本日は、2024年10月6日日曜日です。
今日のBlogでは、9月26日から28日の2泊3日の入院初体験について書きます。
でないと、私は何でも忘れるので。
9月26日木曜日
予定予約された午後2時に、私が入る個室ばかりがある階に行く。
私が申し込んだのは、税込19800円の特別室です。
この下に、税込み13200円と11000円の特別室があります。シャワーはついていません。11000円にはトイレがついていないです。
この上に、税込み33000円と41800円の特別室があります。ここにはバスルームもあります。寝巻きだの何だののレンタル料(1日380円くらい)はサービスで無料です。
最近の病院は、個室が増えています。
日本も豊かになり、個室で育った世代が中心となったし、民間の医療保険加入者も多いので、個室希望者は多くなったのです。
この個室代はガン保険でも出ません。
でも、ガン保険はガンと診断されると一時金が出ます。一時金は、ガン保険の種類でいろいろです。私みたいな神経質な人は、それで支払えばいいです。
私が入った部屋にはシャワーはついているけれども、バスはない。
2泊だけだから、バスは要らない。
受付には美人のconciergeコンシェルジュさんがいました。
丁寧に病室の使い方を説明してくださいました。

コンシェルジュ?
今どきの公立病院はこうなのかと驚く。
病室は高層ビルの上階ですから、窓からの風景は悪くないです

さんざんいろんな書類記入したのに、手続きして入院したとたんに、また別のいろんな書類に記入署名。
レンタルの甚平スタイル寝巻きに着替える。
Lサイズだけど、お腹が苦しいよ。
私は、やっぱりLLサイズじゃなければ。

それから、採血、心電図、レントゲン検査をする。寝巻きのままに、広い病院内をウロチョロして、検査室を探してさすらう。
病室に帰ったら、明日の点滴のための処置。
それから検尿してくださいと言われる。
看護師さんから、細い試験管みたいなもの2本出されて検尿しますので入れてくださいと言われる。
どうやって? あ、そうか。 このカップに入れて、試験管に入れるのねん。2段階あるのね。
でも尿が出ません。
私は、他の病院の尿検査でもそうなのですが、検尿でここに入れてくださいと言われると、出ない。
出ないのだ。
なんでかわからないけど出ない。
小学校や中学の頃の検便は、父のを入れてもらっていた。
だって、検便だと言われると、出ないもん。
午後4時までに試験管に入れて出してくださいと言われて、時計を見るとあと10分もない。
夫のを入れておけばいいんじゃないかと思い、夫に言ったら、怒られた。
私は、真剣に必死で出しました。
だいたい、この検尿ってさ、男性は簡単でいいけど、女性は困るよ。
どっから出るか見えないよ。身体の柔らかい人は見えるのか?
検尿終わって、しばし病室でのんびり。
夕食は、まず6時ごろにお茶だけ来る。
6時半ごろに、トレイを持って担当の人が持ってきて、テーブルに置いてくれる。

うん?これだけ?
美味しかったです。
きんぴらごぼうも、鯖の味噌煮も、キャベツとベーコンの粒マスタード合えも美味しかったです。
これで490円です。
よく咀嚼しました。
そうかああ、私の年齢と健康状態は、1日1600カロリーでいいんだな。すると、一食はこういう感じでいいんだ。
私は、やっぱり食べ過ぎてたなあ。
この日は、くたびれて午後9時にはサッサと眠りました。
9月27日金曜日
午前6時に起床。本日は曇りですね。

午前6時半くらいには、看護師さん来室。
体温と血圧と酸素濃度を測定。異常なし。
午前7時頃にお茶を持って担当の方が来室。
午前7時半に朝食のトレイが運ばれる。
写真撮るのを忘れました。
この日は朝の10時から、切除不能多発性肝細胞ガンの免疫チェックポイント阻害剤テセントリクと、分子標的薬アバスチンの点滴2種を投与されます。
ガン細胞のあたりの細胞の免疫力を高めて、ガン細胞を攻撃するそうです。
今回の入院は、初めての抗がん剤投与ですから、副作用とかの様子を見るためです。
85歳の患者さんも副作用なかったそうですが、そんなん個人差があるもんね〜
私に投与される免疫チェックポイント阻害剤と分子標的薬つーのは、ほんとは1本1200ccの点滴で70万円近くかかるんです。
それを、3回、3週間毎に投与しますから, 実費で医療費払うなら200万円以上はかかります。
状態によっては、3回ではすみません。12回投与する事例もあるらしい。
しかし、国民健康保険と70歳以上の高齢者向け特別措置のおかげで、実質的に私が支払うのは、自己負担限度額で月額57600円です。
つまり3回投与なら、計18万円くらいで済むのです。実費の10分の1以下で済んでしまう。
私は住民税を払っていますが、年金生活者で非課税者ならば、私と同じ症例ならば、月の医療費自己負担限度額は35400円です。
生活保護世帯ならば無料です。
なんか、日本ってすごいですね。
うーん、政府もちょっと考えちゃいますねえ。
ところで、このセテントリクとアバスチンという点滴は時間がかかります。


