#624 4/17/2023 甘美なる魅惑の楽ちん廃人状態にも飽きてきた

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本日は、2023年4月17日月曜日です。

いろいろ起きていますねえ。

例の陸上自衛隊のヘリ遭難事件。

台湾有事があったら、すぐに動員かかるクラスの優秀な幹部軍人さんたちが乗り込んだヘリコプターの謎の墜落とか。

サイバー戦争だの、フェイクニューズ戦争だの、洗脳戦争だの、パンデミック有害枠沈戦争だの、こんな目に見えない戦争やっているような時代に、なんで、そんな幹部軍人たちがまとめて同じヘリに乗ってたのですかねえ?

これが、まず不思議だわ。

養育中の子どもがいる夫婦は、子どもを置いて海外に行く場合に、同じ便の飛行機に乗らないでしょ?夫婦同時に飛行機事故で遭難したら、どーすんの?子どもは誰が育てるの?

それくらいのこと、当たり前の危機管理だよね。

危機管理と言えば、私なら政治的要人の街頭演説なんか聴きに行かないよ。プロのテロリストが、ほんとにすごい爆弾でも投げつけてきたら、見物人も吹き飛ばされかねない。スマホで撮影してたら、死んでましたってことになる。

まして、子どもなんて連れて行かないわ。混乱の人混みの中では守りきれない。

そういえば、2016年に発表された最高の日本映画『シン・ゴジラ』でも、首相以下閣僚一同が乗り込んだヘリが、ゴジラの襲撃で墜落するというシーンがあったけど、あれはおかしい。危機管理的に最低過ぎて、リアリティがない。

それとも、日本政府の脳足りんぶりの一例として、ああいう設定を映画に入れ込んだのか?

ありえるね。

映画の話はさておき、あの遭難は、「指向性エネルギー兵器」による攻撃じゃないの?という説があるらしい。某有料メルマガに書いてあった。

ミサイルのように飛翔体ではなく、レーザーやマイクロ波のような指向性のエネルギーを直接投射し、目標物を破壊したり、機能を停止するような兵器。

指向性エネルギー兵器は、まさに21世紀の最先端軍事技術で、アメリカ、ロシア、中国等の軍事大国では、熾烈な技術競争が展開されているらしい。

ヘリコプターの電子機器を麻痺させるような高出力マイクロ波攻撃(HPM)があった可能性もあるらしい。

ミサイルで攻撃されるとヘリコプターはSOSのシグナルを出すけど、今回の事件はSOSのシグナルが出てない。つまり、電子機器のハードウェアレベルでのハッキングの可能性があるらしい。

サイバー攻撃によるハッキングではなくて、どこからか発せられたマイクロ波でやられている可能性です。電子機器はマイクロ波を当てたらショートするそうです。

じゃあ、原始的な真空管が一番いいんかしらね?

この推量が事実だったとしても、日本政府は発表できないだろうなあ。

中国軍が犯人かもしれないけど、中国と日本をぶつけるために、アメリカ軍がやった可能性もあるしね。

日本軍の自作自演の可能性もないことはない。何のために?

疑い出せばキリがない。妄想は広がるばかり。

まあ、何が起きても、私ら庶民は、日常を生きるしかない。日々の雑事を重ねて行くしかない。

どこかで(大都市が壊滅する程度の)戦術核が炸裂して、何百万人が亡くなっても、自分の居住地域が無事ならいいやと、トイレ掃除して、玄関のたたきの水拭きして、洗濯掃除して、夕食用に冷凍してあった鯖の解凍をするしかない。

いくらなんでも、(一国が吹き飛ぶような)戦略核は使わないだろ。

いやいや、甘いかな。人間は何でもやるからな。

昨日の日曜日は、前にここでも紹介した山田愛子氏の電子ブック『ビリ婆ル奮闘記 プラチナエイジで(慶應)金時計』が評判が良いということで、書籍化されたことを知り、あらためて書籍版を取り寄せて再読。

https://aynrandassociates.com/2022/09/25/597-9-25-2022-%e9%9b%bb%e5%ad%90%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af%e3%80%8e%e3%83%93%e3%83%aa%e5%a9%86%e3%83%ab%e5%a5%ae%e9%97%98%e8%a8%98-%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%81%e3%83%8a%e3%82%a8%e3%82%a4/

