#667 6/10/2024 毎回の『虎に翼』に涙しながらの勝手な感想

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本日は、2024年6月10日月曜日です。

本Blogの更新の頻度を上げようとしつつ、毎度挫折している私ですが、それでも、性懲りも無く挑戦し続ける私。

ちゃんと料金を払っているBlogだもんね。利用しなきゃね。

大学院生時代に買い集めた大量の文献を眺めながら、これだけ投資したんだから、回収しないと!と元気を奮い起こした日々のように。

人文系の論文なんて資料と体力と時間さえあれば、いくらでも生産できるもんな。

というわけでって、どういうわけかわかりませんが、facebookに投稿した記事を転載します。

NHK朝ドラの傑作『虎に翼』の毎回の感想をfacebookに投稿しています。それをテキトーにここに転載します。

時系列ではなく載せてしまいます。

雑ですねえ……やっつけ仕事ですねえ…

読んで面白かった本や映画やアニメも、この調子でどんどん紹介します。

雑にマメに。家事と同じでいいのだ。1ヶ月に一度の丁寧な掃除ではなく、毎日の雑な掃除。

それでいいのだ。

facebookってのもさあ、監視されてるSNSだから、これから最長10年間くらいは、うっかり政治ネタは書けないなと思ってます。

facebookまで旧Twitterみたいに永久凍結されると、連絡が簡単につかない友人知人も多いので。

最近は、もっぱら、しょうもないご飯写真やエンタメ紹介してます。

書籍でも、紹介するとバンされるかもね〜ってものは、SNSでは控えています。

最近はねえ、あるYouTubeの動画をバンするために、雇われた連中がコメント欄に過激な差別用語を書き散らしているそうです。

AIのポリコレ機能にひっかかるようにね。そうして、その動画を配信していたYouTuberを出禁にさせる。

いやですねえええ〜〜

そんな仕事をして小銭稼ぐんですねえ〜〜

もっと運が悪くなると思うよ〜〜

たとえば、VanguardとかBlackrockとかState Streetとかの世界を牛耳る大投資会社ってあるでしょ。

Googleだろうがfacebookだろうが、この三大投資会社のどれかの傘下にある。

この三大投資会社のオーナーはひとり。

でも、その名を出すと、必ずバンされて、その動画は削除されるんだから。

その名は誰だって?

知りませんがな。

検索しても出てこないですよ……

出てきても、その記事はすぐに削除されますよん。

では、のんびりと朝ドラ視聴感想文を晒します。最近のに限りますが。

6/10/2024

「虎に翼」
今日の回は何度も何度もNHK➕で視聴して、そのたびに涙。

闇市で食料を買うのを禁じる法を守って栄養失調で亡くなった判事のことを、取り上げたドラマは私が知る限り初めてだ。

悪法も法なりと、その法を守り殉じた判事が、ほんとうに存在したことは忘れてはいけない。

よねさん登場で、思わず「よねさん、来たああああ!!待ってたよおお!」と声を出してしまった私。

カッコいいわあ、よねさん。男装の麗人よん。

よねさんをバーテンダーとして雇って住まわせてくれたカフェのマスターは、1945年3月の東京大空襲で亡くなっていた。

おそらく、よねさんを庇って焼死したんじゃないかな。男前だったよね、あのマスター。

カフェの壁によねさんによって墨で書かれた新憲法第14条。

自前で、こういう憲法を作れなかった日本だから、今でも憲法の精神を知らない人々が棲息している日本。

「自分たちが作り上げたかった」と言うよねさんの悔しさに共感。

しかし!轟さんがゲイだったとは!!花岡さんを愛していたとは!

不覚にもこういう設定は見抜けなかったなあ!文化的性の発想を時代に先駆けて超えていたよねさんだからこそ、それを見抜けたのだなあ。

transgenderの異装者のよねさんと、同性愛者の轟さんが、あのカフェで法律事務所を開く。希望を与える展開。

ところで、あのカフェの土地と建物の権利関係は?

