こんな講義してます(その6)

本日は、12月29日火曜日だ。

25日が仕事納めだった。肝臓の炎症を抑制する注射を打ちに病院に行ってから、タクシーで福山駅に行き名古屋に帰って来た。

それから数日間はへばっていた。

へばってはいても読みたい本はいっぱいある。

だから、Tea(Tax Enough Already) Party運動を支援したリバータリアン実業家のコーク兄弟(The Koch Brothers)の評伝ダニエル・シュルマン(Daniel Schulman)著『アメリカの真の支配者 コーク一族』(Sons of Wichita: How the Koch Brothers Became America’s Most Powerful and Private Dynasty)を読んだ。

ものすっごく面白いぞ、これ。518ページもあるんだけど、面白いから一気に読めちゃうね。

アメリカは動いているなあ。ダイナミックだなああ!成金資本家もガンガン勉強する。ハイエクもシュンペーターもアイン・ランドも読む。

元気が出てきた。

だからBlogを更新する。

この『コーク一族』は講談社から出版されたばかりだ。訳者は古村治彦(ふるむら・はるひこ)氏だ。訳文が非常に読みやすく明解だ。訳注も多いので助かる。

アメリカの新興成金コーク一族については、日本では、きちんとまともに紹介されてきていない。この『アメリカの真の支配者 コーク一族』が最初だろう。

だいたいさ、ロックフェラーだってモルガンだって、財閥つーのは政府と結託してきた。政治家にカネ渡して政治を動かしてきた。

何が自由市場の企業家だ。ただの政商のくせしやがって。

コーク一族は、違うんよ。

コーク一族は政府と関わることをすごく嫌がる。自由な経済活動を規制されるのをすごく嫌がる。かといって、従来の財閥みたいに政府とつるんで、自分たちのビジネスに有利なように法律を変えたりしない。

ともかく政府なんか大嫌い。だから目立とうともしない。きちんと手堅く企業活動して稼ぐ。ビジネスを広げる。役人なんかと関わるのは時間の無駄だ。

株式は上場しない。株主が多くなればうざいだけだ。船頭が多くなると、ろくなことはない。自由に企業活動できない。意志決定に時間がかかる。「民主的な経営」なんて、ありえない。学級会じゃないんだからさ。

子どもは厳しく育てる。金持ちの子どもだからこそ、厳しく育てる。でないと、家業を守れず、資産を守れず、しょうもない無能な趣味人になるだけだからね。

まあ、コーク兄弟でも長男は、そうなっちゃったけどさ……

そうなんよ。コーク一族は、アイン・ランドが『肩をすくめるアトラス』で描いた企業家たちの生きてるサンプルなんよ。

右翼の結社として定評ある「ジョン・バーチ協会」は、コーク兄弟の父のフレッドが設立したようなもんだった。

息子たちは、リバータリアンのシンクタンク「ケイトー研究所」The Cato Instituteを作った。

コーク兄弟は、政府は必要悪だから小さければ小さいほどいいと大っぴらに提唱してる。はっきりと堂々と資本主義擁護の自由競争、自由市場支持者だ。

だからこそ政府からも、左派系メディアからも、さんざん傷めつけられてきた。嫌がらせされてきた。攻撃されてきた。

負けるな、コーク兄弟!!これからも独立独歩の財界人であってください!

まあ、コーク一族は、旧郵政省や総務省から苛められてきたクロネコヤマトさんみたいなもんかしらね。

負けるな、クロネコヤマトさん!!郵便局なんかぶっ飛ばせ!!

ほんとに「ゆうパック」はむかつくわ。やる気のないことおびただしいわ。

ところで、今日の映像は15分間。

12月21日月曜日の第6回「アメリカ文化論」の冒頭だ。

第6回は番外編。アメリカの政党について話した。特に第三政党のリバータリアン(Libertarian)について話した。

その前に、講義最後に学生さんが書くコメントペーパーの紹介をした。

毎回の講義は、前回のコメントペーパーの紹介と、質問への回答から始まる。

実は、ほんとは、このコーナーが私にとっては大事なんよ。

学生さんたちのコメントを読むと、いろいろ発見がある。

地味な目立たない学生さんが意外にすごく文章力があったり。鋭かったり。

美人やイケメン学生が頭のすこぶる悪いこと書いてたり。

やっぱり、才色兼備とか天が二物を与えることは、めったにないな。

私としては、学生さんたちに言いたいことはいっぱいある。伝えたいことはいっぱいある。

それをドサクサに紛れて言える機会が、この講義冒頭の10分くらいの「コメントペーパー紹介タイム」だ。

若いころは、100枚ぐらいのコメントペーパーすべてに自分のコメントを書いて返却していた。

今は、そんな元気ない。幻想もない。

さてさて、怒涛の2015年も終わりに近づいてきたなああ・・・

年賀状も書いてない。締め切りが大晦日の論文なんか、どーするんだ・・・

 

こんな講義してます(その6)” への2件のフィードバック

  1. 2015年も、いろいろ大変にお世話になりましたーー年賀状は、宛名だけ書いて投函です……もう、自筆で何か書く余裕がないというか……こうやって年賀状という習慣も消えていくのですねえ……2016年もよろしくお願いいたします。

    いやあ、ほんと辞める決心ができて私はホッとしております。どれだけストレスであったのか……^_^

    いいね

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