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やっぱり、「面白いから一気読み」ぐらいの雑な読み方では、わかってなかったですねえ。ちゃんと、じっくり丁寧に読めて良かった。

以下は、Amazonのレヴューに書いたものです。まだ反映されていないみたいですが。

(転載始め)

本書は、電子ブックだったときに読んだ。あまりに面白くて一気に読んだ。その電子ブックが書籍になったと知り、再読した。再読して、著者の山田愛子氏の非凡さを、あらためて認識した。書かれている内容の表面の明るい軽妙さの底にある作者が言葉にしなかった何かを、あらためて考えた。

本書の内容は、大きく分ければ3つに分かれている。まずひとつは、慶應義塾大学通信課程の文学部に入学するまでの経緯。著者の学習能力と集中力は凄くて、宅地建物取引士から合気道に鍼灸師からアロマセラピストから、数々の資格を取ってしまう。すべて好奇心から始まって。

その前には、ファッションモデルや銀座の指名No.1ホステスやカラオケラウンジのオーナーだった。これだけで十分に凄い。才色兼備だ。そんな女性が、18歳の時に合格していた当時の名門短大の東京女子(大学附属)短大入学を蹴って、経済的に自立して、はや還暦過ぎてから思い立ったのが、慶應義塾大学通信課程への入学だった。

本書を構成する3本の柱の2本目は、慶應義塾大学通信学部の実態レポートだ。慶應義塾大学通信課程は日本の通信課程大学の最高峰だ。通信課程学生だからといって全く教員の指導は甘くない。テキトーにレポート出せば単位が出るというものではない。

そこでの勉学の充実感が忘れられず卒業しても、さらに他の学部の通信課程に入学する人も少なくないのだ。世の中には勉強好きな人も多いのだ。最初は四苦八苦していた著者は、もともとが優秀なので、どんどんA評価で単位取得。その勉強ぶりが面白い。

すごいことに、慶應義塾大学通信課程の受講生たちには自主的な勉強会がある。そこで情報交換などして、勉強方法をシェアしあって切磋琢磨するのだ。

とはいえ、人間が集まるところなので、やはり摩擦葛藤はある。著者は、グングン頭角を表し、必要単位も4年半で取得(10年かかっても取得できない人も多い)し、卒業論文も高い水準のものを書いてしまったし、あろうことか卒業生代表として金時計まで授与されてしまったので、同じ通信課程の仲間からの嫉妬半目を買ってしまう。

私は経験上知っているが、中途半端にお勉強ができる優等生ほど嫉妬深い。ほんとうに頭がいい人には嫉妬してる暇もないし、他人にはいい意味で関心がないのだけれども。

本書の白眉であり3本目の柱は、著者の渾身の卒業論文の全収録である。ホロコースト文学に関する論文である。そこには、書籍1冊分の充実度、深さ、洞察力、分析力が詰まっている。

フランクルの「夜と霧」は日本でもよく知られているが、この論文は、聖域化されていたフランクルの思想の甘っちょろさを粉砕している。どんな悲惨な状況でも真の信仰があれば乗り越えられるし、魂は自由だというフランクルのメッセージは、医師で男性で、収容所の囚人としては生き残りやすい立場にいた、たまたま幸運だった人間の脳天気な言葉だ。

もし、フランクルが女性であったら、幼い子どもであったら、揺るがぬ信仰を持つに至るほどの経験を経ていない若い人であったら、同じ強制収容所にいても、経験すること見聞きすることは大違いであったに違いない。救済のない状況に、彼女たちや彼らはさらにむきだしに晒されたに違いない。

ホロコーストという非道なシステム化された虐殺を、フランクルの書いたサバイバル記録の中に閉じ込めて矮小化してはいけないのだ。おめでたい類の綺麗事大好きの日本人読者の想像力を超えることが起きていたのだから。

絶望を書き残すことは難しい。その困難さに挑戦した(フランクルとは別の立場の)作家たち4名の作品と、フランクルの著述を比較検討する著者の記述には、無駄な言葉や修飾がない。