空襲のとき、マスターが持ち出した書類は権利書だったのかもしれない。それをよねさんに死ぬ前に譲渡したのかもしれない。

人の情け、愛情を知ったよねさん。だからこそ、飲んだくれて倒れている轟さんの辛い気持ちを哀切な表情で見守ることができたんですね。

このドラマの主役は寅ちゃんですが、同時に、よねさんと轟さんでもある。

6/7/2024

NHK➕で再度見る「虎に翼」

やっぱり泣けてきちゃいますね。

日本国憲法の13条と14条を暗誦する寅ちゃん。

ひらがな混じりの口語体で記述される民法。

まあ、いまでも「霞ヶ関文学」は健在で、故意に読みづらく理解し難い文体で、公文書は書かれているけれどね。

ああいう霞ヶ関文学を記述する特殊な訓練でも、中央省庁ではするのかな?

「個人の尊厳などと言っていたら家族はバラバラになる」と言う保守派教授。

家族がバラバラになるのはね、家族が個人の尊厳を大事にしないからなの。

毒親や毒子や毒配偶者から逃げるのは、個人の尊厳を守ることなの。

個人の尊厳を守ることができない家族なんてのはね、強制収容所なの。アウシュビッツなの。強制収容所的家族は、日本の美徳ではなく悪徳なの。

長男だから、男だから、家父長制だから家族を守ることができるわけじゃない。

たまたまその家族に優れた個人がいるので、その家族が守られる。優れた個人がいない家族は機能不全となる。優れた個人が複数いる家族は無敵。

その個人は男性の可能性もあるし、女性の可能性もある。

家父長制というシステムだけで家族が守られるなら、こんな簡単な、めでたいことないですよ。誰も文句言わないわ。

6/6/2024 「虎に翼」

なあああんと、GHQのホーナーさん、当日にチョコレートいっぱい寅ちゃんの家に持ってきてくれたよおお。

食べ物くれる人はいい人。

6/5/2024

「虎に翼」 寅ちゃんとGHQの文官のやりとりについて、疑問。

How old are your children? お子さんはいくつ?

My daughter is three years and half. I have two nephews from my brother.娘は3歳半で、甥が2人います。兄の子です。

Oh, I see, then, one chocolate is hard enough, is it? ああ、じゃあチョコレート1枚じゃ十分じゃないね。

Not at all. 大丈夫です。

このnot at allって、「not hard at all大丈夫です」と訳してたけど、私は「not enough at all全く十分じゃないですよ」と解釈して、あのGHQ の文官さんがOhh……と変な顔したんだと思っちゃった。

で、板チョコ1枚じゃ足りないなと思って、GHQの人が翌日ぐらいに、寅ちゃんにチョコレートいっぱい1箱持って来てくれるんじゃないかと、思っちゃった。

食べ物のこととなると、こだわる私。意地汚いな。

ところで、沢村一樹さんの英語は聴き取りやすいです。自然ですし、大げさでもありません。

映画やドラマで日本人俳優が英語を流暢に話すという設定のシーンで、何を言ってるかわからないことはよくありますが、沢村さんの場合は明瞭です。

昔、NHKで「白洲次郎」役の俳優さんの英語が何を言ってるかわからなくて、どう聴いてもケンブリッジ出身だかオックスフォード出身だかの英語ではないのは仕方ないにしても、イギリス英語らしく子音が明瞭ですらなく、「なんだ、こいつ」と、むかついたことを思い出しました。

