他人の発明のおかげで生きる—トヨタ産業技術記念館は人類の奇跡を見せてくれる!

本日は、2017年5月13日土曜日である。

昨夜から雨。起きたら土砂降り。

うわあ、トヨタ産業技術記念館に昨日のうちに行っておいて良かったなあ。

トヨタ産業技術記念館は、名古屋駅をちょっと北に行った西区則武新町(ノリタケシンマチ)にある。

なんで、私はトヨタ産業技術記念館に行ったか。

三重大学工学部大学院渡邊明先生ご担当の「生産管理論特論1」のご講義内容は、「トヨタ生産方式」に移ってきたのであるが、「自動車工場」というのが私にはイメージがわかない。

これではあかんと思い、トヨタ産業技術記念館に行ってきた。

自動車の製造工程くらい展示してあるんじゃないの?

なんか外国人観光客も多いと聞くから、特定分野の「博物館」としてマトモなんじゃないの?

渡邊明先生が福山市立大学ご在職中は、ゼミ生をよく、このトヨタ産業技術記念館に引率していらした。

三重大学工学部の院生にも、トヨタ産業技術記念館に行くことを推奨しておられる。

Facebook友だちの元同僚もゼミ生を必ず、このトヨタ産技術業記念館(しつこいね)に見学に連れて行くそうである。

で、行ってきた。

で、びっくり!!!

な、な、な、な、なんておもろいの〜〜!!

立派な博物館です!!

無茶苦茶に感心した!!

カフェやレストランやトイレやショップや喫煙所などの設備もきちんとしている!!

スタッフも感じいい!!

展示物は超充実!!

動画で説明するコーナーも装置もバッチリ!!

英語でも中国語でも大丈夫!!

これなら、先進国から来た観光客の方々に見せても恥ずかしくない!!

名古屋に来てもらっても、名古屋城もフツウだしなあ……食いモンが特に美味いわけでもないしなあ……住民にとっては住みやすいけれども、他国の方々に特に見ていただきたいものはないなあ……

と、私はずっと思って来た。

が!! やっと見ていただきたいものができた!!

ここだ! トヨタ産業技術記念館だ!!

やっと名古屋人として、見せびらかしたいものができました!!

キャハハ。

トヨタの自動車博物館みたいなもんは、別に存在する。

トヨタ博物館。豊田市にある。

そこでは、自動車の発展の歴史を勉強できる。

フォードT型も置いてあるそーだ。

でも、この名古屋市のトヨタ産業技術記念館は、明治以降の日本を牽引してきた産業技術のひとつである織機(しょっき)の発展から、自動車製造へ、さらに未来に向けてロボットを……という過程を見せてくれる。

上のパンフレットの表紙の写真は、東京帝国大学工学部出身の創始者豊田佐吉(1867-1930)が発明した環状織機だ!

1906年に発明された。回転円運動によって布を折り上げる。

なんて、カッコいいの!

豊田佐吉。

おお〜〜懐かしい名前である。そういえば、「郷土の偉人」として小学生の頃に学んだなあ。

豊田佐吉は、生涯で発明特許84件、外国特許13件、実用新案35件の発明をした。

日本のエジソンである。

トヨタグループ16社を率いるトヨタ自動車の前身は、織機(しょっき)、繊維を織る機械を作る「豊田紡織株式会社」であった。

その創業の本社工場跡に設立されたのが、トヨタ産業技術記念会館だ。

建築史的にも貴重な赤レンガの建物である。

まず、繊維機械館に行く。

ここが超おもしろい。

まず、糸紡ぎ作業の説明と実演。

説明し実演するのは、綺麗な若い女性スタッフである。

英語もできるよ。

そうさ、白いコットン綿の実を採取して、どうするんか。

綿の実から種を取り出す。その後をなんかして(忘れた)、フワフワになった綿の塊から繊維を引っ張り、それをひねることで、糸を紡ぎ出す。

この糸車。糸紡ぎ車。天才。誰が考案したのか?人類の恩人。


この糸車つーのは、残っているものに限って言えば、世界中で同じ形をしている。

ということは、源はひとつだ。

誰かが発明して世界中に拡がったの。

糸を作って、糸を組み合わせて織る。

人類は「織る」ということを学んだ!

そして、織り機の誕生。

画期的な発明だ!

七夕の織姫さまも、「夕鶴」のつうも、この織り機を使ったのだ。

縦糸を上からぶら下げて、そこにツムで横糸を通し、パタンと板を下ろし、横糸と縦糸をピッタシ寄せて合わせる。それを延々と繰り返す。

そして「布」ができる。

綿の実から糸を紡いで、縦糸と横糸に分けて、縦糸と横糸を組み合わせて織ると「布」ができあがる。

こうサラッと書くと簡単だけれども、このプロセスは異常である。

誰が、綿の実から、そんなことを考えついたのか?

そもそも綿の木の実に誰が気づいたのか。

綿の木の原産地ってインドあたりかな?

エジプトかな? メキシコという説もあるな。

ともかく、インドとかエジプトから日本に綿の木とか種を持ってきた人がいたんだ。

それも、相当に早い時代に。

「古事記」には、スサノオノミコトが、わた織り作業場に皮を剥いだ馬の死体を投げ込んだんで、織り子の乙女がショック死して、アマテラスオオミカミがカンカンに怒ったと書いてある。

あのフワフワの綿の実を糸にするなんて、それ自体が奇跡じゃないか。

糸という概念はどこから生まれたん?

誰が、綿の実から繊維を取り出し、繊維を捻って糸にできると思ったのか?