テセントリクは、免疫細胞がガン細胞への攻撃力を取り戻すようにする薬品です。
これは60分かかる点滴です。

アバスチンは、90分かかる点滴です。
ガン細胞に栄養を運ぶ血管を退縮させます。
ガン細胞は、正常な細胞と同じように血管から栄養をとって大きくなり、更に大きく成長しようと「血管内皮増殖因子」VEGFを放出します。
アバスチンは、このVEGFという物質をつかまえて、その働きを阻害します。

つまり、150分私は点滴を受けるために安静にしていなければなりません。
2時間半です。
飽きてしまった私は途中から、iPadを弄っていました。
看護師さんは10分毎に来室で、体温と血圧と酸素濃度(パルスオキシメーター)を測定記録します。
10分毎ですよおおおお
なんとなれば、患者さんによっては、体温が激しく上下したり、血圧が急に上昇したりするからです。
私は安定です。
点滴終了。
遅めのランチをいただきました。
美味しくいただきました。写真を撮るの忘れました。
お腹が空いていたので、常に150gのご飯も全部いただきました。
実は、常にバッグに入れて持ち運んでいるお清め用の天然塩をご飯にかけました。ナイショです。
ベッドから窓を通して見える空を上昇する細い雲を、勝手に瑞兆と解釈しました。
iPadを弄って、NHK➕で、「虎に翼」の最終回を視聴。
あああ………終わっちゃったなあ。
自民党総裁に石破茂氏が当選というニューズもiPadで見ました。
私の脳に、石破さんとハリスさんが並ぶ図が浮かびました。
どちらも、まっこと華がないなあ……まあ、華なんてなくてもいいか。
さすがにディープステイトご推薦の進ちゃんは、自民党の国会議員からも抵抗されたらしきことに喜ぶ。

午後3時に、化学療法室に行き、今後の抗がん剤点滴を受けるプロセスや手続きについてレクチャーを受ける。
この病院の抗がん剤治療室のベッドや寝椅子は38床ぐらいあります。
毎日、ここで患者さんが化学療法を受ける。
第二日赤病院で夫が受けてた抗がん剤治療室よりも、規模が大きい。
今度は私が治療を受けるのだ。
あーー面倒くさい。
午後遅く、主治医さん来室。
特に変化はないですと報告しました。
夫が来室。
デザート用の杏仁豆腐とか、どら焼きとか、買ってきてくれてました。
こっそり冷蔵庫に入れます。
見舞い時間の制限は30分です。
夕食も美味しくいただきました。

夕食のメニューは「すき焼き」とあったので、期待していましたが……
でも、美味しくいただきました。
デザートに杏仁豆腐を冷蔵庫から出して食べました。
午後8時ごろに看護師さんが、「お食事で何か残されましたか?」と尋ねに来ます。
毎食事終了後に確かめに来室します。
「全部いただきましたあ!」と答える私。
この日は、すぐに眠くなることもなく、シャワーを浴びて、読書灯のみ灯して、12時くらいまでiPadを弄っていました。
見廻りに来室の看護師さんが、音も立てずに入室してらしたので、私はびっくりして、うわっと声を上げました。
病院とかって、幽霊がよく出るそうじゃないの。
9月28日土曜日
退院の日です。
私は、サッサと退院したかったので、午前5時ごろに起床して、いろいろ片付けを始めました。
午前7時には退院準備完了。
着替えて朝食を待ちました。
朝食のサラダについていたフレンチドレッシングは使わず。このまま食べても美味しいよ。牛乳は残した。
牛乳は、あまり好きではないです。

午前8時過ぎると、看護師さんがいろんな書類持って来室。
また、書き込み。
次の来院は10月の下旬で、その時までの薬もいっぱい渡されましたです。
今回の入院経費に抗がん剤医療費に、前に文書課に提出していたガン保険会社に郵送用の診断書2通が、できているので、休日用の会計コーナーに行ってお支払いしてくださいと言われる。


この領収書は、来年の確定申告の医療費控除とか、ガン保険会社に保険金請求とかで使うので、紛失してはいけません。
ほんと、2024年は病院ばっかりに行ってたからなあ。
午前10時に夫が来室。帰宅する準備万端で待っていた私
最後に看護師さんがやってきて病室を点検。忘れ物ないか点検。
看護師さんは毎日変わるし、シフトでも変わるので、もうお名前も顔も覚えられないです。
たとえ2泊3日でも入院は入院だ。
退院は退院だ。
退院は嬉しい。
青空の青さが心に沁みました。
退院後に、退院のお祝いで、似顔絵のチロルチョコレートのセットを拝領しました。

