[344] 死んだら終わりじゃない—-1/1から1/5の読了本

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本日は2019年1月5日日曜日である。

まだ、かの怪しい大手コンサルティング会社マッキンゼーの本を読了してないです。

すみません。

今年のお正月は、実に幸せな感謝に満ちたお正月でありました。

これも夫のガンという適量不幸がもたらした恩寵だ。

正月は、いろいろ希望に満ちた未来を創る科学技術の報道なんかも目にした。

たとえば、こんな記事。

シン・ゴジラは、食べなくとも、身体に取り込んだ要素を自分のための栄養素に変換できた。

人類も、水や空気から食料を生成できるようになりつつある。

あとはエネルギーだ。大型ファンで大気を集めて化学反応で二酸化炭素を抽出して水素と混ぜてガソリン、軽油、ジェット燃料にする。

地球上のすべての地域や人々が自給自足できるようになれば、戦争する理由もなくなる。

移民も難民も発生しない。ワクワクするなあ!

それが実現するらしき2050年には私は97歳かあ…ちょっと無理だな。

次の記事は、国家のありようが変わる可能性を示唆している。

たまたま生まれた国に自分の人生が規定されるような従来のあり方が変わる可能性が出てきたぞ!

従来の国と個人のあり方は、生まれた国の為政者とその手足機関である官僚組織の質に決定され翻弄された。

そうかあ、将来は自分が属する国家的共同体を自分で選べるかもしれないんだ。

custom-made stateかあ。

自分の納得できる税額や公共サービスや通貨を提供するデジタル共同体を選ぶのかあ。

長期的に見れば人類の未来は明るい?

まあ、入会資格が厳しくて、アホは入れないデジタル国家も出てくるから、必ずしも明るくはないか。

今の日本なら、日本人の親から生まれて日本で生まれたら日本人で、日本人なら憲法が保障する基本的人権があり、生活保護を申請できる。

でも、デジタル国家だとそうは甘くないか。成員を選ぶよな、きっと。手間だけかかる成員要らんもんね。

ところで、今日は元旦から1月5日の間に読んだ本の短評をする。

私は、読書ぐらいしか楽しみのない人間であるので、いろいろ読むが、すぐに内容を忘れるトリ頭である。

その都度、Facebookに感想など投稿するが、忘備録代わりにここにも書いておく。

(1) 福嶋敬宜 『振り回されない「ガン」医療』

手術する外科医さんではなく、患者の細胞を見て悪性とか良性とか判断する病理学医さんの書いたガン関係本。

日本って「病理医」が足りないらしい。

氾濫するガン情報に振り回されないための指針とか、医師との付き合い方とか書いてある。

この種の本を去年の夫の緊急入院から大量に読んだけれども、それらの内容は玉石混交だけれども、本書は良書だ。間違いない!

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(2) 東口高志 『「がん」では死なない「がん患者」』

がん患者でがんそのもので死ぬ人は少ないんだそーだ。

低栄養の栄養障害で死ぬ人が多いんだそーだ。

医学の訓練に栄養学は入ってないので、医師もわかってないらしい。

食べるという行為の大事さが指摘されている。胃瘻で栄養素を注入しつつ、口から好きな食べ物を噛んで食べる方が患者さんのサバイバルに効果がある。

だけど具体的に患者がどうすればいいか書いてない。ちょっとおお……

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(3) 門井慶喜 『家康、江戸を建てる』

ここに出てくる人々は、江戸のインフラを整備した人々だ。

江戸時代創世記のハワード・ロークたち。

江戸時代のフリーメイソン石工、土木工事従事者たちが主人公だ。

利根川の流れを変えて大湿地帯だった江戸の土壌の改良をした者。江戸の人々の飲み水を水源から運ぶ上水路を建設した者。貨幣を作った者。城の石垣の石を切り出した者。石垣を組んだ者。漆喰の原料の石灰石を掘り出し真っ白な天守閣を作った者。