救済もユートピアもないホロコーストのようなことは、未来にも起きるし、現在にも起きているのだ。そのような状況の中で生きる人間の血まみれの尊厳を文学は描くことができるのか。描くことができたとしても、それは何の力になるのか。それでも、人は表現せずにはいられない。

みなさん、是非とも、本書をお読みください。最後の卒業論文からでもいいから。ちなみに、著者は第二次世界大戦後の満洲に生まれた中日ハーフである。中国名は愛月さんだ。著者の両親と著者の自伝でもある『春の水は東に流れる』は、すでに絶版だが、また再販してくれないかなあ。これも、すっごく面白いのです。

このお写真の女性は、著者の山田愛子(愛月)さんのお母様です。美しさで評判の方だったそうです。満洲での満鉄系銀行勤務時代に結婚なさった同僚の中国人男性とは、日本敗戦後の状況の中で、引き裂かれるように別れざるを得ませんでした。やっと日本に帰国してからは、女手ひとつで、愛子さんというお子さんとご自分のお母さんを養った気丈で聡明な方でした。相思相愛の人と生き別れるって、辛いことですね。

(転載おわり)

でもって、次は夜更かしして、この漫画を読んでしまった。今のところ17巻まで出てるらしいけど、まだ全巻読んでない。

『応天の門』で、作者は灰原薬(やく)さん。解説というか時代考証アドヴァイザーが、東大資料編纂所教授の本郷和人さん。

(そう言えば、大阪の桃山学院大学勤務時代の同僚のひとりが東大資料編纂所から移って来た方だったな。すぐに大阪市立大学に移籍なさったけれども。日本史の先生だったと思う)

10代の若き日のまだ学生である菅原道真が、伊勢物語の主人公のモデルと言われる平安時代を代表するプレイボーイ在原業平(ありわらのなりひら)とタッグを組んで、都で起きる怪事件を解決する話だ。

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Kindle unlimited 会員ならば、3巻までは無料で読めます。

怪事件というのは、平安時代なので、物の怪が出て人間に憑依するとか、呪詛で殺されるとかの類ですが、魑魅魍魎とか霊など信じない合理的な若き日の菅原道真が、自宅で書物だけ読んでいたいのに、業平によって駆り出されて、しぶしぶ自分の学識によって事件を解決する羽目になるという展開。

大秀才と大色男のタッグという組み合わせ。

よく考えつくよなあ、こんな設定。

徳川将軍は女性だったという設定のよしながふみさんの『大奥』にも驚いたけどさ。よしながさんは、慶應大学法学部出て法科大学院まで行ったのに、漫画家になった。

いや、ほんと、最近の日本の漫画の面白さにはまいりますねえ〜〜

最近のって、1960年代から、ずっと進化しっぱなしですが、この『応天の門』もすごいよ。

宝塚歌劇が舞台化してるそうだ。アニメ化されるという話もある。

菅原道真っていえば、私たちは政治的陰謀により、太宰府に流され、そこで亡くなった大秀才の怨念が、京の都にいろいろな災厄をもたらしたので、その念を鎮魂するために天満宮に祀られている人ということしか知らない。

まあ、大秀才だったので、今は受験の神様。私が高校生の頃は、今ほどには受験の神様じゃなかったけどね。

そもそもが、1960年代の日本人は神社に行かなかったです。やっぱり、戦争の記憶が残っていて、神社と言えば皇室神道で天皇制のイメージが濃く、神社は左翼学生に放火されることが、時々あった。

私的には、今でも、太宰府天満宮と言えば、梅が枝(うめがや)餅のことしか頭に浮かばない。

よく、若き日の菅原道真なんて思いつくわ。

読者は、後年の菅原道真がどういう運命をたどるか知っているので、作中の大秀才の少年の怜悧さに、一抹の哀愁を感じるのでありますね。

人生は、良い人だから成功するとは限らない。学問研究に集中しているからといって、社会の揉め事に巻き込まれないということはない。優秀だからこそ、排除されることもある。真心があるからこそ裏切られることもある。