誰が、その糸を組み合わせれば、縦糸と横糸を組み合わせたら「布」になって使えると思いついたのか?

こんなこと人類が思いつくとは思えない。

これは、神と呼ばれた宇宙人に教えてもらったに違いない。

その宇宙人は、地球上のあちこちに行って教えたんだ。

技術指導ね。

それまでは人類は裸だった。

殺して食った動物の毛皮を身につけていた。

綿の栽培を知らなかったヨーロッパ人は、毛皮の毛を紡いだ毛織り物しか知らなかった。

ゴワゴワの毛織り物を素肌に身につけていたのだ。

だいたい、羊の毛を刈って毛糸にして編めばいいと誰が思いついたのか。

そもそも編むという作業そのものを、誰が考案したのか。

草なんか編んで草履にしたり衣類にしたり。

毛織物も綿織物も、すさまじい発明である。

毛織機も綿織機も、とんでもない発明である。

インターネットなんか足元にも及ばない技術改革だ。

大昔なんて、庶民は何枚も衣類なんて所有できなかった。

普段着と晴れ着の2枚あれば十分だった。

断捨離無用だった。zozotownの古着買い取りサービスを利用するほど衣類が溜まるなんて、ありえなかった。

江戸時代なんて、京都や大阪の富裕層の着物の古着を船であちこちに運んで、庶民に売りつけていた業者は、すっごい儲かった。

大阪から瀬戸内海を行き、下関から日本海沿いに進み、あちこちに古着を届けた北前船が有名だ。

(この図は、https://n-story.jp/topic/35/page1 から拝借しました〜〜)

日本は四方が海だから、海は路だから、流通には便利だ。流通列島よ。

今は富裕層が購入して売った高級ブランド品が、リサイクル市場に流通しているから、昔と同じか。

それはさておき、毛織機といい綿織機といい、織機の発展はすさまじい。

そのすさまじい発明のおかげで、私は快適に暮らして来た。

冬は毛織り物に包まれ寒さをしのいできた。

夏は爽やかなコットンで。

しかも安価で質のいいものだ。

無数の無名の人々の発明やイノヴェイションによって発展して来た人類社会のおかげで、私は生きてこれたし、生きている。

糸車の実演を見せてもらって、技術の発見考案発明という奇跡でいっぱいの人類の歴史に、私はあらためて圧倒された。

すぐに感動する安っぽい64歳。

人類が滅亡するはずない。

人類は、必ず奇跡を生み出していく。

最初の段階から、私は小学生のように興奮してしまった。

すごい〜〜

すごい〜〜

下の写真は、1890年(明治23年)に豊田佐吉によって発明された「豊田式木製人力織機」の実演。機織り実演。


「豊田式木製人力織機」だと、人間がツムを持って縦糸に横糸を通さなくていい。

これで、綿織物の生産性が5倍になった。

1924年に発明された特許が取られた「無停止ナンタラ式豊田自動織機G型」になると、生産性は数十倍。

人間ひとりで30の織機をコントロールすることが可能になった。

その説明は中年の男性スタッフである。

脳足りんの私は、ここらあたりから、機械の仕組みがわからなくなった。

何よ、これ?

これは、「ガラ紡」と呼ぶ。

綿を直接に糸にする機械だ。以下の動画を見てください。

私は、この繊維機械館に非常に心惹かれた!

織機のイノヴェイションは面白い!!

金属加工コーナーも、面白かったなあ!

スティールを2400度で熱してから、型抜きする。

2400度なんて高温を人間は作り出せるんだ。

高齢の男性スタッフの説明が明快である。

そこから先が、自動車館。

ここから先は書かない。

Seeing is believingよ。見た方が早いよ。

変な脳足りん映画見てるより、はるかにワクワクするぞ。

技術の発展って素晴らしい。

発明家たちは素晴らしい。

技術を守り伝える人々は素晴らしい。

私は、その人類の奇跡になにひとつ寄与することはできない。すみません。

私は、その恩恵だけをいっぱいに享受して生きてきた。

なんて幸運なんだろう、私って。

前世に、よっぽど良いことしたんかしらん。

なはずないわ。







ミュージアム・ショップで、私は名古屋名物の「スガキヤ ラーメン4人分セット」と「ひつまぶし、味噌カツ、手羽先ふりかけ」を購入した。

アホやね。

下の動画は、パートナーロボットのバイオリン演奏だ。

一曲目は、中国民謡の「茉莉花」だ。ジャスミンね。

これ、例の米中会談のときに、トランプ大統領の長女のイヴァンカさんの長女のアラベラちゃんが、習近平さん歓迎で歌ったやつである。中国語で。

この歌は、中国では放送禁止なんですが……チュニジアのジャスミン革命に刺激を受けた中国人庶民が、この歌を中国の民主化運動のシンボル・ソングにしたんで……

二曲目は、エルガーの「威風堂々」だった。

このロボットのデザインは、トヨタの高級車レクサスの初代デザイナーの方が担当なさったと、渡邊明先生に教えていただいた。

男前のロボットである。

トヨタは、人工知能開発中〜〜〜〜

愛知県の経済のみならず日本経済を支えるトヨタ。

世界の雇用も支えるトヨタ。

超大企業は法人税を誤魔化すかもしれない。税金を使って工場近辺のインフラを整備させる。下請けに無理難題を吹っかけるかもしれない。

でも、雇用を創出して、社員に給料払って、社員はその給料から税金払って、買い物して需要不足を解消し、消費税払うんだからさあ。

超大企業からすれば、俺たちが日本国家を食わせているんだぞ〜〜の気分だよね。

その気概をいっぱい発散しているトヨタ産業技術記念館でした!

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