今日は2019年5月8日水曜日だ。
昨日の驚異の10連休明けの5月7日火曜日は、午後1時半開演の小林旭(1938-)さんのコンサートに行って来た。
風がけっこう冷たくて、私はコートを着て出かけた。
会場は、金山駅近くの市民会館。自宅からタクシーで30分もかからない。
今まで、小林旭さんのコンサートには3回行った。
2008年旭さん70歳の京都市。これは旭さんだけのショー。
http://www.aynrand2001japan.com/akira/akira20081012.html
2015年旭さん77歳の静岡県浜松市。
この時は、「無法松の一生」上演と他の懐メロ歌手との歌謡ショー。
2017年旭さん78歳の岐阜県大垣市。
この時は、他の懐メロ歌手との歌謡ショー。
今日2019年旭さん80歳(数えで81歳)の2時間コンサートは、また旭さんだけのショー。
開場の1時間前から集まるファンたち。
高齢者ばかり。66歳の私が若い方だ。
30代終わりくらいとか40代くらいの若い人も、まれに見かけるけれど、老いた親御さんの付き添い風。
20代以下は皆無。
午後1時開場後もロビーにたむろするファンたち。
いちおう大都市だから、お洒落な方々もおられます。
男性も多い。国民的大スターだもん。
開演前に、私は旭さんマグカップ(1200円)と、コンサート中に振りまくる光る棒(500円)を購入。
あの棒はなんと呼ぶの?ペンライトでもないしなあ。
冷蔵庫にペタンと貼り付ける旭さんマグネットとか、旭さんTシャツも売ってる。
CDも売ってる。
今回は、写真5枚セットとかは売ってなかった。
購入は現金のみで、クレジットカードもPayPayもダメ。
誰のコンサートでもそうらしい。
レシートは出さないのは、税務署に捕捉されないためだとか。
グッズ販売で稼ぐらしい。
開演15分前に着席。
総座席数1100ぐらいで、満席だ。二階席もギッシリ。
私の席はプレミアムシートで、か列23番。
最前列から6番目の列の真ん中あたりの席。
もう数ヶ月前から予約してチケットを手に入れていたもんね。
いい席です。舞台の真ん中がよく見える。
会場の座席は、ちゃんと前の座席の観客と頭の位置が重ならないように1列ごと交互に半座席ずらして配置されているので、舞台がよく見える。
開演までの私は祈る気持ち。
今日の旭さんのご体調がいいように!
あまり消耗なさらないように!
80歳超えて2時間歌いっぱなしに話しっぱなしですからね。
司会者も共演者もいないですからね。
自分で2時間仕切るんだよ。
すごいんですよ、旭さんは。
隣の座席の息子さん連れのご婦人は、応援うちわを作成してこられた。
息子さんは、まだ30代っぽくて、優しくお母さんのお相手をしておられる。
良い息子さんじゃ。
こーいううちわを作るのかあ!
ファン愛でありますね。
私の前の座席には高齢の仲良し男性三人組。ゲイだな。私には、わかる。
高齢になっても清潔感があり小綺麗にしてる男性って、ゲイが多いよ。
ゲイからも愛される旭さん。
開演1時半!!
旭さん登場!
紫のシャツに白いスーツ!
旭さんは驚異的にお若い!
バックに10人編成くらいのバンドを従えて登場!!
前半はトークが中心。旭さんはお話が非常に上手い方です。
お話もアキラ節です。
今回は相当に暴露話が多かった!
次回に旭さん暴露話の横流しをしますね!
トークの合間に、新曲をいくつか歌う。
歌唱力も美声も健在です。
ほんとに旭さんは驚異的にお若い!
コンサートで小林旭さんは、自分で立ち上げたレコード会社で出した新曲を歌う。
旭さん熱唱。
歌手って辛い。
どんなに歌が上手くても、楽曲そのものが凡庸ならば、しかたない。
天下のオペラ歌手も今時のJpop歌ったら、つまらんでしょ、歌う方も聴く方も。
でも旭さんは、新曲のCDを帰りに買ってもらいたい。
だから熱唱する。
でもファンは、昔の曲が聴きたい。
耳に馴染んだヒット曲が聴きたい。
ファンは、新しい曲なんて聴きたくもないし、いいとも思えない。
しかし、昔の曲やヒット曲は、いくらステージで歌っても、旭さんの会社に権利はないし利益もない。
旭さんの立ち上げたレコード会社にも社員はいる。
コンサートのスタッフもいる。
旭さんは、彼らに賃金を出さないといけない。
旭さんご自身が抱える借金の返済は終わったのかな?
