本日は、2024年10月7日月曜日です。
Netflixで評判の『極悪女王』全5回を視聴した。
おおおおおおおおおおおもしろいいいいいい!!

女子プロレス!!
こんな世界があったなんて知らなかった!
私は1980年から96年4月まで、TVを見ていなかった。
時間がなかった。
1980年に結婚して、大学院の博士課程に行って、博士課程を修了した後は、あちこちの大学の非常勤講師をして、やっと1986年に岐阜市立女子短大の講師として正規雇用になった。
岐阜は父方の祖母や母方の祖母の故郷でもあったので、その点は嬉しかったけれども、給与が安いから嫌だった。
で、名古屋市の金城学院大学短大部に応募して、1988年に採用されて、経済的に落ち着いた。
しかし、その頃にはすでに短大というものが消える時期になっていた。
だから4年制大学に移ろうと、どうでもいい論文を書きまくり、どうでもいい学会発表をしまくって、全国大会でのシンポジウムのパネラーができるまで行ったら、1996年に大阪の桃山学院大学が採用してくれた。
嬉しかった。単身赴任でもいいよ。
桃山学院大学近くの集合住宅で、初めての一人暮らしを始めた。そこで、ひとり夕食を食べるのが寂しかったので、新しく買ったTVを視聴しながら食事した。
そのとき放映されていたドラマが、『ロングバケーション』の第一回だった。
キムタクと唐沢さんの奥さんの出たやつね。誰だったっけ?スタイルのいい人。
ともかく、1980年から96年春まではTVを観ていなかったので、この時期のヒット曲もヒットドラマも私は知らない。
女子プロレスなるものも全く知らなかった。
女子プロが放映されて高視聴率を稼いでいたなんて知らなかった。
ジャッキーなんたら?
ジャガーなんたら?
ダンプ松本?
ライオネル飛鳥?
長与千種?
クラッシュギャルズ?
全て初めて耳にした名前だった。
私は、『極悪女王』を観ながら、ビックリしていた。えええええ?
私ってパラレルワールドの別の世界線の日本にいたのかな?
でも、ビューティペアというのは、わずかに記憶にあった。
なんか2人の女の子がぎこちなく踊り歌ってた曲がヒットしたんだよね。
ダンプ松本が日本中から嫌われたヒール(悪役)のプロレスラーだったなんて、全く知らなかった。
ダンプ松本の実家の壁や自家用車のボディにまで落書きされたなんて知らなかった。
毎日剃刀入りの脅迫手紙がわんさかとダンプ松本に届けられていたなんて、知らなかった。
それくらいに、ファンが熱狂し怒っていたなんて知らなかった。
1980年代真ん中あたりの日本人って、現実とショーの区別もつかないほどの脳足りんだったのかな?
バッカじゃないの?
それはさておき、驚いたのは、ドラマのプロレスシーンの迫力。
スタントなんて使ってないよ。
ゆりあんレトリィバアも、唐田えりかも、剛力彩芽も、自分の身体を晒してリングでドタンバタンやってる。
格闘技してる。
そりゃ、本物の格闘技を知っている人から見たら、プロレスごっこに見えるのでしょう。
でも、私みたいな素人から見れば、十分に迫力があった。
実際の女子プロレスでは、大変だったろうなあ。
床に叩きつけられるのって背中も腰も痛いよねえ!
フォークで頭を何度も刺されるのも、痛いわ!
流血流血。
チェーンで首を絞められるのも苦しいに決まってる。
パイプ椅子で殴られるのも、痛いに決まっている。
リング外乱闘でパイプ椅子で殴られたら、客席にぶっ飛ばされるよ。
単純な張り手も痛い!
単純に頭突きされるのも、単純に拳骨で殴られるのも痛い。
栓抜きだって、硬い金属だぞ。そんなもんで頭をぶたれたら、フラフラするわ。
ええええええ?だ。
ほんとに、こんなことやっていたのか?
女の子たちが、リング上でこんな派手に暴れまくっていたのか!
なんと素晴らしい!
オリンピックのレスリングとは大違いだ!
オリンピックのレスリングが、お茶のお手前に見えるぞ。
ドラマの話に戻れば、もう、女の子たちがトレイニングしているシーンだけでも泣けてくる。
女の子たちが夢に向かって努力している姿だけで泣けてくる。
男の子たちが夢に向かって努力しているシーンでは泣けない。
そんなもん、当たり前だろと思ってしまう私。
男の子は北風に向かって歩いて行くんだ。
私って、セクシストね。
1980年代は、格闘技で女の子たちが目一杯に弾けた時代だったんだ!