江戸時代創世記の科学技術で江戸という都市を構築した先人たちを描く異色の時代小説だ。

いわば我らが首都の東京の基礎を造った人々の物語だ。

着眼がいいですね!NHK新春ドラマ化されていたので、原作を読んでみた。

こーいう土木工事技術は古くは空海が日本にもたらしたものであるけれども、測量とかに必要なのは数学で、数学は、戦国時代末期や江戸初期の鎖国後に逮捕された転び伴天連の神父たちが(幕府が選んだ)秀才たちに教えたらしい。という土木工事技術そのものに関する記述がもっともっとあれば、面白かったのになあ。

チグリス・ユーフラテス川文明を作った土木工事の世界史まで書いてくれとまでは言いませんから。

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(4) 奥野修司 『魂でいいから、そばにいて』

私自身は、両親が亡くなった後の自分のささやかな体験から、死んだら終わりではないと思うようになった。

だから、この本に紹介されている3.11で家族を失った人々が、死者たちと交流した体験を信じる。

気仙沼にも陸前高田市にも行ってみたくなった。

2011年9月に行った福島県の風景は心に沁みた。猪苗代湖の水面が綺麗だった。暮れかかる空を背景にした磐梯山が美しかった。

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(5) 佐藤愛子 『冥界からの電話』

佐藤愛子さんのオカルト本といいますか、超自然的現象体験談は、今までにも数冊ほど出版されている。

最初は、『私の遺言』かなあ。30年くらい前に出版された本。今は文庫本になっている。

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私が、死後の世界とか霊とか意識するようになったのは、佐藤愛子さんの御本がきっかけだった。

あの佐藤愛子さんだから、これらの体験談は嘘ではないと思った。

ここに書かれていることも事実だと思う。死者からの電話。

それがほんとの超自然現象なのか、異常に手の込んだ悪戯なのかは、わからない。

でも、これ事実だ。悪戯では「東京ばな奈」の説明がつかないもん。

意味不明?書店で立ち読みでもしてください。すぐに読み終えることができるから。

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(6) リチャード・ロイド・パリー『津波の霊たち』訳者 濱野大道

これは夜中に寝床で読み出したら止まらなくなった。

翻訳文も優れている。

単なる3.11ルポではない。

外国人の目からみた日本人論になっている。正義の怒りを表明しない日本人の多数派の心の闇について指摘している。

3.11を経過しても是正されなかった日本の知的政治的無気力について述べている。

日本人の一番悪いところなんだ。自分の生を愛さないのは。

だから頭も悪くなるし政治にも興味がない。

自分の生を愛して大事にして受け容れていないので、他人の人生に想像力が働かない。

3.11のあと、私は広島県福山市の新しい勤務先に出勤したのだけど、その地の人々の震災や原発事故に対する無関心さに非常に違和感があった。

幽霊みたいな手ごたえのなさを感じた。

原題はGhosts of the Tsunami: Death and Life in the Japan’s Disaster Zoneだ。

著者はイギリス人記者。The Timesの日本支部記者として、3.11後の東北を取材して多くの記事を世界に発信した。Twitterでも発信した。

主として、あの大川小学校の悲劇と、震災後の霊現象について対処した聖職者たちについて書かれている。

日本の裁判所は、大川小学校裁判において、事実を隠蔽した教育委員会の責任も、不完全な危機管理マニュアルを放置していた校長の責任も問わなかった。

教員で唯一生き残った人物の証言も求めなかった。

アメリカなら遺族の親に銃殺されてもおかしくないような不誠実な対応しかしなかった公務員たちの責任を不問にした。死んだ教頭に責めを負わせて。

裁判官から教育委員会まで、日本の役人の責任回避への情熱は空恐ろしい。

日本人は自分の国の為政者とその代理人(役人)たちに期待していない。

歴史が長すぎて、日本人の精神は超古老なので、何やっても人間のやることだからろくなことにはならんと諦めている。

自分のことは自分でやっていくしかないんだと思ってる。

その国民の諦念と健気さに、為政者とその代理人たちは、つけ込んでサボる。

だからさあ、やっぱさあ、是は是と、非は非と、事の是非をきちんと批判しないとあかんよ。言挙げしないと!

