#634 女性とお金

kayokofujimori のアバター投稿者:

本日は2023年7月16日日曜日です。

あーいろいろいろいろ起きてますねえ。

私は、前に勤務していた桃山学院大学の「総合人間学」という科目のゲスト講師としての2回のzoom講義を済ませて、ちょっと安堵です。

講義に関するコメント表が送付されてきたんですが、ザザザザと目を通すのも大変な数。登録者数800名で、実際のzoom講義参加者は半分もいない。

コメント読むだけで、それを書いた学生さんの未来が見えるような気がしますね。

ホワイト革命のブラック性、Society 5.0とかグレートリセットとかESG とかの、一見ホワイト実は全体主義の監視社会のディストピア性とかについて話しました。

まあ自分の本で書いた内容がメインの講義だったけど、概ね多くの受講生さんは要点を理解し、講義が有益だと思ってくれたようでした。

絶賛に近いコメントも少なからずありました。

そりゃ面白いに決まってるって。それだけ私はリサーチしてる。

でも、中には、「先々大変ですね〜〜不幸確定ですね〜〜自業自得だけど」と思わせるコメントも少数ではあるがあることはあります。

たかが2回の講義程度の内容の要点さえ把握できていない受講生がいます。あそこまで分かりやすく構成してるのに。

ものすごく気が小さくて、無意味に過敏で、強い言葉に過剰に被害者意識を持つ受講生がいます。

私には、この種のお姫様みたいな学生が一番理解不能だけれども。

あんたのどうでもいい気持ちは、ひとまず、脇に置いて、聴くの!

よほど育ちが悪いのか、邪気と悪意丸出しの攻撃性を持って、攻撃的な講義はやめろと攻撃的に書いてくる受講生もいます。

文章が書けているので知能指数は低くないが、いやあああああな不快な人間に育っていること明白です。将来、欲求不満の承認要求ばかりの嫌われハラスメントおじさんになること確定。

さんざん第1回の講義で受ける意味がないと批判してたくせに、2回目も受けてまたもグチャグチャ書いてくる受講生もいる。よほど聴きたかったのかね?不快なら受講するな。

「不適切な発言が多い」と書いてるのもいたなあ。

適切な発言って何?メディアの馬鹿語なんか使うな。小学校の学級会か。

いや、小学校の学級会レベルなんだろうなあ。

今時の若い子は、子どもの躾などしたくない責任回避したい親や、デイケアセンター化した小学校や中学校や高校によって、無駄に手厚いケアを受けてきている。

イジメは放置するが、無駄なケアはする日本の学校。親がうるさいしなあ。

よって、もうひたすら無駄に神経過敏で、被害者意識が強い学生が多い。

私はそういう若い子と関わるのは、ほんとは嫌だ。

でも、すっごく鋭くて資質のいい受講生も少なくない。だから、彼女たちや彼らに伝える機会があるのならば、伝えたい。

そもそもが、資質のいい人の方が少なくて、中間層がいて、あとはもうどうでもいいやって感じが3割くらいです。それが世の常です。

若い人も二極化していて、聡明なのと、小学校の学級会みたいなのとに分かれています。

ということで、小学校の学級会みたいな大学生は相手にしたくないので、まあ今年度でこの種の仕事も終わりにしようかなとも思ったりします。

それでは、あまりに人間嫌いかな、とか思い返したりします。

それはさておき、今日は、ちょっと女性とお金について書きます。

先週だったか先々週だったか、以下の本をKindleで読みました。戸塚真由子さん著の「1年で億り人になる」(サンマーク出版、2022)です。

書店で平積みいっぱいでした。

https://amzn.to/3JYYye6

1年で億り人は無理でしょ〜〜でもまあ、お金借りまくって1億集めれば億り人で、即、返金すればいいよなと私は思っていました。

だから、読んでいなかったのですが、読み始めたら面白かったです。

著者は、公務員になったけれども、幼い頃の親の過度の節約のせいで、自分の収入ができたら、買い物依存症になってしまった。

民間の会社に移り営業成績が良くて活躍したけど、顧客の富裕層のマインドに触れて、自分も彼ら彼女らのひとりになりたいと思った。

お金持ちになりたくて、お金持ちと結婚しようと婚活に励んだが、相手が死なないとお金は自由にできないと悟った。

だから自分がお金持ちにならないといけないんだ!と心に決めます。

で、世界的なお金持ちに会おうとアメリカに渡ります。そこでアメリカ人男性と結婚します。

お金持ちになる方法は、自分の力でお金持ちになった人に直接に教えてもらわないとダメだから。

そういう人に実際に会わないとダメだから。

私は、なるほどなあと思いました。確かにそうです。ほんとうのお金持ちに会わないといけませんよね。

しかし、どうやって会うの?