自分の肉体、身体能力で、自分の人生を拓くことができる可能性が花開いた時期だったんだ!
だからこその、あのカルト映画の『人魚伝説』のヒロインのたったひとりの大量殺戮のシーンがあったわけなんだ!
プロレスラーになろうなんて女の子は、それなりの人生の重さや背景を抱えている。
格闘技でエネルギー発散しなければ収まらないほどの背景を。
それは、自分を捨てた両親への怒りだったり、無能なDV父親への怒りだったり、そんな父親と離婚しない不甲斐ない母親への怒りだったり。
DVなんかする父親や夫や愛人を叩きのめして半殺し、もしくは殺すというのは、女性の夢のひとつじゃないですか?
私は、痴漢する男をグサグサに刺してやろうと、ナイフをポケットに入れていた時期がある。
すると目つきが悪くなるのか、殺気がみなぎるのか、痴漢に遭わなくなるのだ。
男性は覚えておくほうがいいよ。
非道な男を殺したい女性は多いのだよ。
DV夫に悩まされているが、離婚すると、DV夫が娘の方に頼り娘の婚家先での立場が悪くなるので、我慢してきた奥さんが、夫が介護が必要になった時に、ノコギリで首を斬って逮捕されて、重い懲役罪をくらった事件があったけどさ。
ノコギリが電動であったか、ギーコギーコ斬る古い形式のものであったかは知らない。
あれは、ほんとは正当防衛なんじゃないの。
裁判官が男だと、DV男に甘くなる。
日本の法律は性犯罪者の男にも甘いしなあ。
私なら、みんな死刑にするよ。冤罪には気をつけないといけないが。
あ、こう思っている女性は、ほんとは多いからね。
それにしても、ゆりあんの才能には驚くよね。
お笑いのセンスが独特だ。シュールだ。
あのお笑いの才能を分析できるような頭は私にはない。
しかし、ゆりやんは、哀愁や怒りを表現できる才能もあったのだ。
女優としても活躍できる道が開けた。
今年の冬にはハリウッドを目指す。英語の勉強もし続けている。
是非とも夢を実現させてほしい。
で、いつか大屋政子さんの伝記を演じて欲しい。
大屋政子さんって知ってる?
唐田えりかちゃんは、杏ちゃんの元亭主との不倫イメージを払拭して、女優としてのキャリアトラックに戻ることができた。
良かった良かった。あれだけの美貌をビジネスに活用できないのは、もったいないぞ。
スキンヘッドにまでしてさ。しかし、美形はスキンヘッドにしても、やっぱり美形だな。
私は、杏ちゃんの元亭主は背が高いだけのET顔の下げ○○だと思っていた。
しかし、Facebook友だちの女性によると、杏ちゃんはフランスに渡り、えりかちゃんは女子プロレスラーの役を見事に演じたという点において、あのETには、なんか女性をジャンプさせる変な力があるんじゃないか?ということである。
うーん、なるほど。すごい洞察である。
下げ○○に見えて、ひねって曲がった上げ○○ね。
そういう男性も存在するのかもしれない。女性を裏切ることで、その女性を飛躍させるという機能を持つ長身ET。結果的に女性の踏み台になることができる人。
うんうん、なるほど。
女性の踏み台にもならん男よりは、マシであるな。
剛力彩芽さんも、吹っ切れました。
ちょっと何やってるかわからないタレントさんだったけれども、これで立派に女優さんです。
みんなノーメイクで汗だくになって演じていた。
このドラマの役は、全てオーディションで決まったそうだ。
これもビックリ。
普通、女子プロレスラーの役に応募するか?
水着を着て、リングで投げ飛ばされたり、殴られたりするんでっせ。
まずは身体作りから始めなければならない。
たとえ、身体が華奢でも、それらしく見えればいいのだ!
