#627 5/3/2023 働きたくないのが本音なら、人類は働かない方向に行くだろう

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本日は2023年5月3日水曜日です。

黄金連休の後半であり、今日から5連休だ。

連休といっても、私には別に特に予定なしです。

物見遊山で混雑したところに行くのは嫌。

散歩だって、車で大きな広い公園まで乗せてもらって、そこをノルディックウォーキングポール使ってタラタラ歩くぐらいで、狭いところをウロチョロするのは嫌い。

今は緑が綺麗な季節です。

一方、夕暮れ近い公園の散歩ってのも、いいですよん。

空の色の変化を眺めているだけで楽しいです。

暮れてしまった公園もいいです。

ところで、最近、SNSで、こんな図を見かけました。

「男子小学生の憧れの職業」リストです。

これ、どういう調べ方をしたか、わかりません。

どう見ても、ふざけてるとしか言いようがない。

商材屋って何?

馬券師って何?

AV男優? ヤクザ? 生活保護? 生活保護って職業なの?

このリストに事実に基づいた根拠があるのかどうかはわからないです。

多分デタラメ。

それでも、今の若い幼い日本人の空気はよく出てる。

要するに、第一位の働きたくない、に尽きている。

今の小学生というのは、超情報社会に住んでいて、生まれた時から、インターネットで簡単に何でも調べることができるので、社会の実相みたいなものを、幼くして知ってしまう。

知るといっても、もちろん表面的なことでありましょうが、それでも私が小学生の頃には、各種の職業のことなんて、よく知らなかった。

私が子どもの頃とか中学生や高校生の頃は、次のように漠然と思ってた。

お医者さんは病気の人を治し、看護婦(当時はそう言った)さんは患者さんのお世話をする。

日本の国会議員は、日本のことを考えて議会で法律を作ったりする。

各種ある官公庁の役人は融通は利かなくて杓子定規だけど、きちんと公僕やってる。

学校の先生は、親の次に信用できる大人で、ちゃんと先生の言うことを守る。

しかし!

今や、私の子ども時代の常識なんて、粉々になってる。

患者の身体にとっては毒であるのを承知で、病院経営のために過剰医療をする医療従事者というイメージは、すでに世間に定着してる。

日本政府は日本国民のために動いているのではなく、現在の宗主国や未来の宗主国の指令で動いてる。

お役人は、新しい税金を思いついて課税できる人が出世する。

定年後に再就職できて退職金をもらえる天下り機関をいっぱい作った役人が出世する。

課税で収奪した国民の富は、今の宗主国や未来の宗主国に流出する。

国会議員になって日本を変えるなんて無理なのだ。日本政府がどうするべきかは、日本人が決めるわけではない。外国から来る指令で日本は動くのだ。

その指令に反しない範囲で、税金として集められた国民の富は、天下り機関を通じて、天下り役人を雇用する民間企業に流れる。補助金となって民間団体や中小企業に流れる。

日本のGDPって、日本人のイノベイションで生まれたものが半分くらい、あとは税金環流だろ。

学校の先生は過剰な仕事量で精神疾患になる率も多い。いまや、先生志望者は減り、国立大学において、教育学部の偏差値はもっとも低い。

学校の先生には小児性愛者も多くて、児童や生徒が性的道具にされるけど、教育委員会は、学校内児童生徒間暴行事件(いじめと誤魔化す)と同じく、それらのクズ教員を放置する。懲戒免職せずに、依願退職にさせる。

それらのクズ教員が二度と教壇に立てないようにしたくても、憲法が保証する職業選択の自由の侵害になるので、それはできないと文部科学省が言う。

会社員になっても、セクハラ、パワハラ、モラハラ、マタハラ、いっぱいのブラック企業がほとんどだと知ってしまう。

でもって真面目に働いても、企業の都合でリストラされる。50歳も過ぎると第一線から退かされる。

つまり、ちょっと頭がはたらく小学生にとっては、あらゆる職業の闇がぼんやりとながら見えちゃう。希望が消える。

いろんな職業は、ほとんどが詐欺だとわかっちゃう。

私自身が、職場である大学とか詐欺だな、私がしてきたことも詐欺師だったなと、ハッキリ意識できたのは50代になってからだったけど、今は、小学生の段階で、社会常識として、そういう苦い認識を得てしまう。

これさああ、きついことよお。

小学生の段階で、こんな世の中の実相を知ってしまったら、どうする?

テンション上がらないって!

憧れが消えるって!

