前5時10分です。眠れなかったので、起きちゃって書いてます。

4月3日の名古屋は鶴舞公園の枝垂れ桜です。
月曜日の4月3日の昼間から、名古屋の鶴舞公園はお花見客でいっぱい。屋台もキッチンカーもいっぱい。

本日のBlogは、ビジネスにしろ、個人の生き方にしろ、生き抜く術は似てるのかもね、って話です。

私は、昨日の土曜日に美容院に行って髪を切ってきました。ついでにグレイヘア(白髪)を全体にクリーム色というか薄い薄い栗色に染めてもらいました。いつもは部分染めにしてもらうのですが。グレイヘアに何筋も茶色やベージュが入るって感じです。

ほんとは金髪にでもしてみたいけどさ。それは、おいおいと。ほほほ。

美容院に行って髪を切ったのは、3ヶ月ぶり以上でした。去年の暮れに美容院に行ったきり、ずっと疲れきっていて、行けませんでした。サロンでの3時間とか4時間が、しんどくて嫌なのでした。

それで、私としては、えらく髪が伸びてしまって、布製のヘアバンドでオデコ全開で誤魔化していました。

行った美容院は、2019年秋からお世話になってきた名古屋で一番で、かつカットそのものは日本で一番上手いのではないかと私が思うスタイリスト(その方がオーナーでもあります)さんがいる美容院ではありませんでした。

なぜか?

まあ事情はいろいろあるでしょうが、なにゆえか、そのお気に入りだったサロンの気みたいなものが悪くなったと、去年から私には思えたのでした。

うまく説明できません。わざわざ行く気が消えてしまったのです。すごくいいサロンだったのに。

そーなんですよ。私は、ものすっごく神経質で気難しいのです。大雑把だけど大らかじゃないです。

なんか、ここおかしくなったなあと思うと、急に行くのやめちゃいます。ずっとお世話になろうと思ってたのに。

そのサロンの前には、「美容院の東大」のような東京のサロンに2018年夏以降は行ってました。例の舌はがし創設者の平井幸祐氏がおすすめのサロンです。

[287] 美容院の東大に行った!

そこも、TOPのカリスマ美容師さんの技術や人柄はいいけど、他がなああ……とだんだん思うようになり、行くのやめちゃいました。

まあ、2018年秋以降は夫の大腸癌や腎臓がんの手術もあり、私の白内障手術もありで、東京に行っていられなくなったという事情もありました。

さて、東京にある「美容院の東大」も嫌になり、日本一のカット技術のある美容師さんが経営する名古屋で1番のサロンも嫌になったら、どうするの?

ただ、そういうすっごくいい質の高いサロンに通ったからこそ、見えてきたこともあります。

やっぱ一流のものは見ておいた方が良いよね。すごい人たちの実物を見させてもらうのも、良いことです。

その貴重な経験を活かして、自分で新しいサロンを開拓するとしたら、どういうところがいい?

私の条件は以下の5点に絞られました。

①自宅からあまり離れていないこと。脚が悪いし、肝硬変で疲れやすい。

②男性美容師は避ける。なぜか?

何につけても、男性は当たり外れが大きいのです。天才と馬鹿で極端に分かれます。馬鹿だと口ばかり達者で集中力がなく、技術もない。女と見れば軽口たたく。馬鹿は黙ってろって。しょうもない世間話はするなよ、うるさいから。

それから、技術もセンスもある男性美容師でも、中年以降の女性の髪の変化とか、よくわかっていないことが多いです。スタイリングはできても、女性の加齢による髪質の変化を考慮したカットとかケアとかについて研究不足です。

一方、女性美容師さんは、概して男性ほど野心もなく、無難ではあるけど向上心の希薄な人が多いという印象は、どこの分野でも同じ。だから、探究心が強くて広くて、コンスタントにコツコツ努力するのが楽しい女性美容師さんに出会えれば最高です。宝です。

