本日は2025年7月27日日曜日です。
またもBlogの更新をさぼっております。
抗がん剤の毒気が抜けつつあるのか、体調はじわじわと良くなってきております。
抗がん剤の副作用か、ボロボロになっていた手の爪も、爪の生え際がちょっと正常になってきています。
冬ぐらいには、元通りの薄いピンク色の爪になっているんじゃないかな。

食事は良いものを少量摂取で、肝臓に負担をかけないようにしています。
この年齢になって過ぎた日々を振り返ると、自分では気がついていなかったけれども、崖っぷちの細い道を手探りで歩いて来たなあと思う。
あそこでああしてたら、崖に落ちてたなあ…そしたら、どうなっていたんだろう?と、ゾッとするみたいな。
そんな瞬間が実はいっぱいあったと、今になって思う。
無事に平穏に生きてこれたのは、自分の力ではなく、ただただ運が良かったからだと思う。
運がいいと言えば、秀和システムは、あるところに買われて、「秀和システム新社」となると知らされました。
今まで秀和システムから出版した著者は、出版契約を新社とやり直す。
私の本を担当してくださってきた編集者の方は、某出版社の契約社員に雇用されるそうです。
雇用条件も希望どおりで、9月1日から正式に採用です。その出版社の社長から直接にお話をいただいたそうです。優秀な方だからなあ、雇用して損はないですよ。
良かったなあ。フリーの編集者だと待遇が悪くなるもんなあ。給料が半分以下になる。
良かったなあ。
お金のことは大事よ。大事過ぎるってことはないけどさ。
まあ、先日の参議院選挙についても、いろいろ思うけどさあ。
不快さもマックスだけどさあ、いろいろ。
今回は投資支援という名目で80兆円をアメリカに差し出すことで、ボロ負け石破首相の首も繋がる。
日米間の合意って、日本がアメリカにいくら提供するかについてのアメリカからの恐喝だから。
トランプさんは、アメリカを支えるためには何でもやるよね。
近隣困窮策。
ないなら他人のものを分捕るしかない。
今のアメリカに中国と事を構えるカネはない。
アメリカ国民も戦争はうんざり。
だから、日本に肩代わりさせたい。日本と韓国を中国にぶつけたい。
アメリカ人を食わせるために東アジアが戦争をさせられかねない。
日本は馬鹿にされつつ、憲法第九条に立て篭もる方がいいと思うけどなあ。
選挙活動で勇ましいこと言ってた連中は、いざとなれば逃げるって。
中国人がどうの韓国人がどうの北朝鮮がどうのと言いたくなる気持ちは、すっごくわかるけど、
そもそもが、東アジアの国々を結束させないようにアメリカが仕組んできたんだからね。
ついでにロシアと日本が仲良くならないようにアメリカが仕組んできたんだからね。
トランプさんだって、本当はどうかわからないんだからね。
参政党の奥にいるとされる某キリスト教系韓国産カルトは、ディープステイトのみならず、国連にも共和党にも巣食ってるんだからね。
アメリカの(短期的)国益のためなら、統一教会とだって手を結びますよ、トランプさんは。
というか、あのカルトはほんとはアメリカ製。
あのカルトが問題なのは、単におめでたい日本人を騙して壺を売ったとか資産を寄付させたとかいうことだけじゃないからね。
もっと大きい話だからね。
そこが気持ち悪いところ。
あのカルトは、どこの組織にも入り込んでいる。
官公庁にも政党にも。企業にも入っているだろう。
神道系カルトか仏教系カルトだと思ったら、あのカルトだったりしてね。
法輪功も、あのカルトらしいよん。
次の本の第5章を読んでみて。
副島隆彦氏の新刊です。
こういうタイトルだから、ゴールドの話ばかりかな?と思ったら大間違い。
最後の章に爆弾が仕掛けられている。
カネないなら、立ち読みでいいから。


さて、今日は、今頃遅ればせながら私が読みまくっている中山七里氏の推理小説について書きます。
はじまりは、TVerで新番組の『能面検事』ってのを見たこと。
見て、すぐにこの検事のキャラクターは、韓国ドラマの『秘密の森』の主人公の検事から借りてるんじゃないかなあと思った。

この『能面検事』というドラマは原作があるらしく3冊シリーズあるらしい。
facebook友だちの情報によると、この作家の作品の公立図書館の予約者の数は多いそうだ。
そうか、そうか、では全部読んでみるかと思って、能面検事のシリーズをメルカリで取り寄せた。
年金生活者だもん、現役の頃みたいに、見境なく新本を買えないよ。
特にエンタメ系小説は、読んだら二度と読まない可能性あるし。
Kindle Unlimitedで無料で読むか、まずはネットで古本探しよ。
で、3冊読んだら、すっごく面白かった!
読み出したら止まらず。
この主人公の不破俊太郎検事は、法曹界のハワード・ロークだ!
ひょっとしたら、韓国ドラマの『秘密の森』の方が、この『能面検事』の原作からヒントを得たのかも。
わりとそういうことあるんよ。
推理小説だからネタバレは駄目だから、内容紹介はしませんよ。