それでも、職業というものがあれば、働けば賃金は出る。

カネ欲しさに、しょうもないよな……と思いつつ、ある職業に就くということはありえる。

しかし、AI化で、人間ができる労働は機械化されて行くのだ。

AI化で、人間ができることはケア仕事だけなのだ。機械がするにはコストが高いから。

でも、子どもに興味がないなら保育士は無理だ。障がい者や老人のお世話をするのは、誰でも簡単にできるようなことじゃない。

保育園でも障がい者施設でも高齢者施設でも、保育士や介護士によるパワハラや暴行は、新聞沙汰になる以上に多いらしい。

それほどストレスがかかるケア仕事だけれども、賃金が高いわけではない。

ほんとは、保育士も介護士も1週間ぐらいストライキすればいい。でなければ、人件費は圧縮されるだけだ。

でもさ、必ず、いい子ぶりっ子のやりがい搾取されるのが嬉しいマゾヒストが出てきて、ストライキ破りするだろうけね。

目の前で苦しんでる人を見て見ぬふりできないってさあ。

見なきゃいいんだよ、ほんとは。

見て見ぬふりすればいいの。

大きく見れば、その方がいいの。賃金が上がるから。

って言ったら、ぶっ飛ばされるだろうけど。

ケアする人がいるから生きちゃうんだからさあ。淘汰の原理が働かなくなるの。

その問題はさておき、いや、ほんとある種の頭でっかちな小学生が、働きたくないというのは、至極当然のことだ。

働くことの意義や憧れがネット情報によって消えたと同時に、働くことで社会に参加して誰かの役に立つというコーヒーのジョージアのCMみたいなコンセプトも消えるかもしれない未来が迫っているのだから。

学校を出て就職したら、やっぱり社会は生き難く、仕事に興味は持てず、朝は起きれず、何もする気になれず、心療内科に行ったら、うつ病と診断されて、薬を処方される。

で、そのまんま、たまたま親に経済力があれば、働かずに家にいる。

社会とはネットを通じてつながるし、ちょっと小遣い程度稼げたら、真夜中のコンビニに行って、添加物いっぱいの安いスイーツと100円コーヒーでも買って、まったりする。

そのうちに月日は流れ、50代になっても顔は年齢相応ではないとっちゃん坊や的若さを保った立派な「プロ引きこもり」となる。

彼らは思う。

「親が死んだら……まあ、貧困NPOにでも相談して、生活保護申請についてきてもらえばいいし。近所に公明党とか共産党の議員事務所があるけど、敷居が高いしなあ…」

「でもさ、僕が50代になる頃には、universal basic incomeが支給されているだろう。」

「うちの親なら、自分の死後も暮らしていけるようにカネを遺しておいてくれるかもしれない。でも、僕は家事したくないなので、セルフネグレクトの末にゴミの山の中で死ぬかもしれない」

「でも、僕が50歳になる頃には、孤独死腐乱死体ゼロ社会をめざして、公共のサービスが充実してるんじゃないかなあ」

「うん。大丈夫。働かなくていい。うん」

なんてことを考えてる小学生は、絶対にいるぞ。

64歳で退職してこそ、私は賃金労働しないで食って行けることは、なあああんてラクなんかしらん!とビックリしたわけです。

が、同時に、ただただ生活するだけってのも寂しくて空虚なもんだなあと思ったのであります。

まあ、私の場合は、夫が癌で入院手術したり、商業出版の分野に脚をひっかけることになったりと、することができて、良かったのでありますが。

災難や不幸や苦労すら、退屈や寂寥や空虚よりはマシなのかもしれない。

しかし、これも私の年齢的に、健康面でも、どうなっていくかはわからない。

まあ、まだ書きたいことありますから、頑張りますが。

でも売れないと、出版社さんも書かせてくれないねえ……『ニーチェのふんどし』(秀和システム)売れてないもんなあ……まあ、もともとが少数者向けに書いたから、しかたないんよね。

編集者さんに申し訳ないです。

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と、ジクジク考えているうちに、世の中は、働かない人生を目指すガキでいっぱいの時代になっていたのであります。

しかし、この現象について、あれこれ言っても仕方ないね。

人類は、全てがバレて幻想が壊れる超情報化社会を作ってきたのだし。

働かなくても食べて行けるのは人権であるという社会を作ってきたのだし。

趣味とお遊びが合体したような活動こそが、生き甲斐の持てる仕事であり、機械ができることは機械に任せて、機械が生産したものを消費する存在としての人間がいればいいのだから、消費できるだけの最低限のデジタルマネーはあげますよ、っていう社会が出来しそうだし。