ただ、そういう人は、経営や経理やマネージメントは信頼できる人に任せる方がいいと思う。だけど、その信頼できる人の確保が難しいよね。人間は、できる人に依存してしまうから、どうしても周囲は頼りない人ばかりになる。

あ、話が逸れるから、元に戻そう。私が美容サロンと美容師さんに求める条件の話でした。

③全プロセスをひとりの美容師さんが担当すること。そうでないと、カラリング終わったのに、カット担当の美容師さんが私のもとに来るのを待つ時間がかかり、予約したのに3時間以上や4時間もサロンにいなきゃいけないということが起きがちで、私は疲れてしまいます。

④たくさんのスタッフがいる大きいサロンは避ける。オーナーやスタイリストが良くても、スタッフが多いと、アシスタントがダメとか受付がダメとかいうこともあります。だから、できればひとりだけか、アシスタント入れて2名だけぐらいがいい。

⑤美容師さんは最低キャリア20年以上。カットは髪を削がずに鋏で切るだけで、再現性のある髪型を作れる人。シャンプー後に手櫛で簡単に形が作れるように。サロンでのセットがなければ、もしくは自分でヘアアイロンとかの器具を使いこなさないと、形が保てないのは困ります。

礼儀とかマナーなんてのは、客商売では当たり前のことというより、社会人として条件以前の前提なので、敢えて条件には入れていません。

まあ、いまどき客にタメ口聞いて馴れ馴れしい美容師さんは、よほどの田舎に行かないといないと思うし。

これらの5条件を満たす美容室を探すべく、私は何度もネット検索かけました。地図を見て、スタッフを確認して、どんなことが得意か、丹念にネット情報を読みました。

今は、インターネットのおかげで、スタッフの数から、外観ばかりでなく、内部の写真まで見ることができますからねえ。もちろん、スタイリストの顔も。

小さな写真では良くわからないだろうって、ことはないです。写真写りが悪かろうが、良かろうが、修正していようが、そのまんまだろうが、その人となりは、小さな写真でも伝わってきます。

そういうことをチェックしつつ、美辞麗句ばっかり書いているネットの宣伝文には書いてないことを読もうとするわけです。想像推量すると言うべきか。

で、「この美容院の入ってる古いビルは4階建てで、エレベーターがないから、そこの2階にあるサロンに行くのは脚の悪い私にとってはちょっと難儀ですね〜」と思うような小さな短所はあったけれど、ここはほぼ5条件を満たしてるんじゃないかなあと思えるサロンを見つけた。

写真から判断すると、普通のマンションの住宅を美容室として使用していて、浴室にシャンプー用の椅子を設置してあるような、そういう手作り感満載のサロンっぽい。

2LDKの住宅仕様サロンです。だから靴は玄関のたたきで脱ぐのだろうな。普通の住宅だもん。

笑っちゃう?いえいえ、いかにもいかにもの、お洒落なサロンの賃貸料とか更新料は高いよ〜〜いっそ、そういう住宅賃貸形式の方が固定費はかからんよ。

そこは、経営者の女性がシャンプーからカットからカラリングもパーマもエステも、和服の着付けも、アシスタントを使わずにひとりで全部こなすというサロンです。

だから、お客さんは、ひとりしか担当できません。だからwaiting spaceは、ありません。

つまり、サロン全体が個室なのです。

女性の方はご存知でしょうが、今時の大きな美容室は、希望するお客さん用に個室があります。料金はいくらか知らないですが、まあ1万円ぐらいなのかなあ。もっと安いかな。私は利用したことがないので、料金知りません。料金表にも表記されていないのが普通です。

まあ、有名人とか、授乳したいので、その姿を晒したくない子連れママさんとか、古くからの常連さん用の特別な部屋らしいです。

そういう個室だと、シャンプーもそこでできるように作られています。

昨日、私が行ったサロンは、そういうわけではなく、単にお客さんはひとりしか受け付けないという意味での個室仕様です。

ひとりのお客さんが終わったら、次のお客さんを受け付けるというシステムです。

で、ここだここだと私は思い、そのサロンを予約して、昨日初めて行ってきました。

で、Bingo!!でした。

お話をうかがいますと、そこの経営者兼美容師さんは、ずっと某大手美容院の支店の店長を長くしていたけれども、コロナ感染が始まる少し前の50歳に至る頃に、もう自分が好きなように仕事したいと思ったそうです。

