本日は2024年9月30日月曜日です。
明日から10月です。
明日から、封筒の切手代が110円になります。
今年は、もう秋は来ないのかもしれない。
そんなことを思わせる高温多湿。
今日のBlogは超短いです。
本日午後に、観てきました!『侍タイムスリッパー』!

私は、この映画すっごく好きだ!
クレジット終了後ひとりで拍手した私。
低予算の独立プロ作品です。
制作費は2500万円です。
内訳は文化庁補助金600万円&監督の全貯金1500万円&監督の自家用車売却金400万円で、計2500万円です。
ちゃんと、俳優さんにはギャラを払っています。
監督にギャラはないです。
制作スタッフは、たった10人。
ヒロインを女優さんにする余裕はなかったのか、この映画の助監督の女性が、ヒロインを演じています。
そのヒロインは、映画の中では時代劇の助監督を演じています。いつか自分も時代劇を作ろうと脚本を書いている女性を演じています。
ややこしいな。
監督は、安田淳一(1967-)氏です。京都出身です。
コメ農家であり油そば屋さんでもある異色の映画監督です。
『侍タイムスリッパー』は、監督が良くて、脚本が良くて、アイデアが良くて、俳優に恵まれたら、低予算の実写映画でも、大スクリーンを充填できるという好例です。
この映画は、充実感と幸福感を観客に伝えることに成功しています。
やっぱ映画は映画館で見る方がいいね!
派手な特撮ないです。
ロケ地は、3か所ぐらいしかないんじゃないの。
でも、私は泣きました。
大いに笑いもしましたが、大いに泣きました。
タイムスリップしてきた会津藩士を演じる山口馬木也(1973-)氏は、怖い顔していても善良な人だと思わせる魅力があります。
この方は、岡山県出身です。岡山県によくある顔立ちです。
あそこはね、どういうわけか、顎の張った目鼻立ちのハッキリした顔立ちが多いのです。
縄文系が多いんだろうと思う。
瀬戸内海の小島や、岐阜県や滋賀県の岐阜県近くの地域も、そういう顔立ちが多いです。
馬木也さんは、京都精華大学芸術学部の洋画科出身です。
画家!?
この方も異色ですね。
馬木也さん演じる会津藩士は140年も未来の世界に来てしまいます。
それも東映京都映画撮影所に。
なんでか?
この撮影所が夏の2ヶ月はお休みなので、安田監督は自由に使わせてもらうことができたからです。
格安に使わせてもらえたのです。
いろんな有意の方々の助けを借りて制作された『侍タイムスリッパー』です。
主人公の会津藩士は、現代に来て、戊辰戦争の会津藩の悲惨な運命を知り涙にくれます。
会津のお殿様の松平容保は明治も生き残っていましたけどね。
切腹したのは家老たちだもんね。
このあたり、明治維新って、徳川幕府も加担した八百長なんじゃない?と疑われる点よね。
だいたい、すでに決着がついているのに、会津を攻める必要などなかった。
戊辰戦争は、不必要な殺戮だった。
イキリたった「官軍」(って勝手に自称してただけですが)が、思いっきり残酷なことしたかったので、会津をスケープゴートにしたんだ。
でも、そんなことが一般的に言われるようになったのは21世紀に入ってから。
同じ藩士たちが大義に殉じて虐殺されたことを嘆く会津藩士は、しかし、美味しいショートケーキを誰もが食べることのできる日本国(ひのもと)になっている私たちが生きる未来を祝福できる人柄です。
良い未来で良かったって。
まあ支配層の上級武士たちは命賭けるような不器用なことはせずに権謀術数ばかりで腐っていたかもしれません。
でも、真面目に武士道を貫こうとした健気で誠実な侍たちも多かったのでしょう。
ある時代の価値観を信じ懸命に生きた人々のことを忘れないために、歴史劇や時代劇は作られます。
歴史小説も、だから書かれるのです。
未来の時代という現代を生きる私たちを励ますために。
私たちは、このような先人たちの努力の末に生きているのだということを忘れないために。
そして、私たちも、未来の日本人たちの「先人」でいましょう。
この映画には、登場人物に嫌な人がいないのが気持ちいい。
日本人らしいお人好しの気の優しい素直で正直な日本人ばかりです。
クライマックスは泣くよ。
クライマックスは………いいえ、ネタバレはしません。
でも、ラストシーンがどうなるか、私は予測できたぞ。
ちゃんと、当てたぞなもし。
むはははは〜〜
ところで、なんで映画のパンフレットがないんだよ!
最初からないと店員さんが言いました。
ちゃんと作れよ!
パンフレット作るお金なかったんだよね……