楽に生きることがいいという本音に従えば、少子化は必然だし。

もう、出産育児って趣味の問題でしょう。もしくは、人間は、女性は出産育児するものだという思い込みの問題でしょう。

そういう趣味もないし、思い込みもなければ、女性は産まないし育てない。

子どもは産んでおけば労働力になるし、老後の保障になるって時代じゃないし。

子どもは自分が産んだのだから、自分の所有物であり、好きに利用していいって時代じゃないし。

子どもいなくても人生を充実させることができるスキルや趣味や活動を持ってる女性からすれば、出産育児は面倒くさくて、人生を潰す非合理な仕事だ。

遺伝子操作して、デキの悪い子どもが生まれないようにして、さらに、自分の好みのデザイナーズベイビーならいいのかって問題でもない。

私なら、どんな子どもが欲しいですか?と言われてもイメージもわかない。

だって、子どもと言っても、しょせんは他人だもん。私の遺伝子こそ、もっと上質に変えてちょーらい。

ということで、男子小学生の希望は働かないことで、女子小学生の希望は出産育児は機械や他人に任せて綺麗で永遠に若いアイドルでいたいわ!ってことになる。

まあ、それが実現するのは、あと50年から100年はかかるでしょう。でも、意外と早かったりしてね。

働きたくないのが本音なら、働かなくても生きて行ける社会を人類は作って行くでしょう。

それが可能な条件は整いつつあるから。

道徳も倫理も規範も時代によって移り変わっていくのだからして。

うわあ〜〜すごい時代になりつつあるんですねえ。

とはいえ、まだまだ私たちが生きる社会は旧時代の残滓が色濃く残る夜明け前でございます。

夜明け前か、ユートピア状ディストピア前か知りませんが。

ともかく、basic income実施は、統治体の負担が増えるからさ、人口が多いと困るのねん。

大国ほど導入が難しい。管理するの大変だもん。

だから人口の少ない欧州あたりから実践されるよね。欧州は一国の人口が何百万人単位だから。

日本も人口が7000万人くらいになってから、州単位に分割すれば、ベイシックインカム制は導入しやすくなる。

その頃には、日本の治安の良さが好かれて、各国の大富裕層は日本に居住しているかもしれない。

多くの日本人は、政治的に爆発して革命を起こすのなんか面倒くさいから、しない。歴史上したことないもん。

大騒ぎして政治活動したり、犯罪を起こしてるのって、そんな無駄に元気があるのは、純ジャパじゃない気がする。

別にしのごの言わなくても、いずれは、アメリカも中国もインドも分裂するんよ。

大国であるままでは、被統治者=国民のニーズを汲み上げることがしにくいから。管理が大変だから。

で、ある地点に到達すればAI化はストップされる。人間のためのものが人間を脅かしては本末転倒だから。

人間存在は無用ってことを機械が認識する前に。

まあ、ほんとは人類は無用なんだけどね。人類が滅びても宇宙は困らない。

それを言ったら、おしまいよ。

問題は、未来社会における個人の生き方だなあ。

どうするんだろ?

これが最も難しいんよ。従来の旧時代の世間や社会の類型どおりに生きることができなくなるんだから。

自由とか多様性って、そういうことよん。それをほんとうに享受するって、なかなかに高等な行為ですよ。

私の体験で言うと、普通の能力や才能の人間にとっては、食べるための賃金労働は、悪くない。

暇つぶしになるし、カネ入るし、なんか意味あることやってる気になれるし、仕事で関わる人たち相手に人間に慣れることができるし。

20世紀末までくらいは、私は子どもたちを見ると、「これから、この子たちも働いて食って行くんだなあ。少しでも楽しめる職につけるといいね!」って思ってた。

最近までは、子どもたちを見ると、「AI化に応じて、新しい仕事も生まれてくるから、そういうので食って行けるといいね!」と思ってた。

今は、幼い子どもたちを見ると、こう思う。

「思いっきり、好きなこと、興味のあることを極めてね〜〜トコトン極めてね〜〜100歳どころか120歳まで生きる羽目になりかねないから、もう真剣に暇つぶし方法をいっぱい見つけておくんだよ!労働は人類の1%から3%の人々だけができる高級で贅沢な活動だからね、あなたたちにはそれは無理だからね!」って。

ところで、5月3日に関東に大地震が起きて富士山が噴火して、日本列島が分断されるって噂がTwitterに流れていたそうです。

ただいま午後8時36分。5月3日の憲法記念日も無事に過ぎて行きそうな気配です。

めでたい。静かに流れよ、太平洋。

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