#679 9/29/2024 何人殺しても悪い奴が次から次に出てきよって終わらへん。あんたを殺したん、ほんま誰や?海女ひとりによる原発建設推進国会議員地元有力者に電力会社社員大量殺戮シーンが素晴らしい映画『人魚伝説』(1984)を見よ!

kayokofujimori のアバター投稿者:

本日は2024年9月29日日曜日です。

9月26日から2泊3日入院初体験記録について書くつもりでしたが、予定変更です。

ああ、そういえば日本の次期首相も決まりましたね。

石破さん。あの不気味な顔で、G7やG21において周囲に圧をかけてください。

微笑まんでよろしい。アジア人の無表情な顔面を堂々と晒してちょーだい。

本日は、Amazon primeでレンタル300円で視聴した映画『人魚伝説』の傑作怪作ぶりに仰天したので、そのことについて書きます。

白都真理主演&池田敏春監督『人魚伝説』です。

1984年の作品です。独立プロの作品です。

主演の海女を演じた白都真理(1958-)さんは、当時25歳から26歳ぐらいで、若さと美貌が全開しています。

私は、この映画について昨日まで何も知らなかった。

なんで、こんな傑作怪作を知らなかったのか?

やはり、原子力発電所建設をめぐる話なので、大手メディアは政府や電力会社に忖度して、この映画を無視したのでしょう。

とんでもなく面白い映画なのに。

音楽もいいし、海や水中シーンも素晴らしいです。

簡単に内容を紹介します。

舞台は、伊勢志摩あたりを思わせる波摩町という漁業中心の海辺の町。

若く美しいヒロインは海女で、海に潜って鮑(アワビ)を採って生計をたてている。

呼吸が必要となり水面に出たい時は、船と繋がっている命綱を引っ張る。

すると、船で待機していた夫が、その綱をグイグイ引っ張ってくれる。

海女は速やかに海面に顔を出して息を吸うことができる。

海女は気が弱くては務まらない。当然に口も悪いし気性も荒い。

だからヒロインと夫は口喧嘩が絶えないが、仲の良い夫婦である。

しかし、ヒロインの最愛の夫は銛に刺されて殺害される。

妻であるヒロインは夫殺害の疑いをかけられる。

逃亡潜伏のプロセスで、ヒロインは夫を殺害したのが、ヒロインが住む町に原子力発電所建設をしたい連中だと知る。

このプロセスには、まあ、逃亡を助けてくれた夫の友人との激しい性交シーンとか、いろいろあります。

いろいろ。

そこに至るヒロインの心情はきちんと丁寧に描かれてはいません。

ともかく、原子力発電所建設に反対する町の人間の殺害を、ヒロインの夫が目撃したから、夫は殺害されたとヒロインは知るわけ。

ヒロインにとっては、政治だの、地元の繁栄だの、原発などどうでもいい。

船の上で夫が待っていることを信じて海に潜って鮑を取ればいいだけ。

そういう暮らしをして、楽しく暮らせばいいだけ。

なのに、この世界には、たかが原発建設に邪魔だからという理由ぐらいで、ヒロインの最愛の夫を殺害した人間がいる。

ヒロインは、そいつに復讐しなければならない。

まず、そいつを殺した。

他にも夫殺害に関与した人間がいるらしい。

そいつは、地元の土建会社の経営者。

そいつは、そいつの屋敷にあるプールの中に引き摺り込んで殺した。

水の中は海女にとっては馴染みの戦場だ。

ヒロインは、夫の弔い中に、原発推進勢力に雇われた男たちに捕らえられ、ネットに包まれ、海に突き落とされる。

それを救ったのが、海に沈んだままだった夫の遺体の身体に巻き付けられていたロープだった。

どこかから夫の遺体が漂ってきたのだ。

妻を救うかのように。

ヒロインは、そのロープに助けられ、そのロープを引っ張り夫の遺体を浜辺に上げて、焼く。

ここで、火はどうやってつけたのか?とか、濡れた遺体を焼くにはガソリンとか灯油とか必要だけど、どこから持ってきたのか?とか、ツッコミはやめましょう。

このヒロインは、どこで何を食っているのかと想像するのもやめましょう。

これは、現代の人魚伝説ですから。

ファンタジーですから。

今や、堂々と浜辺に建てられている「原子力発電所新設地」という大きな看板。

浜辺にあった石の仏様が、電力会社の雇った工事作業員によって破壊され、首がもげて転がっている。

翌日、町に原発誘致した衆議院議員がやってきて歓迎のパレードで賑やか。

そこでパレードのオープンカーに乗ったミスナンタラとかの水着のおねえさんたちが放り投げて風に吹かれたチラシによって、原発誘致成功祝賀会が夜の7時より、海上に建設されている展望台で開かれると知るヒロイン。