でもって、その前の前の晩は、これまた夜ふかしして、Netflixで、久しぶりに韓国連続ドラマの『離婚弁護士 シン・ソンハン』を一気視聴してしまった。

主演のチョ・スンウさんは『秘密の森』という脚本が凝りに凝ったミステリードラマで、アスペルガーっぽい冷徹な検事を演じていて、素敵でした。

この俳優さん、端正で演技力もあるけれども、なああんか私は、この俳優さんの名前が記憶できない。チ・チャンウクや、カン・ジハン(強姦罪で逮捕されちゃった)の名前は記憶できたのに。

この俳優さん、人間的にはわりと酷薄なんじゃないかなあ。結構、普通の優等生かもなあ。だから私が名前を記憶できないんだろうなあ。まあ、俳優さんですから、演技力さえあればいいんですけど。

あ、フジモリがまた変なこと言ってるとお思いでしょうが、私は、昔から、タチが悪い(と私の魂が選別した)人の名前が覚えられないのですよ。だから職場では困った。

ということで、このように、漫画とか動画配信とかで、いろいろ彷徨ってきた私。2月半ばから、ずっと彷徨ってきた私。

しつこく続く疲労感が肝硬変と判明して、今日に至るまで、堂々と罪悪感なしで廃人をやってこれました。

廃人って、なんて甘美で楽チンなんでしょ。おお魅惑の廃人。

しかし、そろそろ廃人やってるのも飽きてきました。

もうすぐ2023年の3分の1が終わってしまう。

健康寿命短し、使い倒せ、身体も脳も。

不思議なことに、こういう気分になってきたのが、以下の切り絵が届いてから。

切り絵画家の絲龍丸(しりゅうまる)さんに、注文させていただきました。天照大神と素戔嗚尊の切り絵を製作してくださいと。

素戔嗚尊は荒々しくも孤独な哀愁を漂わせ、天照大神はあくまでクールに、と。

で、届いたのであります!!

額装と送料はサービスで、2作品で10万円です。出血大サービス価格です。世界でひとつだけの作品ふたつに。

絲龍丸さま、ありがとうございます。

超古代の神々ですから、ほんとは衣装なんてわからないし、全裸でもいいのですが、やっぱ日本の神々は奥ゆかしく、ギリシアやローマの神々と違って、オッパイやお尻や生殖器やアンダーヘアを堂々と見せる習慣はなかったと思いたい。

ね、いいでしょう!!

で、居間に、このような神々の切り絵を飾ってしまったら、ダラダラ廃人やっていられない気分になってきました。

不思議だ。絵にもパワーがあるんですね。そのパワーは見る者に伝わるのですね。

パワーにもいろいろあるからねえ。暗黒のパワーというものもある。

ロシアはサンクトペテルブルクのエルミタージュ博物館で見た絵画の中に、画家の名も作品の名も覚えていないのですが、なにやらものすごい怨念といいますか、邪気を発している作品がありました。有名な画家でしたけど、誰だったかなあ。

明らかに怨念がおんねん。

よく、こんな絵を買ったもんだ、ロシアの皇帝(か、ロシア皇帝の美術コレクションの責任者?)は……と感心しました。

帝政ロシアの皇帝は、その暗黒絵画を見つめて、自己の心の闇を癒やしていたのかもしれません。

恐怖は恐怖によってでしか癒せないのかもしれないね。

2件のコメント

  1. 宝塚歌劇の「応天の門」は観ました。
    舞台が面白かったので、漫画も読んでみようかと思ってたんですけど、やっぱり面白いんですね!

    道真。
    私も、優秀すぎて嫉妬され流されて怨念で内裏が火災・・・というイメージでした。
    同時に、私は凡人で良かったとも思いました(笑)

    それはそうと、、、
    体調はどうですか?
    あまりご無理なさいませんよう、ご自愛ください。

    いいね: 1人

    1. tabisurueiyoushiさま

      コメントありがとうございます。わーー宝塚版の「応天の門」をご覧になったのですね!面白かったのですね!いいなあ

      天才には天才の不如意があるのでしょうね。

      体調は、前よりは良くなりました。ほんとは嫌なんですが、医師に処方された肝硬変用の薬も飲んでいます。仕方ないですから。前のような、常にひどくだるいといった感じも軽くなりました。

      とはいえ、油断せずに、行こうと思います。ありがとうございます。

      いいね: 1人

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