ともかく、こんな凡庸な新曲をどんなに熱唱されても、ファンは乗れない。
ファンの利益と小林旭さんの利益が一致していない。
辛いなあ。
後半は、やっとヒットメドレー。
やっと観客は大喜びで乗ってくる。
手拍子が入る。
活気が観客席にみなぎる。
男性は「アキラ!」と呼びかける。歌舞伎の掛け声みたい。
女性は「アキラさ〜〜ん!」と呼びかける。
通路に出て踊り出す男性もいる。
一時は客席から「マイトガイ!」「カッコイイ」「ありがとう!」と声がかかりっぱなし。
なにか、ちょっと前半は不機嫌そうに見えた旭さんにも、いっぱいの笑顔が溢れる。
旭さんの後ろのバンドメンバーたちも笑顔になり、互いに顔を見合わせる。
名古屋人はノリが悪いと思っていたが、なかなかどうして、いいノリである。
もっともっと騒げ!
ファンは騒がなくてはならない!
スターをチヤホヤしなくてはならない!
「後期高齢者のアイドルとして、これからも頑張ります!」と言う旭さんに、万雷の拍手と声援。
旭さんの笑顔が一層に輝く。
旭さんが、ほんとうにほんとうにスターとして活躍していた時期は短い。
1959年から1963年くらいの実質4年間ぐらいだ。
この間に「渡り鳥」シリーズが制作上映され、「銀座旋風児」シリーズが制作された。
旭さんの全盛時代は、私が小学生の1年生から4年生くらいの間だ。
当時の娯楽は映画!
母は松竹映画や東宝映画のメロドラマが好きだった。
父は日活のアクション映画や洋画が好きだった。
私は東宝映画のゴジラ怪獣映画と日活の渡り鳥シリーズが大好きだった。
背中にギター背負って馬に乗ってやって来ては去って行く変な青年の国籍不明映画が大好きだった。
妹は映画館では寝ていたので、妹の映画の好みは未だに知らない。
小林旭さんのコンサートに来ることは、私にとって子ども時代に帰ることに等しい。
若かった父や母に再会することに等しい。
他のファンさんたちにとっても、旭さんのコンサートに来るということは、それに近いのだと思う。
旭さんは、後に歌手としても大成功したけれど、やはり、日活アクションスター当時の輝きは凄かった!
あの頃の旭さんのカッコよさを超えるスターなんて見たことないぞ。
現代韓国の国宝の超絶美男子のチ・チャンウクさんぐらいかな、ギリギリ何とか拮抗できるのは。
あの輝きは、80歳の旭さんの姿や声の向こうに幻視できる。
ほんとはホログラフで映し出された若き日の旭さんに今の旭さんと共演していただきたい。
20代最初の頃のホログラフの旭さんのコンサートと、現代の旭さんのトークと歌の二部仕立てもいい。
どなたか若き日の旭さんのホログラフを製作して、そのデータを販売して!
1万円ぐらいで買えるように商品化して!
さて。
いよいよ佳境に入る旭さんのコンサート。
涙ぐんで、涙を拭っている男性のお客さんもいる。
女性客の中に、やたら大声で「アキラさあああああん!」と声かけしているのがいる。
何回叫んどるんじゃ!
「アキラさあああん〜〜ありがとう!!」と、騒いでうるさい。
それは私です。
自称「後期高齢者のアイドル」小林旭さんの最後の歌は、ご存知「熱き心に」。
1985年制作、1986年に大ヒットの名曲「熱き心に」です。
舞台と客席の心が、ひとつになっている。
客席の手拍子に、旭さんが歌う「熱き心に」が包まれている。
私の目から涙が溢れる。
2時間喋り歌いっぱなしの旭さんの声が、ほんのちょっとだけ、かすれてる感じ。
それでも最後まで朗々と名曲を歌い切る旭さん。
隣の座席で赤いうちわをひたすら舞台に向かって旭さんに向かって掲げていたご婦人が、「アンコール!」と言いかける。
あ!この方は、旭さんコンサート初めてだな?