まあ白州次郎さんが、ほんとにケンブリッジだかオックスフォードだかで勉強したとは思えないけれどさ。それにしても……だった。

ところで、三島由紀夫は英語がうまかったなあ!難しい話を自然な英語で語っていたなあ。

すぐに話が逸れますね、私は。

6/4/2024

本日の「虎に翼」

新しい日本国憲法に則って、民法改正することに反対する保守派の老法学者。

敗戦によって価値観が変わることに国民が傷つくとか言ってるけど、要するに変化を嫌う老人の繰り言だ。

こいつの言う日本の家族の美徳なんてものは、女にややこしいことは無給無休で丸投げしておけばいいという冷酷で無能な男たちの欲望を代表している。

女や子供を守ることができなかった敗戦日本に、家父長制なんてチャンチャラおかしい。女子どもを守ることもできない男が威張るな。変化を憎み次世代の挑戦を邪魔する老人はサッサと退場せい。

ヒロインの寅ちゃんも、弁護士を辞めたのは出産育児のためだったんだから、恥じることはない。花江ちゃんのような保守的な女性の生き方を否定するのではないかと心配することもない。

日本国憲法は、両性の合意のもとの結婚を支持している。伝統的家父長制的夫婦でいることも、両性が合意していれば問題はない。趣味は人それぞれよ。

今だからこう言えるけれど、敗戦直後は法曹界の思考も混乱していたのだろうなあ。しかし、外圧がなければ変わらない日本って、情けないなあ。

6/3/2024

今日の「虎に翼」

戦争に負けなければ、男女平等とか思想・信条の自由とか成文化されなかった日本って、情けないと思ってしまった。「個人の尊厳」の考えはいまだに日本人は薄い。

今でも頭が戦前の人って履いて捨てるほどいるけれど、まあ、それも思想・信条の自由の行使なんで、勝手にやってろ。人間には愚かに生きる権利もある。

男性は、女性からお守りされないと立っていられない人が多いし、それを自覚する力もないので、戦前の法律の男女観の方が、凡庸以下の男性でもちょっとは頑張る気にはなったかもね。

今の時代だと、バカはバカで無能は無能と査定され、男性に対して容赦ない。多くの女性は男性が嫌い。気持ち悪い。多くの男性にとって、今の世界は冷酷だ。

女性はさあ、自分に冷酷な世界に子どもの頃から慣れている。甘やかされない。だから、世界はこんなもんだと思っている。この程度だと人類を見下している。それができない女性は世界を過剰に恐れてメンヘラになる。

男女ともに互いに対してもうちょっと同情しあうことだよね。

男女は敵同士じゃないからね。

互いにこのしょうもない世界に生まれちゃったので、まあお互いご苦労さん、生きて行くのはかなわんねえ、お互い可哀想ですね、支え合いましょうかと思うしかない。

本日の「虎に翼」は、寅ちゃんが毎月お給料が確実に入ってくる仕事につけて、良かったなあ。被扶養者が多いからね。

いや、これが大事よ。私も某公立女子短大に専任職が決まった時は嬉しかったもん。これで自分の健康保険も年金も大丈夫だ!って安堵した。

あんまり安月給だったから2年で逃亡して私立女子短大に移ったけれども。

そもそも、寅ちゃんの家族はどうやって食っているんだろ?って不思議だった。マッチ箱は一個何円の収入になったのだろう?庭で野菜は作ってるよねえ?

1946年2月に実施された「預金封鎖」や「新円切り替え」については、このドラマは全く指摘していない。これも変だけどね。それで預金が実質消えた人は多かったんだけど。

亡父が言ってたよ、情報が入っていてカネを実物資産に換えて逃げ切った奴もいたから、俺が若くて無知だったって。

今、実際に「新札切り替え」が7月に迫ってるから、誤解されてもって忖度かな?