ありがとうございます〜〜
包み紙で付属のBoxを包むとストラップにもなるんですね〜〜


毎日、オヤツに一粒ずつ、ナメナメしています。
ところで、肝臓が悪くなる理由は、スピリチュアル的には「怒り」だと言われます。
他の人の例は知らないが、私自身に関して言えば、私は自分自身に対して、物心ついてからずっと怒っている。
自分が思うようには何事もできない無能な自分自身に、ずっと怒ってきた。
頭は悪いし、体は弱いし、手足は短いし、チビでブスだし、運動神経鈍いし。
なんで、こんなんで生まれてきたんだ!って怒っていた。
こんなんなら、生まれてこなくて良かったんだ!って怒っていた。
親に言ったことはありません。
親だって、かわいそうだよ。育てた子どもがこんなんでは。
その八つ当たりで、職場では男尊女卑のオッサンたちを堂々といじめてきた。
あんなオッサンたち、教授会などで、いじめても仕方ないような連中だったので、無視で良かったのに。
怒りっぽい人はね、本当は自分自身に対して怒っているの。
老人が怒っているのはね、若い人に対してじゃなく、自分がついていけない時代の変化に対してではなく、何もできないままに老いた自分自身に怒っているの。
今回、自分が手術不能多発性肝細胞癌と診断されて、思ったことは、私が学ぶべきことは、自分を受け入れ認めることだなと思った。
自分で自分を認めることは、他人を認めることよりも、はるかに難しいです。
意外とそうですよ。
夫にも言われた。「あなたは、自分の身体に対して全く感謝していない。自分のことを蔑ろにし過ぎてきた」って。
うーん、自分の欲望を実現させるための機械道具としてしか、自分の身体を見て来なかった年月が長いということは、言えます。
これを機会に、もっともっと自分の身体と仲良くなり、よく頑張ってきたと、自分を認めよう。
これ、私にとっては、すっごく難しいのです。
馬鹿なんだから、もっともっと勉強するべきだったのに、何もしてこなかったと、つい自分を責めてしまいます。
でも、勉強することができるということも、才能だもんね。
その才能のないこと自体を認めるしかないのに。
未練がましく、71歳になっても私は怒っているのです。
自己肯定というのは、この世で最も難しいことかもしれません。
自己肯定できれば、誰も争い事などしません。
戦争など起きないのではないかなあ。
ところで、今回受けた化学療法の抗がん剤の副作用はについてですが。
非常にだるくて、やたら眠たい、たまにたまに鼻血が出る、という程度ですんでいます。
集中力や注意力の低下も感じました。
ガン保険会社に提出する書類書きでミスをしている私に夫が言いました。
「キーモブレインだ!抗がん剤呆けだ!」
酷いなあ!と思って抗議したら、2018年冬に夫が大腸がん手術の後の抗がん剤治療に通院してる頃に、夫がボケッとしてると、「キーモブレインだ!」と、私が言って馬鹿にしたと言うのです。
そんなこと言ったかなあ、私?
でも、きっと言ったんだろうなあ。
馬鹿にしたつもりはなかったけれども、単に事実を述べたに過ぎないけれども、夫は密かに傷ついていたらしい。
ごめんねええ。
私だって、このまま抗がん剤呆けのままだと、嫌だもんなあ。
だから、「キーモブレインでクルクルパー、🎵🎵抗がん剤でクルクルパー🎵」と、しつこくうるさく歌った。
嫌なことは隠さずに、あからさまにして、ぶっ飛ばしたつもりになるのは、私の趣味である。
キーモブレインchemo brainとは、抗がん剤の副作用で、集中力とか注意力が低下する現象です。
さて、今回の入院で知ったことは、私の状態で適切な食事の量でした。
今まで、ちょっと作り過ぎてたなあ。
あれでいいんだ……
それから、小皿にちょこっとずつの食事スタイルに変えました。
私は、ついつい大きめのお皿にドンといっぱい作っちゃうんですよ。
こんな具合に。


しかし、私の好きな揚げ物とか炒め物は病院食では出ませんでした。
そのあたりを真似します。
煮物とかおひたし系は食った気はしないのですが……
アサヒ軽金属のスペースパンなら油なしで、鮭や野菜のソテーも作れますから。
下の写真は、「すき焼き」のリヴェンジです。

下の写真の梅おにぎりの梅は中学時代からの親友の手作りで、お米は新米。
Facebook友だちで、アイン・ランド繋がりの方から、毎年購入しています。
まあ、新米が嬉しくて、お塩以外の添加物なしの梅干しが好きで、おにぎりにしちゃってますが、じょじょに1日1600カロリーメニューにします。


このおにぎりは2回分ですよ。一度に食べるはずないです。
でも、やっぱり食べ過ぎだなあ。
新米って美味しいもんね〜〜🎵🎵
しかしだ!
大病院って、大企業ですね。
すごい沢山の人々が働いている。
すごい沢山の人々を雇用している。
あのシステムを問題なく動かしていくだけではなく、より合理的に、より医療を効果的に稼働させるために、常に進化しなくちゃならない。
まあ、そこで働く人間個人にはいろいろ不満があっても、ともかく病院は機能しなければならない。
大変なことだ。
と、私は、2泊3日の短い入院時も、ジロジロと病院内を人を観察に忙しかったのでありました。