体調が悪い時は閉店しちゃう。予約しているお客さんには日を変えてもらう。そんな調子で仕事したいと思ったそうです。

人件費のかかるアシスタントを使わずに、経営=金の勘定に頭を悩ませたりせずに、マイペースで丁寧にひとりひとりのお客さんに接したいと思ったそうです。

売り上げのために物品販売(シャンプーやドライヤーや化粧品を客に勧めて売ること)をしたくなかったので、その美容師さんは、ご自分のサロンでは、いっさい物を売らないことにしたそうです。

私が見た範囲でも、普通のサロンの受付近くによくあるような、そのサロンご推薦のシャンプーだのトリートメントだのヘアオイルだの基礎化粧品だのが並んだ棚はありませんでした。

サロンに行って、いろいろ物品を勧められると、好奇心に負けて私なんか買っちゃう傾向があるから危険。で使うのを忘れる。で、賞味期限切れになる。使用期限かな? 私は、ほんとに馬鹿なんである。

ほとんどのサロンで売り上げがガクンと落ちたコロナの時期にも、そのサロンは、売り上げが特に落ちるということがなかったそうです。

もともと受け付けるお客さんの数が少ない。サロン全体が個室みたいなものなので、他のお客さんから感染する恐れもない。新規のお客さんは来なくとも、コロナの時期にも常連さんは変わらず来てくれたそうです。

だって、女性にとっては、必要不可欠だもんね、美容院って。

そして、何よりも、そのサロンは落ち着くのでした。静かなのです。

これが、ほんとに嬉しい。

美容師さんが、私ひとりだけに仕事を集中してくださるので、カットとカラリングとシャンプーとトリートメントとブローで90分ほどしか時間はかかりませんでした。

これも、ほんとに嬉しい。

そりゃカットによって作られるスタイルは、全国区的に有名なカリスマ美容師さんたちのように100点ではありません。でも、80点は確実にクリアしています。

顔はお見苦し過ぎるのでカット。

カラリングも、全国区で有名なカリスマ美容師さんをトップに掲げるサロンの提供するものが100点ならば、昨日私が初めて行ったサロンのそれは洗練度は落ちます。しかし、他には遜色がなく90点です。

ならば十分以上です。Aなら最高です。A +でなくともいいのです。

カリスマ美容師さんのカットなら、カット代だけで、14,000円とか28,500円です。それだけ支払う意味はある技術です。

でも、そのサロンなら、80点のカット、90点のカラリング、電子トリートメント(何が電子だかわからなかったけど)とブローで16,060円です。HotPepperでネット予約すれば、新規なら13,700円です。

普通は、それだけのメニューなら20,000円はかかります。

ほんとは1,000円カットでも1,900円でも試してみたい気もするけれども、ああいうとこは男性もガキも来るからね。刈り上げられて、ツーブロックにされても困るしな。頭が寒いじゃん。

ともかく、そのサロンにおいては、見てくれの華やかさを廃し、徹底的にdown to earthで地に脚がつき、実用本意で、経済合理性が追求されています。

そのサロンの美容師さんは、スッピンのBBAの荒れ肌のままでいる私に、「ご自分の使っていらっしゃるクレンジングとか化粧水とかクリームとか、お持ちのファンデーションとかパウダーを一式持っていらしたら、メイクの方法も教えて差し上げますよ」と、言ってくださいました。