当時の生活費とか給与生活者の給与額とか、そーいうことまで言及するドラマってないもんよね。経済の知識がある人は脚本家にはならないか。このドラマもリサーチ不足だなあ。舐めるなよ、視聴者を。

(注)第二次大戦直後のインフレ進行を阻止するために、政府は1946年(昭和21年)2月、金融緊急措置令および日本銀行券預入令を公布し、5円以上の日本銀行券を預金、あるいは貯金、金銭信託として強制的に金融機関に預入させ、「既存の預金とともに封鎖のうえ、生活費や事業費などに限って新銀行券による払出しを認める」という非常措置を実施した。

同年11月に「財産税法」が施行された。現在価値に換算して4000~5000万円ぐらいの資産(家計を同一とする家族で合算)から課税されたという。 概ね1億円を超える資産に対しては、半分以上税金でもっていかれた。こうして国家の借金を圧縮。

5/31/2024
本日の「虎に翼」は、やっと、あの勇ましい寅ちゃんが帰ってきた!

心が潰れることばかりが起きてきた辛い日々だったけれども、日本国憲法をノートに書き写して再稼働!

「男だからって全てを背負わなくていい!」と弟に啖呵を切るシーンに涙。

東京帝国大学に行ける頭なのに、進学したいのに、男なんだから家族の面倒見なきゃ、働かなきゃ、大黒柱にならなきゃと無理する弟に、勉強したいなら勉強しなさいと言う寅ちゃん。

寅ちゃんの弟役の俳優さんはちょっと軽薄そうで嫌いだけれども、この弟自体は日本の男離れして、いい子だね。

「男だから、ややこしいことは全部女に丸投げして、好き勝手して永遠のガキでいる!」みたいなクズが昔から多そうだけれども。そんなクズのお守りする馬鹿女も多いしさ。

あ、ほんとうのこと言っちゃいけなかった?

5/30/2024

今日の「虎に翼」は、泣いたなあ。

バックに流れる英語の歌は、韓国傑作ドラマ「トッケビ」の挿入歌を思い出させる。

生活が苦しいのに、お金を寅ちゃんに渡して、「好きなように自分だけのために使いなさい。ひとりで好きに過ごして自分の悲しさに向き合いなさい。花江さんも私もそうしてきたのよ」と言ってくれるお母さんのはるさん。

で、闇市で焼き鳥を買って食べて、優三さんのことを思い出して、河原で大声で泣く寅ちゃん。家族といっしょだと気を遣って泣くに泣けないしねえ。

私の友人も、酷いことが起きて、ものすっごく辛くて悲しくて落ち込んでいたときに、お母さんがポンと30万円くださって、浪費してきなさいと言われたって。

で、彼女は、ルイヴィトンのバッグを買って、ホテルのケーキバイキングで好きなケーキいっぱい食べて、美容院に行って、高級ファッション雑誌めくってたら、綺麗で素敵なものが世の中にはいっぱいあると思って、元気が出てきたって。

慰めの言葉よりも、美味しいもの。慰めの言葉よりも、現金。

5/28/2024

本日の「虎に翼」

優三さんの戦病死がわかってしまいました。辛いなあ。辛いわ、ほんとに。

だけど、寅ちゃんの娘の優未ちゃん可愛いな。

赤ちゃん時代の、ほっぺたの赤い目に涙を溜めた顔も可愛いし、ちょっと大きくなった時の顔のキョトンとしたあどけなさも可愛い。

妹のガキの頃の顔と似てる。

やっぱ子役でも、敗戦後の日本の子どもっぽい顔の子を選ぶのでしょうね。

弁護料が払えないクライアントが持ってくるサツマイモや野菜を寅ちゃんにくれる雲野弁護士いい人だなあ。

食べ物くれる人はありがたいよね。食べ物か現金がいいよね。

アメリカ植民地時代のハーバード大学も創立当時は授業料払えない学生が、野菜とかトウモロコシとか大学に持ってきたそうです。

今のボストンに植民地を作って、すぐに大学(牧師養成学校)を開学したPilgrim Fathersたちも気合いが入っていましたね。

大学ってのは、洋の東西を問わず、聖職者養成機関でしたから。神学科のない大学なんて、ヨーロッパではuniversity とは呼びません。

東大よりも仏教大学や高野山大学や龍谷大学の方が格上なんだぞ。

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