この本にも、どうやってすごい投資家の富裕層に出会うことができたかの経路については、具体的に書いてないのです。

結婚したアメリカ人の男性は、働かない人だったらしいし。

これ、アジア人女性と結婚する白人男性に多いよね。前提として、アジア系を見下しているので、アジア人女性は自分を食わせて、自分に奉仕して当たり前と思ってる白人男性。

私も、実例は何人か知ってる。

しかし、どうも、この白人男性と結婚したことで、著者の戸塚さんは、日本にいては会えないすごい投資家の人たちと会うことができます。

どうも、結婚相手の白人男性はただのヒモではなかったらしい。富裕層とのコネだけはあったらしい。親が育ちが良かったのかな?

そこんところも、この本には書いてありません。

いろいろ疑問に思うことが多々あるのですが、著者は、億り人になる方法として、次の方法を紹介します。

まずは借金してまとまった金を手にする。

その金で現物投資をする。年に利率6%ならいい投資。

詐欺師はいっぱいいるから気をつける。

お金持ちになるには労働者マインドを捨てる。

投資家マインドにならないといけない。

あなたのお金持ちになろうとする行動や意志の邪魔する人間は捨てる。

配偶者でも捨てろと著者は言います。

たとえば、3000万円借金して、古いアパート一棟を買う。

まあ、古さもいろいろらしい。新しいのでは高いだけ。

そこで利益を上げて、借金を確実に返済しつつ、また借金して、もっといい不動産物件を買い投資する。

これで1年で億り人になるそうです。

そのいい物件というものの選択が難しい。

その中古不動産物件の管理を管理会社に託すと収入は減る。

だろうね。管理が大変よね。2025年に太平洋沿岸一帯に大地震という予言があるので、購入するなら、内陸部や日本海側の物件ということになるのかなあ。

それか大地震後の日本の再生に乗じて投資するとかさあ。

それでも、こういう手があるんだなあと勉強になった。

私は数字苦手で、かつ面倒臭いので、投資を実行する気はないです。

借金して元手を確保することもできないです。担保ないのに、どの銀行が貸してくれる?

もし失敗して、自宅のマンションが担保で取られたら、年金から家賃なんて払えんよ。老人には大家さんも貸してくれないことが多いんだぞ。

この本は、一応具体的に1年で億り人になる方法を開示してくれるのですが、読んでも面白いのですが、肝腎要のところが、どうも曖昧模糊。

まあ、それはそういうものよね。

そんなこと本一冊で教えてくれないですよ。

でも、この方法、若かったら挑戦してもいいかもね。

3000万円かき集めて借金して、生活保護受給者専門のアパートメント一棟ぐらいは購入できるでしょう。貧困ビジネスだけどさ。

生活保護受給者なら、家賃は取りっぱぐれがないかもしれないですが、孤独死や部屋のゴミ屋敷化もありえる。

他のもっとタチの悪い貧困ビジネス詐欺師たちに、賃貸人をゴッソリ引き抜かれる可能性もある。

投資できる不動産物件って、素人に見定めできるんかしら。

なああんか、どっかで読んだものと内容が似てるなあと思ったら「貧乏父さん金持ち父さん」(?)とかいう20世紀末に売れたロバート・キヨサキ(?)の本を思い出した。

ただ、この本に書いてある投資家たちの横顔は面白かった。

いや、みなさん!ほんとうにお金持ちになりたいと思ったら、本気でやらねばなりません!大学入試の比ではありません。全身全霊をかけるのです。

女性が、こういう本を書くってことが面白いですね。

女性というのは、アメリカで1980年代に出た本によると(題名忘れた。翻訳もなかったと思う。アメリカの大学に学生を引率したときの自由時間で、その大学の図書館で見つけて読みました)、才能のある女性でも、なんかお金の管理がゆるいそうです。