よっぽどひどい顔してたんだな、きっと。

メイク方法ってYouTubeを見ても、なんか頭に入らないもんな。やはり、きちんと習うべきですね。

70歳でも学ぶことはいっぱいよ。

肝臓を悪くすると肌も荒れやすいのねん。

って、要するに、本日のBlogにおいて言いたいことは、ビジネスにおいても、個人の生き方においても、次の3点が大事かなということです。

①何事も競合相手との差異化が大事。ボケッと他人と同じことしててもダメで、これこれこう行くという自分の方針を保持すること。そのためには自分に嘘つかないこと。ギリギリと自分のできること、できないことを見定めること。

今までの日本人はまあ平均化された、よそと同じ的でOKだったけど、日本人も趣味が多様化してきたので、これはできないけど、これは得意!と主張することが大事。

②これから、しばらく経済的には厳しい時代が続くので、虚飾に金はかけないこと。ギリギリ自分の欲望を突き詰めて、自分が譲れない線を見極めること。その譲れない線についてだけは経済的合理性を忘れることが、大きく見て経済的かもしれない。

③自分では変わらないつもりでも、他人から見れば、その人の変化や気分は見えやすい。心ここにあらず状態も本末転倒になっている状態も、金が足りなくてイライラしてることも、見えやすい。

まともな人ほど、他人のネガティヴな変化には敏感だ。

ネガティヴになっているとか、気が悪いものを発しているというのは、非本質的なことに囚われているから。ほんとうに大事なことを忘れているから。

また、ほんとうに大事なことは忘れやすいんだ。いつも世話になっている家族には邪険で、外面(そとづら)だけやたらいい人間が多いじゃない。他人には愛想がいいって例。内弁慶ともう言うけど、要するに頭が悪いんよ。

まともな人ほど、無意識な自己防衛から、気の悪い場を避けたり、気の悪い人から黙って離れる。クレームなんてつけない。そんなお節介を焼いてる暇はない。

ビジネスも人間関係も同じなんだよね〜

っていう、当たり前のお話でした。

4月8日夕暮れの鶴舞公園。風が冷たくて、みな寒そうでした。お花見祭りも9日で終わりです。

6件のコメント

  1. 藤森様 こんにちは
    普通は心の奥に隠してしまう部分をあからさまにされてて、ここまで言ってもいいのかしらん?と思いながら楽しく拝見しておりますが、今回のブログは、私にとってもビンゴーーー!な内容でした。ありがとうございます!体調が戻ってこられたようで良かったです。

    いいね: 1人

    1. やまむらみちこ様

      コメントありがとうございます。

      美容院のことは、女性にとっては、なんか気になることなんですよね〜ひとりひとりの女性によって気になることは違いますからね、女性相手の客商売は難しいでしょうね。

      美容院も男性客の方が定着率高いそうです。男性は慣れたところに行くんですよね。女性は、いろいろ試して流離うのでありますね。

      体調は、特に良くなってもいないのですが、まあ、こんなもんかなという感じです。

      そんなに私はあからさまに言ってますか?うーん。かなあ。

      これからも本Blogをよろしくお願いいたします。

      いいね

  2. 女性からみたら不思議なくらい同じ店を好みますよね。
    散髪も飲食も。
    今後もブログ楽しみにしています!

    いいね: 1人

    1. やまむらみちこ様

      そうですね。男性は最初に入ったものから抜けないのかな?

      食べ物に関してもいろいろ試すというより昔ながらのものがいいようです。

      日本は平和が続いて変化を嫌がる男性の層が重なり、世界の変化についていけなくなってるのかもしれません。

      いいね

      1. 藤森かよこ様
        それ言えてます。
        世界情勢みても選挙結果を見ても、もう日本の「平和」なんてはりぼてなのに。
        「昔と変わらぬ味」で売れてる商品だって、実際は時代の嗜好に合わせてるから生き残ってると思うんですけどね。

        いいね: 1人

      2. やまむらみちこ様

        コメントありがとうございます。

        まあ変わらない人々は放置で、大きく変わっていく世界から目を離さず、かつ自分にとっての面白さを発見します。

        オッサン、ジイサンって、ほんと頭硬いもんなあ。

        いいね

コメントを残す