次に読んだのが、『総理にされた男』。
首相のソックリさんで、所属劇団の前座を務めていた俳優が、ほんとに首相やる羽目になった!
よくありがちな設定かもしれないけれど、派閥の力関係とか、利権の構造とか、内閣の構成とか、勉強になります。
リアルです。
この政治家のモデルは、あの人かな?と推量する楽しみもあります。

主人公は、官僚主導ではない政治、官僚と族議員の癒着によって決定されない政治をめざして奮闘します。
これの続編が9月に出版されるらしい。すぐに予約注文したぜい。
まあ、真実を言えば、日本国首相が日本のことを決めているわけではないけどさあ。
あ、そう言えば、米軍基地と対立する日本の刑事のシリーズも、中山七里氏の推理小説にはあったはず。
それも読みたいな。
作者の中山七里氏は推理小説をシリーズもので書く。
で、私はひとつのシリーズを全部読んでみようと思った。
で、悪徳弁護士の御子柴礼司(みこしばれいじ)シリーズを読んだ。






このシリーズは順番に読まないとダメ。
ソナタ→ノクターン→レクイエム→ロンド→コンチェルト→ラプソディね。
この順番ね。
Kindle Unlimitedで無料で読めます。
ひょっとして、あの「リーガル・ハイ」は、このシリーズから毒と苦渋と悲哀を抜いてお茶の間向きコメディにしたのかもね。
あのドラマの主人公は古美門研介(こみかど けんすけ)だったでしょ。
御子柴礼司と古美門研介。なあああんか似てるじゃないですか。似てない?
このシリーズのTVドラマ化は今まで2回ほどされたらしい。
知らなかった。
2010年代はじめ頃は、似非教育サービス労働で無意味に無駄に空虚に忙しかったからなあ。
でも、ああいう労働に耐えたから年金が出る。才能のない人間は給与生活者という奴隷やらないと老後が暮らせない。
しかし、すごいな、中山七里氏は。

中山氏は岐阜生まれで、1961年生まれ。
子どもの頃から作家志望だったけれども、48歳までは会社員だった。
でも、好きなミステリー作家の島田荘司氏のサイン会に生き、やっぱり作家になろう!とあらためて決心して、会社を辞めた。
で、2010年に、この『さよならドビュッシー』で、「このミステリがすごい大賞」を受賞した。

これも読みましたが、さすが「どんでん返しの帝王」と言われる作家です。
私もビックリしました。
内容も良かった。
舞台が名古屋ですが、登場人物があまり名古屋弁を話さないです。
この出世作は岬洋介というピアニストが主人公でシリーズも何冊か出ています。
が、私は、どちらかというと、能面検事の不破俊太郎や悪徳弁護士の御子柴礼司の方が好き。
シリーズはまだまだあって、刑事作家毒島シリーズとか、医学ものシリーズとか、80歳の元判事の女性と70歳の男性のコンビシリーズとかあり。
すごいのよ、中山七里氏の多作ぶりとテーマの多彩さは。
「なんで、そんなに書けるんですか?」と問われて、「わかんない」と答えたそうです。
取材に行くわけでもないらしい。
クラッシック音楽がネタの小説書いているけれど、特に音楽に興味があるわけでもないし、楽器もできないそうだ。
情報収集力だけで書いちゃうのかなあ?
老若男女の読者を惹きつけるキャラクターと、実際に起きた事件を換骨奪胎したプロットの面白さ。
天才だな。
また文章が読みやすい!
ややこしい事件でも、すっごくわかりやすく説明できる。
いやあ、知らなかったなあ、こんな作家がいるなんて。
年によっては、毎月新刊が出版されていたらしい。
で、いくつかのシリーズは、登場人物がかぶってる。
あ、このピアニストの岬洋介のお父さんは、御子柴礼司と対立する検事だ!とかさ。
私としては、最強の能面検事の不破俊太郎と、最強の弁護士の御子柴礼司の法廷闘争なんか読みたい。
そりゃさ、わかってるって。
ミステリー読んでる場合じゃないんよ、私。
論文も2つ書かないといけないし、『水源』電子ブック化による改訳作業も放置のままよ。
ぶっ壊れたパソコンとプリンターをせっかく新調したのに、ミステリーばかり読んでいる私に、夫は怒ります。
デスク周りの断捨離もさぼっています。

どうせ、高温多湿の夏が大嫌いな私にとっては6月も7月もろくでもない。
7月中くらい、好きにさせてよ。
8月から、ちゃんとするから。
と言いつつ、無理かもしれないと思う私。
私の中山七里病は、まだまだ続くかもしれない。
不快な時代の不快な季節を耐えるには、よくできたミステリーですよ。