旭さんのコンサートにアンコールはないのだよ。
旭さんは、渡り鳥のごとく、スッキリと消えるのだよ。
幕が降りると、粛々と寂しく出口に向かうお客さんたち。
旭さんは、明日の午後1時半から三重県桑名市でコンサートがある。
今日中にお疲れを癒してください。
10年前の旭さんは、昼夜公演ができた。
数年前の旭さんは、舞台劇で主役と演出をこなし、歌謡ショーで主役を張った。
でも今は、昼の部の公演をこなすだけ。
驚異的にお若い旭さんも、今年の誕生日の11月3日が来たら81歳だ。
旭さん70歳の時点から、旭さんの舞台姿をwatchingして、早11年。
やはり確実に旭さんも少しづつ老いつつある。
私が老いつつあるように。
私は、あと何回、コンサートで生の旭さんに会えるのかしらん。
上皇陛下や天皇陛下が崩御なさっても、私が泣くことはない。キッパリ。
しかし、小林旭さんが逝去なさるときの喪失感は想像するだけでも辛く寂しい。
今年は、6月と7月はお休みで、12月13日まで週に2回か3回のペースで、旭さんのコンサートは開催される。
旭さん! 引退なさる時は、ちゃんと予告してくださいね!
引退記念コンサートには何回も行くぞ、私は!
こんにちは。
熱き心に、良い歌ですね😊
件の棒、ペンライトで良いような気もますが、使い捨てならケミカルライトかサイリュームかと思います。
次回の暴露横流しも楽しみにしています😄
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KYOさま:
コメントありがとうございます。あ、ケミカルライトとか、サイリュームって呼ぶのですか!
ほんとに、旭さんの歌声は奇跡なんですよ〜〜「熱き心に」は奇跡の名曲なんですよ〜〜
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藤森様
こんにちは!
小林旭氏!!
私は、氏が演じていた「仁義なき戦い」での広島ヤクザでの広島弁での一言…
「広島ヤクザは田舎もんじゃけんど、神戸のもんは誰一人、広島の街を歩かせはせーけんのー!」…
今でもハッキリあの迫力とドスの効いた言い回しを憶えています。
カッコ良かった〜!
シビレました!笑笑
梅宮、松方、菅原と… 豪華キャストの多い中、一際際立っていたのが、小林旭その人でした。
初期の黒澤映画と等しく、何十回と繰り返して観た映画です。
小林旭ほどの大スターは、この先、出そうもありません!
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生きる塾さま:
コメントありがとうございます。その仁義なきシリーズって、私は1本も見たことないんです。
東映に移籍した旭さんは、渡り鳥シリーズの能天気な旭さんではなさそうだったので。そうですかあ、仁義なきシリーズも面白いんですねえ。見てみようかなあ。
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藤森様
申し訳ありませんでした。
東映ものをあげるのに少し迷いがあったのですが、渡り鳥シリーズの事は既にお書きになっておられましたので…
お〜〜小林旭〜って感じで、ついコメントしてしまいました。仁義なきシリーズでの小林旭氏も渡り鳥とは全然違う氏を観られますので良いのですが、かなりグロいです。
苦笑
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生きる塾さま:
やはりグロいのですねえ……東映だもんなああ……
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はい!!
深作が監督ですし…笑
ただ、渡り鳥との旭氏とのギャップがあり、どんな役もこなせると云う流石さは感じられます。天才です!
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生きる塾さま: ほーーー旭さんの別の顔を見ることができるのですね!ほーー
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藤森様
いい男は何をやってもキマリます。はい。笑
赤いトラクターはビックリでしたが… 笑笑
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中学生の体育祭で熱き心にを踊らされたことを思い出しました。懐かしい😄もっとポップな曲が良かったのを覚えています。小林旭さんがどうのこうのじゃないですよ。声渋いですし、かっこいいと思います。ただ、先生のダンス曲のセレクトに驚いただけで😅光GENJIとかが流行ってた頃なので。
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Tyakuraさま:
それは中学の先生があかんなああ。中学生のダンス曲には合わないのでは……盆踊りにもならないし。それは、先生の好みが優先でしたねえ!
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