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ところで、東京電力は、性懲りなく相変わらず無責任なことやっているらしい。

税金払えよ。国(税金)にばかりたかるなよ。

3.11当時の東京電力の元幹部たちは、ちゃんと禁錮10年くらいの実刑を受けるべきだ。

あれは人災だったのだから。

3.11関連の本を数冊読んで、あらためて思ったこと。

(1) 万が一ということを考え想定していない人間は死ぬ。ここは大丈夫って思ってちゃダメだ。

(2) 今までの体験や見聞からしか考えない類の老人男の言うことに従ってたら死ぬ。3.11は、老人男を尊重する東北の人々の美徳(?)が裏目に出た。

(3)逃げるときにバッグだの位牌だの何か取りに戻るような馬鹿は死ぬ。命あっての物種だ。サッサと逃げろ!!

(4)こんなこと言うとぶっ飛ばされるけれども、私も65歳だからこそ言えるけれども、3.11で亡くなった18,000人か20,000人の半分は65歳以上。自然災害続きの日本であるが、これは高齢化日本のお掃除。

(5)油断して脳足りんに生きている高齢者は災害で死ぬしかない。死にたくないなら、老人だからといって甘ったれるんじゃない!

5件のコメント

  1. 「舌剥がし」にとても興味があり
    このブログにたどり着いて
    ブログ拝見させて頂いています。
    今回のブログで私が住んでおります「広島県福山市」が出てきて「震災や原発事故に対する無関心さに非常に違和感があった」という部分にちょっと反応したこともあり
    『津波の霊たち』を読ませて頂きました。
    昨年西日本豪雨災害があり、福山市でもたくさんの被害がありました。
    私の知り合いに水害による浸水で亡くなられた方もいて、私は実際にボラティアに出かけることまでは出来なかったのですが、自分に出来ることは何かを考えてとても些細なことですが行動しました。
    自分に大きな問題が降り掛かってこなければ、「人ごと」に終わってしまうことも私自身多いように思います。
    この本は外国人記者が書かれているということで、その視点に
    昨年スポーツ界で顕になったパワハラや暴力問題とも重なり
    日本人特有の古い価値観とは違う
    新鮮な感覚や変化を感じました。
    私にも三人の子供がおりますので、母親という視点、かつて教職に就いておりましたので教師という視点、本当にたくさんの視点から私自身もこのことについて考える事ができ、
    そのような意図を持って語られているこの本は
    私にとっても『良書』となりました。

    いいね: 1人

    1. 日高知恵さま

      コメントありがとうございます。ブログもお読みくださり、ありがとうございます。そうですか!福山の方ですか!2011年に福山市立大学に行って以来、福山でいい経験もいっぱいしました。しかし、行った時期が3.11の日で、その直後に原発事故もあり、私にとっては忘れられない日々となりました。

      「津波の霊」をお読みくださったのですね。嬉しいです。あれは日本人には書けないですね。日本人は、無意識に忖度してしまうんですね……

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  2. ほんとに立派な研究者の方ですね。東電への非難はちょっと違うと思うけどそれは置いといて。
    来世は必ずあると信じています。私も経験しました。祖母が亡くなるときに私だけに知らせがきました。父も去年亡くなりましたが、最後に医師も看護師も驚くことがありました。亡くなると一年くらいは身近に感じますが、その後、なぜか気配を感じなくなります。生まれ変わるまでに、人によって個人差はあるそうだけど平均一年くらいのようです。私は技術者なので、科学信仰が基本です。霊視はできませんが、ご主人は大丈夫と思います。ご主人の回復と研究者としてのますますのご活躍を祈ります。最近ときどきアインランドの文字をネットで見まして、アインランドとえばこのサイトだなと思い出しました。

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    1. コメントありがとうございます。Blogをお読みくださり、ありがとうございます。疲れやすくて、頻繁に更新できないのですが、お気が向いたら、読んでやってください。

      そうですね。私もいろいろささやかに経験して、死んだら終わりではないと思うようになりました。考えれば怖いことです。今この人生をウカウカしていられません。

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