これは、2000年代にアメリカで活躍したSuze Ormanというマネーコンサルタントの女性も同じこと書いてた。ダイナーのウエイトレスから富裕層にのし上がった女性だ。

リーマンショックの後に、この女性がTVに出てない日はなかったくらいの売れっ子だった。

私は、長期休暇になるとニューヨークに行ってTV見てたから。今でこそ、YouTube で、アメリカの番組の切り抜きも視聴できるけれど、あの頃はまだまだ。

https://www.suzeorman.com/

確か、日本でも一冊だけ翻訳されてる。

https://amzn.to/3NXnIeo

私は度重なる転居で、この本は処分しちゃったなあ。原書の方も処分したと思う。

女優とか歌手で成功しても、お金の管理を他人任せにしてしまって、横領されてしまうという例が多いそうです。島倉千代子さんだな。

それから、せっかく身を粉にして稼いだお金を家族に浪費されてしまうという例も多いらしい。

夫や息子や娘や孫。親類。

女性が稼ぐと、関係者がワラワラと寄ってきて金の無心をするのは、アメリカも日本も同じ。

日本でも売れだすと事務所から独立して、親兄弟が個人事務所立ち上げるって例が多いじゃないですか。

でも、プロの芸能事務所の営業力はないから、せっかく売れても、なんかフェイドアウトしてしまう女優さんとかいますね。

で、女性は男性よりも、優しくお金を家族や他人に出してしまう傾向も、日米同じ。

感じのいい銀行員に投資信託だと騙されて、未亡人がまとまった金を預けて、元金がぶっ飛んだなんて話はよく聞く。

オレオレ詐欺じゃないけど、女性は、また詐欺師に騙されやすい。

以下の事件については、このブログの読者の香港在住の女性に教えていただいたのですが、こういう例は、日本もアメリカも香港も同じ。

この香港のセレブ女性は、ヒモ男だった前夫と、その家族に殺害されて、遺体をバラバラにされた。

格差婚は危険。でも、高校生の頃にうっかり妊娠してしまって、子どもの父親と結婚したらしい。で、ずっと寄生されていた。

で、そこから抜け出して、やっと離婚したのに、バラバラにされた。彼女の財産が子どものものになり、自分たちが自由に使えると思った前夫とその家族によって。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakajimakei/20230304-00339796

酷い話だ。

「1年で億り人になる」の著者の小塚さんは、はっきり書く。人生で起きる問題のほとんどは金で解決できるのだし、この世界で生きるのに不利な立場の女性ほど、自分の資産を作らねばならないと。

で、その資産が減らないように厳しく管理しなければならないと。詐欺師はいっぱいいるから、とことん用心するようにと。

アメリカの富裕層は、自分で自分の資産も築けないような無能な女を妻にはしない、と。

そりゃそうだよね。

女性のATMに甘んじるなんてアホな男は、日本にぐらいしか生息していないんだろうね。

まあ、良きにつけ悪しきにつけ、若い人は読んでおくといいと思います。

若くなくても、女性は勉強のために読んでおいて損はないです。

だって、今の若い女性で、頭のいい人は、もう恋愛とか結婚とか家庭とか子育てに幻想を持ってないでしょう。

愛は金の後からついてくると思っているでしょう。

だって、誰だって自分に金銭的損害を与えるような人間なんて愛せないし、大事にする気にならないでしょう?

厳しいことを言うようですが、これが事実で現実ですよ。

これは、拝金主義じゃないんですよ。

金が神様なんて思ってないんだから。あれば、何よりも便利で頼りになるツールだってことですよ、お金は。

自分の人生を自分でコントロールして生きていきたい女性にとっては、その自分の主体性を守る安全保障として、金が必要です。

で、ついでに、以下の本も読んでおくといいと思います。

副島隆彦氏のお弟子さんで、国内の超有名証券会社のトレーダーであった久保修氏(ペンネーム)が著者です。

https://amzn.to/3XSOYiA

以下は、Amazonに私が書いたレヴューです。

(転載はじめ)

私は、お金儲けとか資産形成の才能なんか全くないのに、お金とか投資の本を読むのが好きです。やっぱ勉強になるからね。

この本の著者の方のご講演は、副島隆彦氏の金融セミナーでお聞きしたことある。非常に面白かった。

人間存在の救いようがない愚劣さが統治体から個人レベルまでバレた今の世界において、お金だけが、最後のロマンかもねえ。

女性の個人投資家も増えてるしね。

女性にとって、恋愛や結婚や子育てに関する幻想が壊れてしまえば、最後に残る意味あることは、自分で自分の面倒を見ることができるだけのお金を得ること守ることですからね。