そうか、夫を殺したのは、あの国会議員と町長と近畿電力なんだ。

ヒロインは、鮑採集用の銛を改良する。

そんな銛の数本で、どうするんだと、ここでもツッコミは控えましょう。

銛を持って疾走する血まみれのたったひとりの海女に戦慄する祝賀会。

町長も近畿電力の社員も銛で刺して殺害。

うーん、刺したぐらいでは死なないよ。斬ったぐらいでは死なないよ。

刺してからググッと抉るように回さないと、内臓をとことん損傷できません。

力が必要です。

どうも見たところ、ヒロインはそんなに力を込めていないです。

しかし、ヒロインが刺すだけで、男たちはどんどん倒れて行きます。

衆議院議員も殺害できた。

しかし、殺しても殺しても、湧いて出てくるしょうもない男たち。

低予算の独立プロの作品ですから、ヒロインに襲いかかる男たちの姿勢が中途半端なのは、しかたないです。

エキストラでしょうから、腰も引けています。

アクション専門俳優なんて、1984年当時にはいたのか、いなかったのか。

それよりも、感動するのは、ヒロインの必死の勇姿。

走り続け、全力で片っ端から銛でぶっ刺しまくっているのだから、くたびれるよ。

息も上がるし、フラフラになる。

なのに脳足りんな男たちが、やいのやいのとヒロインの邪魔をする。

お前ら、サッサと逃げろよ。

抵抗するなって、たかが社畜の電力会社社員や土建屋社員や、町役場の公務員が。

独立独歩自営の海女は、最愛の夫の復讐のために血だらけになっている。

ヒロインは、お前らみたいなチン毛みたいなチンケな打算で生きているんじゃないんだよ。

愛のために戦っているんだ。

ヒロインとお前ら賃金奴隷の男たちでは、人間の格が違うんだ。

おおおおおおおおおおおおおお

私は、感動で画面から目を離せなかった。

血まみれのヒロインの美しさよ。

こんなヒロインが日本映画の中にもいたのか!

しかし、ヒロインは、殺しても殺しても虚しかった。

何人殺しても悪い奴が次から次に出てきよって終わらへん。あんたを殺したん、ほんま誰や?」

こいつが最愛の夫を殺害したのだ!と納得できるような敵が見えない。

地元の土建屋?町役場?町長?近畿電力会社?衆議院議員?

原発は国策だ。

政府が推進するプロジェクトだ。

アメリカやフランスの原子力産業から売りつけられる原発キット?を購入しないと自分の身が危ない政治家たちが推進するプロジェクトだ。

巨額のカネと利権がからむプロジェクトだ。

原発導入に勤しんだのは、中曽根康弘氏でしたかね。

女装か肛門性交してるところを盗撮されてCIAに脅迫されたのかな?

しかし、ヒロインに原発の利権の構図は見えないし、見えてもしかたない。

ヒロインにとっては、そんなことはどうでもいいことだ。

夫を自分から奪った存在にたどり着けない疲労。

海の中だけが自分と夫を守ってくれる場なのか。

ヒロインは海の中に身を踊らせる。

集まっていた警察、機動隊は、嵐の風に吹き飛ばされる。

破壊された浜辺の石の仏様の首にヒロインが祈ったことが実現された。

神仏の嵐で、すべてが吹き飛ばされればいいのだ。

個人の人生と、政治や経済や国際関係の問題が交錯するありようを描くのは難しいことだけれど、この映画は、それをよく伝えていると思う。

1984年は、すでにハリウッド映画では、戦うヒロインは登場し始めていた。

『エイリアン』や『ターミネーター』のヒロイン。

でも、まだまだだった。

なのに、すでに、日本映画で、1984年に銛一本で孤軍奮闘するヒロインが登場していた!

こんな素晴らしい映画を、私はなぜ知らなかったのか!?

メディアが報じなければ、存在しないのと同じだもんなあ。

白都真理さんの全身全霊かけた熱演は、ローカルな横浜ナンタラ賞ではなく、日本アカデミー主演女優賞を獲得するにふさわしい!

今どきのアイドルでは、このヒロイン役は無理よね。

ツッコミどころ満載でも、原発という利権の巣窟という闇の塊みたいな問題を、このように映像化した監督の池田敏春氏に拍手。

池田敏春(1951-2010)氏は、なんと、この映画のロケ地であった伊勢志摩の大王崎で遺体となって発見された。

この映画が非常に面白いのに実質的には黙殺されたことも謎だし、これも謎。

2011年の東電原発事故が起きてから、この映画が再評価され、上映会が開催されたこともあったらしい。

まあ、みなさま、一度ご覧ください。

最後の3分の1は目が離せないから。

後半だけでもいいから。

『人魚伝説』の原作があるらしい。宮谷一彦氏のコミックだって。

うーん、どうするかなあ。古書店から買うかなあ。

昨晩、この映画を視聴して、早朝に目が覚めてBlogを書きましたああ。

おわり。

(後記)メルカリで、原作初版を発見しました!購入決定!

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