まあ、Netflixなら世界に配信だし、ギャラも日本のドラマ出演料の5倍は出すそうだ。
チャンスだよね。
Netflixなら、地上波のTVドラマではアウトな表現もできるもんね。
私が、特に特に面白いなあと思ったのは、全日本女子プロレス団体なるものを運営して、ヒロインたちと関わった松永兄弟という興業主たち。
プロレスラーの女の子たちは、だんだんと松永兄弟のコントロールから外れて行く。
最初は、女の子たちは彼らに従順だ。
松永兄弟は地方周りをして客を呼び、女子プロレスを広め、稼ぎまくる。田園調布に家が立つ。
TVで放映してもらえるような派手な試合にするべく、八百長も厭わず。
こっちの方が強いけど、こっちの方が人気があるからこっちが最後に勝つ方が観客は喜ぶし、視聴率も上がるからという理由で松永兄弟は、プロレスラーの女の子たちに指示を出す。
そういうプロレスのシナリオを「ブック」と呼ぶそうだ。
まあ、芸能界でもプロレスの世界でも、そういうもんだよね。
越後獅子みたいに訓練して使いまくって、自分たちが稼げたらそれでよし。
まあ、女衒と同じですよ。「ぜげん」ね。
女性を働かせて食ってるヒモ男の最終形態よ。
しかし、ドラマに登場するプロレスラーの女の子たちは、やっぱり、「ブック」なしで好きに試合したいと思う。
ドラマのクライマックスは、最終回のダンプ松本と長与千種の一騎打ち。
負けた方が髪を剃る。丸坊主になる。これ、ダンプ松本の引退試合です。
ちゃんと「ブック」は、できています。
しかし!!
これ以上は書きません。ネタバレになるからね。
女の子たちは、男たちなどに構わずに自分たちのプロレスを力一杯展開する。
いろいろあった。怒りも恨みもあった。嫉妬もあった。裏切られたという気持ちもあった。
しかし、本気で全身全霊で戦っているうちにそんなわだかまりが消えちゃうんだ。
泣けてきちゃう。
今みたいに暴力禁止の時代だと、エネルギーの発散はどうするんだろ。
私は、『ニーチェのふんどし』(秀和システム、2023)で、小中学校では月に2回くらい、体育の時間に新聞紙を剣に見立てて戦争喧嘩ごっこすればいいと書いた。
乱戦乱戦。

男女ともに参戦だ。いじめっ子は、みんなで寄ってたかって叩きのめす。
どうしても、新聞紙丸めての剣でさえ人を叩くのが嫌な子は、新聞紙丸めて学友に手渡す武器製造配布係をやればいい。
体育の時間が楽しくなるぞおおおって。
ルールは最低限で、「ブック」はなし。
ダメ?
力一杯やり合うことは必要な気がするけどなあ。
まあ、暇な類の母親の苦情がうるさいだろうけどね。
こういう母親は、目一杯自分の人生を身体を張って生きていないので、学校にクレームつける。
つまらない人間なんだよ。
あ、話が逸れた。『極悪女王』の話です。
最後のシーンは、松永兄弟の長男(社長)が呆然として、焼きそばを焼く鉄板の前にフラフラと腰掛ける姿。
このオッサン、試合会場のロビーでいつも焼きそば作って売っているんよ。テキヤのおっちゃんに見えて、実は社長。
そこそこいい人ではあるの。
このオッサン、何が起きたかわかんないわけ。
自分たちの操り人形だった女の子たちが、突如として自分の意志で動き始めてしまったことの意味がわかんないわけ。
女の子たちには、それなりの意地も意志もあるってことが、わからないわけ。
言い換えれば、松永兄弟などどうでもいいほどの男前で凛々しいプロレスラーの女の子たちの勇姿に圧倒されちゃったわけ。
そういう設定。
この意味で、このドラマは気持ちのいいフェミニズム賛歌です。
水着で女の子たちが、大股開いたり、脚を蹴り上げたりで、エロっぽい気持ちになる男性は多かろうと思います。
しかし、そんなエロ風味は、あの熱戦の前ではぶっ飛びますね。
私は、自分の人生を振り返っても、1980年代って面白かったなと思うのです。
日本が元気だった。アニメも映画も面白くて新しいものがドンドン出てきた。
でも、女子プロレスがあったということで、1980年代の日本は私が思うよりも輝いていたようです。
しかし、よく、女子プロレスを題材に、こんな面白いドラマを制作したなあ!
みなさま、是非ともご視聴を。って言っても、すでにかなりの方々がご視聴済みと思いますが。
元気が出てきます!
生きるファイトが刺激されます!
えーと『地面師』も見て面白かったけど、10回では、登場人物の描き方が深くなれなくて、何これ?って感じでしたので、このBlogに書くのはやめておきます。
なに、あのハリソンナンタラというリーダーは?
仲間まで殺しちゃって、何がしたいの?