これは拝金ではないのです。統一教会といっしょにするなって。

これは、残酷な世界を生きて行くために必要なギリギリ現実的な態度なのです。

副島隆彦氏による最初の解説によって、まずは今の経済金融状況を国際政治との関連から、ちゃんと把握しておきましょう。

(転載おわり)

若い人は、この本に紹介されている企業の株を購入して、じっと持ち続けることが大事らしいです。

株価の高低に一喜一憂して、売り買いなんてしないこと。じっと持っていること。

あと、こんな本も読み始めてる。

1985年以来、経済状況の変化に合わせて、どんどん改訂を重ねててきた投資の本。

なんで「敗者のゲーム」かって言うと、個人投資家が勝てることはないじゃないですか。

そりゃ人材と情報が集まる機関投資家が勝つに決まっている。

だから、個人投資家のゲームは負けるに決まっている。

それでも、負けても手堅く稼ぐ方法というのはあって、それは華々しい戦略でもなんでもなくて、小さなミスを犯さないということ。

https://amzn.to/3ryeyNR

あいにくと、まだ読み始めたばかりなので、レヴューも書いてないです。

読了したら、またここに転載します。

女性は、ついついファッションとかお化粧とか、美容方面の情報ばかり漁る傾向があったけれども、でも、実は静かに、FIRE志向の女性も増えている。

いつまでも顔を弄ってるだけだと思うなよ。

Financial Independence Retire Earlyね。

まあ、コツコツ若い頃から少しずつ株とか資産形成の勉強をして、実践していく。それを他人に黙ってし続ける。

本気でお金のことを勉強し続けると、ほんとに物の見方が変わるもんね。

街をドライブしていても、どんな店が繁盛しているのか、やたら貸し会議室ビルが増えてるなあ、オフィスは無用だもんなあとか、個人営業の飲食店は少なくなりつつあるなとか、チェーン店ばっかとか、前は空きビルだったけど高齢者のデイケアセンター付き老人ホームになっているなあとか、いろいろ気がつくようになります。

さきほどに紹介した「世界大恐慌が来ても絶対大丈夫な株」に紹介されている200銘柄を眺めるだけで、これからの世界の行く方向が見える気がします。

大恐慌になろうと、戦争が起きようと、いずれ大恐慌は収まるし、戦後は来る。

8月22日にBRICs➕という新通貨が発行されるという話もあります。

基軸通貨としてのドルの時代も終わるわさ、今世紀中には。

ドルは残るけど、貿易の決算通貨としてのドルの力は弱まる。

ということで、人間ねえ、お金のことを真剣に考えると、脳が動き出しますね。

私なんて駄目よ。

今頃、こんなこと言ってるんだから。

大学生の頃に、こう考えることができるだけの頭があったらなあ。

なんて思う夏の日曜日の夜です。

おおお〜〜来週の日曜日は、とうとう本能寺の変だぞ〜〜「どうする家康」も、織田信長が消えちゃったら、面白くないだろうなあ。

2件のコメント

  1. こんばんは、先生。暑さが極まってますね。去年の今時分より電気の使用量はいささか少ないのに請求額は三桁増えていてげんなりしています。

    >で、女性は男性よりも、優しくお金を家族や他人に出してしまう傾向も、日米同じ。

    既にご存知かと思いますが、優しくお金を“元”家族に出した挙句に命を奪われた女性が香港にいました。育ちがよすぎて見る目が養われてなかったとしか思えません。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/nakajimakei/20230304-00339796

    いいね: 1人

    1. Yukari_HKさま

      コメントありがとうございます。

      わ、こんな事件が香港で!中国人の女性にしては不用心でしたねえ。こういう間の抜けたことは、人の良い不用心な日本人女性ぐらいしかしないんじゃないかと思ってましたが。

      格差婚は危ないですよ。倫理観とか全く違いますからね。それにしてもバラバラ殺人とは。この事件が、世の女性への戒めとなりますように。

      非常に興味深い記事ですので、本文に加筆させていただきました。ありがとうございます。

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